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皇家の真剣 月へ向かう ~ 第32話 ~

[ガウ=ラ・フューリア 内部(ブリーフィング・ルーム)]

グ=ランドン「地球人がラースエイレムの ステイシス・フィールドを破ったそうだな」
カロ=ラン「……ああ、時粒子に干渉する装置を用いたようだ」
グ=ランドン「ふん……そのような物を作っていたとはな」
カロ=ラン「やはり、いつぞやの反応は、 地球人が時粒子関連の技術開発に 着手していた証だったようだ」
グ=ランドン「だが、ラースエイレムと 同じ能力を発揮するわけではあるまい」
カロ=ラン「今の所は装置を搭載した機体が ステイシス・フィールドの中で動けるだけだ」
グ=ランドン「それを確かめたのは、 ジュア=ムだったと聞いているが」
カロ=ラン「騎士団から放逐された者をどう扱おうと、 そちらには関係なかろう」
グ=ランドン「そうだな。 彼奴は諜士の方が向いているかも知れぬ」
ダ=ニーア「……決定的ではないにせよ、鋼龍戦隊が ラースエイレムの対抗策を講じたのであれば、厄介だ」
ダ=ニーア「皇女殿下のご意向がどうあれ、 我らフューリーの脅威になりかねんのではないか」
グ=ランドン「心配ご無用。 彼奴らを殲滅せよとご命令あれば、立ち所に」
ダ=ニーア「では、そなたの判断で動いて構わん。 皇女殿下には私から説明しておく」
カロ=ラン「必要とあらば、我ら諜士も力を貸そう」
グ=ランドン(ふん、殊勝なことを。 ジュア=ムが鋼龍戦隊を殲滅していれば、 そのような台詞は吐かなかっただろうが)
グ=ランドン(ともかく、ズィー=ガディンだ。 玉座機が戻った今、あれが仕上がりさえすれば 私の目的は実現する……)

トーヤと一緒に捕まっているのは
カティア テニア メルア


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