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オペレーション・デイブレイク アーク

アーク「なにやってんだ、こんな所で」
レラ「あんたか……」
アーク「なんだよ」
レラ「聞きたいことがあるんだ。さっきいってた こと」
アーク「さっきの……?」
レラ「あんなこといっちゃって、いったい なに考えてんのさ」
アーク「何って……いまのままじゃだめなことは わかりきってるじゃないか。こんな戦いを
 続けてたってどうにもならない。いつかは 俺たちが死んで終わりになる
 何も残らない」
レラ「残るよ。アタシたちが戦ったっていう 事実が残る。誇りをもって
 生きたっていう事実が残る。 そうすれば、アタシたちが負けても
 いつかまた戦う人たちがでてくるよ」
アーク「そんなの……そんなのは、ダメだ」
レラ「なら、アンタはどうしたいっていうのさ?  いきなり攻めてきて、地球を
 メチャクチャにいた奴らを相手に 完全平和を唱えるとでもいうの?」
アーク「そういうわけじゃないけど」
レラ「アンタだって、いちおうはこの部隊の 中核のパイロットでしょ
 そんなことじゃ勝てるものだって 勝てなくなっちゃうよ」
アーク「わかってるよ。俺だって死にたくは ないんだ。ただ今のままじゃ、いつか
 もたない時がくるってことさ」
レラ「……大丈夫だよ、きっと。みんなが いれば、きっとなんとかなる。アタシだって
 別に死にたいわけじゃないんだから」
アーク「……どうせ同じならそう信じた方が いい、ってことか。いまとなっちゃ
 もう戦わないってわけにはいかないのは 確かだけどな」
レラ「そういうこと」
アーク「そう……だな。わかった。悪かったな、 よけいな気をつかわせたみたいでさ」
レラ「え!? べ、別にそういうわけじゃないよ ただ……アタシは……あんまり
 役に立てないから……」
アーク「そんなことないだろ。アストナージさんや レインさんは助かるっていってたぜ
 あとで機体の点検したいんだ、 手伝ってくれないか?」
レラ「う、うん……いいよ、別に」

(アルビオンでジャブローまで移動)
銀鈴「発見されたようです。 敵の迎撃部隊が来ます!」
クワトロ「さすがに早いな。艦長、ここで 戦闘になるのはまずい」
ブライト「強行突破だ。なんとしても ジャブローにとりつくんだ
 それしか我々に勝機はない」
ベルトーチカ「そんな、無理です!」
ブライト「無理でもやるんだよ!」

アムロ「なんとか振り切ったようだな。 グラン・ガランは……」
シーラ「こちらも大丈夫です。このまま いけます」
ブライト「よし、いよいよジャブローだ」
アムロ「こんな形で戻ってくることになるとはな」
ブライト「ああ……」


オペレーション・デイブレイク

(戦艦選択・グラン・ガラン)
(出撃選択)
デスガイヤー「奴らか。向こうからやってくるとは 都合がよいわ。ここで奴らを倒せば
 ル・カインとシャピロが、いかに無能で あったかを示せるというものだ」
(基地周辺のゼイ・ファー6機ほど爆発)
デスガイヤー「なんだと!?」
(基地に爆煙6回)
ギルドローム「なんだ、なにが起こったのだ!」
ムゲ兵「ば、爆弾がしかけられていたようです!」
ギルドローム「敵に潜入されていたというのか!  ばかものどもめ!!
 探せ、生かして帰すな!」
ムゲ兵「はっ!!」
クワトロ「やってくれたようだな。よし、いくぞ」

〈2PP〉

ギルドローム「まだ見つからんのか!」
ムゲ兵「はっ! 侵入者はすでに基地外 へ脱出したものと思われます!」
ギルドローム「貴様の意見など聞いておらん!  ……いや、待て」
ムゲ兵「は、なんでありましょう」
ギルドローム「貴様……兵士ではないな!」
(電子銃音)
村雨「クッ……さすがは帝国の将軍か。 だが、そんなものでは俺は殺せないな」
ギルドローム「レジスタンスか。よくもこの基地に 進入したものよ」
村雨「フフフフフ、人呼んで、 “不死身”の村雨健二
 だが俺の役目はここまでだ。 さらばだギルドローム将軍!」
(飛行音)
ギルドローム「逃げたか……ギルバウアーを出せ!  おろかな地球人どもよ
 このギルドロームが、貴様らに 悪夢を見せてやろう」

〈3PP〉

(ギルドローム隊が出現)
ギルドローム「地球人どもめ、なかなかやるようだな しかし、このギルドローム、それほど
 甘くはないぞ! さぁ、悪夢を 見るがよい!!」
(閃光)
ブライト「どうした!? なにが起こったんだ!?  くっ……力が入らん」
銀鈴「わかりません! 恐らく精神 攻撃の類だと思われますが……」
ベルトーチカ「どうやら、全機が敵の攻撃の 影響下にあるようです
 気力が低下しています!」
ブライト「くそっ、なんという奴だ……」
(味方の気力低下)

〈敵8機以下〉

(ショット隊が出現)
ショット「帝国軍も意外にふがいないな。 だが、ここで戦果をあげれば……
 ミュージィ、頼むぞ」
ミュージィ「はい、ショット様」
ショウ「ショット・ウェポン!? こんなときにっ!」
チャム「ショットなんかやっつけちゃえ!!」

〈敵7機以下〉

(暗黒大将軍隊)
暗黒大将軍「どうやら間に合ったようだな、 百鬼の」
グラー博士「うむ。なんとしても奴らを倒し、 エネルギー源を手に入れるのだ!」
鉄也「チッ、ミケーネと百鬼まで来やがった のか!」

〈vs デスガイヤー〉

「くたばりやがれ! この化け物め!」
デスガイヤー「地球人ごときが、この俺に 勝負を挑むつもりか!」

[撃墜]

デスガイヤー「これだ! これこそが宇宙を駆け巡 り捜し求めていた、俺のライバルだ!
 ついに見つけたぞ!!」

〈vs ギルドローム〉

「くっそぉっ! くらえ一つ目野郎!」
ギルドローム「愚か者め!」

[撃墜]

ギルドローム「な……なんということだ…… ええい、撤退する!」

〈ミュージィ撃墜〉

ミュージィ「申し訳ありません、ショット様!」

〈ショット撃墜〉

ショット「クッ……撤退する!!」

〈暗黒大将軍撃墜〉

暗黒大将軍「グワッ! く、くそっ……」

〈グラー博士撃墜〉

グラー博士「ええぃ、なんとしたことじゃ!」

〈敵機全滅〉

アムロ「……終わったか」
ブライト「そのようだな。よし、ジャブローに降下 するぞ」
銀鈴「待ってください艦長、まだ敵が 来ます! すごい数です!」
ブライト「ばかな! このエリアにはもう、それほどの 戦力は残っていないはずだぞ
 どういうことだ!?」
銀鈴「わかりません。……来ます!」
(スペシャルズ出現・エアリーズ×18、アッシマー×6、エルリッヒ、ゼクス[トールギス])
リョウ「あれは……スペシャルズか!」
ゼクス「レジスタンスの諸君、無益な抵 抗はやめたまえ。我々は、ひとりでも
 多くの同志を必要としている。お なじ地球人として無駄な争いは
 避けたいのだ」
甲児「なんだって!? そりゃいったい どういうことだよ!」
アーク「そうだ。地球人のくせに帝国に ついて、その同じ地球人を
 苦しめてきたのがお前たちスペシャルズ じゃないか。そのせいで……そのせいで
 死ななくてもいい人たちが、 大勢死んだんだぞ!」
エルリッヒ「前にもいったはずだ、少年。 我々が動いたからこそ
 この程度で、すんでいるのだ。 なぜ、それがわからない」
アーク「わかるものかよ! 反帝国運動を つぶしてまわったのも、そうだって
 いうのか!?」
エルリッヒ「レジスタンスの活動が活発になれば なるほど地球にとってはより危険な
 ものとなった。我々にとってもな。 それは、避けなければならなかったのだ」
クワトロ「それは聞けんな。放置すれば地球 圏に未来がないと感じたからこそ
 人々は戦ったのだ。それを貴様ら に否定されるいわれはない」
ゼクス「否定などしていないよ、 クワトロ・バジーナ大尉。なぜなら
 我々スペシャルズ、いや、もはやOZと いった方がいいな。スペシャルズは
 帝国軍の一部として機能した 我々の仮の名にすぎん
 我々OZもまた、その目的のために こそ存在しているのだから
 そしてもはや我々と諸君らが戦う 理由もない」
クワトロ「なんだと?」
ゼクス「我々OZは本日、ムゲゾルバドス 帝国に対する反抗作戦
 “オペレーション・デイブレイク”を 発動した。世界中でOZによる
 帝国軍基地への奇襲攻撃 が始まっている」
エイジ「まさか!?」
ゼクス「我々もまた帝国軍の管理下 にあったジャブローを制圧するために
 ここに来たのだ。帝国の支配は 今日をもって終わりなのだ
 新たなる地球は我々OZが この手で生み出さねばならない
 この地球圏の新たなる秩序を、 ともに築こうではないか」
ブライト「ぬけぬけとよくいう。そんな言葉で 我々が、はいそうですかと納得する
 とでも思っているのか? お前たちと 手をとりあうと?」
ゼクス「いや……その返答は予想していた。 いいだろう、では諸君らには考える
 時間を与えよう。が、ジャブローは 我々が制圧せねばならん。ひとまず
 この場は退いてもらいたい」
アムロ「……ブライト、ここはいったん退くしか ない。彼らのいうことがもし本当なら
 准将らとも相談しなければ。それに いまの我々では、彼らと
 まともには戦えない」
ブライト「くっ……しかたがないか……」

〈ジャブロー〉

(アルビオンが大西洋真ん中へ移動)

〈ナスカ基地〉

ノイン「この基地は制圧された。 降伏せよ。これ以上の戦いは
無意味である。我々は異星 人の捕虜に対しても
 寛大な処置をとる」
ムゲ兵「おのれ、帝国のおかげで生き長らえ ていたくせに、この反逆者め!!」
ノイン「馬鹿な。ここはもともと我々の 世界だ。それともうひとつ、革命の
 気配は己で察しろ」
(銃声)

ノイン(作りあげることは、すばらしい。だが 侵略者が相手とはいえ
 平和への足場づくりにしては、 血なまぐさすぎはしないのか……)
スペシャルズ「特尉、どうかなさいましたか?」
ノイン「いや……なんでもない。抵抗する者は 容赦するな。ジェリドたちに、おくれを
 とるわけにはいかんぞ」

〈オーストラリア・シドニー〉

ジェリド「邪魔だっていってんだよ!」
(ビーム銃の銃撃音)
ジェリド「マウアー、こっちは終わったぞ」
マウアー「こちらも終わったわ。ライラ特尉たち と合流しましょう」
ジェリド「了解だ」

ライラ「調子はいいようだね、ジェリド」
ジェリド「ああ、いまの俺なら、カミーユだって 倒してみせる」
マウアー「ジェリド……気負いすぎではなくって?」
ジェリド「そんなことはないさ」
ライラ「過信は足元をすくうよ。 司令部に連絡、この基地の
 制圧は終了した。これより帰投 する」

〈インド南端〉

アレックス「はっはっはぁ! 降伏など認めんよ!  お前らムゲ野郎どもは、我々が
 処刑してやる」
(ビーム銃銃撃、爆発音)
ミューラー「そうとも。いままで好きにやって来た 報いを、貴様らは受けるのだよ!
 ヒャーハッハッハッ!」
(ビーム銃銃撃、爆発音)
アレックス「終わったなミューラー。帰ったらさっそ く、ノイン教官に報告といくか」

〈大西洋の真ん中〉

サリィ「彼らのいっていたことは嘘ではなかった ……地上の帝国軍の拠点は
 次々とOZ軍によって制圧されて いるらしいわ」
「冗談じゃねぇ! じゃあ俺たちがして きたことは、いったいなんだったんだよ!?
 ええ!?」
「落ち着け、忍。今は、そんなことを いってもはじまらん」
「なんだと亮。じゃあお前は奴らの やり方を認めるってのか!?」
「少なくとも、連中がムゲゾルバドス 帝国の支配から、地球圏を
 解放しようとしていることは事実 だろう」
ハヤト「ああ……そうだな」
甲児「だけどよ、やっぱり納得いかねぇよ」
大作「僕も……僕も納得できません。 僕の父さんは、いってました
 時代は不幸なしに超えることは できないのか、幸せは犠牲なしには
 得ることはできないのかって。その答え 僕には、まだわかりません。わかりません
 けど、OZのやってきたことは、やっぱり 間違っていると思います!」
銀鈴「大作くん……」
(扉が開閉する)
ボス「みんな、大ニュースだわさ!」
ファ「どうしたの、ボス?」
ボス「それがよ、いま艦長たちに聞いたんだ けど、トレーズがくるっていうんだよ」
ルー「ちょっと、それ本当なの!?」
ボス「本当だってばよ。なぁジュン」
ジュン「ええ」
「噂のOZの総帥がじきじきにおでまし かよ。いったい俺たちはこれから
 どうなっちまうんだ?」

クワトロ(トレーズ……クシュリナーダと…… レディ・アンか)
トレーズ「会見の申し入れをこころよく 受け入れてもらって、感謝する」
ブライト「いや……我々も迷っているのです」
トレーズ「私はその迷いをなくすためにここに 来た。我々は地球の未来の
 ために戦う同志だ。君たちは、 OZにくればいい」
クワトロ「ばかなことを。自分たちがこれまでして きたことを、よく考えてみるがいい」
トレーズ「私はそれが、それほど重要なこと とは思わない。我々がともに
 求めるものは、帝国の支配からの 脱却、そして地球圏の平和だ
 そのための戦いだったはずだ。至るべき 場所は、最初から同じだったのだ」
アムロ「しかしそれでは納得できない者が、 ここには大勢いる」
トレーズ「感情がこの事実を受け入れるの を拒否するというのならば
 君たちは君たちとして戦い、時代 の流れを見ればいい。かつて敵として
 戦った者たちとともに戦うのが 無理ならば、君たちは私だけに
 したがってくれればいい。OZの中の君 たちだけの独立した部隊として
 それがいまこの地球に示されている 平和への道だ」
アーク「そんなことで……そんなことで、これまでの ことをなかったことにしろと!?
 死んでしまった者は二度と戻って こないんだぞ!!」
トレーズ「君がアークライト・ブルーだね 噂は聞いている。ではアークライト
 君たちに聞こう。我々OZは遠か らず帝国を排除し、地球圏の
 再建に取りかかるだろう。君たちは それを否定し何をしようというのだ?」
アーク「そ……それは……」
甲児「そんなもん決まってるぜ。帝国も、 OZも倒す。そのあとのことは、そんとき
 考えりゃいいんだ」
トレーズ「それは素敵だ。そして人々は 荒廃した地球の上で、温かい
 ミルク1杯、パンのひと切れのために 争いを始めるかもしれない。コロニーは
 それぞれ独立して、争いはじめるか もしれない。誰がそれをとめ、秩序を
 保つことができるのだね? 君たちには それはできまい」
リョウ「そんなことは……やってみなければ わからないだろう」
さやか「それに、そんなことになるって決まってる わけじゃ……」
レディ「バカな。貴様らは何もわかっておらん 人間とはそういうものだ。お前たちは
 昔話の勇者にでもなったつもりか?  自分たちが世界を救えると?
 お笑いぐさだ。理念だけでは平和 など、しょせんはただの夢にしかすぎぬ
 力があってこそ初めてそれは現実の ものとなるのだ」
トレーズ「レディ、そういういい方をするもの ではないよ。彼らもまた、地球の
 未来のために必死で戦ってきた のだ。その意思、その姿勢は
 賞賛するべきものだ」
ブライト「よくわかるお話ですが……」
トレーズ「わかっている。しかし我々もまだ 帝国軍と交戦中だ。それほど
 待っている余裕はない。可能な 限り早急に、君たちが歩む道を
 決めてほしい。我々はそろそろ失 礼しよう。よい返事を待っている」

アーク「どうなんです?」
ブライト「うむ……やはりOZからの誘いがある そうだ。解放戦線もカラバも
 なくなるだろう」
ルー「しかたありませんね。もともと反帝国 の組織だったわけですから」
ブライト「そういうことだ」
カミーユ「そんな!? じゃあ、僕らはどうすれば いいんです!?」
クワトロ「ブレックス准将やイゴール将軍らも 判断しかねているようだ
 しばらく様子をみたいところだが そうもいかん。この件は我々が
 決定しなければならない」
ブライト「そうだ。選択肢はふたつ。トレーズの 申し入れを受け、我々もOZに
 入るか、それとも……。それをいま この場で決めたいと思う」

アーク選択

OZに入り、秩序回復に努める
OZの行いを認めるわけにはいかない


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