グ=ランドン「地球人がラースエイレムの
ステイシス・フィールドを破ったそうだな」
カロ=ラン「……ああ、時粒子に干渉する装置を用いたようだ」
グ=ランドン「ふん……そのような物を作っていたとはな」
カロ=ラン「やはり、いつぞやの反応は、
地球人が時粒子関連の技術開発に
着手していた証だったようだ」
グ=ランドン「だが、ラースエイレムと
同じ能力を発揮するわけではあるまい」
カロ=ラン「今の所は装置を搭載した機体が
ステイシス・フィールドの中で動けるだけだ」
グ=ランドン「それを確かめたのは、
ジュア=ムだったと聞いているが」
カロ=ラン「騎士団から放逐された者をどう扱おうと、
そちらには関係なかろう」
グ=ランドン「そうだな。
彼奴は諜士の方が向いているかも知れぬ」
ダ=ニーア「……決定的ではないにせよ、鋼龍戦隊が
ラースエイレムの対抗策を講じたのであれば、厄介だ」
ダ=ニーア「皇女殿下のご意向がどうあれ、
我らフューリーの脅威になりかねんのではないか」
グ=ランドン「心配ご無用。
彼奴らを殲滅せよとご命令あれば、立ち所に」
ダ=ニーア「では、そなたの判断で動いて構わん。
皇女殿下には私から説明しておく」
カロ=ラン「必要とあらば、我ら諜士も力を貸そう」
グ=ランドン(ふん、殊勝なことを。
ジュア=ムが鋼龍戦隊を殲滅していれば、
そのような台詞は吐かなかっただろうが)
グ=ランドン(ともかく、ズィー=ガディンだ。
玉座機が戻った今、あれが仕上がりさえすれば
私の目的は実現する……)