（ジェダ＝ドーマとザベル＝ザロックがいる）
ジェダ「ザベル、君の役割……
わかっているかね？」
ザベル「ケッ！
言われるまでもねェッ！」
ザベル「"いい魂"を持ってる奴を
とっ捕まえてくりゃ
いいんだろォが」
ジェダ「その認識には誤りがある。
場所がわかるだけでも
かまわんよ」
ザベル（見てやがれよォ……。
チョーシ乗ってられんのも、
今のうちだぜェ……）
（北側にリームシアンが出現）
リームシアン「ほう、ここが……」
ジェダ「異界の魔族にも、
この力は理解できるようだね」
リームシアン「仮にもラ・ヴァースの名を
持つ者に向かって言う
言葉ではないぞ、冥王よ」
ジェダ「それは失礼した。
……失礼ついでに頼みが
あるのだが、いいかね？」
リームシアン「なに……？」
ジェダ「君の部下を少し借りたい。
数に頼る戦いなど愚の骨頂だが、
致し方なくてね」
リームシアン「物の頼み方を知らぬ奴め。
……だが、いいだろう」
ジェダ「では、ザベル＝ザロック。
先に行っていたまえ」
ザベル「……チッ」
（ザベル＝ザロックが立ち去る）
リームシアン「私も行かせてもらおう。
興味深い場所が見つかった」
ジェダ「一つ忠告させてもらうとすれば、
あまり甘く見ないことだよ。
……"あの村"を」
リームシアン「……ふん」
（リームシアンが立ち去る）
ジェダ「さて……。
あとは時間が解決してくれる
だろう……。フフフ……」
ジェダ「……ヒャハハッ！」
ダンテ「"未帰還者"に行方不明者？
レディ、他に何かないのか？」
レディ「仕事を選べるような身分？
……まだ前回分の仲介料、
払ってもらってないんだけど？」
ダンテ「……ふう、これだ。
少し宝箱を開けたぐらいじゃ
追いつかないぜ」
レディ「何か言った？」
ダンテ「いや、別に」
ダンテ「行方不明ってのはなんだ？
人探しは探偵の仕事だぜ？」
レディ「各地で、人が文字通り……
突然消える事件が
起こってるの」
レディ「一緒にバケモノを見た……
っていう情報もあるわ」
ダンテ「……それがデビルだと？
場所は？」
レディ「日本よ。
ここ最近でも事件があったわ」
レディ「魔界へつながる道が
あるって話よ」
レディ「そこで、調べに行こうと
思ってるんだけど？」
ダンテ「……オーライ、わかったよ」
（玉座にデミトリがいる）
デミトリ「今宵は騒がしい……。
私は静寂を望んでいるの
だがね……」
デミトリ「………………」
デミトリ「……そこの人間、貴様だ」
（料理の乗っているテーブルの側に平八がいる）
平八「ほほう、これはなかなか……
うむ、うまい……！」
平八「なんじゃ？
ワシのことは気にせんでいい。
好きにつぶやくがよかろう」
（東側からダンテが歩いてくる）
ダンテ「おい、デミトリ、いるか？
人を捜してるんだが……」
ダンテ「ん？ うまそうだな。
ピザはないのか？」
（デミトリがテーブルの側に転移する）
デミトリ「いい加減にしろ、貴様ら。
私の城を何だと思っている」
平八「人を捜しておってな。
魔界くんだりまでやって
来たものの、腹が減ってのう」
デミトリ（む……？
この男……どこかで……？）
秋葉原
ダンテ「奇遇だな。俺もそうさ。
日本の「秋葉原」から
魔界への抜け道があってな」
ダンテ「そこまではよかったんだが、
一緒に来た仲間が一人……
消えちまってな」
レディ
ダンテ「レディっていう白シャツで
キツい顔付きの女……
知らないか？ デミトリ」
デミトリ「知らん。
さっさと出ていけ。
私は忙しい」
デミトリ「これ以上、夜の静寂を
乱そうというのならば……」
（東側から大神たちが入ってきて、大神が辺りを見回す）
大神「ここがロビーだよ。
とりあえず、みんなには
ここで待ってもらって……」
大神「ん……？ あれ？」
カイト「大帝国劇場……なんというか、
結構洋風なつくりだね」
ねねこ「想像してたよりも、
不気味な感じなのだ」
エリカ「大帝国劇場……
改装したんですか？」
さくら「え……！？
そんな、ロビーが
まるで舞台みたいに……」
モリガン「なんか見覚えがあるのよね。
薄暗くて、悪趣味なこの感じ」
デミトリ「……モリガン」
美依「な、なんか
ムキムキなの出てきた！」
小牟「なんで劇場の中身が
デミトリの城に
なっとるんじゃ！？」
ソーマ「デミトリ……？ 誰だ？」
モリガン「吸血鬼の
デミトリ＝マキシモフ」
ブラックローズ「きゅ、吸血鬼ぃ！？
ゲームの中でくらいしか
会ったことないわよ！？」
零児「今の世の中……
人外の者は珍しくはないが、
このクラスはなかなかいない」
パイ「珍しくないことはないでしょ。
森羅はそういうのと専門に
戦いすぎよ」
ダンテ「森羅……？
日本のデビルハンター組織か。
狙われてるのか？ デミトリ」
アリサ「この赤いコートの人は？」
レイレイ「あ、デビルハンターの
ダンテさん！？」
モリガン「うふふ……。
ちゃんとデビルメイクライに
行ったみたいね、デミデミ」
デミトリ「……ふん、
余計な気を回すな」
デミトリ「どうして来た？
見慣れぬ連中を我が城に
入れおって」
大帝国劇場
ジェミニ「好きで来たわけじゃないよ！
大帝国劇場に入ったら、
ここに出ちゃったんだ！」
リンドウ「入口同士がつながってる
みたいだぜ？ ここは」
レディ
ダンテ「レディが言ってた
行方不明事件……
これがカラクリか？」
パイ「わからないけど……
私たちの仲間にも、
消えてしまった人がいるわ」
ダンテ「……仕事の依頼をするか？
便利屋、デビルメイクライに」
ねねこ「をを！ いいのか？」
ダンテ「ついでさ。
俺も人捜しがあるんでな」
小吾郎「なるほど、大変だな」
美依「探偵なんだから、
そこは率先しなさいってね！」
平八「騒がしくなったものじゃ。
夜の静寂を乱すでないわ」
バミューダ号
フランク「何か食ってる奴がいると
思ったら、三島平八か？
バミューダ以来だな」
アキラ「三島平八……？
本当なのか？ もっと
じいさんだと聞いてたが」
ケン「こんな若いわけねえだろ。
おっさん、騙（かた）るなら、
もっとマシな奴にしな」
リュウ「だが、この"気"……
三島平八以外に
あり得るのか？」
平八「いちいち面倒じゃ。
そこの刑事、説明せい」
春麗「……はあ。
新薬の"若返る薬"で
今の姿になったらしいわ」
リーンベル「わ、若返り！？」
ヴァシュロン「本当ならすごいな。
売ってほしいもんだぜ」
春麗「そんな物の売買はダメよ。
私……いえ、
ICPOが押収するわ！」
零児「だが、その三島平八が、
どうして魔界にいるんだ？」
（春麗たちが平八の方を見る）
平八「探しているものがあってな」
平八「さて、そろそろいいじゃろう。
役者はそろったようじゃ」
（平八が２階を見上げる。２階の窓から大量のゾンビとザベル＝ザロックが入ってくる）
ザベル「ヒャーーーハァッ！
オラ、クソ吸血鬼！
邪魔するゼェーーーッ！」
デミトリ「ザベル……！
その兵隊どもは……魔界村の」
ザベル「ベイビィも一緒かァーッ！
イヤァーーハッ！」
レイレイ「デミトリ……
戸締りはちゃんと
しといてよ！」
ヴァシュロン「窓ブチ破って入ってくる奴に、
戸締りも何もないだろ」
（玉座の南側から敵が入ってくる）
えんえん砂漠のピラミッド・地下魔法陣
ダンテ「奴ら……前に地下の
魔法陣で見たデビルだな」
リームシアン
ダンテ「どこかの魔界から
来たっていう……
クイーンの取り巻きか」
トロン「どこかの魔界……？
他にも異世界と
つながっている場所が？」
ダンテ「この魔界をパーティ会場に
しようとしてる奴がいる。
……無断でな」
平八「そういうことじゃ。
世界は面白いことに
なっておる」
平八「……より大きな力を
得るには、都合がいい」
バン「おうっ！ 三島のオッサン！
どういう意味や！」
平八「どうもこうもない。
ワシにはワシの目的が
あるのでな」
平八「ザベル＝ザロック。
例の約束……忘れては
おらんだろうな」
ザベル「あ？ あったりめェだろォが！
"奴"のイドコロ、
教えてやるぜェ！」
平八「どちらにせよ……
フフフ、少し楽しませて
もらうとするか」
リュウ「こいつらを
引きこんだのは……
三島平八なのか？」
デミトリ「ふざけたマネを。
……わかっているのだろうな」
平八「わかっておるわ。
ワシが三島平八と
いうことじゃ！」
ケン「こいつは間違いなく
三島のじいさんだな。
ふてぶてしすぎるぜ」
ダンテ「まったく、
イカしたパーティだ。
踊ってやるよ」
（平八が玉座の側へ移動、目的表示）
（玉座の側にジェダ＝ドーマなどが出現）
ジェダ「………………」
モリガン「ジェダ＝ドーマ。
ドーマ家のご当主サマが、
一体どんなご用かしら？」
ダンテ「あんたが冥王
ジェダ＝ドーマか」
ジェダ「ほう、この強い力……
君がダンテか」
ジェダ「伝説の魔剣士……
逆賊・スパーダの忘れ形見」
ダンテ「…………」
デミトリ「……魔界側から見れば、
そう言うことになるな」
ジェダ「かつてスパーダは
人間の世界についた」
ジェダ「私は違う。あらゆる世界……
すべての魂を救済しようと
考えているのだよ」
ジェダ「私が君の父親よりも
はるかに聡明であること……
理解してくれたかね？」
ダンテ「ああ、十分わかったぜ。
……あんたがイカれてる
ってことがな」
デミトリ「魔界、そしていずれは
人間界を統べるのは私だ」
デミトリ「勝手に救済などされても
困るのでな」
ジェダ「愚かである、
ということは罪……か。
よく理解できたよ」
ジェダ「罪人は罰せられねばならない。
何か言い残すことはあるかね？」
ダンテ「そうだな、一つだけ
言わせてもらおうか」
ダンテ「俺は、俺よりおしゃべりな
奴は大嫌いなんだ。
……理解したか？」
美依「な、なんかまた、すごいのが
出てきちゃったけど？」
デミトリ「冥王の帰還、か」
さくら「この男……
危険な匂いがします……」
ジェダ「危険？
そんなことはないよ」
ジェダ「聞いていなかったのかね？
私は"救済"をしようと
していると」
ゼファー「うさんくせーな。
……何をする気だよ」
ジェダ「……説明は難解を極める。
それに、私は理解を
必要とはしていないのでね」
小吾郎「救われる側の都合など、
知ったことじゃない……
って意味かな？」
モリガン「ジェダ、あなた……
それを望まない者を
無視するつもりでしょ？」
ジェダ「………………」
モリガン「私、そういうのは
すぐわかるのよ」
ジェダ「ふう、
やはり私はいつも正しい。
理解は無意味だ」
ダンテ「こいつがまともじゃ
ないってのは確かだろうな」
ワルキューレ
ダンテ「ワルキューレに
目を付けられてるくらいだ。
違うかい？」
ジェダ「………………」
ザベル（救済……。ケッ）
平八「……ふん、
話が面倒になってきたか。
と、なれば……」
（目的表示）
ジェダ、平八、ザベルの内
ジェダを最初に倒した
ジェダを最後に倒した