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分岐用シナリオ2 ~ 第22話 ~

《インド デリー近郊(鋼龍戦隊)》

[ハガネ 艦内(ラウンジ)]

ミチル「おう、見たか? 例の宇宙人」
トウマ「ああ、格納庫から出て行く所をな」
ミチル「ワイらと同じ人間やったで」
ラッセル「自分はラブルパイラへ行ったので、 知っていましたが……」
ミチル「あんなんが混じっとったら、わからへんで」
トウマ「そうだよな……修羅ゾヴォーク人もだけど、 見た目だけじゃ宇宙人だと判別できない」
リシュウ「昔のSF映画には、人間と外見が異なる宇宙人が よく出てくるがのう」
ハーケンエンドレス・フロンティアは 獣人に鬼、デーモンや妖精…… ゴージャスなラインナップだぜ?」
コウタ「ああ、そうだったな」
カチーナ「むしろ鋼龍戦隊にゃ、人間の姿を持っていても 中身が違う奴がいるよな」
アシェン「ああ、あの緑の無駄ボインでござんすね」
カチーナ「つーか、てめえもだろうが」
コウタ「ある意味、ロアもそうか。 でも、何で地球人と同じ姿を持った宇宙人が ゴロゴロいやがんだろうな」
アリエイル「収斂進化の結果かも知れませんね」
コウタ「しゅうれんしんか? 何でえ、そいつぁ?」
アリエイル「類縁関係のない生物種が同じような環境で 進化した場合、似たような姿や器官を 獲得するという説です」
コウタ「つまり……どういうこった?」
リシュウ「地球に似た惑星で進化した知的生命体は、 同じような姿になるということじゃろう」
アリエイル「その通りです。 他には、人間型知的生命体の種のルーツが 同じだというケースもあり得ます」
トウマ「そんな馬鹿な。ゾヴォークの本星って、 地球からかなり遠いんじゃないのか。 それに、修羅は別世界から来たんだし……」
アリエイルガンエデンクロスゲートの存在が、 種の同起源説の裏付けになるかも知れません」
リシュウ「そうじゃとしたら、ワシらの出自は いったいどこにあるのかのう……」

[ハガネ ブリーフィング・ルーム]

マイルズ「それで、ヘルルーガ・イズベルガは ラブルパイラの実権を完全に掌握したのか」
ジーク「ああ」
マイルズ「マルム・クイスード頭領長はどうなった?」
ジーク「心臓を悪くして、倒れたとよ」
フェアリ「そんなはずはない……心労はあったと思うけど、 頭領長閣下に循環器の疾患なんて……」
サリー「前にフェアリは、閣下が健康そのものだって 言ってたものね」
マイルズ「そちらの話から判断して、 ヘルルーガは我々がラブルパイラへ赴く前に ゴライクンルと結託していたようだな」
サリー「ええ、おそらく」
マイルズ「やはり、ラブルパイラで我々を襲撃した ゾヴォーク機はゴライクンルの物で……」
マイルズ「ヘルルーガとの関係を悟られぬようにするための カムフラージュだったか」
ギリアム「ヨン少尉、ガディソードに接触した ゴモウドッカ・ゴライクンルとは どのような人物なのだ?」
ヨン「それが……データはないのです。 ゴライクンルという名前から、経営者の 血族である可能性が高いと思いますが……」
ジーク「ラブルパイラで演説してるのを見ただけだが、 俺と同じ年ぐらいの男だったぜ」
ギリアム「ならば、若いな」
サリー「ヘルルーガは、ゴライクンルからの資材や 技術提供があれば、ラブルパイラの推進装置や 空間転移装置を修理可能だと言っていました」
マイルズ「戦争商人が無償でそんなことをするはずがあるまい。 見返りは、ガディソードが保有する兵器や軍事技術か」
ヨン「ええ、おそらく」
マイルズ「そこの2人に心当たりはあるか?」
ジークラットマの実験部隊が 影でこそこそと何を作ってるかは知らねえが…… 多分、『ゼモン・モルター』じゃねえか?」
マイルズ「何だ、それは?」
ジーク「ラブルパイラの先端に取り付けられている大型砲さ。 あんた達も見たろう」
ヴィレッタ「あれはどのようなエネルギーを用い、 どれほどの威力を持っている?」
ジーク「さあな。 ゼモン・モルターの区画は厳重にガードされていて、 中に入ったことはねえ」
サリー「私達がラブルパイラへ辿り着いてから、 一度発射されたようなのですが……」
サリー「何に向けられ、どのような結果をもたらしたか わかりません」
ヴィレッタ「あれほどの大型砲を撃ったにも関わらず?」
ジーク「ああ。ラブルパイラがこの星系へ転移しちまうまで、 俺達アネクス人は中央部に閉じ込められていた。 だから、外の様子はわからなかった」
ギリアム「フェアリ……君もそうか?」
フェアリ「……ええ」
サリー「そもそも、ラブルパイラ自体が機密の塊で…… 私達のような末端の軍人には、自力で移動可能な 宇宙要塞だということぐらいしか教えられていません」
ジーク「ゼモン・モルターだけじゃねえ、 俺達が立ち入りを禁じられている区画は たくさんある」
マイルズ「軍事機密が数多く存在する要塞ならば、 当然のことだと思うが」
フェアリ「……私の弟はそれに触れ、 口封じのために殺されてしまった可能性が高いのです」
サリー「えっ……?」
ジーク「待てよ、フィーオは事故で……」
フェアリ「ええ、表向きはね。 だけど、真相は違う……そう思っているわ」
ジーク「どういうことだ?」
フェアリ「事故が起きた時、ラブルパイラの中央管制室には フィーオを含む3名の監査官と 15名のオペレーターがいた……」
フェアリ「でも、実はヘルルーガとレジアーネも その場に居合わせていたのよ。 私は独自の調査で確固たる証拠を掴んだわ」
サリー「そんな……中央管制室は、確か……」
フェアリ「あの場にいた者は、全員が死亡したと発表された。 けど、弟達の亡骸はその前に処理されてしまっていた」
フェアリ「それで私は疑いを持ち、真相を調べ始めた。 そして、ゼモン・モルターと何らかの関係が あるらしいとわかったのよ」
ジーク「関係? どんな?」
フェアリ「弟達が殺されたのは、 あれの発射直後である可能性が高い……」
フェアリ「ゼモン・モルターが重大な事態を引き起こし、 それを見た弟達は口封じのため、殺された。 私はそう推測しているわ」
サリー「重大な事態って……」
フェアリ「残念ながら、その答えには辿り着けていないけど…… その断片は見出せた。それがジーベ・ドライブ」
カイ「ドリフト・ウィングのブラックボックスだな」
フェアリ「ええ。 アリアードはジーベ・ドライブのテスト機なのです」
ギリアム「君はあれの正体を知っているのか?」
フェアリ「いえ……わかっているのは、 ジーベ・ドライブもゼモン・モルターと同様、 ヘルルーガの計画の要の一つであり……」
フェアリ「ゴライクンルが着目している物だということです」
ギリアム「その根拠は?」
フェアリ「ヘルルーガはゴライクンルと接触した後、 彼らの艦でアリアードを地球圏へ運び…… 何らかのテストを行おうとしていました」
マイルズ「ガディソードは我々と和平交渉を行う前に 地球へ来ていたのか……」
フェアリ「そこで私はゴライクンルの艦に潜入し、 地球圏へ到達した後、アリアードを奪取したのです」
ギリアム「サイカ少尉も言っていたが…… 君は特殊な訓練を受けているようだな」
フェアリ「あなたと……彼女もそうなのではありませんか?」
ヴィレッタ「………」
マイルズ「フェアリ・クリビア。 君は何のためにアリアードを奪ったのだ?」
フェアリ「ヘルルーガ・イズベルガの陰謀を暴き、 マルム・クイスード頭領長閣下の願いである 地球人との和平を成立させ……」
フェアリ「いずれ、母なる星へ帰還するためです」
ジーク「だったら、 俺達に相談してくれりゃあ良かったのによ」
サリー「そうよ。結果的に、こうなっちゃってるんだから」
フェアリ「あなた達をフィーオのような目に 遭わせるわけにはいかなかった。頭領長閣下にも 累が及ばないようにしたかったのだけど……」
フェアリ「アリアードは追撃を受けて、地球へ墜落…… 私は記憶を失った。それで、ヘルルーガの魂胆を 地球側へ伝えるのが遅れてしまったわ」
ヨン(和平交渉前に地球政府がヘルルーガとゴライクンルの 結託を知っていたら、どういう決断を下したかしら)
サリー(ヴォート騎長はフェアリが脱走した理由を 知らないと言っていた……)
サリー(だけど、騎長は私達に嘘を付いていた。 フェアリとのことも本当かどうかわからない……)
マイルズ「では、ジーク・アルトリート、サリー・エーミル。 君達が我々の所へ来た理由を聞かせてもらおう」
ジーク「俺も事の真相が知りたくてな。 ヘルルーガ達の陰謀を解く鍵が、 フェアリやアリアードだと思った」
ジーク「結局、肝心なことはわからずじまいだが…… 内側より外側からの方が 事を突き止め易いような気がしてる」
サリー「私は……ヘルルーガの陰謀を暴くことで 地球軍と戦争をしなくて済むなら、 それに越したことはないと思ってます」
ギリアム「こちらも同感だ。 ガディソードとの争いは極力避けたい」
マイルズ「3名の意向は上に伝えておくが…… 処遇が決まるまでの間は厳重な監視の下、 艦内個室で待機してもらう」
マイルズ「脱走者を装ったスパイだという可能性が ゼロになったわけではないからな」
ジーク(ふん、疑り深い野郎だな)
フェアリ(……経緯が経緯だもの、仕方がないわね。 アキミやアケミにもどう思われるか……)

[ハガネ 艦内(個室)]

アケミ「モニター越しの面会とか怪しかったし…… 何か裏があると思ってたわよ」
アキミ「まったくだぜ。 ソウルセイバーの専属整備員とか言っちゃってさ」
ジンプウ「重要機密事項だったんだ、しょうがねえだろうが」
アキミ「だけど、フェアリさんが異星人だって言われても 違和感はないんだよな」
アケミ「私も…… 地球人の、昔からの知り合いみたいな感じがしてた」
ジンプウ「ま、お前さん達がそう思ってるなら、 ガディソード人との和平は上手くいくかも知れねえな」
アキミ「それで、俺達を呼び出した理由って?」
ジンプウ「ああ、モガミの本社から連絡があってな。 セイバーブースターが明後日に組み上がるそうだ」
アキミ「ホントか!?」
アケミ「予定よりちょっと早くない?」
ジンプウ「スタッフのみんなが頑張ってくれてるおかげさ。 社長もハッパ掛けてるみてえだしな」
アキミ「親父が……」
ジンプウ「次の大きな作戦には間に合わねえが、 その後ぐらいにアビアノへ着くよう手配しとく。 それまでソウルセイバーを壊すんじゃねえぞ」
アキミ「ああ、わかったぜ」

[ハガネ 戦隊司令公室]

マイルズ「……それでは、参謀本部の判断を元にした 今後の我が戦隊の活動方針について伝える」
マイルズ「まず、ハガネは南欧方面軍による パリ解放作戦『オペレーション・トリオンフ』に 参加する」
マイルズ「主な任務はSRXチームやPTXチームの T-LINKシステム搭載機による陽動だ」
マイルズ「それに先立ち、 アビアノ基地で補給を受けることになるが、 そこでガディソード人を下船させる」
ギント「了解です」
マイルズ「パリ解放は、連邦軍にとって 最重要戦略目標だが、他の地における ラマリスを放置することも出来ん」
マイルズ「そのため、ヒリュウ改には別行動を取ってもらう。 まずヒンダン基地に向かい、そこで補給を受けた後、 パキスタン地区・カラチに向かいたまえ」
レフィーナ「はっ」
マイルズ「彼の地は住民の避難は完了しているものの、 現在ではラマリスがもっとも多く 集結している土地となっている」
マイルズ「ATXチームやオクト小隊の機体に加えて、 シュンパティア搭載機でラマリスを制圧せよ」
マイルズ「なお、PTXチームのカルヴィナ少尉は トーヤ・シウンとともにヒリュウ改所属とする。 理由はわかるな」
レフィーナ「彼らの機体が、 フューリーの標的となっているからですね」
マイルズ「その通りだ。オペレーション・トリオンフ遂行中に 彼らが乱入してくることで作戦が混乱することを 避けたい……それが統合参謀本部の決定だ」
レフィーナ「了解しました」
マイルズ「これらの作戦を成功させることによって、 ラマリスによる世界的な混乱を終息させねばならん。 総員の奮闘を期待する」

SELECT-SCENARIO

ルートを選択してください
パリへ向かう(ハガネ)
ギント (ハガネ) イルム (グルンガスト改) シャイン(フェアリオン・タイプG) サイリオン
リュウセイ (R-1) リョウト (エクスバインボクサー・タイプR) フェアリオン・タイプS ケルベリオン
ライ (R-2パワード) リオ (エクスバインガンナー・タイプL) ガルムレイド・ブレイズ(G) ライグ=ゲイオス
アヤ (R-3パワード) イング (エグゼクスバイン) ヴァイサーガ
マイ (ART-1) ギリアム (ゲシュペンスト・タイプRV) F-32Vシュヴェールト改
ヴィレッタ (R-GUNパワード) ヨン (プファイルIII) 量産型ヒュッケバインMk-II
カイ (量産型ゲシュペンストMk-II改) ラーダ (量産型ゲシュペンストMk-II改) アルブレード・カスタム
ラミア (アンジュルグ) アキミ (ソウルセイバーFF) アーマリオン
ヒューゴ (サーベラス・イグナイト(G) アイビス (アルテリオン) グルンガスト弐式(1号機)
アラド (ビルトビルガー) スレイ (ベガリオン) グルンガスト弐式(2号機)
ゼオラ (ビルトファルケン) ハーケン (ゲシュペンスト・ハーケン) グルンガスト参式
ラトゥーニ (ビルトラプター・シュナーベル) トウマ (雷鳳) アシュセイヴァー
カラチへ向かう(ヒリュウ改)
レフィーナ (ヒリュウ改) アクセル (ソウルゲイン) ラウル(エクサランス・レスキュー) サイリオン
キョウスケ (アルトアイゼン・リーゼ) アルフィミィ (ペルゼイン・リヒカイト) リシュウ(グルンガスト零式) ケルベリオン
エクセレン (ライン・ヴァイスリッター) ユウキ (ラーズアングリフ・レイブン) ヴァイサーガ ライグ=ゲイオス
ブリット (虎王機) カーラ (ランドグリーズ・レイブン) フォルテギガス
クスハ (龍王機) ジョッシュ (ジェアン・シュヴァリアー) F-32Vシュヴェールト改
アリエイル (フリッケライ・ガイスト) リム (ディア・ブランシュネージュ) 量産型ヒュッケバインMk-II
カチーナ (量産型ゲシュペンストMk-II改) グラキエース (ファービュラリス) アルブレード・カスタム
ラッセル (量産型ゲシュペンストMk-II改) トーヤ (グランティード) アーマリオン
タスク (ジガンスクード・ドゥロ) カルヴィナ (ベルゼルート) グルンガスト弐式(1号機)
レオナ (ズィーガーリオン) コウタ (コンパチブルカイザー) グルンガスト弐式(2号機)
ゼンガー (ダイゼンガー) ショウコ (Gサンダーゲート) グルンガスト参式
レーツェル (アウセンザイター) ミチル (Gバンカラン) アシュセイヴァー

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