back index next


負念の金字塔(後篇) バラルの園へ向かう ~ 第32話 ~

《バラルの園 跡地(鋼龍戦隊)》

[ハガネ ブリッジ]

エイタ「先遣隊がピラミッド状構造物へ進入。 内部は空洞のようです」
テツヤ「その点はエジプトのピラミッドと違うのか」
エイタ特機も余裕で中へ入れるようですね」
アヅキ「いったい、何があるんでしょうか……」
テツヤ「ここに至るまで、ラマリスが出て来ていない。 彼らに関する何かだと思うが……」
マイルズ「……内部の調査はヒリュウに任せる。 可能な限り前進させろ。本艦は後詰めとして、 ここで固定だ」
ギント「了解です」


第32話
負念の金字塔(後篇)

〔戦域:ピラミッド内部〕

(ヒリュウ改とGコンパチブルカイザーが出撃済み、出撃準備)
コウタ「何だ、ありゃあ……!」

<ピラミッドの奥>

(前方に多数のカプセルがあり、中にラマリス・カーナがいる)
ラトゥーニ「中にカーナ・タイプが……」
ラーダ「あの数……今まで捕獲されたラマリス・カーナは、 ここに集められていたのね」
ミチル「で、どないする気やったんや、ボケピエロは」
(カプセルを見る)
アクア「あの装置、カーナから何かを抽出しているのかしら」
(中央にある装置を見る)
ゼオラ「じゃあ、中央にあるのは……?」

〔戦域:ピラミッド内部〕

(中央の装置を見る)
タスク「……モーレツに嫌な予感がする」
アヤ「そうね……負の念は強まる一方だわ」
レフィーナ「ユン、マイルズ司令を」
ユン「了解……つなぎました。どうぞ」
レフィーナ「司令、映像をご覧になっておられますか?」
マイルズ「うむ。あの装置はラマリス・カーナを保存…… いや、培養しているのか?」
レフィーナ「それが可能なら、デブデダビデは新宿にラマリスを 持ち込む必要がなかったのでは?」
マイルズ「では、あれは何の装置だと言うのだ?」
レフィーナ「現時点で結論は出せませんが、 早急に破壊すべきかと」
マイルズ「統合参謀本部の指示を仰ぐ。 命令あるまで各機は即応待機だ」
レフィーナ「待って下さい。 せめて、即時破壊できるよう各機を……」
マイルズ「復唱はどうした、中佐」
レフィーナ「……はっ。 機動部隊各機は、命令あるまで即応待機させます。 ユン、伝達を」
ユン「了解。 ドラゴン2より各機。命令あるまで即応待機せよ」
カチーナ「チッ、またかよ」
イルム「参謀本部のご機嫌伺いだろ」
カチーナ「修羅場でいちいちそんなことをやってたら、 ひでえ目に遭うぜ」
(ヒリュウ改にアラート)
ユン「スティール2より、入電!  構造物直上から急速降下する物体あり! 数は1!」
レフィーナ「ハガネの迎撃は!?」
ユン「間に合いません! 内部に突入してきます!」
(中央の階段にクリスタルドラグーンが出現)
クリスタルドラグーン「ソコマデダ」
ロア「クリスタルドラグーン……!」
コウタ「来るのが遅かったな!  てめえもデブ公と同じ目に遭わせてやるぜ!」
クリスタルドラグーン「奴ノ 実験成果ヲ オ前達ニ 渡スワケニハ イカヌ」
ショウコ「実験成果って、何なの!?」
クリスタルドラグーン「命ト 引キ替エニ ソノ答エヲ 知ルガイイ」
コウタ「上等だ、そこを動くなってんでえ!」
クリスタルドラグーン「言ワレルマデモナイ」
コウタ「何だと!?」
ロア「コウタ、クリスタルドラグーンは時間を稼ぐ気だ。 デブデダビデの実験成果が出る前に ラマリス・カーナの容器を全て破壊しろ」
コウタ「ああ! カイ少佐、俺は突っ込むからな!」
(コウタの到達位置を示す)
カイ「聞かなかったことにしておく。 各機はクリスタルドラグーンを迎撃しろ!」
(作戦目的表示)

〈コウタ機が指定位置へ到達 or クリスタルドラグーンを撃墜 or 4PP〉

マイ「この感じは……!」

<カプセル>

(カプセルの中のラマリス・カーナが活性化し、カプセルの上部に光が流出し始める)
アリエイル「カーナ・タイプが活性化しています!」
アヤ「私達の念に反応しているの!?」
(クリスタルドラグーンを見る)
クリスタルドラグーン「始マッタカ」
(カプセル内のラマリス・カーナが活性化後、吸い込まれ、 中央の装置から大型のラマリスが出現する)
ミチル「な、何やねん、あれ!?」
クスハ「あ、あれもラマリス……!?」
アクア「お、大きい……!」
ブリット「カーナ・タイプがさらに合体したのか!」

〔戦域:ピラミッド内部〕

クリスタルドラグーン「実験ハ 成功シタ」
コウタ「てめえ、あんなもんを生み出して、 何をするつもりなんでえ!?」
クリスタルドラグーン「オ前達ガ 知ル必要ハナイ。ココデ……」
(大型のラマリスの目が光り、クリスタルドラグーンに爆煙)
クリスタルドラグーン「ヌ……!」
コウタ「あのデカブツ、お構いなしかよ!?」
ロア「どうやら、ラマリス・カーナのようには 制御できないようだな」
(カプセルの周りにラマリスが多数出現)
アラド「ああっ、ラマリスが!」
ラミア「自ら眷属を増やせるのか」
ラトゥーニ「融合された個体を 分離しているだけではないでしょうか」
ヒューゴ「そうだとしても、 奴は戦闘能力を持った大型キャリアーになる」
エクセレン「その上でラマリス製造機にもなるようだったら、 結構厄介じゃない?」
レオナ「もし、あのような物が大都市に行ったら……」
リオ「イルム中尉、 あんなのを見過ごすことなんて出来ませんよ!」
イルム「わかってる。さすがに攻撃命令が出るだろうさ」
レフィーナ「司令、一刻を争う事態です。 今、対応できるのは私達しかいません。 どうか攻撃許可を」
マイルズ「や、やむを得ん、許可する」
カイ「エレーブ1より各機! 攻撃を開始せよ!」
コウタ「合点でえ!  ラマリス共をここできっちり成仏させてやらあ!」
(作戦目的表示)

〈vs クリスタルドラグーン〉

[カイ]

カイ「案の定、ろくでもないことを……。 ここにいるラマリスは、全て消滅させる!」
クリスタルドラグーン「ソウハ サセン。 実験ノ 成果ヲ 手ニスルタメニモ」

[ラミア]

ラミア「捕獲したラマリス・カーナを あのように扱っていたとはな。 道理で数を揃えようとしていたわけだ」
クリスタルドラグーン「オ前達ガ 知ルノハ ココマデダ」

[クスハ]

クリスタルドラグーン「コノ地ニ イタ者達ヲ オ前達ガ 駆逐シタカラ 実験ヲ 行ウコトガ 出来タ。礼ヲ 言ッテオク」
クスハ「私達はあなた達のために バラルと戦ったんじゃありません!」

[コウタ]

コウタ「あんな物まで見せられたんだ!  何も答えずに済まそうとするんじゃねえぞ!」
クリスタルドラグーン「言ッタハズダ。 命ト 引キ替エニ 答エヲ 知レト」
コウタ「てやんでえ、べらぼうめ!  死んだら答えを聞けねえだろうが!」

[ミチル]

ミチル「今頃来おってからに! デブデダビデの手柄を 横取りするつもりやったんかい!」
クリスタルドラグーン「手柄ニ 拘ッテイタノハ 奴ノ方ダ。 ソレデ オ前達ニ 敗レタ。愚カダ」

〈vs ラマリス・イーダ〉

[リュウセイ]

リュウセイ「あいつがラマリスを生み出せるってんなら、 ダークブレインの残党共の目的もそうだってのか!」

[イルム]

イルム「大きくなればなるほど、悪趣味な姿になるな。 次があるとしたら……ま、見る気はないが」

[イング]

イング「あんな物をここから出すわけにはいかない!  僕達の力で浄化させる!」

[リョウト]

リョウト「あのラマリスは普通じゃない……。 ここで止められなかったら、大変なことになる!  僕達でやるしかない!」

[ヒューゴ]

ヒューゴ「あの巨体だ…… 攻撃力は高くても、スピードはあるまい」

[アクア]

アクア「あれだけの数のカーナ・タイプが一つになった分、 醜悪さも集約された感じね……!」

[アラド]

アラド「あの大きさ、カーナ・タイプの比じゃねえ!  こっちのありったけをぶち込まなきゃ!」

[キョウスケ]

キョウスケ「さらに大型のラマリスが現われたか。 まるでアインストだな」

[クスハ]

クスハ「あのラマリスにはどれだけの負念が……!  何としてもここで浄化させなくては!」

[アリエイル]

アリエイル「外に出られたらどうなるか、想像に難くない…… ここで必ず食い止める!」

[カチーナ]

カチーナ「怪物連中が怪物を生み出しやがって!  始末する方の身にもなりやがれ!」

[コウタ]

コウタ「デブ公達がラマリスを集めてたのは、 あんな物を作るためだったってのかよ!  ふざけやがって!」

ラマリス・カーナ、クリスタルドラグーンのHPを規定値以下にした時にラマリスが
残っている 残っていない


back index next