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トゥー・デコイズ カラチへ向かう ~ 第23話 ~

《インド ヒンダン基地(鋼龍戦隊)》

[ヒリュウ改 ブリッジ]

ショーン「艦長、本艦はヒンダン基地に到着しました」
レフィーナ「先方からの指定高度は?」
ショーン「30です」
レフィーナ「では、その高度でTD滞空。 補給作業を開始して下さい」
ショーン「了解しました」
レフィーナ「それから、機動部隊の隊長に招集をかけて下さい。 今後の作戦方針を説明します」

[ヒリュウ改 食堂]

メルア「台湾の時もそうでしたけど、 この艦は着地せずに補給を受けるんですね」
カーラ「うん。ヒリュウは艦体の下にも翼があるから、 そのまま降りたら地面に突き刺さっちゃうし」
ミズホ「この艦やスペースノア級は特に大きいから、 着地するには専用のドックが必要なの。 それがない所じゃ、ちょっと浮いて停泊するのよ」
メルア「昔の……旧西暦時代の飛行船みたいですね」
ミズホ「そう、よく知ってるわね」
(足音)
テニア「えへへ、 お代わりのライス、特盛りにしてもらっちゃった」
メルア「良かったね、テニアちゃん」
ミズホ「丼にそれだけ……もしかして、一杯目も?」
テニア「うん」
トーヤ「お前、よくそんなに食べられるな」
テニア「あ~、トーヤって、そういうこと言うんだ」
トーヤ「え?」
メルア「トーヤさん、失礼です。 女の子がどのくらい食べてるかなんて、気づいても 気づかないふりをした方がいいと思います」
トーヤ「そうなのか?」
カーラ「って、あんた…… 女の子に素で数字を聞いちゃうタイプ?」
トーヤ「数字?」
カーラ「年齢とか体重だよ」
トーヤ「さすがにそれは……」
テニア「もし、あたしの体重をネタにして 下らない冗談を言ったら、ただじゃ済まないからね」
トーヤ「そんなこと言うつもりはないけど…… 俺達と出会ったぱかりのテニアって、 今みたいに食べてなかっただろ」
テニア「だから、何だってのよ?」
トーヤ「食べられるようになったのなら、良かったじゃないか」
テニア「えっ……」
カーラ「そうそう、 ご飯をちゃんと食べられるってのは大事だよ。 人間って言うか、生き物としての基本だもんね」
テニア「う、うん……」
カーラ(ちゃんといいことも言うじゃない、トーヤ)

[ヒリュウ改 ブリーフィング・ルーム]

レフィーナ「全員揃いましたね。 今後の作戦方針を説明する前に…… キョウスケ・ナンブ中尉」
キョウスケ「はっ」
レフィーナ「今回の作戦行動中、 レフィーナ支隊機動部隊の指揮を あなたに任せます」
キョウスケ「……他に適任者がいるのでは?」
レフィーナ「支隊内の軍人パイロットの中で 最も階級が上なのは、あなたです」
レーツェル「マイルズ司令の手前、軍属ですらない私やゼンガーが 指揮を執るわけにはいかぬからな」
ゼンガー「それに、お前には実績がある」
カチーナ「そうだ、いつぞやの作戦でも上手くやっただろ。 遠慮するこたあねえぜ、キョウスケ」
キョウスケ「了解。では、自分が指揮を執ります」
レフィーナ「では、今後の作戦について説明します。 現時点で最も多くのラマリスが確認されているのは、 パキスタンのカラチです」
レフィーナ「現地では、ラマリス群の封じ込めに かろうじて成功したものの、膠着状態…… カラチ外周部の住民避難も完了していません」
レフィーナ「ケンゾウ・コバヤシ博士の見解では、 逃げ遅れた人々の負の念をラマリスが吸収し、 一気に増殖する可能性が高いとのことです」
レーツェル(そうなれば、連鎖的に被害が広がる……)
レフィーナ「そこで、我々は補給作業終了後、 カラチ上空へ空間転移。ラマリス群を掃討します」
レフィーナ「戦隊を分割したことで戦力が半減していますから T-LINKシステムシュンパティア搭載機で ラマリスを誘導し、効率良く撃破する必要があります」
レーツェル念動力者は6名、シュンパティアを扱う者は3名…… 彼らが全員出れば、何とか対処できるか」
レフィーナ「そして、我々には もう一つの役目が与えられています」
レーツェル「フューリーの目を引きつけることですね」
レフィーナ「ええ、そのためにグランティードとベルゼルートは、 統合参謀本部の判断で本艦に回されたのです」
キョウスケ「そうすれば、フューリーによって オペレーション・トリオンフが 邪魔されずに済むと?」
レフィーナ「その通りです」
カチーナ「派手に囮役をやれってか。 ま、あたしら向きの任務だな」
(アラート、モニターオン)
ユン「艦長、ヒンダン基地直上に空間歪曲現象が 確認されました。例の光輪の予兆だと思われます。 至急ブリッジへ上がって下さい」
レフィーナ「わかりました。 キョウスケ中尉、あなた達は直ちに出撃して下さい」
キョウスケ「了解」
ゼンガー「光輪……ダークブレインの残党共だな」
レーツェル「我らはフューリーだけでなく、 彼らも引きつける囮になるか……」


第23話
トゥー・デコイズ

〔戦域:ヒンダン基地〕

(基地にヒリュウ改が停泊していて、基地の周りにラマリス群が出現している)
ユン「光輪からラマリスが多数出現!」
レフィーナ「彼らが転移してくるとは……!」
ショーン「今までになかったケースですな」
(ヒリュウ改にアラート)
ユン「基地上空に再び光輪が出現! 数は1!」
レフィーナ「機動部隊の展開を急ぐのです!」
(出撃準備。北端に光輪が出現し、中からスカルナイトが降りてくる)
スカルナイト「ふふん、ドンピシャのタイミングやったな」
ミチル「おどれがラマリスを連れて来たんかい!」
ブリット「やっぱり、ジャカルタでデブデダビデが ラマリスを捕獲したのは、戦力として 使うためだったのか……!」
コウタ「それで俺達を倒そうってんなら、 ちゃんちゃらおかしいぜ!」
スカルナイト「いちびんなや、ガキが。 軽ぅ相手したるから、かかってこいや」
コウタ「言われるまでもねえ!」
スカルナイト(……ほな、試させてもらうで)
カルヴィナ(フューリーも鋼龍戦隊が二分されたことに 気づいているはず……彼らの方が先に動くとはね)
キョウスケ「アサルト1より各機。 手間取るとカーナ・タイプが出てくる。 速攻で叩くぞ」
(作戦目的表示)

〈敵機10以上撃墜 or スカルナイトのHP80%以下〉

スカルナイト(……何や、あいつら。化けよらへんやんけ。 あのスカタンの読みが外れたんか?)
スカルナイト(しゃあないな。ほな、連中の足を止めとこか)

〈vs スカルナイト〉

[コウタ]

コウタ「ラマリスを束でぶつけてきたって、 俺達を倒すことは出来ねえぜ!」
スカルナイト「しゃあないな。ほなら、ワイが直々に相手したるわ」

[ミチル]

ミチル「ラマリスなんぞを舎弟にした所で、無駄やで!」
スカルナイト(ま、そう思っとけや。その方が好都合やしな)

スカルナイトのHPを39000以下にしたのは
最後 最後ではない


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