ショーン「艦長、本艦はヒンダン基地に到着しました」
レフィーナ「先方からの指定高度は?」
ショーン「30です」
レフィーナ「では、その高度でTD滞空。
補給作業を開始して下さい」
ショーン「了解しました」
レフィーナ「それから、機動部隊の隊長に招集をかけて下さい。
今後の作戦方針を説明します」
メルア「台湾の時もそうでしたけど、
この艦は着地せずに補給を受けるんですね」
カーラ「うん。ヒリュウは艦体の下にも翼があるから、
そのまま降りたら地面に突き刺さっちゃうし」
ミズホ「この艦やスペースノア級は特に大きいから、
着地するには専用のドックが必要なの。
それがない所じゃ、ちょっと浮いて停泊するのよ」
メルア「昔の……旧西暦時代の飛行船みたいですね」
ミズホ「そう、よく知ってるわね」
(足音)
テニア「えへへ、
お代わりのライス、特盛りにしてもらっちゃった」
メルア「良かったね、テニアちゃん」
ミズホ「丼にそれだけ……もしかして、一杯目も?」
テニア「うん」
トーヤ「お前、よくそんなに食べられるな」
テニア「あ~、トーヤって、そういうこと言うんだ」
トーヤ「え?」
メルア「トーヤさん、失礼です。
女の子がどのくらい食べてるかなんて、気づいても
気づかないふりをした方がいいと思います」
トーヤ「そうなのか?」
カーラ「って、あんた……
女の子に素で数字を聞いちゃうタイプ?」
トーヤ「数字?」
カーラ「年齢とか体重だよ」
トーヤ「さすがにそれは……」
テニア「もし、あたしの体重をネタにして
下らない冗談を言ったら、ただじゃ済まないからね」
トーヤ「そんなこと言うつもりはないけど……
俺達と出会ったぱかりのテニアって、
今みたいに食べてなかっただろ」
テニア「だから、何だってのよ?」
トーヤ「食べられるようになったのなら、良かったじゃないか」
テニア「えっ……」
カーラ「そうそう、
ご飯をちゃんと食べられるってのは大事だよ。
人間って言うか、生き物としての基本だもんね」
テニア「う、うん……」
カーラ(ちゃんといいことも言うじゃない、トーヤ)
レフィーナ「全員揃いましたね。
今後の作戦方針を説明する前に……
キョウスケ・ナンブ中尉」
キョウスケ「はっ」
レフィーナ「今回の作戦行動中、
レフィーナ支隊機動部隊の指揮を
あなたに任せます」
キョウスケ「……他に適任者がいるのでは?」
レフィーナ「支隊内の軍人パイロットの中で
最も階級が上なのは、あなたです」
レーツェル「マイルズ司令の手前、軍属ですらない私やゼンガーが
指揮を執るわけにはいかぬからな」
ゼンガー「それに、お前には実績がある」
カチーナ「そうだ、いつぞやの作戦でも上手くやっただろ。
遠慮するこたあねえぜ、キョウスケ」
キョウスケ「了解。では、自分が指揮を執ります」
レフィーナ「では、今後の作戦について説明します。
現時点で最も多くのラマリスが確認されているのは、
パキスタンのカラチです」
レフィーナ「現地では、ラマリス群の封じ込めに
かろうじて成功したものの、膠着状態……
カラチ外周部の住民避難も完了していません」
レフィーナ「ケンゾウ・コバヤシ博士の見解では、
逃げ遅れた人々の負の念をラマリスが吸収し、
一気に増殖する可能性が高いとのことです」
レーツェル(そうなれば、連鎖的に被害が広がる……)
レフィーナ「そこで、我々は補給作業終了後、
カラチ上空へ空間転移。ラマリス群を掃討します」
レフィーナ「戦隊を分割したことで戦力が半減していますから
T-LINKシステムやシュンパティア搭載機で
ラマリスを誘導し、効率良く撃破する必要があります」
レーツェル「念動力者は6名、シュンパティアを扱う者は3名……
彼らが全員出れば、何とか対処できるか」
レフィーナ「そして、我々には
もう一つの役目が与えられています」
レーツェル「フューリーの目を引きつけることですね」
レフィーナ「ええ、そのためにグランティードとベルゼルートは、
統合参謀本部の判断で本艦に回されたのです」
キョウスケ「そうすれば、フューリーによって
オペレーション・トリオンフが
邪魔されずに済むと?」
レフィーナ「その通りです」
カチーナ「派手に囮役をやれってか。
ま、あたしら向きの任務だな」
(アラート、モニターオン)
ユン「艦長、ヒンダン基地直上に空間歪曲現象が
確認されました。例の光輪の予兆だと思われます。
至急ブリッジへ上がって下さい」
レフィーナ「わかりました。
キョウスケ中尉、あなた達は直ちに出撃して下さい」
キョウスケ「了解」
ゼンガー「光輪……ダークブレインの残党共だな」
レーツェル「我らはフューリーだけでなく、
彼らも引きつける囮になるか……」
(基地にヒリュウ改が停泊していて、基地の周りにラマリス群が出現している)
ユン「光輪からラマリスが多数出現!」
レフィーナ「彼らが転移してくるとは……!」
ショーン「今までになかったケースですな」
(ヒリュウ改にアラート)
ユン「基地上空に再び光輪が出現! 数は1!」
レフィーナ「機動部隊の展開を急ぐのです!」
(出撃準備。北端に光輪が出現し、中からスカルナイトが降りてくる)
スカルナイト「ふふん、ドンピシャのタイミングやったな」
ミチル「おどれがラマリスを連れて来たんかい!」
ブリット「やっぱり、ジャカルタでデブデダビデが
ラマリスを捕獲したのは、戦力として
使うためだったのか……!」
コウタ「それで俺達を倒そうってんなら、
ちゃんちゃらおかしいぜ!」
スカルナイト「いちびんなや、ガキが。
軽ぅ相手したるから、かかってこいや」
コウタ「言われるまでもねえ!」
スカルナイト(……ほな、試させてもらうで)
カルヴィナ(フューリーも鋼龍戦隊が二分されたことに
気づいているはず……彼らの方が先に動くとはね)
キョウスケ「アサルト1より各機。
手間取るとカーナ・タイプが出てくる。
速攻で叩くぞ」
(作戦目的表示)
スカルナイト(……何や、あいつら。化けよらへんやんけ。
あのスカタンの読みが外れたんか?)
スカルナイト(しゃあないな。ほな、連中の足を止めとこか)
コウタ「ラマリスを束でぶつけてきたって、
俺達を倒すことは出来ねえぜ!」
スカルナイト「しゃあないな。ほなら、ワイが直々に相手したるわ」
ミチル「ラマリスなんぞを舎弟にした所で、無駄やで!」
スカルナイト(ま、そう思っとけや。その方が好都合やしな)
スカルナイトのHPを39000以下にしたのは
最後
最後ではない