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毒蛇の牙 ~ 第25話 ~

《ジュネーブ》

[不明 (議事堂周辺)]

ノーマン「ジュネーブまで 遠路はるばるご苦労だったな、 レイカー・ランドルフ」
レイカー「私までが呼ばれるとは… 余程厄介な事態が起きたようですな」
ノーマン「うむ。 エアロゲイターの降伏勧告を 重く見た連邦政府は…」
ノーマン「今回の件に関する全権を EOT特別審議会に委ねたのだ」
レイカー「何ですと?  では、今回の地球圏防衛会議の主催者は…」
ノーマン「EOT特別審議会の アルバート・グレイ大使だ」
レイカー(ならば、 すでに抗戦派の我々は不利だということか)
ノーマン「それから、コロニー統合府の ブライアン・ミッドクリッド大統領も このジュネーブに来ている」
レイカー「ほう、あの名政治家が…」
ノーマンコロニー統合軍によって 拉致され、ヒリュウ改に救助された ミッドクリッド大統領なら…」
ノーマン「我々の目的に 理解を示してくれるかも知れん」
レイカー(それはどうか…。 彼は食えない男と言われているからな)

[不明 (執務室)]

アルバート「君達は 事の重大さがわかっているのか!?」
アルバート「敵は戦力・技術力共に 未知数な異星人なのだぞ。 戦って勝てる見込みはあるのかね!?」
ノーマン「我々地球圏防衛委員会は 以前より今回のような状況を想定し、 準備を進めてきている」
アルバート「話にならん!  君達の無謀な賭けに地球人類を 付き合わせるわけにいくか!」
ノーマン「ならば、降伏後の地球人類の 人権は保証されているのか?」
アルバート「それはこれからの交渉次第だ」
レイカー「彼らの要求は 我々の武装解除と降伏のみです」
レイカー「人権どころか、交渉の場さえ 用意される保証はありませんよ?」
アルバート「我々には実績がある。 彼らと交渉を行い、南極会談まで こぎつけたという実績がな」
アルバート「あの時に会談が中断されなければ、 今回のような事態を招かずに済んだのかも知れん」
ノーマン「直轄組織のEOTI機関の 暴走を許しておいて、よく言う…!」
ブライアン「…悪いけど、 僕はここで責任のなすりつけ合いをしても、 何の解決にもならないと思うね」
アルバート「ミッドクリッド大統領…」
ブライアン「大使にお聞きしよう。 そもそも、エアロゲイターが 地球へ来た目的は何かな?」
アルバート「………不明だ」
ブライアン「なら、 僕はコロニー総合府大統領として…」
ブライアン「現時点での 降伏勧告の受け入れに反対させてもらうよ」
アルバート「ほう…。コロニーの ノド元へホワイトスターという刃が 突きつけられているというのにか?」
ブライアン「確かに… 降伏という言葉は、強大な軍事力に 裏付けされているものだ」
ブライアンDCとコロニー統合軍の戦力が 残っているならともかく…」
ブライアン「今の地球連邦軍の戦力で、 エアロゲイターに勝てる可能性は低いだろうね」
アルバート「ならば、彼らとの戦争には 反対ということでいいのだな?」
ブライアン「今のところは。 ただでさえもDC戦争によって 地球圏は疲へいしているからね」
ブライアン「これ以上の戦争行為は、 地球圏と人類の滅亡につながりかねない…」
ノーマン「…では、大統領は 異星人に地球圏を明け渡しても良いとお考えか?」
ブライアン「そうじゃない。 エアロゲイターに関する情報が少ない現状で…」
ブライアン「彼らの降伏勧告を 受け入れるのに反対しているだけさ」
アルバート「だが、勧告を受け入れねば、 我々は彼らの総攻撃を受けるのだぞ?」
ブライアン「それはどうかな?  レビ・トーラーという人物は、 そのような表明をしていない」
アルバート「!」
ブライアン「普通、降伏勧告というものは、 相手側にある程度の損害を与えてから出される」
ブライアン「けど、エアロゲイターから受けた損害は まだ微々たるもの…」
ブライアン「なのに、 どうしてレビは降伏という言葉を 使ったのだろう?」
アルバート「それは…彼らが 絶大な軍事力を持っているからだ」
ブライアン「だったら、 何故、彼らはすぐに総攻撃を仕掛けて来ない?」
ブライアン「何故、僕達が降伏勧告を無視した場合の 報復手段を言明していない?」
アルバート「そ、それは……」
ブライアン「疑問点はまだある。 彼らが僕達に与えた30日という猶予…」
ブライアン「こちらが降伏勧告を 受け入れるかどうか検討するには、 長すぎる時間だと思わないか?」
アルバート「き…君は何が言いたいのかね?」
ブライアン「…ノーマン少将、 連邦軍が残存戦力を結集し、ホワイトスターへ 攻撃を仕掛けるまでの時間は?」
ノーマン「…対ホワイトスター用の 新型兵器の調整期間を含めて、20日ほどだ」
ブライアン「では、30日という時間は、 僕達が彼らとの戦いの準備を行うのに充分だね」
アルバート「ま、まさか…君は、エアロゲイターが 我々に反撃の機会を与えているというのか?」
ブライアン「多分ね」
アルバート「ハッ、馬鹿な。 そんなことをして彼らに何のメリットがある!?」
アルバート「30日間の猶予は、 我々に検討と交渉の準備をさせるためのものに 決まっておる!」
ブライアン「グレイ大使…彼らは地球人じゃない。 僕達と同じ尺にあてはめるのはよくない」
ブライアン「だから…まず彼らの真意を探り、 それが判明してから対処方法を練るべきだ」
ブライアン「幸い、それを行うだけの 時間もあるようだしね」
アルバート「わ、わかっておる。 我々が持つパイプを使い、 彼らとの事前交渉を試みる」
ノーマン「………」
アルバート「しかし、 この件の全権は我々EOT特別審議会に 委ねられていることを忘れるなよ」
アルバート「特にノーマン少将…猶予期間中、 エアロゲイターと戦闘を行うことは禁止する」
ノーマン「な…!  彼らから攻撃を受けた場合でもですか?」
アルバート「無論だ。命令に違反した場合、 君には相応の責任を取ってもらうぞ」
ノーマン「………」
アルバート「それから、ハガネとヒリュウ改には このジュネーブの防衛任務を命ずる」
レイカー(あの2艦の監視を直接行うつもりか…)
アルバート「では、 今回の会議はこれで終了する」

[不明 (室内)]

カール「フン…やはり、アルバートでは 荷が重かったようだな」
ニブハル「ブライアン・ミッドクリッドという男… なかなかの人物のようですね」
カール「奴は連邦政府と渡り合って、 スペースコロニーの独立自治権を 獲得した男だからな」
ニブハル「ほう…。 コロニー総合府の大統領にしておくには 惜しい人物ですな」
カール「私にとっては、 コロニーの住民共を抑えるための駒に過ぎん」
ニブハル(…いずれは、 地球の主権を握る人物になるかも知れません…)
ニブハル(シュウ・シラカワ同様、 こちらでもマークしておいた方が良さそうですね)
カール「それよりも、 交渉の方は大丈夫なのだろうな?」
ニブハル「それはもちろん…。 セッティングは私にお任せ下さい」
カール「だが、レビ・トーラーという女は お前達のリストに載っていなかったぞ」
カール「彼らとお前の『国』は、 本当につながりがあるのか?」
ニブハル「その点はご容赦を。 私達の世界も一枚岩ではないのです。 あなた方同様にね…」
カール「フン…」
ニブハル(さて…しばらくは あの哀れな放浪者達の様子見といきますか…)

《北京(移動中・ハガネ)》

[ハガネ 格納庫]

イルム「…で、 結局、レオナ嬢には全然相手にされてないって?」
タスク「ええ、まあ。 取り付く島もないって感じで…」
イルム「あの手の女を口説くのは 大変だからなあ」
タスク「何か実感こもってますね」
イルム「…もっと大変なのは 口説いてからだったりするけどな」
キョウスケ「………」
タスク「あれ?  こんな所で何やってんスか、キョウスケ少尉。 アルトの整備は終わったんでしょ」
キョウスケ「ああ」
イルム「ビルトラプターが気になるんだろう?」
キョウスケ「ええ。 一度はこの身を預けた機体ですから…」
タスク「へ~え。 キョウスケ少尉がこんなもろそうな機体にねえ…。 アルトとは大違いだな」
イルム「もろいどころか、 分解したことだってあるんだぜ」
タスク「へ!?」
イルム「しかも… キョウスケがテストをしていた時にな」
タスク「そ、それでよく無事だったもんだ…」
タスク「少尉、奇跡の大脱出ショーで 客を呼べるかも知れねえッスよ」
キョウスケ「あいにく、人前に出るのは苦手でな」
タスク「残念だなあ。エクセレン少尉を アシスタントにして、バニーちゃんの カッコをさせればウケそうなのに…」
イルム「それ、名案だな」
キョウスケ「…やめて下さい。 あいつのことだ、そのために 脱出ショーをやらされかねん」
イルム「ま、ともかく… キョウスケの悪運の強さは昔から半端じゃなくてな」
イルム「何せ、こいつは 士官学校時代にシャトル墜落事故から 生還したぐらいだからな」
キョウスケ「…昔の話です」
イルム「ま、そう言うなよ。 あの事故、エクセレンも居合わせてたって 知ってたか?」
キョウスケ「…は?」
イルム「お前は病院送りになってたから 知らないか。悪運の強い者同士…ってわけだ」
キョウスケ(…まさか…エクセレン… あいつは…あの時の…?)
タスク「なかなか感慨深いっつーか、 縁があるッスねえ」
キョウスケ「そうかも知れんな。 …そうだ、イルム中尉…ラプターの 問題点は改善されているのですか?」
イルム「ああ」
キョウスケ「…どうやら、おれの失策は 無駄ではなかったようですね」
イルム「あれはどう考えたって 無茶な緊急時変形の命令を出したハンスのせいだ」
キョウスケ「いえ。 おれの腕が未熟だったせいです。 予測さえしていれば…」
イルム「未熟な奴がアルトみたいに ピーキーな機体を乗りこなせるかよ」
キョウスケ「フッ… 単に欠陥機と縁があるだけです」
タスク「俺はそんな縁より、 レオナちゃんとの縁が欲しいッスよ。 少尉達みたいな感じがベストかなあ」
イルム「そうだ、キョウスケ…俺と賭けをしないか?」
キョウスケ「賭け…?」
イルム「ああ。タスクがレオナを口説けるかどうか…。 負けた方が飲みをおごるってことで」
タスク「な…何だそりゃ!?」
キョウスケ「ならば、おれは成功する方で。 …頼むぞ、タスク」
イルム「相変わらず 分の悪い方に賭けるんだな、お前は。 じゃ、俺は失敗する方だ」
タスク「た、たはは~。 なんか上手くいかなさそう」
イルム「ん? 噂をすれば何とやらだ。 賭けの対象のご登場だぜ」

(足音)
レオナ「ライディース…。 一応、あなたにお礼を言っておくわ」
ライ「何のことだ?」
レオナ「ダイテツ艦長に 口添えをしてくれたのでしょう?」
ライ「お前の腕が、俺達の部隊に 必要だと判断しただけだ」
レオナ「フフ…素っ気ない所は エルザム少佐にそっくりね。本家の血筋かしら?」
ライ「…あの男と同じにするな」
レオナ「…エルザム少佐のこと、 まだ許す気になれないの?」
ライ「………」
レオナ「………」
ライ「…奴が『エルピス事件』で 義姉上の命を奪ったのは、紛れもない事実だ」
レオナ「…あの時は… そうする以外に方法がなかったのよ」
レオナ「少佐がテロリストに占拠された スペースコロニー・エルピスの ドッキングベイを破壊しなければ…」
レオナ「私達は皆死んでいたわ」
ライ「あの男ほどの腕前があれば、 人質にされた義姉上を助けることが出来たはずだ!」
レオナ「ライディース…」
ライ「なのに、奴は義姉上ごと ドッキングベイを撃ち抜いたのだ!」
レオナ「…時間がなかったのよ…。 少佐がああしなければ、エルピスは BC兵器で全滅していたわ」
ライ「俺は、大義のために 自分の妻を手にかけたエルザムを 許すことは出来ん!」
ライ「そして… そのことをとがめなかった父もな!」
レオナ「あなたは…カトレイア様を 撃たなければならなかった少佐の気持ちを… 考えたことがあるの?」
ライ「……!」
レオナ「あの人は… コロニー内の住民の命を救うために 苦渋の決断をしたのよ」
レオナ「その時のエルザム様の気持ちを…」
レオナ「愛する人を 撃たなければならなかった気持ちを… 理解しようとしたことがあるの?」
ライ「………」
レオナ「それが出来ないあなたに、 ブランシュタインの名を名乗る資格はなくてよ…!」
(扉が開閉する・レオナが立ち去る)
ライ「………」
イルム「…どうやら、 まずい話を聞いちまったみたいだな」
タスク(…もしかして、 レオナはエルザムって奴のことを…?)
タスク(だとすりゃ、ライバル出現ってワケか…)

《地球連邦軍極東支部伊豆基地》

[不明 (基地内)]

ジョイス「王女を別の場所へ移動させる…?」
ハンス「そうだ。 この極東支部も安全な場所とは 言えなくなって来たのでな」
ジョイス「はて…。レイカー様からそのような お話は聞いておりませんが?」
ハンス「時間がない。 急いでもらおうか、ルダール卿」
シャイン「…そのお話、本当なのでございますか?」
ジョイス「シャイン様…?」
シャイン「爺、とても嫌な予感がする。 そこへ行ったら…私は…」
ハンス(フン…。 あの男が言ったとおり、優れた予知能力を 持っているようだな)
ジョイス「ハンス様、どういうことなのです?」
ハンス「ハハハ。 何をおっしゃいます、王女」
シャイン「いえ、私は行きとうございません」
ハンス「時間がありません。早くご用意を」
ハンス「あなたを 必要としている者達の所へ行くために…」
シャイン「えっ…?」
ジョイス「…レイカー様に 確認をさせていただけませんか?」
ハンス「くどい。 …時間がないと何度も言ったはずだ」
(銃を構えた)
ジョイス「! あ、あなたは…!」

[地球連邦軍伊豆基地 司令室]

サカエ「何故、 警戒レベルがDまで落ちているのだ!?」
一般兵「先程、ハンス中佐からの命令で そうするようにと…」
サカエ「中佐が!?」
オペレーター「T5、応答して下さい!  発進の許可は出ていません!」
オペレーター「…え?  ハンス中佐からの特命!?  そんな話は聞いていません!」
サカエ「何こどだ!?」
オペレーター「T5が発進態勢に入っています!」
オペレーター「ハンス中佐の命令とのことですが、 こちらに連絡は回って来ていません!」
サカエ「!!」


第25話
毒蛇の牙

〔戦域:伊豆基地周辺〕

サカエ「ハンス中佐!  何をなさるつもりなのです!?」
ハンス「お前に説明する必要はない」
サカエ「な…!」
ハンス「機体を発進させろ」
一般兵「了解です」
(タウゼントフェスラーが北西へ移動し、離陸する)
サカエ「や、やむをえん…。 輸送機を取り押さえさせろ!」
オペレーター「りょ、了解!」
(量産型ゲシュペンストMk-II(カイ機)とF-28メッサー×2が出現)
カイ「ゴースト1よりT5へ!  直ちに停止せよ!」
ハンス「そうはいかん。 人質の命が惜しければ、私の邪魔をするな」
カイ「人質だと!?」
シャイン「降ろして!  私をどこへ連れて行くつもりなの!?  ライディ様ぁっ!!」
サカエ「シャ、シャイン王女!!」
カイ「ハンス中佐、何の真似だ!?」
ハンス「フン…。貴様の暑苦しい面も 今日で見納めだということだ」
カイ「暑苦しくて悪いか!  どういう意味だ!?」
オペレーター「中佐!  所属不明機が基地に接近中です!!」
サカエ「何っ!?」
ハンス「迎えが来たようだな…」
(F-28メッサーが2機とも爆発、中央の格納庫に爆煙)
カイ「ぬうっ!!」
オペレーター「格納庫、大破!  迎撃機が発進出来ません!!」
サカエ「な、何だと!?」
(敵機が出現)
サカエ「あ、あれは…DCの残党!  すると、ハンス中佐が警戒レベルの ランクを下げさせた理由は…」
カイ「奴らをこの基地へ導くためか!  おのれ、よりにもよってDCと 内通していたとは…許せん!!」
トーマス「首尾はどうだい?  ハンス・ヴィーパー」
ハンス「アードラーの依頼どおり、 シャイン王女の身柄を確保した」
トーマス「グッド!  これで例のお宝は頂きだな」
ハンス「…トーマス・プラット少佐だったな?  上官に対しては敬語を使ってもらおうか」
トーマス「スパイ風情が 偉そうな口を利くんじゃねえよ」
トーマス「こっちは わざわざ日本くんだりまで 迎えに来てやってんだ」
トーマス「プリンセスさえ手に入れば、 あんたなんざどうなったって いいんだぜ?」
ハンス「貴様…!」
トーマス「まあいい。 あんたの逃げ道だけは確保してやる」
サカエ「カイ少佐、間もなくハガネと ヒリュウ改が基地へ帰還してくる!  それまで何とか保たせてくれ!」
カイ「了解!!」
(作戦目的表示)

〈2EPの最後〉

(タウゼントフェスラーが西端へ)
ハンス「これより 本艦はこの空域から離脱する」
(タウゼントフェスラーが撤退)
カイ「おのれ、ハンス!  裏切り者めがっ!!」
トーマス(よし…これで今回のビジネスは 終わりにするか)
トーマス(今の戦力で ハガネやヒリュウ改と戦うのは ナンセンスだからな)
トーマス「いいか、てめえらは残って 基地を破壊しろ!」
(トーマス機が撤退)

〈3EP〉

(ハガネとヒリュウ改が出現)
オペレーター「ハガネと ヒリュウ改が来ました!」
ダイテツ「参謀、シャイン王女は?」
サカエ「も、申し訳ありません…。 ハンスに連れ去られました…」
レフィーナ「そ、そんな…!  間に合わなかったのですね…」
ライ「くっ…!」
リュウセイ「あ、あの野郎!  DCのスパイだったのかよ!!」
リューネ「その上、 女の子を誘拐するなんて… DCも地に墜ちたもんだね!」
カチーナ「よし、 裏切り者と王女を追いかけるぜ!」
キョウスケ「いや…。 今はDC部隊を撃滅させるべきだ」
カチーナ「おいおい、 今なら王女を助けられるだろうが!」
リュウセイ「このままハンスの野郎を 見逃していいってのかよ!?」
タスク「そうッスよ、少尉!  奴にひどい目に遭わされたんだろ!?」
カチーナ「裏切り者には 制裁が必要だろうが!」
キョウスケ「優先順位をはき違える わけにはいかん…今なすべきことは 敵機のせん滅と基地の防衛だ」
ライ「今はまだ… 奴らは王女の身に危害を加えない…。 そういうことか?」
キョウスケ「ああ。それに、 ここで伊豆基地を失うわけには いかないだろう? 少尉」
ライ「…了解した」
カチーナ「…よくもまあ、 そこまで割り切れるもんだぜ」
エクセレン「割り切ってないわよぉ… 結構根に持つタイプだし」
キョウスケ「…ハンス・ヴィーパー… あの男とのケリは必ずつける」
キョウスケ「おれなりの流儀でな…!」
エクセレン「ほら、ね」
テツヤ「各機、発進!  敵部隊を撃滅しろ!!」
(出撃準備)

カチーナの搭乗機は

R-GUN
R-GUN以外、またはカチーナが出撃していない


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