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オペレーション・デイブレイク アーク

鉄也「まずはムゲゾルバドス帝国を 地球圏から排除し、平和を
 とりもどすことだろう。なら考えるまでも ない。俺たちはOZにつくべきだ
 トレーズのいう通り、キレイごとだけでは 平和は遠すぎる」
カトル「そんな! 相手はあのロームフェラ なんですよ!?」
デュオ「そうだ。寝首をかくのを得意とする 連中がまともなことをするわきゃないぜ」
ショウ「だが、OZが攻勢をかけているとはいえ まだ帝国軍も、ドレイク軍も
 百鬼もミケーネもいる。納得はでき ないが、いちばん現実的ではあると
 思うな」
沙羅「あたしはシャピロの奴を、とめられるなら なんでもいいさ」
アンナ「それに、いまの地球のことを考えたら 私たちがOZと戦っても、失うもの
 ばかりかもしれない……私は地球人 同志が戦わずに平和を求める
 ことができるのなら、OZに入ります。 それに、トレーズさんは信じられると……
 思うから」
エイジ「ああ。今は戦いを終わらせることが 大事だ。それは理想とする平和
 ではないかもしれない。しかし少なくとも このまま戦いが続くよりは、ましだろう」
ヒイロ「…………」
「チッ、OZにゃいけすかねぇ連中も 多いが、しかたねぇってことかよ」
甲児「でもよぉ……」
リョウ「ああ……ちょっとな……」
アムロ「こう考えたらどうだ? OZがこのまま 帝国を排除するにしても
 帝国との戦争状態が続くに しても、俺たちがOZに入ることで
 いつかはOZの、ロームフェラ財団の あり方だって変えられるかもしれない」
ハヤト「そんなこと、本当にできるのかね?」
クワトロ「わからんな。可能性の問題だろう アーク、君はどう思う?」
アーク「……くやしいけど……納得なんて できないけど……今はOZにつくべきだと
 思います」
甲児「……お前もOZにつくのに賛成って わけかよ」
さやか「いろいろ問題はあるけど、今はそれが もっとも妥当だと思うからってこと
 じゃない。甲児くんもはっきりしなさい よ」
甲児「わかったよ、さやかさん。 オレだって別に無意味な戦いが
 したいわけじゃないんだ」
ブライト「ふむ……どうかな、みんな。重大な 選択だが、ひとつ賭けてみないか?」
リョウ「……今はどうやら、その方がいいよう ですね」
ブライト「他の者はどうだ?」

ブライト「では……我々はOZにつくことにする。 ベルトーチカ、トレーズ特佐に
 連絡をとってくれ」
ベルトーチカ「……はい」
ブライト「シーラ女王、お聞きの通りですが、 あなた方はどうされますか」
シーラ「かまいません、艦長。ドレイクもいまだ 地上にある以上、我らは戦いを
 やめるわけには、まいりません。これまで 通りご協力いたしましょう」
ブライト「助かります」
五飛「俺は認めん! 俺たちは正しかった はずだ! 俺は、ひとりでも戦う
 帝国も、トレーズもロームフェラも、 俺が倒す。たとえ、お前たちが
 敵になったとしても、それはしかたのない ことだ」
(速い足音)
カトル「五飛っ!?」
(扉が開閉する)

カトル「待ってください!」
トロワ「やめておけ。追うのは無駄だ、カトル」
カトル「だけどっ!」
トロワ「あいつの気持ちも、わからないわけじゃ あるまい」
カトル「…………」


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