back index next


草燃ゆる バラルの園へ向かう ~ 第33話 ~

<砂漠を疾走しているゲシュテルベン改と量産型ゲシュペンストMk-II改>

セレーナ「エルマ、隊長達からの応答は!?」
エルマ「まだありません……」
アルバーダ「何と戦ってるか、わからねえのか?」
エルマ「は、はい。報告では、会敵したとだけ……」
セレーナ「こんな僻地で何と遭遇したっていうの?  ラマリス? それともゾヴォーク?」
アルバーダ「……もしかしたら、 俺達と目的が被ってる奴かも知れねえ」
セレーナ「まさか……」
(ゲシュテルベン改にアラート)
エルマ「高熱源体、急速接近! 1時方向!」
セレーナ「!」
(前方からゲシュテルベン改と量産型ゲシュペンストMk-II改に砲撃があるが、2機とも避ける)
アルバーダ「今の、近いぞ!」
セレーナ「伏兵だとでも!?」
アルバーダ「チッ、こちとら強行偵察用のPTだってのによ!」
セレーナ「エルマ、スカウティング・センサーを最大で……」
(ゲシュテルベン改にアラート)
エルマ「レ、レーダーに感あり!  1時、4時、6時、8時、11時方向に高熱源体!  レンジ1!」
セレーナ「くっ、囲まれてる!?」


第33話
草燃ゆる

〔戦域:砂漠〕

(砂漠の南側の中央にゲシュテルベン改と量産型ゲシュペンストMk-II改がいて、 周りにヴァルク・ベンが大量に光学迷彩を解いて出現)
アルバーダ「光学迷彩かよ!?」
スペクトラ「あのエンブレム……先程の部隊の一味ね」
アルバーダ「あいつら、いったい何者なんだ!?」
エルマ「該当データあり!  2週間前、イタリア山中で鋼龍戦隊と交戦した 所属不明の機体です!」
アルバーダ「あの連中絡みの敵か……!」
セレーナ「とりあえず、只者じゃないってことはわかったわ」
エルマ「あ、あの、セレーナさん…… もしかしたら、チーム・ジェルバの皆さんは……」
セレーナ「馬鹿な妄想をしている暇があったら、 突破口を探して!」
エルマ「ラ、ラジャ!」
アルバーダ(連中がここにいるのは偶然じゃねえ。 やはり……!)
エルマ「3時方向が手薄です! あそこを抜ければ!」
(東端を指す)
セレーナ「アル、とりあえずこの場から脱出するってことで いいわよね?」
アルバーダ「……ああ、俺がバックスに回る。お前は先に行け」
セレーナ「了解!」
スペクトラ「あれに触れようとする者は、全て抹殺する。 各機、仕掛けろ」
(作戦目的表示)

〈ゲシュテルベン改が行動終了〉

セレーナ「アル、どうして動かないの!?」
アルバーダ「言ったろ、俺はバックスだってな。 お前は突破口を切り開け」
セレーナ「………」
アルバーダ「心配すんな、セレーナ。 レディーファーストって奴だよ」
セレーナ「……わかったわ」
エルマ「ひょ、ひょっとして、アルバーダさんは ボク達を逃がすために……?」
セレーナ「私達はヴォルクルスメッケンノーザと戦って 生き残った。今回だって、そうよ」
エルマ「でも、あの時はシラカワ博士達が……」
セレーナ「余計なことを考えない!  何としても、ここを突破する! 私達でね!」
エルマ「ラ、ラジャ!」

〈量産型ゲシュペンストMk-II改のHP30%以下〉

アルバーダ「ぐうっ……!」
セレーナ「アル!」
アルバーダ「大丈夫だ、これぐらい!  メッケンノーザ戦に比べりゃ、屁でもねえ!」
セレーナ「強がりはやめて! そのダメージじゃ……」
アルバーダ「いいから、進め!  お前が突破しなきゃ、隊長達の所へ 行くことだって出来ねえだろうが!」
セレーナ「アル……!」
アルバーダ「進めってんだよ!  俺もここでくたばるつもりなんざねえ!」
アルバーダ(そうだ、セレーナ……お前を逃がすまではな!)

状況選択

ゲシュテルベン改が指定ポイントへ到達した
量産型ゲシュペンストMk-II改のHPが10%以下になった


back index next