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奸悪なる道化 ~ 第14話 ~

《日本 大阪地区近郊(鋼龍戦隊)》

[ハガネ 艦内個室]

フェアリ「うう……」
フェアリ「! ここは……?」
サイカ(予定時間よりかなり早く目覚めた……。 睡眠剤の効きが悪かったのかしら?  それとも、耐性があるとでも?)
フェアリ「ここは……どこなの?」
サイカ「船の中……とだけお答えしておきます」
フェアリ「船……?  でも、この感じ……空を飛んでいるようだけど……」
サイカ(鋭い……。 この大型艦の最深部にいて、それがわかるなんて)
フェアリ(……空……空を……飛ぶ……?)
サイカ「フェアリさん。あなたにはしばらくの間、 この船の中で過ごしていただきます」
フェアリ「どうして……?」
サイカ「お答えできません」
フェアリ「…………」
サイカ「あなたが移動を許されるのは、 この部屋と近隣区画のみです」
フェアリ「軟禁……ということ?」
サイカ「そう受け取ってもらって構いません。 なお、身の回りのお世話は私が担当します。 何かありましたら、言って下さい」
フェアリ(……この子は監視役…… でも、何のために私を見張るの…………?)

[ハガネ 格納庫内(ドリフト・ウィングの前)]

(ハッチがゆっくりが開く)
エリック「これでブラック・ボックスが見えたでの。 ほんで、後は……」
(速い足音)
ジンプウ「おいおい、何やってんだよ、ワン博士!?」
エリック「見ての通り、ドリフト・ウィングの調査での」
ジンプウ「もうすぐラマリス掃討戦が始まる!  そんなことをやってる場合じゃねえよ!」
エリック「ドリフト・ウィングには、 きっと重大な秘密が隠されているはずでの。 ワシはいち早くそれを解明したいでの」
エリック「そうすれば、眠り姫と仲良くなれるかも知れんでの」
ジンプウ「ちょっと待て! まさか、それが本音か!?」
エリック「ええから、ええから。ほら、ブラック・ボックスに テレメーターを仕掛けるでの」
ジンプウ「いや、だから……」
(アラート)
アヅキ「総員に告げる。 本艦は300秒後に作戦地域へ到達予定。 機動部隊は150秒後に発進開始せよ」
ジンプウ「いよいよ始まるのか……!」


第14話
奸悪なる道化

〔戦域:大阪市街〕

(南側に大量のレリオンと量産型ヒュッケバインMk-IIがいて、街中にはラマリスが大量にいる)
連邦軍兵「怯むな! 攻撃を続けろ!」
(量産型ヒュッケバインMk-IIのすぐ近くのラマリス群に爆煙、 ラマリスが4機爆発するが、すぐに2機が復活する)
連邦軍兵「ちっ、きりがない!  民間人の避難状況はどうなっている!?」
連邦軍兵「まだ若干数が市街地に残っているようです!」
ミチル「ほら、ぼん! こっちや、こっち!」
子供「う、うん!」
(ミチル達がいるすぐ東側にラマリスが出現)
子供「わああっ!!」
ミチル「くそっ、化け物め!  こうなったら……漢、ミチル・ハナテン!  素手でいてもうたらあ!」
(ミチルに通信)
ショウコ「ミチルさん、聞こえる!?」
ミチル「ショウコはん!?」
ショウコ「Gサンダーゲートで Gバンカランを持ってきたわ!」
ミチル「ホンマでっか!? ショウコはんだけで!?」
ショウコ鋼龍戦隊のみんなもこっちへ向かってるんだけど、 途中で敵と出会っちゃったみたいで…… 別行動を取ってたショウコだけ先に来たの」
ショウコ「ミチルさん、そっちの位置はわかってるわ。 今からGバンカランを降下させるから、 受け取って!」
ミチル「わ、わかったで!」

<Gバンカランを運んでいるGサンダーゲート>

ショウコ「行くわよ、ミチルさん!」
(Gバンカランを降下させる)

〔戦域:大阪市街〕

(ラマリスの西に隣接して北を向いているGバンカランがあり、すぐ南側にGサンダーゲートがいる)
ミチル「おーし、Gバンカランがあれば百万人力やで!  ぼん、ワイが逃げ道を作ったるから、はよ行きや!」
子供「うん! おっちゃん、ありがとう!」
ミチル「お、おっちゃん!?  ワイはまだハタチやっちゅーねん!」
ショウコ「ミチルさん、Gバンカランに早く乗り込んで!」
ミチル「おう!」
(ミチルがGバンカランに乗り込むと、Gバンカランがラマリスの方を向く)
ミチル「さあ、行くで、化け物共!  大阪をおどれらの好きにはさせへんぞ!」
連邦軍兵(隊長)「あれは……特機なのか!?」
連邦軍兵「隊長、鋼龍戦隊のハガネが来ました!」
(南東端にハガネが出現)
テツヤ「機動部隊各機、直ちに出撃せよ!」
(出撃準備)
マイルズ「ラマリスの討伐は我が隊が引き受ける。 友軍機を下がらせろ」
アヅキ「了解。伝達します」
(ハガネから通信)
アヅキ「こちらは第1独立特殊戦隊旗艦ハガネ。 友軍機は後方へ下がられたし」
連邦軍兵(隊長)「了解。貴隊の健闘を祈る。 ……シグマ1より各機! 後退するぞ!」
(レリオン、量産型ヒュッケバインMk-IIが全機撤退)
マイルズ「各員、奮闘せよ。新宿や横浜と同様、 この地のラマリスも殲滅するのだ」
カイ「各機、聞いての通りだ。 我々ならば、ラマリスを確実に駆逐できると 証明してみせろ」
リュウセイ「了解!」
カルヴィナ(本当に証明したら、巡業決定でしょうね。 そうなったら、あたしの目的は……)
カチーナ「ミチル、腕は鈍ってねえだろうな!」
ミチル「もちろんでっせ、姉御!  あんな連中、Gバンカランでいてもうたります!」
テニア「何、あのロボット? 変な服みたいなのを着てる」
ショウコ「あれ、ショウコのお爺ちゃんが作った スーパーロボットなの。モチーフになってるのは、 学ランっていう日本の学生服よ」
テニア「ふ~ん、何か面白いね」
アラド「あいつら、また合体して ほら……ええっと、何だったっけ?  新しく決まったコードネーム」
ラトゥーニ「ラマリス・カーナ」
アラド「ああ、それそれ。今回も出てくるのか?」
ジョッシュ「そう思っておいた方がいいかも知れない。 新宿戦の後に行った横浜でもカーナ・タイプは現れた。 二度あることは三度あるというからな」
アヤ(もしかしたら、それだけでは済まないかも……)
(作戦目的表示)

勝利条件
1.敵の全滅。
敗北条件
1.ハガネの撃墜。
SRポイント獲得条件
・???

〈4PP or 敵機12機以上撃墜〉

(ハガネにアラート)
エイタ「大阪駅付近のラマリスに動きが!  何カ所に集まりつつあります!」
テツヤ「もしや、合体する気か!?」
(北側にいたラマリスが合体し、3体のラマリス・カーナになる)
ミチル「な、何やねん、あいつら!?」
エイタ「ラマリス・カーナが3体出現!」
マイルズ「ここまでのパターンは新宿や横浜と同じか……!」
ギント(三つの現場において、 カーナ・タイプは我々の到着後に現れている。 三度目となると偶然では片付けられんか……)
エイタ「ヒリュウ改が現戦域へ到達!」
(ヒリュウ改とコンパチブルカイザーが出現)
コウタ「あいつら、ここでも現れやがったか!」
ミチル「遅かったやないか、コウタ!」
コウタ「てやんでえ、こっちにだって色々と事情があらあな。 それより、気ぃつけろよ。あのでけぇのを倒すと 小せえ連中……ええっと、何だっけ? シマリス?」
ショウコ「そんなに可愛くないでしょ。ラマリスよ」
コウタ「そうそう、そいつらに分裂すっからな。 返り討ちにされんじゃねえぞ」
ミチル「誰がそないなこと!  関西轟学連合の総番がキタで喧嘩に負けたら、 大阪中の笑いモンになるわ!」
テニア「……今でも充分面白いよ?」
メルア「あっ、テニアちゃん」
ミチル「何やて!? 今の、誰が言うたんや!?」
コウタ「噛み付く相手を間違えんな!  さっさとあいつらを片付けるぞ!」
ミチル「わかっとるわい!」
(作戦目的表示)

勝利条件
1.敵の全滅。
敗北条件
1.味方母艦の撃墜。
SRポイント獲得条件
・全てのラマリス・カーナを同ターンで撃墜する。

〈NEXT EP or いずれかのラマリス・カーナのHP90%以下〉

(ハガネにアラート)
エイタ「上空に空間歪曲現象が発生!」
テツヤ「重力震ではないのか?」
エイタ「ええ、ESウェーブとは違うパターンです!」
ロア「この反応は……!」
(北東端に光の輪が発生し、デブデダビデが光の輪から出現)

<ビルの上にいるデブデダビデ>

コウタ「何でえ、あいつは!? 大仏か!?」
ミチル「ちゃうちゃう、ピエロやろ!」
ショウコ「え? スフィンクスじゃないの?」
ロア「……やはり、奴もこの世界に来ていたか」
コウタ「お前、あの大仏を知ってんのか!?」
ロア「ああ」

〔戦域:大阪市街〕

(デブデダビデがコウタ機の方を向く)
デブデダビデ「ぶふふぅ……久しぶりだなぁ、ロア」
ロア「デブデダビデ……お前も生き残っていたか」
デブデダビデ「それはお互い様だぁ~。ダークブレイン様とお前達の 決戦に俺様が間に合っていればぁ、あんな結果には ならなかったものを~」
ロア「……この世界に来ているのは お前とクリスタルドラグーンだけか?  スカルナイトはどうした?」
デブデダビデ「あんな奴のことなど、知らんわぁ~」
タスク「また何つーか……とんでもねえのが出て来たな」
ユウキ「非常識だ」
レオナ「悪趣味ね」
アクセル「笑えん冗談だ。特に奴が開いたゲートはな。 ……アルフィミィ」
アルフィミィ「言いたいことはわかりますの」
アクセル「だが、同じ物ではない」
アルフィミィ「感じは少し似ていますの。 アクセルもそこが引っ掛かりましたのね」
アクセル「ああ。もし、奴の仕業だとしたら、 例の操り人形共の元締めは……」
デブデダビデ「ぶふぅ、いずれお前達と戦うことになると 思っていたがなぁ~」
コウタ「てめえもダークブレインの手下か!」
デブデダビデ「手下だとぉ? 違うなぁ。 俺様はダークブレイン軍団の最高幹部だぞぅ!」
アクア「……手下も幹部も、とどのつまりは 同じ意味じゃない」
デブデダビデ「うるさぁい! 俺様は偉いのだぁ!」
コウタ「だから、何だってんだ!  今頃、ダークブレインの仇討ちに来たって 遅せえぜ!」
デブデダビデ「今頃ではないぃ、俺様は前にもお前を……」
コウタ「前にも!? どういうことでえ!?」
デブデダビデ「むうぅ、口が滑ったぁ~」
アクセル(おれの勘は当たったか)
ロア「今の言葉でわかった。 浅草と札幌でカイザーを狙い、先程の敵機を 操っていたモノ達……あれはお前の差し金だな」
コウタ「マ、マジかよ!? あのアメーバ野郎は、 あいつが送り込んできやがったってえのか!?」
ロア「それだけではない。 俺達がエンドレス・フロンティアへ跳ばされる きっかけとなった、あのゲート……」
ロア「あれも奴の仕業だろう」
ショウコ「ええっ!?」
デブデダビデ「もう隠していてもしょうがないぃ~。 そうだぁ、マッドネットは俺様の手駒だぁ~」
リョウト「なら、宇宙で僕達を襲ってきた友軍機も……」
リュウセイ「そのマッドネットとかいう奴に 操られてたのか!?」
デブデダビデ「その通りぃ、お前達の足を止めるためになぁ~」
ライ「何故、あの時、俺達の足止めをする必要があった?」
デブデダビデ「そんなことを教える必要はないぃ~」
コウタ「俺達をエンドレス・フロンティアへ 送り込んだ理由もかよ!?」
デブデダビデ「エンドレスゥ? 何だ、それはぁ?」
コウタ「しらばっくれんじゃねえ!」
デブデダビデ「知らんなぁ~。 あの時、調子が悪かったのは確かだがぁ~」
コウタ「ど、どういうこった!?」
アルフィミィ「……とぼけているわけではなさそうですの」
アクセル「あれは、奴にとっても想定外の出来事だったのか?」
デブデダビデ「だぁが、もうそんなことはどうでもいい~」
ロア「……狙いが俺なら、わざわざこのタイミングで 仕掛けて来ることはない。 もしや、お前の目的はラマリスか?」
デブデダビデ(ぐふっ、相変わらず鋭い奴めぇ……。 だが、あいつらとあいつらに関係があるとしたら、 足止めする必要はなかったなぁ)
ロア「……図星か」
デブデダビデ「黙れぇ! ついでにお前達の相手もしてやるぅ!」
(作戦目的表示)

〈vs デブデダビデ〉

[アクセル]

アクセル「あの時のゲートが 偶然、エンドレス・フロンティアに つながったとでも言うのか?」
デブデダビデ「くどいぞぉ~、そんなことは知らんわぁ~!」

[アルフィミィ]

デブデダビデ「ぶふっ? お前、覚えがあるぞぉ~」
アルフィミィ「私にはありませんの」
デブデダビデ「あの時は鍵として使えると思ったがぁ、 もうそんなことはどうでもいいぃ~」

[コウタ]

コウタ「てめえが何を企んでようと、 直接出て来たんなら、ぶちのめすまでだ!」
デブデダビデ「やれるものならやってみろぉ~!  俺様の恐ろしさを思い知らせてやるぅ~!」

[ショウコ]

ショウコ「裏であの事件に絡んでたってことは…… あなた達、結構前から地球に来てたんでしょ!  それが何で今頃になって動き出したの!?」
デブデダビデ「それも教える必要はないぃ~!」

[ミチル]

ミチル「ワイがいる限り、 このキタで勝手な真似はさせへんで!」
デブデダビデ「ぶふっ、雑魚がいきがりおってぇ~!  後悔させてやるぅ~!」

状況選択

ラマリスを全滅した
デブデダビデのHPを70%以下にした


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