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水晶の竜 地上ルート ~ 第5話 ~

《モガミ重工 海上プラント》

[モガミ重工 海上プラント内部(ラボ)]

アキミ「何か知ってんだろ、親父!  でなきゃ、特殊戦技教導隊がこんな所に来るもんか!」
ズイウン「何度言ったらわかる!  大人の話に首を突っ込むんじゃない!」
アキミ「子供扱いすんなよ!」
ズイウン「親に養われている内は、まだ子供だ!」
アケミ「……論点がずれてきてるわよ」
ズイウン「とにかく、たとえ我が子であっても教えられん。 だいだい、お前達がソウルセイバーを試験場から 持ち出さなければ、こんなことには……」
アキミ「うっ……話を蒸し返すのかよ」
ズイウン「いいか、アキミ」
アキミ「説教はもう充分だ。 親父が教えてくれないなら、伊豆で聞いてやるさ」
アケミ(……軍はそんなに甘くないと思うけど)
ズイウン「なら、これだけは覚えておけ。 世の中には踏み込んでいい領域と、 そうではない領域がある」
ズイウン「伊豆へ行ったら、それを見誤るな。 お前だけの問題では済まなくなるぞ」
アキミ「ふん……わかったよ」
ズイウン(やれやれ……後はジンプウに任せるしかないか)

《地球連邦軍 八雲基地》

[地球連邦軍 八雲基地]

ラミア「カイ少佐、ヒューゴ少尉から連絡がありました。 アンノウンの搬入を開始、この基地への 到着予定時刻は1800とのことです」
カイ「例の搭乗者は?」
ラミア「特に報告はありません」
カイ「なら、昏睡したままか」
ラミア「現状では、かえって都合がいいかと」
カイ「まあ、そうだが……コンパチブルカイザーなしでは 1800までに搬入作業を終わらせられんな。 ヒューゴ達との空中合流は無理か」
ラミア「グランティードの関節のロックが解除できれば、 搬入作業はもっと早く済みますが……」
カイ「コックピットの中を見れば、俺でも あれが地球の物じゃないとわかる」
カイ「伊豆で本格的な調査を行うまで、 迂闊な真似は出来ん」
ラミア「搭乗者も含めて、ですか」
カイ「そうだが……セルドア・シウンは 地球連邦の戸籍を持っていた」
ラミア「その気になれば、偽造できます。 かつて、シャドウミラーの一員だった私のように」
カイ「しかし、親子関係はそういうわけにはいくまい。 本当に血がつながっていれば、尚更だ」
ラミア「少佐の仰る関係が、短時間で偽装しにくいことは 理解できちゃいますが……」
カイ「セルドア・シウンの息子に会おう。 どのみち、モガミ重工のエンジニアが来るまで 待たねばならん」
カイ「それまで、ここで確認できることはあるからな」
ラミア「了解。 トーヤ・シウン他2名は、輸送機の中にいます」

[輸送機 内部(格納庫)]

トーヤ「……トーヤ・シウンです」
カイ「地球連邦軍特殊戦技教導隊隊長、 カイ・キタムラだ。こちらは、俺の副官のラミア」
ラミア「ラミア・ラブレス少尉だ」
メルア(とても綺麗……まるで、お人形さんみたい)
カティア「私は、カティア・グリニャールです」
メルア「……メルア・メルナ・メイアです」
カイ「我々がお前達の身柄を預かり、 グランティードと共に伊豆へ移送する」
カティア「イズ……」
カイ「極東方面軍の司令部がある基地だ」
トーヤ(中枢へ連れて行かれるってことか……)
カイ「ところで、トーヤ・シウン。 お前は札幌で生まれ育ったのか?」
トーヤ「え? ええ……」
カイ「母親は?」
トーヤ「俺が小さい頃に亡くなりました」
カティア(じゃあ、トーヤ君も もう家族がいない……?)
カイ「……日本人なのか?」
トーヤ「ええ、名はユズキ・シウンです」
トーヤ(これって、事情聴取だよな……)
カイ「親族以外で、お前の生い立ちを証明できる人物は?」
トーヤ「幼稚園や小学校、中学校の先生や友達…… アキミとアケミは高校からの付き合いです」
ラミア(偽装していたのなら、十数年越しというわけか)
カイ「わかった。ここでの質問は以上だ」
トーヤ「そうなんですか?  もっと根掘り葉掘り聞かれるかと……」
カイ「それは俺の仕事じゃない」
トーヤ「……じゃあ、今度はこちらから聞いていいですか」
カイ「ああ、何だ?」
トーヤ「俺の父もこの輸送機に運ばれましたよね。 どうなるんです?」
カイ「伊豆基地に移送した後、 然るべき機関へ委ねることになるだろう」
トーヤ「その機関って、何なんです?」
カイ「機密事項だ」
トーヤ「そう……ですか」
トーヤ(これだから、軍ってのは……)
(通信)
ラミア「カイ少佐、Gコンパチブルカイザーが まもなく戻って来やがりやす」
カイ「わかった」
カティア(今のって……)
ラミア「……私の口調のことか?」
カティア「え、ええ。でも、何故、そうだと……」
ラミア「初対面の人間は、だいたいそういう反応になる。 たまに出る口癖みたいなものだ。気にするな」
カイ「ラミア、俺達は機乗し、荷物を輸送機に運ぶぞ」
ラミア「了解でありんす」
カティア(本当に口癖……なのかしら?)


第5話
水晶の竜

〔戦域:八雲基地〕

(北側中央にアンジュルグ、量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプN、グランティード、レイディバードがある)
ラミア「カイ少佐、Gコンパチブルカイザーが到着しました」
カイ「ああ」
(北東側にバレリオンが4機並んでいる。東にGコンパチブルカイザーが出現し、少し西へ移動して着地)
ショウコ「……あれから何事もなく戻って来られたね、 お兄ちゃん」
コウタ「つーか、何かあるのはこれからでえ」
ショウコ「お説教はしょうがないわよ。 ショウコも付き合ってあげる」
コウタ「お前に責任はねえ。俺だけでいいぜ」
カイ「コウタ、グランティードの搬入作業を手伝ってくれ。 ああ、翼は……Gサンダーゲートは取り外せよ」
コウタ「おっ、なら、説教はなしってことで……」
カイ「いや、伊豆へ戻ってからだ。覚悟しておけ」
コウタ「うえっ……」
ショウコ「あの、カイ少佐…… トーヤさんとカティアさん、メルアさんは?」
カイ「3人共、輸送機に乗っている」
(Gコンパチブルカイザーに警告シグナル)
コウタ「何だ? OGセンサーが……」
ロア「この反応は……! いかん!」
コウタ「またアメーバ野郎か!?」
ロア「違う! ゲートが開くぞ!」
コウタ「な、何だって!?」

<空中にゲートが開き、ゲートからクリスタルドラグーンが降りてくる>

ショウコ「何なの、あれ!?」
カイ「竜か!?」
ラミア「もしや、妖機人……!?」
ロア「まさか……奴が生きていたとは……!」
コウタ「お前、あいつを知ってんのか!?」
ロア「ああ、クリスタルドラグーン…… ダークブレイン軍団の幹部だ」
コウタ「なっ……!」

〔戦域:八雲基地〕

(東端にクリスタルドラグーンがゆっくり着地するとゲートが閉じる)
クリスタルドラグーン「……転移ニ 成功シタカ」
ロア「クリスタルドラグーン……!」
クリスタルドラグーン「久シブリダナ、ロア」
ロア「ダークブレインは既に消滅している。 今更、何をしに来た?」
コウタ「あの脳味噌野郎の仇討ちだってんなら、 返り討ちにしてやらあ!」
クリスタルドラグーン「私ノ 目的ハ 仇討チ デハナイ」
ロア「!」
コウタ「じゃあ、何だっつーんでえ!?」
クリスタルドラグーン「ソレヲ 教エル 必要ハ ナイ」
(クリスタルドラグーンの腹の辺りにある目が光り、北東端にいたバレリオン4機に爆煙後、爆発。 Gコンパチブルカイザーの周りに爆煙)
ショウコ「きゃああっ!!」
コウタ「くううっ!!」
カイ「コウタ! ショウコ!」
コウタ「あ、あの野郎!  栗きんとんだか何か知らねえが、上等でえ!  売られた喧嘩は、きっちり買ってやらあ!」
ロア「奴はダークブレイン軍団の中でも トップクラスの実力を持っている。 楽に勝てる相手ではないぞ」
コウタ「てやんでえ!  俺達は、そのダークブレインを倒したんだぞ!  奴の手下なんぞに後れを取るかってんでえ!」
ショウコ「でも、あの時と違って、 今は3機しかいないんだよ!?」
コウタ「だからって、逃げるわけにいくか!  俺達が奴を食い止めなきゃ、この基地だけじゃねえ、 街も危ねえだろうが!」
カイ「よもや、ダークブレインの残党が 存在していたとはな……!」
ラミア「少佐、ここの機体は出撃不可能です」
カイ「他基地からの援軍は10分以上掛かるか。 ラミア、それまであの竜を押さえるぞ」
ラミア「了解」
カイ「エレーブ1より、キャラバン21!  民間人を連れて、基地の外へ避難しろ!」
連邦軍兵「キャラバン21、了解!」
クリスタルドラグーン「抵抗ハ 無駄ダゾ、ロア」
ロア(先程、奴は直撃を避けた。 何故だ? 何を企んでいる……?)
(作戦目的表示)

〈2PP〉

連邦軍兵「隙を見計らって脱出するぞ! いいね!?」
トーヤ「父さんをここへ置いていけって 言うんですか……!?」
連邦軍兵「気持ちはわかるが、君まで死んでしまったら 意味がないだろう!」
トーヤ「う……!」
カティア(トーヤ君……)

〈vs クリスタルドラグーン〉

[カイ]

カイ「まさか、ダークブレインの残党が現れるとはな。 南極の爆発事件と言い、過去の大戦が いまだに燻っているのか……」
クリスタルドラグーン「オ前ニ 用ハ ナイ。消エ失セロ」

[ラミア]

ラミア(はたして、ダークブレインの残党は 奴だけなのか?)
クリスタルドラグーン「邪魔者ハ 消シ去ル」

[コウタ]

コウタ「あン時の決戦にも顔を出さなかった野郎が、 今更何をやろうってんでえ!?」
クリスタルドラグーン「言ッタハズダ、ソレヲ知ル 必要ハ ナイト」

状況選択

4PP(難易度がNormalの場合は3PP)以前にクリスタルドラグーンのHPを40000以下にした
4PP(難易度がNormalの場合は3PP)になった


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