ゴモウドッカ「ふうん、なるほど。連中の拠点は月の地下か。
意外に近いね」
イラドーヤ「どうなさいますぅ?」
ゴモウドッカ「彼らの技術も興味深いけど……
ヘルルーガの計画がいい所まで行ってるから、
そっちが終わった後でもいいかな」
イラドーヤ「わかりました」
ゴモウドッカ「ああ、でも、面倒事になりそうだから、
こっちの戦力は温存しておこうか。
僕もいったんラブルパイラから離れるよ」
イラドーヤ「あらぁ、いいんですか?」
ゴモウドッカ「だってさ、
未だにガディソード星系の位置は不明なんだよ。
こっちの技術で修繕してるとは言え……」
ゴモウドッカ「また失敗したら、
どこへ跳ばされるかわからないじゃないか」
イラドーヤ「でも、ヘルルーガの話だと
原因はゼモンかも知れないんですよねぇ?」
ゴモウドッカ「そうだけど、
危険な賭けに出るだけの値打ちはあるってことさ」
ゴモウドッカ「あれを自在に使えるようになったら、
ゾヴォークどころか、銀河系の勢力図が変わるかもね」
イラドーヤ「あらぁ、ご自分で使う気なんですか?」
ゴモウドッカ「さてね。
ともかく、撹乱作戦は程々でいい。
ただし、目立つように動いてくれ」
イラドーヤ「了解ですぅ」