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台北突入 ~ 第15話 ~

(ガウ=ラ・フューリア 玉座の間)

???「……各々方、 シャナ=ミア・エテルナ・フューラ皇女殿下の お出座(でま)しである」
シャナ=ミア「皆の者、大義であります。 聖禁士長エ=セルダ・シューンが 玉座機グランティードと共に去った後……」
シャナ=ミア「期せずして再びヴォーダの門が開かれ、 災厄が訪れようとしています」
シャナ=ミア「今度こそ私達は、自らの手でヴァウーラを征伐し、 門を封じねばなりません。そこで、フューリア 聖騎士団総代に問い質したいことがあります」
???「フューリア聖騎士団総代騎士、 グ=ランドン・ゴーツ」

グ=ランドン「ここに」
シャナ=ミア「グランティード回収のため、 騎士や諜士達が動いているようですが…… 私には子細の報告がありません。何故です?」
グ=ランドン「それは、玉座機の奪還を以て 皇女殿下への最終報告と成す所存にて」
シャナ=ミア「ガウ=ラの空気が張り詰めているように感じます。 そう、まるで大戦時のように」
グ=ランドン「ヴォーダの門の調査や玉座機奪還作戦を遂行する際、 地球人の軍勢を陽動、または牽制せねばなりませぬ。 その際、戦闘の発生は致し方なきこと」
グ=ランドン「ましてや、御身が仰せの通り、門が開かれたのです。 騎士団は数日前より即応態勢に入っております」
シャナ=ミア「それが、騎士の禁忌を破る理由にならぬように。 存亡の機でなければ、あれの使用は許されぬのです」
グ=ランドン「……御意」
カロ=ラン(注進するまでもなく、皇女殿下は薄々気づいていたか。 ラースエイレムを用いた玉座機奪還作戦に)
シャナ=ミア「また、地球人の街を戦火で焼いてはなりません」
グ=ランドン「ところが、 そうも言っておられぬ事態が発生したのです」
ダ=ニーア「何があったのだ?」
グ=ランドン「地球の複数の大都市に未確認物体群が出現しました。 騎士団では、それらをジェヴィルンと呼称しています」
ダ=ニーア「ジェヴィルン……瘴気を食らう悪霊の名か」
グ=ランドン「その通りです、宰士長閣下」
シャナ=ミア「もしや、ヴォーダの門から現れたのですか?」
カロ=ラン「門は我ら諜士が監視中ですが、 例の拡散光以降、何も出現しておりませぬ」
シャナ=ミア「では、ヴァウーラではない……?」
カロ=ラン「彼奴らとは増殖方法が違います。 また、複数が融合して巨大化したという 報告も入っております」
グ=ランドン「おそらく、ヴァウーラとは似て非なる物でしょうな」
シャナ=ミア「とは言え、ヴォーダの門が開かれた後に現れたのなら、 まったくの無関係とは思えません」
グ=ランドン「そこで、騎士達を地球へ送り込み、 ジェヴィルンを調査……我らの剣で屠れる相手かどうか 調べるべきかと考えます」
シャナ=ミア「いいでしょう。誰を差し向けるのです?」
グ=ランドン「アル=ヴァン・ランクス、前へ出よ」
アル=ヴァン「はっ」
グ=ランドン「貴様にジェヴィルンの調査任務を与える」
アル=ヴァン「承知致しました」
シャナ=ミア「アル=ヴァン、任務中、地球軍と遭遇しても 決して無用に争わぬように」
アル=ヴァン「はっ。皇女殿下の御諚(ごじょう)、しかと賜りました」

《日本 大阪・梅田地区(鋼龍戦隊)》

[ハガネ ブリーフィング・ルーム]

カイ「では、話をまとめよう。 封印戦争前、銚子沖上空に巨大な光の輪…… 異空間へつながるゲートが現れ、まもなく消滅した」
カイ「アクセルとアルフィミィは それを知り、独自で調査に向かった」
カイ「一方、デブデダビデは マッドネットを浅草のBFベースへ送り込み、 コンパチブルカイザーの奪取を目論んだ」
カイ「コウタとショウコは奪われたカイザーを追跡し、 そこへアクセルとアルフィミィが合流。 奪還に成功したものの……」
カイ「今度はアルフィミィのペルゼイン・リヒカイトが マッドネットに取り付かれ、再びゲートが開かれた」
カイ「そして、異空間へ引きずり込まれる アルフィミィを救出すべく、コウタとアクセルが ゲートへ突入したが……」
カイ「脱出できず、3人はエンドレス・フロンティアという 別世界へ跳ばされてしまった」
カイ「だが、それはデブデダビデが意図したことでは ないという。本当だと思うか、ロア?」
ロア「ああ」
ヴィレッタ「その根拠は?」
ロア「あの時のデブデダビデの目的が、先日遭遇した クリスタルドラグーンと同じだからだ」
アクセル「どういうことだ?」
カイ「俺は以前に聞いたが、アクセルは詳細を知らん。 ロア、説明してやってくれ」
ロア「了解した。アクセル、お前も知っての通り、 ダークブレインの目的は様々な世界の知的生命体を 滅ぼし、その負の想念を吸収することだった」
ロア「そして、奴はそれを成し遂げるための手段として、 より高度な次元転移能力を欲していた」
アクセル「ああ…… それで、ダークブレインはオーバーゲート・エンジンを 手に入れようとしたんだったな」
ロア「故に、宿敵である俺の存在の抹消を目論んでも、 カイザーそのものを破壊する気はなかった」
ロア「そして、奴を追ってきたデブデダビデの目的も そうだった可能性が高い」
コウタ「なるほどな。それで浅草に現れたマッドネットは コンパチカイザーを壊さず、手に入れるために 取り付いたってえわけか」
ロア「おそらく、彼らはデブデダビデが開いたゲートを通り、 彼の所へカイザーを運ぶつもりだったのだろう」
アクセル「だが、あの時、マッドネットは ペルゼイン・リヒカイトにも取り付いたぞ」
ロア「あの時点でのデブデダビデのゲートは 不完全、不安定だったと思われる」
コウタ「あ……確か、大仏野郎は調子が悪かったとか ほざいてやがったな」
ロア「そのため、ゲートを安定させるための鍵として、 アインストの空間転移能力を持った ペルゼイン・リヒカイトを利用したのだろう」
アクセル「その結果、次元の扉はデブデダビデが意図せぬ場所へ、 エンドレス・フロンティアへ通じたというのか」
ロア「ペルゼイン・リヒカイトに取り付いた マッドネットは、デブデダビデ以外の何かに 操られたか、導かれたのかも知れないが……」
コウタ(あの大仏野郎の仕業じゃねえとしたら……)
アルフィミィ「……私のせいではございませんの」
コウタ「だ、誰もそんなこと言ってねえだろ」
アクセル(原因は『向こう側』にあった……)
アルフィミィ「私達がこの世界へ戻ろうとした時も 何らかの力が作用したみたいですの。おかげで、 コウタと離ればなれになりましたの」
コウタ「ああ、そうだったな」
アルフィミィ「こことは違うどこかへつながるゲートは、 不安定になっていることが多いと思いますの」
ギリアム(確かにな……)
ヴィレッタ「シュウ・シラカワ博士の話では、この世界と 別世界の境界線が曖昧になっている原因は、 地球そのものにあるとのことだったが……」
アクセル「あのクロスゲート・バーストもそうだと?」
ヴィレッタ「それはまだ何とも言えないわね」
カイ「……では、他の疑問点を挙げよう。 まず、デブデダビデが地球圏へ到達した 時期についてだ」
ロア「以前にも説明した通り、俺がこの世界に来る前の 決戦で、ダークブレイン軍団の幹部達は 母艦グランドレッド・フェノッサと戦闘していた」
ロア「クリスタルドラグーンのみならず、 デブデダビデまで生存していたということは…… 残念ながら、フェノッサは敗れた可能性が高い」
ロア「そして、彼らはダークブレインの後を追い、 修羅の乱が終わってから封印戦争が始まるまでの間に 地球圏へ辿り着いたのだろう」
コウタ「どうやって?」
ロア「デブデダビデは空間転移の術を使うが、 ダークブレインほどの跳躍能力は有していない」
ロア「おそらく、軍団の拠点の一つである大型移動要塞 『ダークアイアン・キャッスル』で空間転移を 繰り返し、地球圏までやって来たのだろう」
ヴィレッタ「でも、彼らは私達とダークブレインの決戦に 間に合わなかった」
ロア「グランドレッド・フェノッサとの戦いで クリスタルドラグーンやデブデダビデ、そして ダークアイアン・キャッスルは……」
ロア「著しく傷ついていた可能性が高い。 そのため、地球圏へ到達するのに時間が掛かり……」
ロア「封印戦争前の事件では不安定なゲートしか開けず、 デブデダビデ自身も出撃できなかったのかも知れん」
コウタ「じゃあ、あの時からこないだまで 連中が目立った動きをしなかったのは……」
ロア「全く活動していなかったかどうかはわからんが…… 傷を癒やし、態勢を整えるために 時間が必要だったからだと考えられる」
アクセル「それで、デブデダビデは安定したゲートを 開けるようになったのか?」
ロア「とは言え、高度な次元転移や超長距離の空間転移は 不可能だろう。また、マッドネットを戦力として 用いていることから判断して……」
ロア「ダークアイアン・キャッスルはその機能を まだ完全に発揮できず、ダークブレイン軍団の 戦力も整っていないと思われる」
ロア「もし、彼らが万全で、狙いがカイザーならば…… 自分達の根城を直接浅草へ転移させれば、 事を成し遂げられる」
コウタ「てやんでえ、仮にそんなことをされても そう簡単にやられるかってんでえ」
カイ「……そこに疑問がある」
コウタ「ちょっ、俺が奴らに負けるってのかよ?」
カイ「違う。連中の狙いがコンパチブルカイザーから ラマリスに変わったことだ。ロア、それについて 何かわかるか?」
ロア「先程のデブデダビデの目的は、鋼龍戦隊と同じだろう」
コウタ「ど、どういうことでえ!?」
ギリアム「我々がラマリスを殲滅できる理由を 探っていたということか」
ロア「ああ。それを知って何をする気なのかはわからないが、 態勢が整っていない状態で出てきているのなら…… 彼らはラマリスを重要視していると思われる」
ヴィレッタ「あれを自分達の戦力にするつもりだとでも?」
ロア「あり得るな」
カイ「では、もう一つ。 ダークアイアン・キャッスルは、 どこにあると思う?」
ロア「札幌での戦いの際、 マッドネットは空間転移とは別の手段で 送り込まれた可能性がある」
ロア「その点から判断して、 地球圏のどこかに存在しているのだろうが、 正確な位置まではわからない」
コウタ「見つけ出す方法はねえのかよ?」
ロア「ダークアイアン・キャッスルには 高度なカムフラージュ機能がある。接近すれば カイザーのセンサーで探り出せるかも知れんが……」
ロア「それ以外の手段で発見するのは、非常に困難だろう」
カイ「先程のデブデダビデのように 空間転移で撤退されたら、追跡も出来んか」
コウタ「なら、あいつらが出てくるのを 待つしかねえってのかよ……!」
ロア「今の所はな」
カイ「わかった。この件は上に報告しておく」

[ハガネ 戦隊司令公室]

マイルズ「……ヒリュウ改の空間転移装置のメンテナンスは、 あとどれぐらいで終了する?」
レフィーナ「予定より作業が遅れておりますが、 今から2時間以内には」
マイルズ「そうか。では、新たな命令を伝達する。 現時点でラマリス群と交戦し、それらの殲滅に 成功したのは我ら鋼龍戦隊のみ……」
マイルズ「加えて、ラマリス・カーナと接触したのも 我らだけである」
マイルズ「その原因はまだ特定できていないが、 上層部は我らにラマリスを殲滅する 能力があると判断し……」
マイルズ「他部隊でも彼らを討伐できる手段が確立するまでの間、 各地を転戦することになった」
マイルズ「なお、以後の任務を効率良く遂行するため、 ハガネにもゾヴォークから提供された 空間転移装置が取り付けられる」
ギント(ようやくか……)
マイルズ「ハガネの主だった戦力は、直ちにヒリュウ改へ移動。 その後、ハガネは伊豆基地へ向かい、 空間転移装置の取り付け作業を行え」
ギント「はっ」
マイルズ「ヒリュウ改は空間転移装置のメンテナンスが終了次第、 台北へ転移。そこに巣くうラマリス群を殲滅せよ」
マイルズ「なお、友軍部隊によってラマリスは市街地に 封じ込められており、民間人の避難も完了している」
レフィーナ「了解です」
マイルズ「私はハガネで伊豆へ戻る。 レフィーナ中佐、台北での作戦指揮は君に任せる」
レフィーナ「ドリフト・ウィングと フェアリ・クリビアについては、どのように?」
マイルズ「ワン博士からの報告を踏まえ、ラマリスとの関連性を より深く調査するため、ドリフト・ウィングは ヒリュウ改へ移す。フェアリ・クリビアも同様だ」
レフィーナ「はっ」
マイルズ「では、後は任せるぞ、レフィーナ中佐。 大阪に引き続き、台北のラマリスも 見事殲滅してみせろ」
レフィーナ「尽力致します、司令」

[ヒリュウ改 格納庫]

アラド「なあ、ラト。 さっき運ばれてったコンテナ……えらく厳重に シーリングされてたけど、中身は何だ?」
ラトゥーニ「……わからないわ」
アラド「アヤ大尉、何か知ってます?」
アヤ「いえ……」
アヤ(もしかして…… あの中に入っているのはドリフト・ウィング?)
(速い足音)
テニア「カルヴィナ、ハンガーの割り当てが決まったよ。 機体はあたし達で運んでくれって」
カルヴィナ「……わかったわ」
ミチル「やれやれ……来て早々にヒリュウへ移れとか、 慌ただしいこっちゃ」
トウマ「しょうがない。 急にハガネが伊豆へ帰ることになったんだし」
ミチル「何でや?」
トウマ「さあ……ユウキ、何か聞いてるか?」
ユウキ「ハガネに空間転移装置が取り付けられるからだ」
トウマ「えっ、本当か?」
ユウキ「ああ。俺達はこれから各地のラマリスを退治して 回ることになる。そこで鋼龍戦隊の母艦2隻が 転移可能になれば、機動力が格段に向上する」
トウマ「だったら、クロガネにも取り付けてくれればいいのに」
ユウキ「あり得んな。 新体制となった鋼龍戦隊に、表向きは指名手配者の 俺やカーラが召喚されたのも意外だったというのに」
トウマ「新しい司令って、相当な堅物なんだろ。 遠目でしか見たことないけど」
ユウキ「とは言え、戦果を挙げるためには、俺達のような者の 素性に構っていられんというのが実情だろう」
ミチル「まあええわ。ワイらしかラマリスっちゅーんを 倒せへんのやったら、どさ回りでも 何でもやったるわいな」
カルヴィナ(……冗談じゃないわ。 あたしが倒すべき敵は、ラマリスじゃない)
カルヴィナ(あいつは……灰色のソーンは今、どこにいる……?)

[ヒリュウ改 艦内個室]

ジンプウ「……2人共、来たか」
アキミ「大事な話って、何だ?」
アケミ「最近、ハガネの奥の格納庫の中にいることが 多いみたいだけど……もしかして、それ絡みの話?」
ジンプウ(うっ……鋭いな)
アケミ「あれ、図星?」
ジンプウ「いや、違う。お前さん達がこないだ伊豆基地で会った フェアリ・ファイアフライのことだ」
アキミ「ああ、あの美人さん」
ジンプウ「実は……今、このヒリュウ改に乗っていてな」
アケミ「えっ、何で?」
アキミ「記憶喪失で入院してるんじゃなかったっけ?」
ジンプウ「そうなんだが、ソウルセイバーの専属整備員として なる早で働いてもらうために、ヒリュウ改の医務室で 治療を続けることになってよ」
ジンプウ「お前さん達には もっと早く伝えるつもりだったんだが…… ほら、ここ最近忙しくてな」
アケミ「ふ~ん……それって、かなり重要な話だと思うけど?」
アキミ「ああ、ジンプウさんらしくないなあ」
ジンプウ「面目ねえ」
ジンプウ(我ながら苦しい説明だぜ……)
アケミ「……いいわ。それで、私達に何をやれって言うの?」
ジンプウ「厳密に言えば、アキミなんだがよ」
アキミ「あ、もしかして…… あの人の知り合いが俺に似ているってことと 関係があるのか?」
ジンプウ「そうだ。折を見て、フェアリと話をしてくれねえか。 そいつが記憶を取り戻すきっかけになるかも 知れねえからよ」
アキミ「いいぜ。それぐらい、お安いご用だ」
アケミ(……どうも怪しいわ。何か裏がありそうね……)

[ヒリュウ改 ブリッジ]

ショーン「艦長、出撃準備が整いました。 各員は第一戦闘配置についています」
レフィーナ「では、転移シーケンスを開始して下さい」
(通信)
ユン「伊豆から入電!  台北市街地に灰色のソーン率いる機動部隊が 転移出現したそうです!」
レフィーナ「ラマリスがいる地区にですか?」
ユン「はい!」
ショーン「……彼らもデブデダビデのように ラマリスを調査しに来たのでしょうか?」
レフィーナ「ともかく、現地へ空間転移を!  座標はそのままで!」
ショーン「了解です」

〔戦域:台北市街〕

(駅前にいるラマリスを攻撃、複数を撃破する。ラマリスは数が減って再生する)
従士「アル=ヴァン様、 新たなジェヴィルンが現れました!」
アル=ヴァン「……時間を掛ければ、 こちらが疲弊することになるか」
(ラフトクランズ・アウルンに通信)
ジュア=ム「アル=ヴァン様、 市街北部にいた地球軍を追い払いました。 しばらくの間、寄りつかないでしょう」
アル=ヴァン「ご苦労だった、ジュア=ム」
ジュア=ム「皆殺しにしてやっても良かったんですがね」
アル=ヴァン「今回の標的は、あくまでジェヴィルンだ。 皇女殿下のご命令通り、地球人との戦闘は 可能な限り避ける」
ジュア=ム(お優しいことだ。 奴らに情けなどかける必要はないのに)
ジュア=ム「ところで、ジェヴィルンはまだ?」
アル=ヴァン「ああ、条件は……」
(北側にいたラマリスが、3体のラマリス・カーナに合体)
従士「アル=ヴァン様、ジェヴィルンが!」
アル=ヴァン「我らの前でも融合したか。そうなると……」
(ラフトクランズ・アウルンに警告シグナル)
アル=ヴァン「この反応は……」
ジュア=ム「何者かが転移してくるようです。 ゾヴォークでしょうか」
アル=ヴァン「空間転移を行うとなると、その可能性は高いな」
ジュア=ム「では、我々で対処します」
アル=ヴァン「了解した。 私はもうしばらくジェヴィルンの様子を見る」


第15話
台北突入

〔戦域:台北北部の草原〕

(東端にヒリュウ改が転移出現)
ショーン「艦長、空間転移を完了しました。 現在位置は台北北部、七星山付近です」
レフィーナ「では、周辺の情況を確認した後……」
(ヒリュウ改にアラート)
ユン「敵機接近! 0時方向より真っ直ぐ!」
(西側にフューリー機が多数出現)
ジュア=ム「ふん、鋼龍戦隊だったとはな。 生意気に奴らの艦も転移するようになったか」
レフィーナ「迎撃します。機動部隊各機は直ちに発進を」
ショーン「グランティードはいかがしますか?」
レフィーナ「出撃して構いませんが、戦域内に ソーンが現れた場合は帰艦させます」
ショーン「了解です」
(グランティードとベルゼルートが出撃、出撃準備)

ベルゼルートのサブパイロットは
カティア テニア メルア


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