セレーナ「アル、離脱するわよ!」
アルバーダ「おう!」
スペクトラ「逃げられると思わないことね!」
(スペクトラ機が量産型ゲシュペンストMk-II改に隣接)
【強制戦闘】
スペクトラ[カティフ・キャノン]vsアルバーダ[---]
スペクトラ『お前の運命は、私の手で尽きることになる!』
(スペクトラ機が砲撃しながら突撃する)
スペクトラ『もらったわ!』
(ツイン・ホイール・バスターの両端がヨーヨーのように飛び出し、
量産型ゲシュペンストMk-II改を殴る)
スペクトラ『さあ、踊りなさい!』
スペクトラ『壊してあげるわ!』
(空中に投げ出された量産型ゲシュペンストMk-II改を上から地面に叩きつける)
スペクトラ『お前の命を!』
アルバーダ『う、うぐっ! がはっ……!!』
(量産型ゲシュペンストMk-II改に爆炎)
(ゲシュテルベン改が量産型ゲシュペンストMk-II改の方を向く。
量産型ゲシュペンストMk-II改にプラズマ)
アルバーダ「こ、これは……もう……無理、か……」
セレーナ「ア、アルッ!!」
アルバーダ「い、いいか、セレーナ……
仇討ちなんざ……いら……ねえぜ……」
アルバーダ「割り……切れ……任務は、任務……」
アルバーダ「ふ、復讐は……何も…………」
(量産型ゲシュペンストMk-II改が爆発)
セレーナ「アルゥゥゥゥゥゥッ!!」
(ゲシュテルベン改に通信)
スペクトラ「……残るはお前だけだな?」
セレーナ「!!」
エルマ「ボ、ボク達だけって……
じゃ、じゃあ、隊長さん達は……」
スペクトラ「判別可能な死体は、残っているかしらね」
セレーナ「お前っ!!」
セレーナ「お前がぁぁっ!!」
エルマ「駄目です! 離脱して下さい!」
セレーナ「エルマッ!!」
エルマ「ここでセレーナさんまでやられてしまったら、
チーム・ジェルバは本当に終わってしまいます!」
セレーナ「私だけ逃げろって言うの!?」
エルマ「それが……アルバーダさんの遺志です」
セレーナ「くっ……!」
(ゲシュテルベン改が東を向き、撤退)
スペクトラ「ふん、向かってくると思ったが……。
各機、追撃するぞ」
エルマ「セレーナさん、
このまま行けば、逃げ切れそうです!」
セレーナ「………」
(ゲシュテルベン改が減速する)
エルマ「ど、どうして減速するんです!?
敵に追いつかれちゃいますよ!!」
セレーナ「………」
(北東側にゲシュテルベン改が止まっている)
エルマ「セレーナさん、何を考えてるんですか!?」
セレーナ「……そんなの、決まってるわよ」
(東端にスペクトラ機が出現)
スペクトラ「なるほど……私だけを引き離すつもりだったか」
セレーナ「エルマ、
敵の後続が追いつくまでの時間を計算して」
エルマ「無茶です!
今のゲシュテルベンじゃ、あいつには勝てません!」
セレーナ「後続は、あとどれぐらいで追いつくの?」
エルマ「アルバーダさんの言葉を忘れたんですか!?
仇討ちはいらない、復讐は……」
セレーナ「何も生み出さない……
そうね、その通りかも知れない。けど、けど……!」
セレーナ「そんな言葉で済むわけがない!
あいつはアルを! 私の仲間達を殺した!」
セレーナ「この悲しみと怒りを、どうしろって言うのよ!?
復讐以外に、この想いを清算する方法があるの!?」
エルマ「セ、セレーナさん……」
セレーナ「ないわ、そんなもの!
私は、あの女を絶対に許さない!
この手で殺してやる!!」
(作戦目的表示)
エルマ「もう無理です、セレーナさん!
敵の後続があと30秒で来ます!!」
セレーナ「つまり、負けは決定的ってわけね……!」
エルマ「全力で逃げられる所まで逃げて、
機体を放棄しましょう! それならば……」
セレーナ「あの女は、自分の勝利を確信してる……!
そこに隙があるわよ!」
エルマ「ええっ!?」
スペクトラ「さあ、お前の想いも命も、全て壊してあげるわ!」
(ゲシュテルベン改がスペクトラ機に突撃)
セレーナ「うああああああっ!!」
(ゲシュテルベン改がスペクトラ機に剣を突き刺す。双方の機体がプラズマを発している。
スペクトラのマスクが取れている)
スペクトラ「か、仮面がっ……!」
セレーナ「と、届かなかった……!?」
スペクトラ「貴様っ、よくも! 私の素顔を!!」
セレーナ「!?」
スペクトラ「私の素顔を見たなぁぁっ!!」
(スペクトラ機がツイン・ホイール・バスターでゲシュテルベン改に攻撃)
(スペクトラ機がゲシュテルベン改を後退させる。スペクトラ機でシステムダウン)
スペクトラ「くっ、コントロールが……!」
(スペクトラ機の周りに爆煙)
スペクトラ「!?」
(ゲシュテルベン改の両脇にゲシュテルベン改が2機出現)
スペクトラ「他の部隊が近くにいたのか……!」
リェータ「……ギリギリ間に合ったって感じかな」
ヴェスナー「ああ、どうやら味方が全滅には至らずに
済んだようだ」
リェータ「向こうの機体、コックピットを損傷してる。
やっちまおう、背中撃たれたくないしさ!」
ヴェスナー「いや、そう都合良くはいかないようだ。
敵の後続が来た」
(東側にヴァルク・ベンが大量に出現)
所属不明兵「副隊長」
スペクトラ「……アインか。こちらはもう動けない。
手を貸しなさい」
所属不明兵「了解」
(2機いる赤いヴァルク・ベンがスペクトラ機に隣接)
スペクトラ「私は後退する。他の者は敵を殲滅しなさい」
(赤いヴァルク・ベン2機とスペクトラ機が東端まで高速で移動し撤退)
リェータ「ちっ、指揮官機は逃げたか。
楽に撃墜スコアを伸ばせそうだったのに」
ヴェスナー「スコアを稼ぎたいのなら、
獲物には不自由しないんじゃないかな。
全然、楽ではなさそうだけど」
リェータ「まあ、今は死を告げるよりも、命を救わないとね」
ヴェスナー「ああ……助けられる命は助けたい。
それに、同じゲシュテルベン乗り……何かの縁だ」
ヴェスナー(不吉な名前の機体だけあって、
パイロットに過酷な運命を強いる星回りらしいね、
ゲシュテルベンは……)
リェータ「こっちはフル装備じゃない上に、怪我人がいる……
どうやって切り抜けるの?」
ヴェスナー「それは……」
(ヴェスナー機に警告シグナル)
ヴェスナー「この識別コード……鋼龍戦隊の機体か」
(カイ機が出現、出撃準備)
カイ「こちらは鋼龍戦隊、カイ・キタムラ少佐だ。
ここでの戦闘を感知し、駆けつけた。
そちらは第13特殊作戦PT部隊か?」
ヴェスナー「ええ、ヴェスナー・スケリット大尉と
リェータ・ウィーバー少尉です。
来援、感謝します」
カイ「フィリップス少佐から話は聞いている。
その赤いゲシュテルベンはどこの所属だ?」
ヴェスナー「識別コードでは
第5特殊作戦PT部隊、チーム・ジェルバ。
パイロットは重傷を負っているようです」
カイ「では、お前達はその機体を連れて下がれ。
こちらの旗艦ハガネもこの戦域へ向かっている」
ヴェスナー「了解です。
……行こう、リェータ」
リェータ「了解。
運があったわね、赤いゲシュテルベンのパイロット」
(ゲシュテルベン改3機が西端まで高速で移動し、撤退)
カイ「エレーブ1より各機! 攻撃を開始しろ!」
(作戦目的表示)
カイ「……終わったか。
エレーブ1より各機。ハガネへ帰投するぞ!」
リェータ「……あのハガネに着艦することになるなんてね」
ヴェスナー「そういえば、君もL5戦役の頃、
彼らに救われたことがあったんだったな」
リェータ「オペレーションSRWの真っ最中にね。
あれがなかったら、偽物の死者になる前に、
本物の死者になってたさ」
リェータ「ん? 今、君もって言った?」
ヴェスナー「ああ、北京でエアロゲイターと戦っていた時、
彼らの来援で救われたことがあるんだ」
リェータ「へえ、始めて聞いた」
(速い足音)
ヨン「あ、あの! 先程、運ばれてきた
赤いゲシュテルベンのパイロットは!?」
ヴェスナー「集中治療室に運ばれたよ。
意識不明で、助かるかどうかは
まだわからないらしい」
ヨン「そんな……ああ、セレーナ少尉……」
リェータ「知り合いだったの?」
ヨン「は、はい……封印戦争で一緒だったんです……」
ヴェスナー「気休め言っても仕方ないけど、
彼女は悪運が強いと思うよ。
告死鳥の羽音を聞いても生き残ったんだから」
ヨン「告死鳥……」
リェータ「ヴェスナーが言った通り、
ゲシュテルベン乗りはそう簡単にくたばらないよ。
あたし達もそうだったからね」
ヨン「……それで、あの……
セレーナ少尉以外は……チーム・ジェルバの
他の隊員は現場にいなかったのですか?」
ヴェスナー「いや、見かけなかったな。
僕達が到着した時は、赤いゲシュテルベン単機で
戦闘中だった」
リェータ(周囲の残骸が、敵味方いずれの物だったか、
確認する余裕はなかったしね)
ヨン「そうですか……」
リェータ「せめて、同乗してたサボットが無事だったら、
色々と聞き出せただろうけど」
ヨン「サボットって……
エルマが壊れてしまったんですか!?」
リェータ「ああ。ゲシュテルベンと同様、
メーカーに持ち込まないと
どうにもならないだろうね」
リェータ(うちの子と同系列のサボットみたいだから、
何とかAIは生き残ってて欲しいけど)
ヨン「……わ、わかりました。
私、集中治療室へ行きます! 失礼します!」
(速い足音・ヨンが走り去る)
リェータ「……他はどうなんだろね」
ヴェスナー「後続が来れば、すぐにわかるよ」
リェータ「あ、カイ少佐が来た」
(足音)
カイ「……やはり気になるか、ヒューゴ」
ヒューゴ「ええ、自分と似たような境遇ですから……」
ヴェスナー「カイ少佐」
カイ「ご苦労だったな、ヴェスナー大尉」
ヴェスナー「はっ。
こちらは同僚のリェータ・ウィーバー少尉です」
リェータ「先程は助かりました、少佐」
カイ「部下ではなく、同僚なのか?」
ヴェスナー「ええ、自分はもう第7特殊作戦PT部隊の
隊長ではありませんので」
カイ「そうか、FDXチームは解散したのだったな」
ヴェスナー「少佐、そちらは?」
ヒューゴ「特殊戦技教導隊のヒューゴ・メディオ少尉です。
以前は、第3特殊作戦PT部隊に所属していました」
ヴェスナー「第3……クライウルブズだね」
ヒューゴ「自分は、その最後の生き残りです」
リェータ「あれ? あんた、どこかで会ったことない?」
ヒューゴ「いや、記憶にないが」
リェータ「そっか……
見たことあるような気がしたんだけどなぁ」
ヴェスナー(そりゃあっても不思議じゃない。
クライウルブズは昔の僕達と同じで、
アビアノ基地にいたことがある)
ヴェスナー(もっとも、あの頃の僕らは常に姿を隠してたから、
向こうの記憶に残ってるはずはないけどね……)
カイ「大尉、俺達の代わりに
お前達がバラルの園跡地に残るそうだな」
ヴェスナー「ええ。自分とリェータが先遣で、
もうすぐ本隊が到着する予定です」
カイ「わかった、よろしく頼む」
ヴェスナー「こちらこそ。
鋼龍戦隊にお会いできたこと、
嬉しく思っています」
ギャスパル「ふむ……ラマリス騒乱終息宣言の草稿を
書き直さねばならんようだな」
ダニエル「正確に言えば、まだ緊急事態ではありません。
そうなるかも知れない予兆を観測したという
段階です」
ギャスパル「再びクロスゲート・バーストが起きるとして……
いつ頃になりそうかね」
ダニエル「80プラスマイナス10時間後です」
ギャスパル「あと三日ほどか……」
ダニエル「クロスゲート監視艦隊は、
既に非情警戒態勢に入っております」
ギャスパル「それだけでは足りんな。鋼龍戦隊も向かわせたまえ」
ダニエル「彼らはバラルの園跡地で
ダークブレイン残党と交戦後、
伊豆基地へ帰還途上のはずですが……」
ギャスパル「では、補給が必要か。
それが済み次第、すぐに宇宙へ上がらせろ。
そのための空間転移装置だ」
ダニエル「了解しました」
ギャスパル(さて……次の演し物は何だ?
願わくば、舞台は宇宙だけで
済ませて欲しいものだがな)