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用語事典 ~ スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ ~

【アースクレイドル】

 EOT特別審議会が推進していたプロジェクト・アーク (種の保存計画)において建造中の巨大人工冬眠施設。
 アフリカ・ケニア地区の地下に存在し、ソフィア・ネー ト博士が開発した自律型のスーパーコンピューター・メイ ガスによって管理されている。
 来るべきエアロゲイターとの侵略戦争を生き延びるため に数千人規模の人間が人口冬眠に入る予定であったが、DC 戦争戦争が勃発したため建造は中断された。

【アーチン】

 ゾヴォークで用いられる無人偵察機「ガロイカ」のコー ドネーム。「アーチン」は英語で「ウニ」を意味する。

【アーマードモジュール】

 戦闘機から発展した対異星人戦闘用の機動兵器の総称。
 重力質量・慣性質量分離能を有した高効率反動推進装置 テスラ・ドライブによって単体での飛行が可能な上、戦闘 機を凌駕した空中運動性を持つ。DC戦争中、DC側の主 戦力となった。
 戦争終了後もイスルギ重工で生産が続行され、連邦軍の 主力兵器として運用されている。

【IFF】

 「Identification Friend  Foe」の略称で、敵味方識別装置のこと。

【アイドネウス島】

 南太平洋マーケザス諸島沖の孤島で、新西暦179年に 謎の隕石メテオ3が落下した場所。
 その解析のため、同島にはEOTI機関の本部が置かれ、 そこで研究されたEOTや対異星人兵器技術はそのままDC の戦力基盤となった。
 なお、島全体がEOT機密保持の名目のもとで要塞化さ れている。要塞は地理的条件から防空と航空戦力主体の構 造を有す。
 L5戦役での対セプタギン戦において、施設類はほぼ破 壊されたが、ガイアセイバーズによって改修され、その本 拠地となった。

【アイドネウス島決戦】

 DC戦争終盤、地球連邦軍の万能戦闘母艦ハガネは、そ の特性を活かして、DCの本拠地であるアイドネウス島へ の突入を成功させる。本来は艦首トロニウム・バスターキャ ノンでDC中枢部を壊滅させる予定であったが、DCの旗 艦であり、ハガネと同じスペースノア級万能戦闘母艦のク ロガネに妨害されてしまう。その後、ハガネはPT特機 混成部隊を展開、同隊の奮闘によりDC側のアーマードモ ジュール隊は劣勢に陥る。最終的にはDC総帥ビアン・ゾ ルダークの搭乗機であるヴァルシオンが出撃し、ハガネの PT・特機混成部隊と激突。その血気、ヴァルシオンは撃 墜され、ビアン・ゾルダークは死亡する。

【アインスト】

 新西暦187年から188年にかけて地球圏に出現した 異形の集団。
 アインストシリーズと呼ばれる謎の生体兵器群を主戦力 とし、当初は局地での不可解な戦闘行動を繰り返していた。 明確な意思や知能、コミュニケーション能力を持ったもの は、レジセイアと呼ばれる上位のアインストと、アルフィ ミィという名の少女ぐらいであり、組織形態はハチやアリ などのそれと似ている。
 また、アインスト自体は太古の昔から異空間(アインス ト空間)に存在しており、現世の知的生命体の行動を監視 していたようだが、詳細は不明。互いに争い続け、宇宙の 静寂を乱す人間を殲滅し、新たな知的生命体を創り出すこ とが目的であったが、最終的にアインスト空間と現世をつ なげ、侵蝕を行おうとする。
 アインストはハガネ、クロガネ、ヒリュウ改と幾度とな く戦い、最終決戦でノイレジセイアがホワイトスターと融 合。超大型機動兵器シュテルン・ノイレジセイアへ変貌す るが、クロガネやヒリュウ改に敗れた。なお、シュテルン・ ノイレジセイアの消滅後、各地で活動していたアインスト シリーズも同様の運命を辿った。

【アシュアリー】

 トルコに本社を置く中堅の建設機械メーカー。戦争が続 く昨今の世情から兵器産業界への進出を画策しており、月 支社で密かにその準備が進められていた。

【アシュアリー・クロイツェル】

 トルコに本社を置く中堅の建設機械メーカー。戦争が続 く昨今の世情から兵器産業界への進出を画策しており、月 支社では密かにその準備が進められていた。

【アストラル界】

 精霊界とも呼ばれる。人の意識が作り出した、位相の異 なる空間。

【ASRS】

 Anti Sensor and Reader Sphere-field=対感知装置球状フィールド、 またはその発生装置を指す略語。「アスレス」と読む。
 DC残党が使用している一種のECMで、発信器を中心 に任意の半径で特殊な球状フィールド(ASRS)を形成、 それに接触したレーダー波は球面を迂回して直進を続け、 レーダーの受信側は一切の反射波を受け取ることが出来な くなる。短時間しか使用できないのが欠点だが、DC残党 は連邦軍に対し、ASRS搭載機による奇襲を何度も成功 させている。

【アスロック】

 「ASROC(Anti Submarine ROCket)」。艦載用対潜ミサイルのこと。

【アダマトロン】

 封印戦争末期、鋼龍戦隊クロスゲートの中の空間で戦っ た最後の敵。
 ユーゼス・ゴッツォが虚憶(前世の記憶のようなもの) の欠片をつなぎ、エアロゲイターの自律・自覚型金属細胞 「Z(ズフィールド)クリスタル」によって再生し、クロ スゲートを吸収したAI1と、鋼龍戦隊との戦闘で大破し たガンエデンを融合させることで誕生した新たな人造神。
 内部に取り込まれた人造マシアフ(イング)の強い念に よって状態を安定させており、同時に彼がガンエデンだけ でなく、クロスゲートの力を操るためのデバイスとなって いる。アカシャ変動因子によって因果律を意のままに操る 装置「クロスゲート・パラダイム・システム」を体内に生 成し、全能の力を以て全ての並行世界を破壊した上で新世 界を創造し、新たな人祖になろうとした。
 だが、鋼龍戦隊との戦闘中、内部からイングが排出され、 さらに猛攻を受けて消滅した。

【アネクス】

 ガディソード星の有力民族の一つ。同星の内戦を制した のはアネクス人の陣営である。

【あの事件】

 封印戦争勃発前、南極氷下で発見された遺跡ファブラ・ フォレースから大量の敵性体集団(ルイーナ)が出現した 事件。異世界へ通じる門だと推測されていた同遺跡を調査 中のフェリオ・ラドクリフ(ジョッシュの実父であり、リ ムの養父)がそのきっかけを作ってしまった。

【あの時】

 修羅の乱の終盤、コウタとショウコは鋼龍戦隊の前身と なった部隊と共に異世界から到来した修羅達の拠点「転空 魔城」へ突入し、王であるアルカイドを打ち倒した。だが、 その後、ロアの宿敵であるダークブレインが転空魔城内に 出現し、コウタとショウコは仲間達と共に戦った。なお、 カイとラミアもその場にいた。

【アリアード】

 ガディソード人のフェアリ・クリビアが地球へ到達する 時に使用した宙間航行機。形状は2枚の主翼と4枚の尾翼 を有する飛行機。地球連邦軍では「ドリフト・ウィング」 というコードネームで呼ばれていた。

【アレス・ガイスト】

 ガイアセイバーズの重機動兵器。大型イェッツトのコア を流用した「ファウ・ケルン」と呼ばれる高出力ジェネレー ターを搭載しており、接近戦と射撃戦の両方をこなすパワー ファイターである。また、機体にはイェッツトの筋組織や 上皮組織、神経組織の一部が組み込まれている。
 アインストの疑似体であるイェッツトを人間の手で完全 に制御可能な半生体兵器として活用する--すなわち、鋼 龍戦隊のライン・ヴァイスリッターと同じような、そして 同機を凌駕する機体を人為的に造り出すための試験機、デー タ取得機でもあった。
 イデアラントのドゥバン・オーグが搭乗し、鋼龍戦隊と 何度か交戦したが、最終的には敗れた。

【EA】

 「Electronic Attack」の略。電子戦 の種別の一つ。敵索敵装置の妨害。

【ESウェーブ・パターン】

 ESウェーブ(ES波)とは、空間転移を行ったものが 通常空間へ出現する際に生じる重力波の一つである。
 使用する空間転移装置、または空間転移方法ごとに固有 のES波パターンを持ち、それを感知することによって転 移してくるものの所属識別が出来る場合がある。

【EOT】

 Extra Over Technologyの略で、 アイドネウス島へ落下した隕石「メテオ3」から発見され た異星人の超技術の総称。
 ビアン・ゾルダーク博士が責任者を務めるEOTI機関 によって解析・研究され、様々な分野、特に軍事技術に革 新的な進歩をもたらした。
 ただし、その技術や情報はEOT特別審議会によって管 理され、一般社会に応用されることはほとんどなかった。

【EOTI機関】

 Extra Over Technorogy Inquiry Organization。
 新西暦180年、アイドネウス島へ落下した謎の隕石「メ テオ3」から発見されたEOTを解析・研究するために結 成された組織。
 世界中から優秀な科学者が集められ、稀代の天才科学者 と称されたビアン・ゾルダークが総責任者を務めた。
 DCの母体となり、ここに所属していた科学者達は、引 き続きDCで様々な兵器やシステムなどの開発を行った。

【EOT特別審議会】

 メテオ3エアロゲイターにまつわる機密を扱う連邦政 府の高等機関で、連邦安全保障委員会の主幹メンバー13 名で構成される。EOTI機関の上位組織でもある。
 議長は連邦安全保障委員会の副委員長でもあるカール・ シュトレーゼマン。メテオ3やEOTの調査結果によって エアロゲイターの強大さを知った彼らは、徹底抗戦を唱え るビアンを危険視し、彼の動きを監視・妨害していた。そ して、それが結果的にビアンにDC決起を決意させる要因 の一つとなる。
 L5戦役中、カール・シュトレーゼマンを始めとするメ ンバー全員が死亡し、組織自体は消滅している。

【イェッツト】

 インスペクター事件の最中、アースクレイドルに現れた アインストレジセイア(大型で上位のアインスト)を捕獲 し、ラズムナニウム(自律的な再生機能を持った金属)を 投与した結果、誕生したアインストの変種。疑似アインス トとも呼ばれる。
 変貌したアインストレジセイアはイェッツトレジセイア と呼ばれ、人間による制御が図られたが、失敗。最終的に は処分される。なおねイェッツトのコアやパーツは、後の プロジェクト・イデアランツで開発された機動兵器(フリッ ケライ・ガイスト、アレス・ガイスト)に組み込まれた。

【イスルギ重工】

 造船、発電所設備、航空機などを統合的に扱う企業。業 界大手で歴史も古い。特に航空宇宙分野では豊富な実績を 誇り、軍需産業界でも重要な位置を占める。
 かつては連邦軍へ主力戦闘機F-32シュヴェールトな どを供給する一方でEOTI機関と関係を持ち、DC戦争 時には秘密裏にリオンシリーズの量産を行っていた。
 L5戦役後、皮肉にも同シリーズは連邦軍の主力機とし て使用されることになり、安定した生産ラインを確保する ため、DCへ荷担した件は不問に付された。

【いつぞやのアメーバ野郎】

 封印戦争前、コウタとショウコは浅草で様々な物を操る 高粘度の液状敵性体(コウタは「アメーバ野郎」と呼んだ) の襲撃を受けた。彼らは増殖と膨張を行い、無人のコンパ チブルカイザーに取り付いてどこかへ持ち去ろうとした。 結局、それは阻止されたのだが、液状敵性体の正体や創造 主は不明のままである。

【イデアラント】

 人間の不確定要素を可能な限り排除し、完全な統治と危 機管理を行うための理想人間。アリエイルはその試験体と して作り出された人造人間である。構成物質は人間のそれ とほぼ同じだが、各機能が強化されている。ただし、試験 体は肉体生成時に問題が生じ、約3年で限界を迎えると言 われている。

【イルイ】

 封印戦争中、コモディン島でアイビス達が救出した少女。 過去の記憶を失っており、しばらくの間、鋼龍戦隊と行動 を共にし、アイビスやクスハ達と心を通わせた。
 その正体は「マシアフ」、「ガンエデンの巫女」とも呼 ばれる強念者で、人造神ガンエデンのコアとなることと、 地球を守護しようとする者の力や意思を調査し、バラルへ 導く役目を与えられていた。
 封印戦争終盤、鋼龍戦隊とガンエデンの決戦においてア イビス達はイルイを助けようといたが、それは叶わなかっ た。

【イングラム・プリスケン】

 地球連邦軍の軍人で、SRX計画の中心的人物。だが、 その正体はエアロゲイターの特殊工作員である。その主な 任務は、地球側の情報収集と念動力を始めとする特殊能力 を持った人間の発掘や育成。また、地球側へ故意にトロニ ウム・エンジンなどのEOTをもたらし、地球人を優秀な 兵器として進化させようとした。
 L5戦役終盤、ハガネとヒリュウ改のPT特機混成部 隊と激戦を繰り広げた末に敗れ、死亡する。

【インスペクター】

 ゾヴォークから地球圏へ派遣された集団。飽くなき闘争 心を持つ地球人類がやがて銀河の秩序を乱すと判断し、地 球圏を自分達の支配下に置こうと目論んだ。
 なお、インスペクター(監査官)という名称は、彼らの 戦闘指揮官であるヴィガジがヒリュウ改との戦闘中、便宜 的に使用したものであり、それがそのまま地球側のコード ネームとなった。
 新西暦187年に武力侵攻を開始し、電撃作戦によって ホワイトスターや月、北米地区主要部を占拠するに至る。  しかし、地球連邦軍側の反攻作戦「オペレーション・プ ランタジネット」や、アインストシリーズの大量発生によっ て起きた混乱に巻き込まれ、地球上からの撤退を余儀なく される。
 その後、ホワイトスターにおけるクロガネやヒリュウ改 との決戦で敗れ、総司令官であるウェンドロら主要メンバー が戦死。インスペクターは壊滅した。

【インスペクター事件】

 新西暦187年から188年にかけて起きたインスペク ターによる争乱の名称。
 インスペクターとは、別の星系より到来し、地球の文明 を監査していた異星人集団。飽くなき闘争心を持つ地球人 類がやがて銀河の秩序を乱すと判断し、地球圏を自分達の 支配下に置こうと目論んだ。
 新西暦187年に武力侵攻を開始し、電撃作戦によって 月や北米基地を占拠するに至る。しかし、その後アインス トシリーズの大量発生による混乱に巻き込まれて地球から の撤退を余儀なくされ、クロガネやヒリュウ改との決戦に 敗れて全滅する。

【ヴァウーラ】

 ルイーナのこと。フューリーの言葉で「破滅をもたらす 者」という意味。

【ヴォーダの門】

 クロスゲートのこと。なお、「ヴォーダ」はヒューリー の言葉で「地獄」や「異次元世界」を指すが、それらを超 えた「究極の死」、「存在の完全消滅」という意味も持つ。

【ヴォルクルス】

 地底世界ラ・ギアスの太古の三柱神の一柱で、破壊を司 る。神話に近い存在で、かつては実在を確認されていなかっ た。また、ヴォルクルス教団の信仰対象である。

【エアロゲイター】

 エアロゲイターとはL5宙域に突如現れた自動惑星「ネ ビーイーム」を拠点とし、昆虫型の機動兵器「メギロート」 などで地球圏を襲撃した集団のことである(なお、「エア ロゲイター」は地球側でつけたコードネーム)。
 彼らは地球人の優れた戦闘能力に着目し、自らの戦力と して利用しようと画策したが、L5戦役の最終作戦「オペ レーションSRW」において地球側に敗北。戦後、彼らの 正体は何者かに精神操作・調整を受けた地球人であること が判明した。なお、この事実は極秘とされ、公にはされて いない。

【AI1】

 ガイアセイバーズのツェントル・プロジェクトに参加し ていたエルデ・ミッテが開発した戦闘用高性能人工知能。 メディウス・ロクスという人型機動兵器に搭載され、エル デから病的なまでの愛情を注がれつつ実戦データを蓄積し ていった。
 封印戦争中、鋼龍戦隊と交戦を重ねた結果、ラズムナニ ウム(自律的な再生機能を持った金属)の制御を司ってい たこともあって、自身進化能力を発揮するようになった。
 その後、AI1はファブラ・フォレース内に存在してい たクロスゲートから強大なエネルギーを吸収し、著しい組 織膨張と自己進化によっと巨大化。エルデをその妄念ごと 取り込んで暴走し、あらゆる物を体内に取り込もうとした。 最終的にはアダマトロンの一部となり、鋼龍戦隊の猛攻に よって消滅した。

【AM】

 アーマードモジュールの略称。

【ATX計画】

 強襲用人型機動兵器の開発計画。
 SRX計画と双璧を成すプロジェクトであり、開発責任 者のマリオン・ラドム博士の意向でEOTを基本的に使用 しない機体が作られている。
 本来の目的は連邦軍の次期主力機の開発であるが、実際 にはエースパイロットが使用するカスタム機の開発に移行 しつつある。

【ATXチーム】

 鋼龍戦隊に所属するパーソナルトルーパー特機の混成 チーム。隊長はキョウスケ・ナンブ(コールサインはアサ ルト1)、その補佐役であるエクセレン・ブロウニング (コールサインはアサルト2)の他、ブルックリン・ラッ クフィールド(コールサインはアサルト3)、クスハ・ミ ズハ(コールサインはアサルト4)、アリエイル・オーグ (コールサインはアサルト5)らがいる。
 SRXチームと同様、搭乗している機体が特殊であるこ と、これまでの戦いで多大な戦果を挙げたことから、連邦 軍以外でもその名が広く知られている。

【SRX計画】

 対異星人戦闘用特殊人型機動兵器の開発計画。
 RシリーズなどEOTが積極的に応用された機体の開発 が行われている。

【SRXチーム】

 鋼龍戦隊に所属し、SRX計画の機体を運用するチーム。 隊長はヴィレッタ・バディム(コールサインはスピリア 0)。その補佐役であるアヤ・コバヤシ(コールサインは スピリア3)の他、リュウセイ・ダテ(コールサインはス ピリア1)、ライディース・F・ブランシュタイン(コー ルサインはスピリア2)、マイ・コバヤシ(コールサイン はスピリア4)らがいる。
 ATXチームと同様、搭乗している機体が特殊であるこ と、これまでの戦いで多大な戦果を挙げたことから、連邦 軍以外でもその名が広く知られている。

【S-AWACS】

 高分解能大型レーダーを装備した早期警戒管制機のこと。

【エネルギーフィールド】

 敵の攻撃を無効化させる防御的兵器一般を指す「バリア」 の内、電磁波、重力波、念動力、光子など何らかの非物質 エネルギーを直接展開しているタイプの物。
 攻撃の種類に応じて使い分けるのが一般的。その原理も 中和、拡散、均質化、圧縮、相殺、歪曲など多岐に渡る。
 力場表層では、大気中元素などに影響を及ぼしての結晶 薄膜化現象が起きることがあり、力場消失時に“割れて” 見えることもある。

【MAPW】

 Mass Amplitude Preemptive strike Weaponの略称。
 大量広域先制攻撃兵器のこと。なお、MAPWは影響範 囲に応じ直線発射系、円型放射系、着弾点散布系などに大 別される。「マップ兵器」とも呼ばれる。

【L&Eコーポレーション】

 修羅の乱が終結した後、ラウルとフィオナが立ち上げた 会社。「L」は「Lightning(電光、稲妻)」、 「E」は「Eternal(永遠なるもの)」の頭文字で あり、エクサランス・レスキューの機能が活かせる仕事を 請け負う。社長はラウル、副社長はラージ、営業と経理担 当はフィオナ。ミズホはエクサランスを管理し、デスピニ スは必要に応じてそれぞれをサポートする。

【LTR機構】

 LTRとは「Lost Technology  Reserch」の略。主にオーパーツの発掘や調査を 行っている組織。その歴史は古く、前身となった組織は旧 西暦時代の世界大戦前後に設立されたと言われているが、 定かではない。

【エルデ・ミッテ】

 人工知能の研究者であり、戦闘用高性能人工知能「AI 1」の開発者。連邦軍士官学校の講師を務めていたことが あり、アクア・ケントルムはその時の教え子である。狡猾 な女性で、AI1に異常なまでの愛情を注ぎ、有用性を示 すための手段を選ばなかった。封印戦争終盤、鋼龍戦隊の 猛攻によってAI1と共に消滅した。

【エルピス】

 新西暦075年に完成した人類初の密閉型スペースコロ ニー。
 コロニー統合府と、コロニー統合軍総司令部が置かれて いる。
 新西暦180年代に至るまでのスペースコロニーの歴史 は苦難の連続で、まず076年には第一次宇宙移民に施さ れた宇宙環境適応手術の失敗による内乱、157年には独 立自治権獲得を目的とした大型テロ事件(ノゾミ事件)、 172年にはコロニー隔壁爆破事件(ホープ事件)、184 年にはBC兵器によるテロ事件(エルピス事件)が発生し、 それぞれ多くの死亡者を出している。
 しかし、160年代初めから、平和的な手段で地球連邦 政府からの独立自治権を得ようとする運動(NID4)が 展開された。
 指導者のブライアン・ミッドクリッドは地球側の世論を 味方につけ、184年にコロニーを独立させることに成功、 コロニー統合府の初代大統領に就任した(同時にコロニー に駐留していた地球連邦宇宙軍がコロニー統合軍として再 編成され、マイヤーが総司令官に就任)。
 なお、スペースコロニーは10基あり、1号基はエルピ ス、2号基はノゾミ、3号基はホフヌング、4号基はウィッ シュ、5号基はエスポワール、6号基はホープ、7号基は スペース、8号基はエスペランサ、9号基はスペランツァ、 10号基はナディエジータと名付けられ、全基がL4宙域 に存在している。

【L5戦役】

 新西暦187年、DC戦争後に起きたエアロゲイターに よる争乱の名称。「エルファイブせんえき」と読む。
 エアロゲイターとはL5宙域に突如現れた自動惑星「ネ ビーイーム(コードネーム:ホワイトスター)」を拠点と し、昆虫型の機動兵器「メギロート」などで地球圏を襲撃 した集団である。
 彼らは地球人の優れた戦闘能力に着目し、自らの戦力と して利用しようと画策したが、L5戦役の最終作戦「オペ レーションSRW」において地球側に敗北。戦後、彼らの 正体は何者かに精神操作・調整を受けた地球人であること が判明した。なお、この事実は極秘とされ、公にはされて いない。

【エンドレス・フロンティア】

 多種多様な複数の世界が組み合わさって構成されている 異世界。それぞれの世界はクロスゲートによって行き来が 出来るようになっていた(地球のクロスゲートと完全に同 一の物ではないと思われる)。人間のみならず、獣人や人 魚、悪魔など様々な種族が存在している。なお、地球とエ ンドレス・フロンティアのクロスゲートがつながつている かどうかは不明である。

【オペレーションSRW】

 L5戦役終盤、地球連邦軍が敢行したホワイトスター攻 略作戦。艦隊や機動兵器部隊で多方面から波状攻撃を仕掛 けつつ敵機動兵器部隊を陽動、ハガネとヒリュウ改をホワ イトスター外周部へ突入させた後、両艦所属の機動兵器で 中枢部を破壊するという内容だった。

【オペレーション・オーバーゲート】

 修羅の乱の終盤で敢行された巨大構造物ソーディアン(転 空魔城)への突入作戦の名称。修羅から奪取した空間転移 装置を用い、ハガネとヒリュウ改がソーディアン内部へ片 道の転移を行った。

【オペレーション・プランタジネット】

 インスペクター事件中、北米地区主要部を占拠したイン スペクターに対して、地球連邦軍が発動した反攻作戦の名 称。当時、地球連邦軍と対立していたノイエDCは、共通 の敵であるインスペクターから北米地区を奪還するという 目的に同調し、この作戦に参加した。

【ガイアセイバーズ】

 修羅の乱後に結成された地球連邦政府大統領直轄の特殊 作戦部隊。地球連邦軍の管轄下にない武装組織であり、 「PGS(The privilege of the GAIA SABERS)」を与えられることになってい る。PGSは「GS特権」とも呼ばれ、軍事問題における 大統領特命を速やかに遂行するための特殊権利のことであ る。また、連邦軍とは異なる武装組織を成立させるための ものであり、軍からのあらゆる命令や指示を拒否する権利 でもある。
 本拠地はグランド・クリスマスで、高性能の人型機動兵 器を多数保有している(その中にはガイアセイバーズが独 自に開発した機体もあった)。鋼龍戦隊と同じく、ISA 戦術(空母の役割を果たす機動戦艦と、そこに搭載された 人型機動兵器による電撃戦)を前提とした部隊である。
 司令官はアルテウル・シュタインベック特次副大統領で、 彼の策略により鋼龍戦隊はグライエン・グラスマン大統領 暗殺の犯人に仕立て上げられ、ガイアセイバーズの追撃を 受けた。
 その後、鋼龍戦隊はアルテウルとガイアセイバーズの存 在を危険視する者達の支援と要請を受け、グランド・クリ スマスへの突入作戦を敢行。激闘の末、ガイアセイバーズ を打ち破った。その際、主要メンバーは戦死し、生き残っ た関係者も封印戦争後に逮捕され、組織は壊滅した。

【カバラ】

 グランゾンの各部に設けられたリドル(ブラックボック ス群)のネットワークを管理するプログラムの名称。なお、 「カバラ」はヘブライ語で「口伝」を意味する。

【ガンエデン】

 遥か昔、地球に飛来した人造神。その正体は何者かによっ て造られた惑星防衛システム「バラル」の中枢制御装置。 巫女やマシアフと呼ばれる強念者とリンクすることによっ て、守護対象となる惑星を強力な結界で覆い、外界から完 全に遮断する。結界内にいる者を外界へ出さず、外界にい る者を攻撃する性質から、惑星を守護するのではなく、封 印するためのシステムであるとも言える。
 封印戦争終盤、鋼龍戦隊の前に現れ、彼らと激闘を繰り 広げた末、敗れた。

【機人大戦】

 遙かな昔、「百邪」と呼ばれる魔神や妖怪が跋扈してい た時代があり、それらに対抗するため古代人は超機人を作 り出した。彼らはバラルの神であるガンエデンの下へ集っ たが、百邪側につくものもいた。その結果、超機人は敵味 方に分かれて戦うことになった。大地を砕き、海を割り、 天をも焦がしたバラルと百邪の闘争は、後に「機人大戦」 と呼ばれた。

【旧西暦】

 新西暦時代における西暦(イエス・キリストが生誕した 年を元年とする時代の数え方)の通称。

【境界空間での決戦】

 境界空間とは、クロスゲートを抜けた先にある異界のこ と。封印戦争末期、カイは鋼龍戦隊と共に最後の敵である アダマトロンと戦って勝利し、元の世界へ生還した。

【教導隊】

 特殊戦技教導隊のこと。

【禁士】

 フューリーの位の一つで、皇帝や皇族の警護を務める者 達のこと。一般兵士に相当する従士や、準騎士より上位で ある。

【グランド・クリスマス】

 ガイアセイバーズの拠点だった島。封印戦争以前はアイ ドネウス島と呼ばれていた。ガイアセイバーズが解体され た後は地球連邦軍の厳重な管理下に置かれている。

【クリス】

 クリアーナ・リムスカヤのもう一つの人格。
 クリアーナはファブラ・フォレースから発掘され、リ・ テクによって復元されたシステム「シュンパティア」の実 験に長期間携わっており、そのせいで2つの人格……控え めで大人しい性格のクリスと、気が強くドライな性格のリ アナに別れてしまった。なお、彼女達はそれぞれ互いの存 在を認識しており、会話を交わすことも出来た。
 封印戦争終盤、ルイーナとの決戦の最中、クリスの人格 はリアナを守るために消滅してしまった。

【クロスゲート】

 南極氷下の遺跡ファブラ・フォレース内部に存在してい た巨大な輪状構造物。いつ、誰が、何のために造ったかは 不明。内部からルイーナと呼ばれる敵性体集団が出現した こともあり、異世界へ通じる門だと推測されている。現在 は地球上空に存在している。封印戦争後、無人探査機が何 度かゲートの向こう側へ送り込まれているが、その全てが 帰還せず、データも送られてきていない。

【クロスゲート・バースト】

 クロスゲートからの異常なエネルギー放出現象。拡散光 が確認され、多数の光線が地球上に降り注がれだが、成層 圏を抜けることなく消失している。ただし、大規模な通信 障害やネット障害をもたらし、地球連邦軍の監視網の一部 も機能しなくなった。

【軍属】

 軍人以外の身分で、軍隊に勤務する者のこと。鋼龍戦隊 に同行する民間人の協力者のことも指す。

【ゲスト】

 ゾヴォークから地球圏へ派遣されたゼゼーナン一派のこ と。「ゲスト」は地球側のコードネームである。
 ゼゼーナンはDC戦争以前から地球に着目し、水面下で 干渉や交渉を行っていた(南極事件の現場にも居合わせて いた)。
 封印戦争中、彼はゴライクンルの支援を受け、軍勢を率 いて地球制圧作戦を敢行。地球圏を掌握した上で、地球人 が独自に昇華させた軍事技術や異世界からもたらされた技 術を入手し、それらを功績としてゾヴォーク本国での権力 拡大を図った。しかし、最終的には鋼龍戦隊に敗北し、戦 死した。

【鋼龍戦隊】

 修羅の乱終結後に設立された地球連邦軍極東方面軍第1 独立特殊部隊。数々の戦いで大きな戦果を挙げた万能戦闘 母艦ハガネと戦闘母艦ヒリュウ改、それらに搭載されてい る高性能のパーソナルトルーパーアーマードモジュール、 特殊人型機動兵器などで構成されている。ISA戦術(空 母の役割を果たす機動戦艦と、そこに搭載された人型機動 兵器による電撃戦)を得意とする。
 封印戦争後は地球連邦軍統合参謀本部の直属となり、マ イルズ・ブースロイド准将が新たな戦隊司令として着任し た。

【コーツランド基地】

 ビンソンマッシーフ山を臨む南極平原に設営された連邦 軍基地。多くの主要施設を地下に持ち、地理的利点を活か した最重要機密を扱うことも多い。南極事件の舞台となっ た。

【ゴライクンル】

 ゾヴォーク屈指の巨大企業で、機動兵器だけでなく、建 設機械や宇宙船、惑星改造施設の開発や製造も手掛けてい る。しかし、ゾヴォーク内では戦争商人として有名である。 彼らは他星文明の軍事技術に興味を示し、それがビジネス になると判断すれば、私兵(傭兵部隊)を派遣し、実力行 使による入手を目論むこともある。ゾヴォークの政界に対 して大きな影響力を持ち、枢密院であっても彼らを御する ことは難しい。

【コロニー統合軍】

 新西暦184年、10基のスペースコロニーが統合され て独立国家となった際、それまでコロニーに駐在していた 地球連邦宇宙軍を再編成した軍隊。
 名目上は別組織だが、実際は連邦軍の管轄下に置かれて いるといっても良い(コロニー統合軍の一部将校はこのこ とに不満を抱いている)。高度な宙間作戦任務、宙間戦闘 をこなす必要があるため、優秀な人材が揃っている。
 新西暦186年末、DCと共に連邦政府並びに連邦軍へ 宣戦布告。当時の在宙戦力のほとんどがコロニー統合軍で 占められていたため、短期間での制宙権獲得に成功した。
 その後は地上で展開されるDCの作戦を支援していたが、 総司令マイヤー・V・ブランシュタインの戦死をきっかけ として、連邦軍へ降伏した。だが、それは来るべき異星人 との決戦に備えてのことであり、事実L5戦役の最終作戦 である「オペレーションSRW」には、多くのコロニー統 合軍部隊が参加した。
 戦後は連邦軍の管轄下となり、上層部がすげ替えられて その名が形骸化するものの、在宙戦力の大半を占めている ことに変わりはない。

【こんなご時世】

 ここ近年でDC戦争L5戦役インスペクター事件修羅の乱封印戦争と立て続けに戦争が発生し、世間では 人型機動兵器の存在どころか、異星人や怪物の存在が常識 化している。
 戦災は遠く離れた場所の出来事ではなく、人々は戦時下 であることを意識して生活を送っている。また、地球連邦 軍では再編と軍備拡大が急務とされており、様々なメーカー で機動兵器の開発が進められている。

【宰士】

 フューリーの位の一つで、軍事活動以外の行政事務に携 わる者達のこと。

【サテライト・リンク】

 サテライト・リンク・システム(複数の軍事衛星による 防空指揮管制システム)にアクセスすること。

【サボット】

 自律型サポート・ロボットのこと。
 セレーナのパートナーを務めるエルマには少年の人格が インプットされており、感情も持っている。陰に日向にセ レーナをサポートし、ゲシュテルベン改のコ・パイロット から家事全般まで様々なことをこなす。

【Gコンパチブルカイザー】

 コンパチブルカイザーはコウタ・アズマが搭乗するスー パーロボットで、彼の祖父であるキサブローが異世界より 到来した戦士ロアから託された人型機動兵器を改修した機 体である。それにショウコ・アズマが搭乗する大型戦闘機 Gサンダーゲートが合体すると、Gコンパチブルカイザー となる。
 主機である「OG(オーバー・ゲート)エンジン」は、 異世界のオーバー・テクノロジーによって作り上げられた ものであり、限定的な超次元間孔を開き、希薄関連性近接 亜空間に存在する特殊なエネルギー粒子を用いて機体の駆 動や攻撃を行う。
 なお、コウタとショウコがGコンパチブルカイザーに搭 乗する場合、前者はロア・アーマー、後者はエミィ・アー マーという一種のパワード・スーツを装着する必要がある。
 Gコンパチブルカイザーの拠点は東京・浅草の地下に存 在し、同機は有事の際、遊園地の敷地内から出撃する。

【ジェアン・エール】

 ジョッシュが搭乗する人型機動兵器エール・シュヴァリ アー用の巨大なウェポン・ボックス・ハンガー。全長は約 100メートルで、大型の斬撃・射撃用武器「ネオ・サイ ファー・ソード」や遠隔攻撃兵器「ブレード・ビット」な どの武装だけでなく、大推力ブースター・ユニットも数基 装備している。

【ジェヴィルン】

 ラマリスのこと。フューリーがラマリスに付けたコード ネーム。なお、ジェヴィルンとは彼らの神話に登場する悪 霊の名前である。

【シャドウミラー】

 空間・次元転移装置「システムXN」によって並行世界 からやってきた集団。
 その前身は、並行世界での地球連邦軍特殊任務実行部隊。 L5戦役後から暗躍し、DC残党に協力してその軍事蜂起 を手助けした。
 彼らはシステムXNをより完全なものにし、その量産型 を搭載した機動兵器や「Wシリーズ」と呼ばれる人造人間 達によって戦争状態の維持を目論んだが、ハガネやヒリュ ウ改に打ち倒される。
 なお、ラミア・ラブレスはWシリーズの一員であり(「W 17」と呼ばれていた)、インスペクター事件中に自我を 得て、シャドウミラーを脱走。現在は地球連邦軍の特殊戦 技教導隊に所属している。

【修羅】

 異世界「修羅界」より地球圏へ転移してきた戦闘集団、 またはその構成員の名称。修羅界は滅亡の危機に瀕してお り、その中の一国「羅国」の王・アルカイドは、次元転移 機能を有した剣状の巨大構造物「転空魔城」に修羅達を導 き、新天地を求めて次元転移を行った。そして、彼らはイ ンスペクター事件後の地球圏に辿り着き、修羅神と呼ばれ る機動兵器を用いて、地球各地を侵攻した。

【修羅神】

 修羅神とは修羅が使用する兵器であり、操者の生体エネ ルギーによって稼働する。
 「烈級」、「轟級」、「超級」などのランクが存在し、 最下層の烈級修羅神は一定以上の覇気(生体エネルギー) と技能を持つ修羅であれば搭乗可能である。
 しかし、轟級や超級の修羅神はさらに乗り手を選び、そ の操者となるには相応の実力と試練、儀式が必要となる。 また、一度操者が決定し、その者が死ぬまでの間はね他者 が搭乗し、操ることは基本的に不可能。一説によると轟級 や超級の修羅神は意思のようなものを持ち、自らが操者と して認めた者でないと搭乗を許さないと言う(非適格者が 搭乗した場合は、修羅神に覇気を吸い尽くされ、死亡す る)。
 また、轟級以上の修羅神は、ロストテクノロジーで作ら れており、現状の修羅達は新たな機体を開発することが出 来ない。そのため、轟級や超級の修羅神の数は限られてお り、中には数百年にわたって使い続けられているものもあ る。また、操者が見つからぬまま封印されている修羅神も いくつか存在しているらしい。
 轟級の修羅神の操者は、修羅達の中でも一目置かれ、一 定の権限を持つ。また、修羅の将軍の座に就くには、超級 修羅神の操者となることが必須条件となる。
 なお、烈級修羅神は、残存する轟級修羅神を参考にして 作られたものであり、性能は大幅に低下しているものの量 産が可能となっている。

【修羅の乱】

 異世界「修羅界」より地球圏へ転移した戦闘集団「修羅」 による戦乱。修羅界は滅亡の危機に瀕しており、その中の 一国「羅国」の王・アルカイドは、次元転移機能を有した 剣状の巨大建造物「転空魔城(地球側でのコードネームは ソーディアン)」に修羅達を導き、新天地を求めて次元転 移を行った。そして、彼らはインスペクター事件後の地球 圏に辿り着き、修羅神と呼ばれる機動兵器を用いて、地球 各地を侵攻した。いくつかの都市が修羅によって制圧され たが、ハガネとヒリュウ改の部隊が転空魔城内への突入作 戦「オペレーション・オーバーゲート」を敢行。修羅の生 き様に疑問を感じ、地球人側に味方するフォルカ・アルバー クらと共にアルカイドを倒すことに成功した。
 戦乱終結後、フォルカは生き残った修羅達と共に転空魔 城で次元転移を行い、地球圏から去った。

【シュンパティア】

 ジョッシュとリムの機体に搭載されているマン・マシン・ インターフェース。ファースト・コンタクトを成功させた 者にしか扱えない。また、同じシステムを搭載する機体の 搭乗者と精神感応を行うこともある。なお、グラキエース のファービュラリスにも同じようなシステムが搭載されて いる。
 シュンパティアは南極氷下の遺跡ファブラ・フォレース で発見された物であり、ペルフェクティオはこれを「鍵を 歪めた物」と呼んだ。
 彼が言う「鍵」とは、自分の糧となる負の波動の源…… すなわち、知的生命体が所有する知識や心の在り様を調べ るためのセンサーであり、尖兵となる破滅の軍勢を作り出 すためのブービートラップでもあった。
 しかし、リ・テクが手に入れた「鍵」、つまりシュンパ ティアは、ファブラ・フォレースを建造した者達によって 改造されたか、模造された物だった。
 だが、それでも「鍵」としての機能をある程度発揮し、 シュンパティアを長く使い続けると魂を蝕まれ、メリオル エッセに近しい存在へ変貌する可能性があると言われてい る。
 ただ、シュンパティアには人の思念を(良くも悪くも) 束ね、共鳴させる性質があり、ジョッシュとリムはルイー ナとの最終決戦で共に戦う仲間達の力を得て、ペルフェク ティオの仮初の機械体をクロスゲートの中へ押し戻した。
 その後、ジョッシュはシュンパティアを用いてペルフェ クティオ本体の出現を食い止めようとしたが、クリスとメ リオルエッセであるウェントスがその代わりを務めた。

【瘴気】

 「しょうき」と読む。熱病や感染症のような病気を引き 起こすと言われる山河の毒気。ここでは邪気や怨念が存在 する空間の空気のことも意味する。

【時流エンジン】

 ラウルとフィオナ、ラージの父親達が開発を進めていた エンジン。時の流れがあればどこでも採取可能な時粒子で タービン(タイム・タービン)を回し、パワーを得る。た だし、暴走すると並行世界への次元転移を引き起こす危険 性がある。

【神聖ラングラン王国】

 ラ・ギアスに存在する大国。中断期はあるものの、5万 年の歴史を持つ最古の国家。立憲君主国。

【新西暦】

 西暦2015年1月、地球連邦政府の樹立と同時に採用 された紀年法。なお、それまでの西暦は「旧西暦」と呼称 されることが多い。

【枢密院】

 ゾヴォークの最高意思決定機関。インスペクター事件封印戦争を経て、現状は地球に対して不介入の姿勢を取っ ている。

【スクール】

 かつて連邦軍内に存在していた人型機動兵器パイロット の養成機関。特殊戦技教導隊の結成とほぼ同時に設立され た。
 当初は既存兵器のパイロットにパーソナルトルーパーな ど人型機動兵器への機種転換訓練を実施していたが、アー ドラー・コッホがスクールの責任者となってからは、その 目指す所が一変した。
 彼は、既存兵器のパイロットを機種転換させるのではな く、最初から人型機動兵器に乗ることを前提としたパイロッ トを養成しようとした。
 そして、彼は係累がなく、反射神経や動体視力に優れた 子供達を極秘裏に集めた。さらに日本特殊脳医学研究所か らアギラ・セトメ博士を招へいし、子供達の記憶消去や操 作を担当させた。その上でアードラーは彼らに精神操作や 薬物投与を行い、特殊訓練を施した。彼は人型機動兵器の 操縦や戦闘に特化した能力を持つ人間……「ブーステッド・ チルドレン」を“短期間”で作り出そうとしたのである。
 子供達はアウルム(金)、アルジャン(銀)、ブロンゾ (青銅)、イエロ(鉄)、ラトゥーニ(真鍮)など金属の 名称を持ったクラスに分けられ、様々な用途に応じた調整 を施された。
 だが、強引な手法がたたってか、優秀な成績を出すまで に至った子供達はごくわずかであった。
 そして、非人道的な育成方法とそれに見合わぬ結果が問 題となり、スクールは解散。しかし、ブーステッド・チル ドレンの訓練は、場所をDCに移して続けられることとな る。

【ゼゼーナン】

 テイニクェット・ゼゼーナン。ゾヴォークのゾガル派の 人間で、ゲストの総司令官。
 性格は傲慢で自信家、計算高い。権力を用いた人心掌握 術に長けている。地球人に対しては極端なまでの偏見を持っ て接する。また、DC戦争以前から地球に着目し、水面下 で干渉や交渉を行っていた(南極事件の現場にも居合わせ ていた)。
 封印戦争中、ゴライクンルの支援を受け、軍勢を率いて 地球制圧作戦を敢行。地球圏を掌握した上で、地球人が独 自に昇華させた軍事技術や異世界からもたらされた技術を 入手し、それらを功績としてゾヴォーク本国での権力拡大 を図った。しかし、最終的には鋼龍戦隊に敗北し、戦死し た。

【ゼ・バルマリィ帝国】

 異星人勢力で、ユーゼス・ゴッツォの母国。ゾヴォーク と過去に何度か衝突したことがあるが、それは大規模な星 間戦争ではなく、ネビーイーム(ホワイトスター)のよう な自動惑星とそこに属する機械化軍団との限定的な戦闘で あった。ゾヴォークでもゼ・バルマリィ帝国の実態は掴め ておらず、母星の位置も不明。

【ゼモン】

 クロスゲートのこと。ガディソードの言葉で「地獄の門」 を意味する。

【前大統領の事故】

 封印戦争中、鋼龍戦隊の万能戦闘母艦ハガネは、ガイア セイバーズの司令官アルテウル(ユーゼス)の策略にはま り、地球連邦政府大統領であるグライエン・グラスマンが 搭乗していた輸送機に衝突し、彼を死に至らしめた。その 結果、鋼龍戦隊は大統領殺害の犯人としてガイアセイバー ズのみならず連邦軍からも追撃されることになった。
 なお、封印戦争後、アルテウルの陰謀が明かされ、鋼龍 戦隊に着せられた濡れ衣は払拭されている。

【ゾヴォーク】

 太陽系から遠く離れた宙域に存在する異星人の一大勢力。 星間共和連合。「枢密院」と呼ばれる最高意思決定機関が 存在する。
 銀河の秩序維持という名目で共和連合に未加入の未開異 星文明を監査し、危険だと判断した場合は、様々な手段を 用いて自らの管轄に置く。
 DC戦争以前から地球を秘密裏に監視し、飽くなき闘争 心と卓越した軍事技術の応用力を持つ地球人が、知性と力 のバランスが取れていない種族であり、やがて銀河の秩序 を乱すと判断。干渉を開始するが、ゾガルとヴォルガとい う二大派閥の思惑と権力争いが原因となって、足並みが揃 わず、二度も地球へ武力侵攻するものの失敗。
 封印戦争後、枢密院は地球に対して条約締結ではなく、 不介入の姿勢を取ることに決定した。なお、かつてインス ペクター(ヴォルガ派)の一員であったメキボス・ボル クェーデが枢密院の特使として地球に駐留し、ゾヴォーク との連絡役を務めている。

【ソーン】

 人型機動兵器ラフトクランズに対して付けられたコード ネーム。「ソーン」は英語で「棘(とげ)」を意味する。

【ダークブレイン】

 次元の扉を開き、様々な世界の支配を目論む闇の帝王。 ロアの宿敵でもある。
 世界を見透す「悪破眼」と超高性能自律型霊子演算装置 である「開明脳」を持っている。これまでに様々な知的生 命体の想念を取り込み、多くの人格を内包しているようだ が、詳細は不明。
 過去、ロアとコンパチブルカイザーとの戦いで大破し、 自らを修復しつつ再起を窺っていた。
 修羅の乱終盤、地球圏へ到来し、コウタやショウコ、そ して鋼龍戦隊の前身となった部隊と対決し、敗れ去った。

【大司教】

 ヴォルクルス教団の最高位。現在、教団内でこの位を持 つ者は複数存在している。

【ダニエル・インストゥルメンツ】

 南欧に本社を置く銃器メーカーで、旧西暦以来の長い歴 史を誇っており、新西暦180年代に入ってからはユニバー サル・コネクター規格に対応した人型機動兵器用の武器を 製造している。EOTにより、旧西暦時代においては空想 兵器と考えられていた物が実現化したが、ダニエル・イン ストゥルメンツはあえて在来技術の成果をユニバーサル・ コネクター規格に落とし込んでいくことに専念した。同社 製の武器は信頼性の高い構造、優れた整備性や生産性によ り、現場のパイロットや整備員から重宝されている。
 また、セレーナのゲシュテルベン改は、ダニエル・イン ストゥルメンツが量産型ゲシュペンストMk-IIをベース にして作り上げた機体である。

【チーム・ジェルバ】

 地球連邦軍第5特殊作戦PT部隊。アルバーダ・バイラ リンやセレーナ・レシタールが所属しており、強行・威力 偵察任務、特殊なターゲットの捜索任務を遂行することが 多い。メンバーは人型機動兵器の操縦や戦闘に長けている だけでなく、諜報活動のスペシャリストでもある。なお、 「ジェルバ」はスペイン語で「草」を意味する。

【地球連邦軍】

 旧西暦の国連特別軍が礎となった地球連邦政府管轄の国 際軍事組織。
 連邦政府設立時の特殊状況から、経済や行政等が従来の 国家間調整に留まっているのに対し、軍事は最も明確に地 球規模で統括された構造を持つ。旧西暦時代の国家軍事組 織が母体となっているため、各方面軍ごとに特徴がある。

【地球連邦政府】

 旧西暦2012年の隕石災害(ダブル・インパクト)以 降の世界的混乱を経て、国際連合内の暫定組織から発展し た地球規模の政治機構。
 旧来の各国家=自治体の集合体上に存在する国際的な管 理機関ではあるが、全地球人類の政治機能が単一に集まっ たわけではなく、成立以前の中・小規模紛争などの国際問 題も各自治体間にそのまま引き継いでしまっている。

【地上人】

 「ちじょうじん」と読む。地上世界の人間のこと。

【超機人】

 「百邪」と呼ばれる悪魔や妖怪と戦うために古代中国人 が作り出した半生体兵器の称号。自律型思考回路を持って おり、単独でも行動できるが、内部に自らが操縦者と認め た念動力者(強念者)が搭乗しなければ、本来の力を発揮 しない。なお、場合によっては普通の人間が搭乗・操縦す ることも出来るが、代償として魂力(生命の力を)超機人 に吸収され、最悪の場合は死亡してしまう。
 超機人には「四霊」、「四神」、「四凶」などのランク があり、龍虎王や虎龍王以外の機体も存在していると思わ れるが、詳細は定かではない。

【諜士】

 フューリーの位の一つで、諜報活動を行う者達のこと。 いわゆるスパイ。暗殺任務も遂行する。10年ほど前から 地球に送り込まれ、連邦政府や連邦軍、それらに敵対する 勢力の情報を収集している。

【爪木ヶ丘】

 「つめきがおか」と読む。伊豆基地の北西部にある丘。 元々は下田の爪木崎の一部。内部はくり抜かれており、発 電施設や格納庫などが存在する。

【Dコン】

 一般的な高性能携帯端末機の名称。地球連邦軍の士官に 供給されている最新の物はフィルム状であり、皮膚や服の 上に貼り付けられる。なお、あえて昔ながらの腕時計タイ プや携帯通信機タイプを使っている者もいる。

【DC】

 ディバイン・クルセイダーズの略称。

【TC-OS】

 タクティカル・サイバネティクス・オペレーティング・ システム(戦術的動作思考型OS)。
 パーソナルトルーパーを始めとする人型機動兵器のOS。 例えば、「敵機を殴る」という行動をパイロットが選択し た場合、現在の自機の位置と敵機の位置を計算し、機体に 蓄積されている複数のモーションパターンデータの中から、 最も効率的かつ適切な物を人工知能が選択する。
 これにより、パイロットは人型機動兵器の繁雑な操縦か ら解放され、状況判断に徹して最小限の操作を行うだけで、 機体自身がオートマチックに適切なモーションを選び、パ イロットが意図した行動を達成してくれるのである。
 さらにモーションパターンデータの種類や実行の優先順 位はパイロットが任意に設定出来るため、自身の好みや操 縦のクセに合わせて機体の動きを最適化することが出来る。

【DC戦争】

 新西暦186年末から187年にかけて起きたDCによ る争乱。
 地球連邦政府及び連邦軍へ反旗を翻し、アーマードモ ジュールによる電撃作戦で地球圏各地の軍事拠点の制圧に 成功。しかし、ハガネによるアイドネウス島奇襲作戦で、 総帥であるビアン・ゾルダークが戦死。彼を失ったDCは 組織に混乱をきたし、連邦軍に敗北した。

【TD滞空】

 テスラ・ドライブの機能を用いて、空中で制止すること。 バーニア・スラスターの噴射やローター回転によるホバリ ングの滞空より遙かに安定性が高い。

【T-LINKシステム】

 SRX計画に参加しているケンゾウ・コバヤシ博士が開 発した念動力感知増幅装置。
 人の思念を司る特殊な深層脳波「T-αパルス」を抽出 し、それによって物体の運動制御や機動兵器類の操縦補助 などを行う。
 また、念動フィールドと呼ばれる力場を発生させること もでき、防御壁を展開したり、力場自体を敵機にぶつけて 損傷を与えることも出来る。
 さらに思念の増幅によってシステム使用者の特殊な認識 力(触感に近い第六感)が広範囲で展開されるため、敵機 の捕捉や位置の把握もある程度可能となる。
 ただし、システムの機能は使用者の精神状態に左右され、 過度のリンクは脳に著しい負担をかける。
 なお、一定値以上のT-αパルスが検出された人間をケ ンゾウのプロジェクトでは「念動力者」と呼ぶ。

【ディバイン・クルセイダーズ】

 異星人の侵略を予見したビアン・ゾルダーク博士が、 EOTI機関を母体として結成した軍事結社。
 その目的は地球侵略を目論む異星人に対抗するため、地 球圏に強大な軍事政権を打ち立てることであった。
 EOTI機関のメンバー以外にも連邦政府の要員や連邦 軍の一部軍人、反地球連邦主義者や民族解放戦線の闘士達 が参加しており、コロニー統合軍も協力態勢を示していた。
 新西暦186年末、地球連邦政府及び連邦軍へ反旗を翻 し、アーマードモジュールによる電撃作戦で地球圏各地の 軍事拠点の制圧に成功した。
 だが、ビアンやコロニー統合軍総司令マイヤー・V・ブ ランシュタインがとったその手段は、両刃の剣でもあった。
 自らが「敵」となることで地球人類に自分達が置かれた 状況を模擬的に認識させ、早急に未曾有の脅威へ立ち向か う意欲を煽ろうとしたのだが、内戦状態の継続は地球側の 戦力そのものを疲弊させる危険性が高かった。
 それ故に彼らはDC戦争の早期決着を望みつつ、敵側(連 邦軍側)の戦力をある程度温存させるという策を取らざる を得なかった。また、ビアンは自分を倒す程の力を持った 者達が現れた場合、彼らに地球圏の未来を託そうとも考え ていた。
 その矛盾した考えがビアン自身に敗北を呼び込み、利己 的な目的でDCを利用する者達の増長を許したとも言える。
 なお、ビアンはハガネによるDC本拠地奇襲作戦で戦死。 彼を失ったDCは組織に混乱をきたし、連邦軍に敗北した。

【テスラ・ドライブ】

 テスラ・ライヒ研究所で開発された高効率反動推進装置。
 重力質量(重さ)と慣性質量(動かしにくさ)を別個に 変化させることができ、これによって従来の推進剤を加速 させ、物体を効率的に推進させる仕組み。一種の重力制御 装置とも言える。
 大気圏内飛行や宇宙航行が容易となるが、開発当初は装 置が大型化し、艦艇クラスにしか搭載できなかった。しか し、メテオ3EOT解析情報によって重力制御系物理理 論が大幅に進歩し、テスラ・ドライブそのものも超高性能 化・小型化した。
 そして、DCで開発されたアーマードモジュールを皮切 りとして、20メートルクラスの人型機動兵器への搭載も 可能となった。

【テスラ・ライヒ研究所】

 北米コロラドに存在するオーバーテクノロジーの総合研 究機関。新西暦171年、ビアン・ゾルダークによって設 立された。
 ロボット工学の権威であるジョナサン・カザハラ、エリッ ク・ワンなど数々の天才を輩出した。
 EOTI機関設立に伴い、大半のメンバーが移籍するも、 独自にEOTの研究や、テスラ・ドライブの改良、グルン ガストシリーズの開発などを続けている。
 なお、名前の由来は発明家ニコラ・テスラと科学者ウイ ルヘイム・ライヒの両名。
 現在の所長はジョナサン・カザハラ。

【テレキネシスαパルス】

 特殊脳医学の権威、ケンゾウ・コバヤシ博士が提唱した、 人の思念作用を司る深層脳波の一種。念動力者の素質判定 に使用される。

【特殊戦技教導隊】

 人型機動兵器の戦技研究・構築やモーションデータの作 成のため、結成された部隊。
 現在のパーソナルトルーパーに搭載されているTC-OS の基本的なモーションデータは、彼らが度重なる試験運用 の末に作り出していったものである。
 隊長であるカーウアイ・ラウを始め、カイ・キタムラ、 テンペスト・ホーカー、ゼンガー・ゾンボルト、エルザム・ V・ブランシュタイン、ギリアム・イェーガーら6名の精 鋭により構成されていた。
 新西暦184年に起きた事件がきっかけとなって解散し ているが、個性に富んだ綿々と彼らが挙げた成果によって、 連邦軍内外で半ば伝説化している。
 L5戦役後、再構成され、カイ・キタムラが隊長を務め ている。

【特機】

 特殊人型機動兵器、俗に言うスーパーロボットのこと。 主に全長40メートル以上、特殊な動力源やシステムを搭 載した機体のことをこう呼ぶ。

【トロニウム】

 メテオ3から発見された物質。
 少なくとも太陽系内では産出されることがなく、発見時 には明らかに人工物と思われる容器内へ封印されていたと いう。
 米粒大の金属物質で、内部には膨大なエネルギーが内包 されている。メテオ3内には6個のトロニウムが存在し、 それらはEOTI機関によって解析・研究された。その内、 いくつかは様々な取引(SRX計画イングラム・プリス ケン少佐が関わっていた)を経て、連邦軍側へ提供された。
 トロニウムの無尽蔵とも言えるエネルギーを取り出し、 動力に転換する機関がトロニウム・エンジンであり、時間 単位あたりのエネルギー変換量は計測不可能なほど。その ため、地球人類の技術レベルでは発生する高エネルギーに 対してエンジンの素材が耐えられないため、リミッターが 取り付けられている。また、出力を上げると加速度的にエ ネルギー発生量が増加するため、出力調整が非常に難しい という問題を抱えている。

【南極事件】

 新西暦186年、地球連邦軍南極コーツランド基地で起 きた反乱事件。
 当時、基地では最新鋭艦であるスペースノア級万能戦闘 母艦の壱番艦シロガネと、EOTI機関で開発された人型 機動兵器グランゾンの披露式典が行われていた。しかし、 それはカムフラージュであり、水面下では「ゲスト」とい うコードネームで呼ばれる地球外知的生命体との和平会談 が進められていた。
 しかし、その内容は地球側がゲスト側に対して全面降伏 に近い形で迎合するものであり、事実を知る者の中にはそ れに対して憤りを感じる者が少なくなかった。
 会談中、グランゾンの開発者の一人であり、テストパイ ロットでもあるシュウ・シラカワ博士が突如ゲスト側の航 宙艦を攻撃。さらに彼は連邦軍側にも牙を剥き、結果とし てコーツランド基地は壊滅状態に陥った。
 この事件によって、ゲスト側との交渉は決裂。また、直 後にDCが蜂起し、後の戦乱(DC戦争L5戦役イン スペクター事件)のきっかけとなった。
 なお、会談前にゲストはエアロゲイターの航宙艦に乗っ てコーツランド基地上空へ現れており、事件当時はゲスト とエアロゲイターを同一視する者が多かった。
 だが、インスペクター事件と封印戦争を経た現在では、 ゲストが使用したものは偽装艦であり、彼らはエアロゲイ ターではなく、ゾヴォークの一派(ゾガル)であることが 判明している。

【二度あることは三度ある】

 これまでゾヴォークは地球圏へ2回侵攻した(インスペ クター事件封印戦争)。よって、今回で3回目となる。

【念動力者】

 人の思念を司る特殊な深層脳波「テレキネシスαパルス」 が一定値以上検出された人間のこと。SRX計画のメンバー であるケンゾウ・コバヤシ博士が開発したT-LINKシ ステムを使用することが出来る。
 なお、念の力自体は人間誰しもが持っており、念動力者 達はそれが顕著に発現している。ただし、日常生活の中や T-LINKシステムなどのインターフェイスなしで、い わゆる超能力を発揮するわけではない(もっとも、念の力 が並外れて強い場合は超常現象を引き起こすこともあり得 る)。

【ノイエDC】

 L5戦役後、バン・バ・チュンがシャドウミラーの協力 を得て、DC残党と反連邦主義者をまとめあげて結成した 軍事組織。
 新西暦187年に軍事蜂起し、地球圏の武力統一を目論 んだ。しかし、彼らの真の敵は地球圏の侵略を目論む異星 人であり、インスペクターの襲来をきっかけとして、連邦 軍と一時休戦する。
 だが、北米地区奪還作戦展開時に、バンはシャドウミラー の奸計にはまって戦死。その後、組織は瓦解した。しかし、 一部勢力は現在も潜伏しており、ゲリラ化して反地球連邦 運動を続けている者達もいる。

【パーソナルトルーパー】

 エアロゲイターが保有していると思われる10メートル 以上の有関節型機動兵器に対抗するため開発された人型機 動兵器の総称。
 記念すべき初のパーソナルトルーパーは、新西暦180 年にロールアウトしたマオ・インダストリー製のPTX- 001「ゲシュペンスト」。
 マニピュレーターの搭載による武器換装の簡便性、二足 歩行やホバリングによる高い踏破性が特徴。
 また、TC-OSによってパイロットは状況判断に徹し、 最小限の操作をするだけで機体自身がオートマティックに 適切なモーションを選択、パイロットが意図した行動を達 成する。

【バーニングPT】

 DC戦争前、ゲームメーカー「ピアザ」から発売され、 大ブームとなったロボット対戦アクションゲーム。密閉型 の大型筐体の中に、パーソナルトルーパーのコックピット が再現され、操縦や戦闘方法も実機に近い。基本的には通 信機能を使った複数対複数(万単位の人間が一つの巨大な 戦場で同時にプレイできる)の戦闘を楽しむ。開発には地 球連邦軍が秘密裏に絡み、上級プレイヤーの中には、パー ソナルトルーパーのパイロットとしてスカウトされた者も いる。

【バラル】

 ガンエデンを神と崇め、古の時代から暗躍を続けてきた 集団。実質的なリーダーは孫光龍。数名の仙人が協力者と して参加しており、四霊や四凶の超機人と多数の妖機人を 擁する。
 バラルの目的は「俗界桃源郷」と呼ばれるユートピアを 作り、そこへ尸解(しかい。人間の肉体を捨て、仙人にな ること)に成功した人間達を集めることである。これは、 外敵から地球とその住人達を護るための施策だが、彼らが 行う尸解は強制的なものであり、万人がそれに成功すると は言えなかった(尸解に失敗すれば、死ぬ。つまり、人外 の者達による選民思想であった)。
 封印戦争中、鋼龍戦隊は「総人尸解計画」と呼ばれる光 龍達のプロジェクトを否定。彼らと激突し、バラルを壊滅 させた。

【バラルの園】

 バラルの本拠地。アラビア半島のナフード砂漠に存在し ていたが、その位置は長年知られていなかった。
 バラルの塔を中心とする全長約4キロメートルの惑星防 衛システムで、塔内部には人造神ガンエデンが鎮座してい る。封印戦争終盤、ナフード砂漠から高空へ浮上し、強力 な結界によって地球を外界から遮断した。

【バルトール事件】

 ウォン重工業が開発した人型機動兵器バルトールの大群 が暴走し、都市や連邦軍基地を襲撃した事件。首謀者はヴィ ルヘルム・V・ユルゲン。ハガネとヒリュウ改が、ユルゲ ンの本拠地であり、バルトールを大量に生産していた宇宙 プラントを攻め落としたことによって、事件は終結した。

【バルマー】

 ゼ・バルマリィ帝国のこと。

【ビアン・ゾルダーク】

 新西暦186年末、地球連邦政府地球連邦軍に反旗を 翻した軍事結社ディバイン・クルセイダーズの総帥。ロボッ ト工学の天才科学者。目的のためには手段を選ばない現実 主義者であると同時に、ロマンティックな一面も持つ理想 主義者。また、理知的な部分と感情的な部分を併せ持ち、 カリスマ性が高い。メテオ3が地球に落下する以前から異 星人の地球侵略を予測していたビアンは、私財をなげうっ てテスラ・ライヒ研究所を設立。メテオ3落下以後は、そ こから発見されたEOTを解析するEOTI機関の責任者 となる。その後、同機関を母体としてDCを結成し、全世 界に対して宣戦布告を行った。新西暦187年、アイドネ ウス島決戦において戦死。

【ビアン・ゾルダーク博士】

 ビアン・ゾルダークのこと。

【PT】

 パーソナルトルーパーの略称。

【ファブラ・フォレース】

 南極氷下の巨大な空間の中に存在する遺跡で、リ・テク 達によって発見され、調査が進められていた。深奥部には クロスゲートが存在しており、数千年前に何者かがそれを 封印するため建造した物だと思われる。封印戦争序盤、ゲー トからルイーナが出現し、ファブラ・フォレースは彼らの 本拠地となった。

【封印戦争】

 修羅の乱の後に起きた、異星人や異世界からの敵生体集 団との戦争。
 異星人の一大勢力であるゾヴォークから派遣された軍勢 が地球への侵攻を開始した後、南極氷下に存在していた遺 跡ファブラ・フォレースよりルイーナと呼ばれる敵性体集 団が出現し、南米の都市を襲撃。地球連邦軍が迎撃を行う 最中、鋼龍戦隊ガイアセイバーズの中心人物であるアル テウル・シュタインベックの策略にはまり、地球連邦政府 大統領殺害の犯人に仕立て上げられてしまう。
 その直後、ルイーナが次元断層(アートルム・エクステ リオル)を発生させ、地球は外界から遮断される。この事 件がゾヴォーク軍の動きを鈍らせ、戦況は膠着状態に陥る。
 そして、闇に包まれた地上で、鋼龍戦隊は地球連邦軍の 追撃を受けつつ、次元断層を消滅させることに成功する。 その後、アルテウルとガイアセイバーズの存在を危険視す る者達の支援と要請を受け、グランド・クリスマスへの突 入作戦を敢行。激闘の末、ガイアセイバーズを打ち破る。
 一方、地球連邦軍はゾヴォーク軍への反攻作戦(オペレー ション・レコンキスタ)と、ルイーナの掃討作戦(オペレー ション・アイスブレイカー)を発動。鋼龍戦隊もそれらに 参加し、作戦を成功に導く。なお、ルイーナとの最終決戦 時、ファブラ・フォレース深奥部でクロスゲートが発見さ れた。
 その後、ガンエデンを神と崇め、古の時代から暗躍を続 けてきたバラルが強力な結界を展開し、地球を封鎖。母な る星の守り神を自称するガンエデンは、地球外に住まう者 達を守護対象外と見なし、彼らの抹殺を宣言する。
 鋼龍戦隊は、それを阻止すべくバラルとガンエデンに戦 いを挑み、勝利する。だが、そこへ死んだはずのアルテウ ル・シュタインベックが現れ、ガンエデンとクロスゲート を融合させて新たな人造神アダマトロンへと変貌。鋼龍戦 隊は激闘の末、最後の敵を打ち倒すことに成功する。
 なお、これらの戦いは、地球が二度も封印されたことか ら「封印戦争」と名付けられた。

【ブーステッド・チルドレン】

 かつてスクールで養成されていた人型機動兵器のパイロッ トのこと。係累がなく、反射神経や動体視力に優れた子供 達にマインド・コントロールや薬物投与を行い、特殊訓練 を施している。スクールに入れられた時点で過去の記憶は 抹消されており、重度のリマコンで精神を崩壊させた者も 多い。なお、アラド、ゼオラ、ラトゥーニはブーステッド・ チルドレンの数少ない生き残りである。

【プラーナ】

 人の持つ生気。オーラ、気と同類の意味。常に人の表層 を覆っており、感情によって大きく増減する。ラ・ギアス の人間は地上の人間に比べ、プラーナの増減の振幅に乏し いとされる。

【ブラック・スカイ】

 封印戦争中、ルイーナの次元断層に地球が覆われた際、 空から太陽や月、星が全て消えた。また、地球と宇宙間の 往来、通信も不可能になった。
 世界は常夜となり、気温が下がることによって世界規模 で一世に照明や暖房が使用され、電力の需要過多でパワー ラインがパンクしかかった。また、陽の光を失ったことで 人心が乱れ、パニックも発生した。
 鋼龍戦隊の活躍によって次元断層は消滅したが、もしブ ラック・スカイが続けば、大気の循環と海流に大きな影響 が出て、最終的にはスノーボールアース(全地球凍結)へ 至る可能性が高かった。

【プロジェクトTD】

 DCで進められていた中型艦艇による恒星間航行計画。 恒星間航行船の開発と、そのパイロットの養成を行ってい る。
 DC壊滅後はイスルギ重工の支援を受け、連邦軍の管轄 下でプロジェクトが続行されており、その成果物である機 体やシステムは軍事にも転用されている。
 なお、「TD」は「テスラ・ドライブ」、「テレストリ アル・ドリーム」の意味。

【ペルソナ】

 ラテン語で「人」、「人格」、または「位格」という意 味。心理学では、社会に適応するための表面的な人格(外 的人格)のことを指す。

【ペルフェクティオ】

 南極氷下の遺跡ファブラ・フォレース内に存在していた クロスゲートより現れた“破滅の王”。遺跡の研究者であっ たフェリオ・ラドクリフ(ジョッシュの父)の魂を消滅さ せ、肉体を乗っ取っている。知的生命体の負の感情の波動 (恐怖、絶望、怒り、悲しみなど)を糧として、全てのも のを破滅させようとした。

【ホワイトスター】

 L5戦役において、エアロゲイターが本拠地として使用 していた球状の超大型宇宙要塞。正式名称は「自動惑星ネ ビーイーム」であり、ホワイトスターとは地球側のコード ネームである。
 内部に機動兵器のプラント、宇宙港、疑似天候機能を有 した1G居住区、マルチプル・ファームなどがあり、移動 型スペースコロニーであるとも言える。高い闘争心と戦闘 能力を有した地球人を大量にエアロゲイターの本星へ持ち 帰るためのものだという説もあるが、定かではない。
 L5戦役終盤、地球側のオペレーションSRW連合宇宙 艦隊の総攻撃によって大破し、その機能を停止。戦後は地 球連邦軍の管轄下に置かれた。
 しかし、新西暦187年に地球圏へ武力侵攻を行った異 星人インスペクターによって制圧され、以後は彼らの本拠 地となった。さらにその後、アインストの首魁であるノイ レジセイアと融合し、超大型兵器シュテルン・ノイレジセ イアへ変貌。クロガネやヒリュウ改と共に異空間へ転移し、 彼らと激戦を繰り広げた末に消滅している。

【マイティウォーカー】

 モガミ重工で作られた人型ロボットの総称。

【マオ・インダストリー】

 新西暦176年、ティン・マオがユアン・メイロンらと 共に、月面の恒久居住都市セレヴィス・シティに設立した 重機メーカー。
 当初は月面作業用の二足歩行機械を生産していたが、現 在は主にパーソナルトルーパーの開発および生産に携わっ ている。現社長はティンの娘であるリン・マオ。

【魔神】

 ラ・ギアスを滅ぼすと予言された正体不明の巨大な力の 持ち主。ラ・ギアスでの予言は、予言者の意識が時空を超 えて他者の意識と同調する現象であるため、相手の主観が 大きく影響を及ぼし、具体的な事柄を判別しにくい。その ため、このような抽象表現となる。

【マシンセル】

 イーグレット・フェフ博士が作り出した自己再生・自己 進化機能を備えた金属細胞。侵蝕能力を持っており、接触 した対象物の組成を短時間で組み替え、素材の特性を大幅 に強化しつつ自らの支配下に置くことも出来る。
 開発はDC戦争以前から行われていたが、エアロゲイター の機動兵器に使用されていた自律・自覚型金属細胞(ズフィ ルード・クリスタル)のサンプル入手によって飛躍的に性 能が向上した。また、マシンセルはインスペクター事件中、 ノイエDC側の人型機動兵器であったスレードゲルミルや ベルゲルミルにも用いられ、驚異的な再生能力を発揮した。

【マシンナリー・チルドレン】

 イーグレット・フェフが作り上げた人造人間で、マシン セルが投与されており、それを制御することが可能。また、 ブーステッド・チルドレン、特にアラド・バランガの身体 データが応用されている。オリジネイターであるウルズ(1 号)を基にして、同じ顔をした者が何人も存在していた。 なお、イーグレット・フェフとウルズは封印戦争中、鋼龍 戦隊と戦い、死亡した。

【魔装機】

 ラ・ギアスで用いられる人型汎用兵器。本来は神聖ラン グラン王国で製作された16機の魔装機のみを指す言葉で あったが、量産型などの登場により、ラ・ギアスの人型汎 用兵器全体を指す言葉になった。

【魔装機神】

 高位の精霊と契約した魔装機で、自らの意志で操者を選 ぶ。ラ・ギアス全体に対する脅威に対抗するため、神聖ラ ングラン王国で製作された。魔装機神は全部で4体存在し、 それぞれ「風」、「炎」、「水」、「大地」を守護精霊と している。

【マッドネット】

 デブデダビデによって生み出された高粘度の液状敵性体。 様々なものに取り付き、操る。制限はあるが、膨張や増殖 も可能である。

【メッケンノーザ】

 封印戦争中、テイニクェット・ゼゼーナンに協力してい たゴライクンルの傭兵クェパロク・ナーモの座乗艦。
 ゾヴォークの超大型砲艦(ウユダーロ級)で、艦首に巨 大な重金属粒子砲(主砲)が装備されており、宇宙空間か ら惑星上へ直接砲撃を行うことが出来る。
 クロスゲートを手に入れるべく進撃を開始したが、シュ ウとその一行に阻まれ、撃沈させられた。

【メテオ3】

 新西暦179年、南太平洋マーケザス諸島沖にあるアイ ドネウス島へ落下した隕石。
 EOTI機関の調査により、エアロゲイターが意図的に 地球へ飛来させたものだと推測されている。
 その理由として、L5宙域に突然出現した後で地球へ落 下したこと、落着前に自ら減速したこと、内部にEOTが 他者に閲覧されるのを前提とした状態で封入されていたこ となどが挙げられる。
 なお、メテオ3の名称は、旧西暦時代にニューヨークと モスクワに落下し、地球文明の進歩を著しく阻害した隕石 「メテオ1」及び「メテオ2」に次ぐものを意味している。

【メリオルエッセ】

 ルイーナの疑似生命体。人間の姿を持ち、人語を解する。 “破滅の王”来臨の糧となる負の感情や思念を集めるため、 破壊と殺戮を繰り返した。
 封印戦争中、メリオルエッセのグラキエースとウェント スはジョッシュやリムとシュンパティアを介しての精神感 応を行った結果、彼らと共に生きることを決意。ルイーナ から離反し、鋼龍戦隊に協力した。なお、他のメリオルエッ セは全て鋼龍戦隊との戦闘で倒されている。
 ウェントスはペルフェクティオとの決戦後、クロスゲー トを封印するための消滅したが、グラキエースは今もジョッ シュ達と行動を共にしている。

【モガミ重工】

 北海道に本社を置く中堅企業。建設機械や自然エネル ギー・プラントの製造メーカーであり、質実剛健な物作り で定評がある。ズイウン・アカツキが社長に就任した後は、 積極的に事業の拡大を図っている。なお、ズイウンはキサ ブロー・アズマと旧知の仲であり、彼の発明を製品に取り 入れることもある。

【MOSS】

 「Moon Orbital Search System」の略称。「モス」と読む。
 月軌道を外周とする球面の上に点在している複数の無人 人工天体(プローブ)による自動警戒監視システム。サテ ライト・リンク・システム(複数の軍事衛星による防空指 揮管制システム)の上位体系であり、DC戦争前、コロニー 統合軍によって建設された。現在は連邦軍が管理している。

【USV】

 「Unmanned Sea Vehicle」の略。 無人潜行偵察機のこと。

【ユーゼス】

 ユーゼス・ゴッツォ。「ゼ・バルマリィ帝国」という異 星人勢力の一員で、かつて地球へメテオ3を落下させ、さ らに自動惑星ネビーイーム(ホワイトスター)を太陽系へ 送り込んだ張本人。イングラム・プリスケンやヴィレッタ・ バディム、イングらの創造主でもある。
 その後、地球へ潜入し、アルテウル・シュタインベック という名を名乗って地球連邦政府の有力者であったグライ エン・グラスマンと接触。優秀さを認められ、大統領特別 補佐官の座に就いた後、ガイアセイバーズを設立する。
 様々な陰謀を張り巡らせた後、アダマトロンとなったが、 鋼龍戦隊に打ち倒され、消滅した。

【ユニバーサル・コネクター】

 かつてEOTI機関が提唱した人型機動兵器の携行武器 の統一規格で、異なる機種間(例えば、パーソナルトルー パーアーマードモジュール)での武器運用を可能とする ためのもの。ただし、全ての武器にユニバーサル・コネク ターが取り付けられているわけではなく、試作機が使用す る特殊な武器などには、あえて採用されていないケースが 多い。

【妖機人】

 バラルが使役していた半生体兵器。地球連邦軍では「デ モン」というコードネームで呼ばれる。「機珠」という動 力源を持ち、妖怪や悪魔の姿を模していることが多い。
 また、邪悪な超機人や、機人大戦ガンエデンに刃向かっ た超機人を妖機人と呼ぶこともある。

【ヨーテンナイ】

 地底世界ラ・ギアスのヴォルクルス教団の首魁。大司教 よりも上位である預言者。時間停止によりラ・ギアスを破 滅させる「静死の柩」計画を進めていたが、マサキやシュ ウ達によって阻止される。その後、アストラル界の力を自 身に降ろして再起を図るが、突如現れた黒い巨人の攻撃を 受け、消滅してしまう。

【ラ・ギアス】

 地球内部に存在する世界のこと。形状としては地球空洞 説のように球面内部の形をしているが、実際に地球の裏側 として存在している訳ではなく、位相(フェーズ)がずれ ている。ラ・ギアスとは『真の大地』の意。

【ラットマ】

 ガディソード星の民族の一つ。少数派であるが、優秀な 学者を輩出する。ガディソード星の内戦では、有力民族の 一つであるアネクス人に与していた。

【ラブルパイラ】

 ヘルルーガ・イズベルガが設計したガディソードの大型 宇宙要塞。小惑星を利用して造られており、多数の機動兵 器を運用する軍事施設や宇宙船用の港やドック、工場、居 住区が存在する。また、超大型砲を始めとする各種兵器や 大型推進装置が備え付けられ、戦闘空母としての運用も可 能。さらに空間転移装置も装備しているが、現時点ではそ の使用にかなりの時間と手間を要する。

【ラマリス】

 人間の負の念や、大都市の繁華街などに淀む雑多な念(残 留思念)などを糧として活動する存在。なお、「ラマリス」 はファースト・コンタクト後、地球連邦軍が設定したコー ドネームである。

【リ・テク】

 リ・テクノロジスト。南極でファブラ・フォレースを発 見し、その調査と研究、遺跡のオーバー・テクノロジーを 用いた機動兵器の開発を行っていた者達のこと。ジョッシュ の父親であるフェリオ・ラドクリフは、リ・テクの中心人 物であった。

【リマコン】

 「Re-Mind Control」の略語。  元々、記憶操作や特殊な暗示を受けている者(ブーステッ ド・チルドレンなど)に対し、任務内容に応じて記憶調整 や精神制御を行うこと。ただし、過度な記憶の書き換えは 精神崩壊のリスクを高める。また、全く違う概念や記憶を 植え込むことにも危険が伴うため、通常は関連情報を徐々 に書き換える。特にブーステッド・チルドレンは、愛情や 友情、敵意、怨恨といった感情をキーにしてリマコンする と、スペック以上の能力を発揮し易くなる。

【ルイーナ】

 封印戦争の序盤、南極で発見された遺跡ファブラ・フォ レース(その内部にあったクロスゲート)から出現した適 性体集団。「破滅の軍勢」とも呼ばれる。
 彼らの目的は“破滅の王”ペルフェクティオを来臨させ ることであり、彼の糧となる知的生命体の負の感情(恐怖、 苦悶、絶望、憎悪など)を収集する。
 アートルム・エクステリオルによって地球を闇で包み、 多数の人間達を同時に絶望させて目的を遂げようとするが、 鋼龍戦隊に妨害される。
 その後、地球連邦軍が敢行したファブラ・フォレース攻 略作戦「オペレーション・アイスブレイカー」において鋼 龍戦隊の猛攻を受け、壊滅した。

【ルイーナの次元断層】

 アートルム・エクステリオルのこと。

【レイオス・プラン】

 ReEOTH PLAN。
 ReEOTH(レイオス)とは、「Reliable Extra Over Technological Hybrid」の略で、「高信頼化された異星人技術複合 体」という意味。
 安定性に欠けるEOTを根本的に見直し、地球側の最新 技術を導入することによって、その信頼性と安定性を高め るためのプラン。
 既存のEOT搭載機の性能を向上させるだけでなく、将 来的にはRシリーズの後継機や今後の量産機への ReEOTH導入も目的とする。

【連邦軍】

 地球連邦軍のこと。


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