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負念の金字塔(前篇) バラルの園へ向かう ~ 第31話 ~


第31話
負念の金字塔(前篇)

〔戦域:巨大ピラミッド周辺〕

マイルズ「あ、あれはいったいなんだ……!?」

<前方の巨大なピラミッド>

〔戦域:巨大ピラミッド周辺〕

テツヤ「ピラミッド……なのか?」
エイタ「外見はほぼ正四角錘…… しかし、クフ王のピラミッドを 遙かに上回る大きさです」
マイルズ「まるで、山ではないか……」
テツヤ「あんな巨大な物をいつの間に……」
ギント「表面に経年変化どころか、損傷も見受けられんな」
ショーン「トロニウム・バスターキャノンで結界を消せても、 貫通することは出来ませんでしたか」
レフィーナ「私達が見たバラルの園跡地の衛星写真に あのような物はありませんでした。 いったい、いつの間に……」
ショーン「建築方法はともかく、 誰の仕業なのかは見当が付きますが」
レフィーナ「敵機が出ていないことから、 結界の消滅は彼にとっても予想外だったはず。 内部へ突入するなら、今ですね」
ショーン「ええ。司令が即断して下さればいいのですが……」
ギント「司令、直ちに機動部隊を ピラミッド状構造物内部へ突入させますが、 よろしいか?」
マイルズ「ならん。あの構造物に処置に関しては、 統合参謀本部に指示を仰ぐ」
テツヤ(中に敵がいるのは明らかなのに……!)
マイルズ「新たな命令が下るまでの間、 機動部隊各機は即応待機せよ」
ギント「………」
マイルズ「不服か、艦長?」
ギント「いえ。機動部隊各機を即応待機させます」
(出撃準備)
アヤ「この強烈な負の念は……」
マイ「さっきまでは感じなかったのに……」
リュウセイ「ああ、結界が消えた途端にこれだ」
リオ「もしかして、デブデダビデが捕獲した ラマリス・カーナはあの中に……?」
イング「ええ、そうだと思います」
カチーナ「なら、当たりを引いたな」
アラド「あ、あんまり嬉しくないッスけど」
カチーナ「探す手間が省けて良かったじゃねえか」
コウタ「あのピラミッドがダークブレイン残党共の根城、 ダークアイアン・キャッスルなのか?」
ショウコ「それはどうかしら。あれを見て」
(ピラミッドの側面にデブデダビデの紋章のような物がある)
ショウコ「ほら、デブデダビデの紋章にそっくり」
コウタ「あんなの、あの野郎に付いてたっけ?」
アクア「間違いないわ、ショウコの言う通りよ」
コウタ「どうなんでえ、ロア?」
ロア「あれはダークアイアン・キャッスルではない。 デブデダビデが独自に造った物だろう」
コウタ「独自にって……まあ、何だって構わねえや。 カチコミをかけて、ぶっ壊してやらあ」
カイ「待て。 各機、統合参謀本部からの命令があるまで、 ピラミッドへの突入は禁止する」
ミチル「マジでっか、それ!?」
カイ「ああ」
イルム(やれやれ……手遅れにならなきゃいいが)
コウタ「カイ少佐、 デブ公があの中にいるのは間違いねえんだ!  ぼやぼやしてると……」
(デブデダビデがピラミッドのでっぱりの上に、妖機人がピラミッドの周りに多数出現)
コウタ「ほら見ろ! 出て来たじゃねえか!」
デブデダビデ「ぶふぅ~!  まさか、俺様の結界が破られるとはなぁ~」
デブデダビデ「だが、すぐに踏み込まれなかったのは ラッキーだったぁ。もしかして、 怖じ気づいたのかぁ~?」
タスク「あながち間違ってないってのが、何とも……」
デブデダビデ「まぁいい、このタイミングで お前達が現れたのは好都合だったぁ」
ヒューゴ「何だと……?」
デブデダビデ「おおっと、口が滑ったぁ~」
コウタ「てめえ、ピラミッドの中にラマリスを運んで、 何をしようってんだ!?」
デブデダビデ「お前がそれを知る必要はないぃ~。 ここで決着を付けてやるぅ~!」
コウタ「てやんでえ、そいつぁ俺の台詞だ!  そこを動くんじゃねえぞ!」
ギント「司令、機動部隊各機に敵を迎撃させます」
マイルズ「構わんが、統合参謀本部の命令あるまで ピラミッド状構造物内部への進入は禁ずる」
カイ「エレーブ1より各機! 攻撃を開始しろ!」
(作戦目的表示)

〈敵機1小隊撃墜 or ピラミッドの窪地傍まで味方機が移動〉

デブデダビデ(ぶふふん。心なしか、奴らの足が鈍いぃ。 だが、おかげで時間が稼げるぅ)
デブデダビデ(もう少し、もう少しだぁ~)
ミチル「あのボケピエロ、あっこから動きよらへんな」
コウタ「望む所だ、 奴ごとピラミッドの壁をぶち抜いてやらあ!」
ショウコ「ちょっと、お兄ちゃん! それじゃ、命令違反よ!」
コウタ「るせえ、俺は軍人じゃねえ!  手ェこまねいてられるかってんだ!」
ラミア「と言ってやがりますが、カイ少佐…… よろしいので?」
カイ「後顧の憂いを断つためにも、デブデダビデは 倒さねばならん。責任は俺が取る。 各機、全力でかかれ!」

〈vs デブデダビデ〉

[リュウセイ]

リュウセイ「てめえの目的が何だろうが、ここで倒してやるぜ!」
デブデダビデ「大口を叩くなぁ~! 死ぬのはお前達だぁ~!」

[キョウスケ]

キョウスケ「あのピラミッドがお前の墓標になる……!」
デブデダビデ「それは俺様の台詞だぁ~! 踏み潰してやるぅ!」

[エクセレン]

エクセレン「さてさて、あなたのマジック・ショーも 今日でフィナーレよん」
デブデダビデ「ここで終わるのは、お前らの方だぁ~!」

[クスハ]

クスハ「これ以上、あなたにバラルの園の跡地を 利用させるわけにはいきません!」
デブデダビデ「この地の主は俺様だぁ~!  お前達は消え失せろぉ~!」

[ブリット]

ブリット「お前を倒し、ラマリスと妖機人を一掃する!」
デブデダビデ「ぶふぅ! ここで死んで、負念となれぇ!」

[カチーナ]

カチーナ「てめえのふざけた面を拝むのは、今日で最後だ!  覚悟しやがれ!」
デブデダビデ「本気で俺様を倒せると思っているのかぁ~!  おめでたい奴ぅ~!」

[コウタ]

コウタ「デブ公!  てめえの奇天烈な顔と術も今日で見納めでえ!」
デブデダビデ「その台詞、そっくり返してやるぅ~!」
コウタ「てやんでえ!  俺の顔のどこが奇天烈だってんだ!」

[ミチル]

ミチル「このミチル・ハナテン様が きっちり引導渡したる! 三途の川、渡れや!」
デブデダビデ「馬鹿めぇ~!  ここは砂漠だぁ、川などないぃ~!」
ミチル「せやったら、ミイラにでもなれや、ボケェ!!」

[HP50%以下]

デブデダビデ「ぐふふぅ、そろそろ本気でいくかぁ~」
リュウセイ「何を言ってやがる、旗色が悪いのはそっちだぜ!」
ミチル「せや! おどれのツレは何やっとんじゃ!  助けにこうへんのかい!?」
デブデダビデ「俺様の手柄は、俺様の物ぉ~!  お前らを倒して、軍団最高幹部の座を 不動の物にぃ~!」
デブデダビデ「あいつらに大きな顔はさせんぞぉ~!」
カチーナ「心配すんな。顔のデカさじゃ、てめえが一番だ」
デブデダビデ「だ、黙れぇ~!  俺様の恐ろしさを思い知らせてやるぅぅ!」
(デブデダビデに『HP回復』『EN回復』『気力上昇』)
エクセレン「あらん?  顔の大きさのこと、気にしてたのかしらん?」
デブデダビデ「ぶふふぅ、潰してやるぅ!  潰してやるぞぉ~!」
コウタ「てやんでえ!  これ以上、デカい面をさせるかってい!  覚悟しやがれ!」

[撃墜]

デブデダビデ「ば、馬鹿なぁぁぁ!  こ、この俺様が、あんな奴らにぃぃぃ!!」
デブデダビデ「ダ、ダダダ、ダークブレイン様ぁぁぁぁ……!!」
(デブデダビデが大爆発。敵機が残っていると爆発)
コウタ「よし、倒したぜ!」
ショウコ「結局、デブデダビデの目的が何だったのか わからずじまいね……」
ロア「コウタ、ショウコ。事はまだ終わっていないぞ」
コウタ「言われなくても、わかってらあ。 ピラミッドの中にはラマリスがいるだろうからな」
アヅキ「司令、統合参謀本部から入電。 ピラミッド状構造物へ進入し、 内部を調査せよとのことです」
マイルズ「うむ、いいタイミングで命令が出たな」
テツヤ(はたして、そうか?)
マイルズ「機動部隊各機をピラミッド状構造物へ進入させ、 内部を制圧させろ。調査はその後だ」
テツヤ「了解。機動部隊各機はピラミッド状構造物へ進入。 内部を制圧させます」
エクセレン「さてさて、扉を開く呪文は何かしら?  やっぱ、開けゴマ?」
キョウスケ「入口は最初から見えている。突入するぞ」

《月軌道外宙域》

[ダークアイアン・キャッスル 内部]

スカルナイト「デブデダビデめ、やられてもうたか。 大口を叩いといて、不甲斐ないやっちゃ」
クリスタルドラグーン「我ラノ 手助ケヲ 断リ、 手柄ヲ 独占シヨウト 目論ンダカラダ。 自業自得ダロウ」
スカルナイト「そうも言っとられへん。 あのボケがどうなろうとかまへんが、 あいつの計画には見所があったんや」
スカルナイト「今後のために、結果だけでも知っときたい。 実験はええ所まで行ってたんやろ?」
クリスタルドラグーン「ソノヨウダ」
スカルナイト「おどれに見張らせといて正解やったわ。 器だけでも引き上げてこいや。 ダークブレイン様のためにな」
クリスタルドラグーン「……ワカッタ」
スカルナイト「頼むで、クリ公」
スカルナイト(物が物だけに、 ワイも出た方がええかも知れんのう……)


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