アヤ「いい？
あなたが乗っているのはゲームの機体じゃなく、
本物のパーソナルトルーパー…」
リュウセイ「………」
アヤ「それに、訓練は遊びじゃないのよ」
リュウセイ「ったく、うるせえなあ。
んなことぐらいわかってるよ」
アヤ「わかってる人は、そんな顔をしません！」
ライ「大尉、
リュウセイに説教するだけ時間の無駄です」
アヤ「ライ…」
ライ「馬鹿は死ななければ治らないと言いますが、
この男にそれは当てはまらないようですね」
リュウセイ「てめえ！
そりゃどういう意味だ！？」
ライ「お前は
今日のシミュレーター訓練で４回死んだ」
ライ「だが、何の進歩もない…。
そういうことだ」
リュウセイ「な、なるほど…」
リュウセイ「って、待てコラ！」
ライ「…一つ忠告しておく。
軍を辞めるなら、今の内だ」
ライ「時間が経てば、
お前は嫌でも後戻り出来なくなる」
リュウセイ「な、何っ…」
ライ「だから、さっさと荷物をまとめて家に帰れ。
遊び気分で訓練に参加されるのは迷惑だ」
リュウセイ「うるせえ！ 俺だってなあ！！」
アヤ「二人とも、やめなさい！」
リュウセイ「！」
アヤ「ケンカなんかしている暇があったら、
今日の訓練の報告書を作って提出しなさい！
いいわね！」
リュウセイ「わ、わかったよ。
ったく…アヤって、まるでお袋か
学校の先生みたいだよな…」
イングラム「…稼働効率が
予定より３４％も下回っている」
イングラム「訓練を開始してから、すでに２週間…
未だチーム内の連携がなっていないようだな」
アヤ「申し訳ありません。
現在、ライからの提案でフォーメーションの
見直しを行っている所です」
イングラム「我々には時間がない。
それはわかっているな？」
アヤ「ええ。
Ｒシリーズがロールアウトするまでには何とか」
イングラム「よし…。
では、明日は予定通り、水鳥島演習場で
実機による訓練を行う」
アヤ「はい。
少佐のご期待に添えるよう、努力します」
（８１式ＰＴキャリアが出現）
イングラム「では、これより沿岸地帯の
敵基地制圧作戦を想定した訓練を行う」
イングラム「なお、極東支部配備の
ゲシュペンストＭｋ－IIは…」
イングラム「日本地区が
海に囲まれていることもあり、
水中戦にも対応できるよう調整されている」
イングラム「しかし、
メガ・ビームライフルなど
エネルギー兵器の中には…」
イングラム「水中で威力が下がる物がある。
そのことを留意しておけ」
リュウセイ「えっと…
飛び道具はＭ９５０マシンガンがあるから
いいとして…」
リュウセイ「水の中でも使える
ＰＴ用の刃物って、あったっけ？」
イングラム「コールドメタルナイフを
用意してある。必要だと思うなら
機体に装備しておけ」
リュウセイ「ようし！ 森の中とか
草原での訓練に飽き飽きしてたんだ。
今回は張り切って行くぜ！」
ライ「そういう台詞は、
陸上訓練でまともな結果を出してから言え」
リュウセイ（うっ……言い返せねえ）
（アラート）
リュウセイ「！？」
イングラム「どうした？」
オペレーター「少佐、
エマージェンシーコールを受信しました」
イングラム「発信元は？」
オペレーター「第３特別航空輸送隊所属の輸送機、
Ｔ５です」
イングラム「状況は？」
オペレーター「南西３０キロの海上で
所属不明機の追撃を受けているようです」
アヤ「所属不明機…ひょっとして、
エアロゲイターなの！？」
イングラム「…訓練は中止だ。
Ｔ５をこの海域へ誘導し、救助する」
イングラム「ライとアヤはＰＴの
銃火器に実弾を装填した後、出撃。
輸送機を救助しろ」
イングラム「なお、状況によっては
所属不明機への攻撃を許可する」
ライ「了解」
リュウセイ「教官、俺は…！？」
イングラム「お前はまだ実機に慣れていない。
それに、陸上戦以外の戦闘も未経験だ。
その場で待機していろ」
リュウセイ「で、でも！」
ライ「…やめておけ。
今のまま実戦に出たら、死ぬぞ」
リュウセイ「うっ…」
ライ「一瞬の判断ミスが命取りになる。
そして、シミュレーターやゲームと違い、
リセットすることなど出来ん」
ライ「一度のミスが
全てを終わらせることもある…」
リュウセイ「……！」
イングラム「…いいだろう。
リュウセイ、お前の出撃を許可する」
アヤ「少佐！」
イングラム「遅かれ早かれ、
体験せねばならないことだ」
ライ（習うより慣れろ、か…。
だが、危険すぎる）
イングラム「リュウセイ、
お前が勝手な行動を取った場合…
今のチームを解散させ、任を解く」
リュウセイ「え…！？」
イングラム「連帯責任という奴だ。
いや、それ以前に…」
イングラム「お前のミスによって、
取り返しの付かない事態が
発生するかも知れん」
リュウセイ「………」
イングラム「それらのリスクを背負い、
命令に従って行動できるか？」
リュウセイ「やってみせる…
いや、みせます！」
アヤ「リュウ…」
ライ（フン…どうせ口先だけだ）
イングラム「…いいだろう。
アヤ、ライ、リュウセイ…お前達
３人で連携し、任務を遂行しろ」
アヤ「は…はい」
ライ「…ご命令とあらば」
リュウセイ「了解…！」
イングラム「よし、ならば、
お前は『Ｍ９５０マシンガン』を
装備して出ろ」
イングラム「その武器ならば、
水中でも威力を発揮することが
出来るからな」
リュウセイ（武器選択で、
Ｍ９５０マシンガンか…！）
『コールドメタルナイフ』を入手した。
『Ｍ９５０マシンガン』×２を入手した。
（出撃選択）
オペレーター「Ｔ５が
この海域に侵入して来ます！」
（タウゼントフェスラーが出現）
連邦軍兵「イルム中尉、
所属不明機を振り切れません！」
イルム「やれやれ、ついてないねえ。
地球へ降りて来た途端にこれとは…」
イングラム「Ｔ５、応答せよ。
こちらは極東支部所属の
イングラム・プリスケン少佐だ」
イルム「！」
イングラム「今からＰＴで
所属不明機を牽制する。
その隙にこの海域から離脱しろ」
イルム「すみませんね、イングラム隊長。
面倒をかけてしまって」
イングラム「お前は…」
ライ「もしや、イルムガルト中尉？」
リュウセイ「何だ？
教官とライの知り合いか？」
イングラム「イルム…。
何故、お前がそこにいるのだ？」
イルム「ちょっとワケありで、
月のマオ社から出戻る羽目に…」
連邦軍兵「イルム中尉、駄目です！
所属不明機に追いつかれました！！」
（Ｆ－３２シュヴェールト×４、リオン・タイプＴが出現）
所属不明兵「テンザン、引き返せ！
これ以上は危険だ！！」
テンザン「何言ってんだ。
せっかく面白くなってきたのによ」
所属不明兵「お前の機体は
まだ連邦軍に知られるわけには
いかない！ 命令に従え！」
テンザン「もう遅いっての。
それに、俺はビアン博士の命令で
このリオンのテストをしてんだぜ？」
テンザン「文句はあのおっさんと、
俺を引き入れたアードラーに言えっての」
所属不明兵「き、貴様…！」
テンザン「…ちぇっ、
あんたらがグダグダ言うから、
腹が減ってきちまった」
所属不明兵「は、腹だと！？」
テンザン「さっさと
あの輸送機を落とすとするか」
所属不明兵「やめろ、テンザン！
我々の任務はもう完了したのだ！」
テンザン「あ～もう、うるせえな！
俺はまだ遊び足りねえの！」
所属不明兵「馬鹿を言うな！
逆にお前が撃墜されでもしたら
どうする！？」
テンザン「ま、このリオンは
秘密兵器って奴だからな。
そうなっちゃ、ヤバいわな」
リュウセイ「お、おい！
あの戦闘機、手と足が生えてるぞ！」
アヤ「あれ、パーソナルトルーパーなの！？」
ライ「現状では、単独飛行が可能な機体は
いないはずですが…！」
イングラム「各機へ。
イルムの輸送機がこの海域から
離脱するまで敵機を牽制しろ」
（輸送機の離脱箇所指示）
イルム「ってことで、ライ…
悪いけど、よろしく頼むわ」
ライ「了解です、中尉」
（作戦目的表示）