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夢であるように ~ 第34話 ~

《魔界 魔界村・玉座の間》

零児「ここがこの村の最深部…なのか?」
ケン「思ってたよりも、小ギレイな所 じゃねえか」
春麗「大理石の床に赤じゅうたんとはね。 魔界の王も体裁にはこだわるようね」
キャミィ「人間に近い感性を持っているらしいな」
さくら「魔界の中心…っていうと、もっと 内臓っぽいグチャドロっとした所を 想像してたけど…」
かりん「そんな所、住みにくくて 仕方ありませんわよ」
リュウ「それにしても…空気が違う…。 なんだ、この張り詰めた“気”は…」
キャプテン「見た目は普通だけど…どうにも 落ち着かない、嫌な雰囲気だね」
「油断めさるな。この場に満ちた妖気… 凄まじいものでござる」
「空間そのものが、通常空間と 異なっているようだ。危険なり」
ジェネティー「………」
フーバー「大丈夫でしゅよ、ジェネティーしゃん。 大気成分などを見る限り、人体に影響は なさそうでしゅ」
(部屋の奥を見る)
小牟「お? ほれほれ、見てみい。 物々しいイスが奥に置いてあるぞ?」
シルフィー「なかなか良いご趣味の方のようですね」
クロノア「なんか、いかにも…って感じの デザインだね」
ガンツ「ヘッ、わかりやすいな。 “悪い奴が座る”ってカンジでよ」
アーサー「アスタロトはここにいるはずだが…」
ロール「でも…すごく静かじゃない? ロック」
ロック「うん、モンスターだらけかと 思っていたけど…」
トロン「拍子抜けさせてくれますわねえ」
コブン17号「敵がいないなら、それが一番いいですぅ」
リリス「…誰もいないね。 椅子もからっぽのまんまだよ?」
タキ「妖気が強すぎて、敵の気配がつかめん。 厄介な場所だぞ」
わや姫「センサーも全然ダメね。 目視に頼るしかないようよ?」
シオン「モモちゃんの方で、索敵はできる?」
M.O.M.O.「近距離の熱源反応くらいなら なんとかなりますけど、センサー系は 正常に機能しません…」
KOS-MOS「センサーが正常作動しない今、 正確な状況把握は困難です」
ルーティ「もしかして… 魔王、逃げたんじゃないの?」
ベラボーマン「門の前であれだけ騒ぎましたからねえ」
ワンダーモモ「そうですね。 戦いを避けるために、避難したのかも…」
スタン「そんな事はないと思う。 それに…リオンだってこの城の中に いるはずなんだ」
キング『そうなると、リングインの機会を 狙っている可能性がある、か』
フェリシア「出てくるなら早くしてよね!」
アーマーキング『どのタイミングで出てくるか… 問題はそこだな』
(死神とレッドアリーマーが出現)
飛竜「…来たか」
サビーヌ「そら出た。…ん? あれ…?」
クリノ「骸骨に、赤い悪魔だけ…?」
クリノ「あのジョーカーという悪魔もいない…」
鳳鈴「ようするに、ザコばかりって事ね」
レイレイ「どこも人材不足アルな」
アーサー「こんな連中だけで、俺達を止める つもりとはな」
デミトリ「ふん、見くびられたものだ。 私を誰だと思っているのか」
モリガン「あなたにはこれくらいで十分… って事なんじゃないの? デミトリ」
デミトリ「言葉に気をつけろ、モリガン」
カイ「あの… こんな所でケンカしないでください」
ひろみ「仲がいいんだか悪いんだか…」
マスヨ「もう、状況を考えてよね」
タイゾウ「張り合いがなくてイラついてるんだろ?  ほっとけよ」
小牟「まったく、のん気なもんじゃ」
小牟「まあ、敵もやる気ないみたいじゃし、 そんなもんかのう」
零児「…敵にやる気がないというのは同感だな。 どういうつもりなんだ?」
英雄「こちらを油断させるための罠かも しれませんな」
響子「相手は悪魔… それくらいは考えるでしょうね」
ブルース「最低限の数を残して逃げた… って可能性もあるな」
レジーナ「…ない、とは言い切れないわね」
平八「ここは敵の本丸…そうなれば、 いきなり手の内は見せまい」
ローズ「ちなみに私の占いでは… あまりよくない結果が出てるわ」
ギル「…どう見ても、この布陣は様子見。 必ず何か仕掛けてくるはずだ」
ハガー「こちらのスタミナを奪う作戦かも しれんぞ?」
「ザコで俺達を疲れさせて、本隊で トドメを刺す…あり得るな」
たろすけ「ええ~、やだなあ」
景清「…戦(いくさ)においては常道だ」
超戦士1P「つまり、パーティはこれからってやつか」
超戦士2P「タキシードくらい着てくるんだったぜ」
御剣「だったらそれまでは、こいつらで 暇つぶしをさせてもらうか」
ワルキューレ「堕天の騎士、レッドアリーマー・ジョーカー そして魔王アスタロト…」
ワルキューレ「姿を見せていない者達がいます。 いつどこから来るかわかりません」
ワルキューレ「みなさん、十分に注意してください」

〈敵の残数が6体以下〉

カイ「けっこう倒したわね。 …半分くらいかしら?」
ベラボーマン「それなりに手強いですが… 何度も戦った相手ですからねえ」
ワンダーモモ「そうです。 負けるわけにはいきません!」
春麗「それはいいけど、肝心の親玉は?」
キャミィ「敵戦力は半減している。 この状況で、何も手を打ってこない…?」
ギル「まだ出て来ないというのか?  まさか…本当にここにはいないとでも?」
ブルース「用心しすぎて、取り逃がしたかもな」
レジーナ「そうだとしたら…失敗したわね」
アーサー「そんなはずがない…!」
アーサー「姿を現せッ! 俺と戦え、アスタロト!」
KOS-MOS「熱源、急速接近中。 我々が来た方向からです」
(ブラックワルキューレとジューダスが出現)
超戦士1P「おっと、お出ましだぜ」
超戦士2P「無駄骨にならずに済んだな」
シルフィー「敵の増援、来るには来ましたが… あらら?」
ブラックワルキューレ「…フフフフ」
クリノ「魔界村の…じゃない!  黒き堕天の騎士かっ!」
サビーヌ「呼んでないのに出てくるなって!」
零児「くっ、こいつが先に来たか…!」
レイレイ「アタシ達より先に入ってたクセに、 なんで後ろから来るアルか!」
鳳鈴「敵の作戦勝ちって事のようね」
小牟「そんでもって、おあつらえ向きに 挟み撃ちじゃぞ」
ブラックワルキューレ「…よくぞここまで来た。フフフ…」
ブラックワルキューレ「目当ての相手には出会えたか?」
ケン「残念ながら、俺達はまださ」
リュウ「少なくとも、魔王には会っていない」
ジューダス「………」
スタン「…俺は会えた」
スタン「そうだろ、リオン…!」
ルーティ「せめて理由を聞かせて!  あんたが、その女に協力する理由を!」
ジューダス「………」
ジューダス「…もう僕に関わるな、スタン、ルーティ」
ブラックワルキューレ「言ったはずだ。 この者は望んでここにいる」
ブラックワルキューレ「我(われ)は力を貸しただけに過ぎぬ」
ブラックワルキューレ「その恩を忘れ、我(われ)に牙をむく 恥知らずもいるようだがな」
ローズ「…ノーコメントとさせてもらうわ」
アーマーキング『ふん、俺の事を言っているようだな』
キング『恥知らずはどちらだ!  我が師…アーマーキングを、おまえは!』
フェリシア「ちょっとキングさん、 落ち着いてってば!」
ワルキューレ「あなたにそんな事をいう権利は ありません、黒き堕天の騎士よ…!」
ブラックワルキューレ「…権利がなければどうだというのだ?  聞かせてもらいたいものだな。フフフ…」
御剣「つまらねえ喧嘩の売り方をしやがって」
タキ「相手の挑発に乗るな。 それよりも、訊かねばならん事があるはず」
わや姫「そうね。 ここは代表者にお願いしようかしら」
アーサー「堕天の騎士。 お前さんと魔界村…いや、魔王アスタロト との関係を教えてくれないか?」
英雄「どのような目的で協力を?」
響子「素直に答えてくれるとも思えませんが…」
モリガン「私はそれよりも、そのアスタロトが どこにいるのかを訊きたいわ」
デミトリ「城内にはすでにいない… などという事はあるまいな」
リリス「魔力は感じるには感じるけど、 なんかちょっと違うような…ヘンな感じ」
零児「どういう事なんだ?  そいつは…例の魔王とは違うのか?」
たろすけ「別人…っていうか、何人もいるとか?」
景清「…面妖な」
小牟「おぼろげじゃが、わしも複数の妖気を 感じとるぞ?」
小牟「同じでいて、まったく違うような…。 まったりとして、それでいてコクが あるような…」
M.O.M.O.「あの、どういう意味ですか?」
シオン「たぶん深い意味はないと思うけど」
さくら「小牟ちゃん、ようするに何にも わかってないってコトだよね…」
かりん「こっちはこの調子ですが、何か 知っている事はおありですの?  ブラックワルキューレさん」
ブラックワルキューレ「我(われ)が語る必要はない。 …じきに、目の当たりにする事になる」
ブラックワルキューレ「それまで、汝らの相手をしてやろう」
(ブラックサンドラ他が出現)
キャプテン「これはこれは…団体さんだね」
ジェネティー「………」
フーバー「完全に待ち伏せされたようでしゅね」
ブラックサンドラ×3「………」
ハガー「むうっ!? 彼らは…!」
ロック「えっ!? ク、クリノさん!?」
ロール「そんな、どうしてこんなに!?」
コブン1号「クリノさんがすごくいっぱいいますぅ!」
トロン「そんなわけがありませんわよ!  もしかして…同じ種族ですの!?」
 ピラミッド
ギル「黒いサンドラ族…!  ゾウナのピラミッドで見た…奴らか!」
アーサー「それに、新しい機械の兵士もいるな」
アーサー「どこから持って来ているのか…」
「機械の…兵隊だと?」
平八「…ピラミッドの奥で、わしにちょっかいを かけてきたロボットに似ておるな」
サビーヌ「クリノ!  黒く染まったサンドラ族って…まさか!?」
クリノ「…ああ、かつてワルキューレ様と 戦った時の…オイラと同じだ!」
サビーヌ「それに、俺と同じコアクマン族も、 ブラックワルキューレの手先に…!?」
「悪しき力にとらわれ… 己を見失っているのでござる」
「かつてあのピラミッドで… 斬らねばならなかった」
カイ「堕天の騎士! あなたはまた彼らを…!」
ブラックワルキューレ「フフフ…前から言っているはずだ。 手駒には困っておらぬとな」
アーサー「外道が…!」
飛竜「熱くなるな。…敵の思うツボだ」
ワルキューレ「クリノ、サビーヌ…。 彼らにかけられた呪いを解くには…」
クリノ「………」
クリノ「…わかっています、ワルキューレ様」
サビーヌ「悪しき心ごと…ぶち倒すしかない…」
ガンツ「…チッ、他に方法はねェのか?」
クロノア「そんなのひどいよ!  なんとかならないの!?」
カイ「つらいけど…そうするしかないのよ」
ジューダス「わかったか、スタン。 …戦いによってしか救えないものもある」
ジューダス「今の僕と、貴様のようにだ」
スタン「そんな事はない、それとこれとは別だ」
スタン「おまえは…おまえは自分の意志で戦って いるんじゃないのか!?」
ルーティ「サンドラ達は操られているだけよ!  あんたは違うんでしょ!」
ギル「…そうだ、だから戦って…救うしか ないんだ…!」
ジューダス「ふん…きれい事を並べているにすぎん」
スタン「みんな、リオン…いや、ジューダスは 俺がなんとかする」
スタン「手を出さないでほしいんだ」
ジューダス「…なに…?」
タイゾウ「おいおい、本気かよ?」
マスヨ「同じような事をやった覚えがあるわね」
ひろみ「あの時ですね。ピラミッド最下層の…」
モリガン「リリスの時のように…ね?」
デミトリ「…どうしてこう愚かな選択をする者が 多いのか…理解できんな」
リリス「優しいね、スタンは」
スタン「…そんなんじゃないさ。 俺は…一度あいつを…」
ジューダス「どこまでもお人よしで… 馬鹿な奴だ、スタン…」
スタン「ルーティにもよく言われるよ、リオン」
ブラックワルキューレ「甘いな。 その甘さが己が身を滅ぼすという事に なぜ気付かぬのか」
ルーティ「…違うわ。甘さと優しさは別のものよ」
ルーティ「あんたなんかに、わかるはずない でしょうけどね…!」
ルーティ「いくわよッ!」


第34話
夢であるように

〈敵の残数が10体以下〉

スタン「よし、ここまでやれば…!」
スタン「リオン、待ってろ。 今、俺がおまえの目を覚まさせる…!」
ジューダス「………」
ルーティ「スタン! 焦んないで!」
ルーティ「敵の本隊はまだ出て来ていないのよ!」
???(アスタロト)「ククク…グハハハハハ!」
アーサー「……ッ!」
(アスタロトとレッドアリーマーが出現)
ギル「…現れたか…!」
ワルキューレ「魔王…アスタロト!」
アスタロト「ククク…来たか、アーサーよ。 まさかあの門を開ける事ができるとは 思わなかったぞ」
アーサー「俺を侮らない事だ、アスタロト」
 
アーサー(…レッドアリーマー・ジョーカーが 鍵を落としていった事を知らないだと…?)
アーサー(それに、アスタロトが現れたというのに… そのジョーカーの姿が見えない…)
リリス「う~ん… あれって…さっき戦ってたおじさん?」
クリノ「え? どうしてそんな事を?  …どう見ても、あれは地底湖で戦った、 魔王アスタロトじゃないか」
サビーヌ「それに、あんなのが何人もいても困るよ」
小牟「可能性は無い…とは言えんの」
小牟「英語で言うと、『シャドーサムライ』 っちゅうパターンじゃ」
零児「シャドー…?」
零児「…影武者の可能性があるという事か?」
モリガン「…こんな強い魔力を持った偽者が いるとは思えないけど?」
デミトリ「ふん、本人に訊けばよかろう」
デミトリ「魔王アスタロト。 貴様…本当に魔界村の王、アスタロト なのだろうな?」
アスタロト「他の何に見えるというのだ?  ワシこそが魔界村を治める魔王よ!」
ワルキューレ「感じる力は本物です。 疑う余地はないでしょう」
リリス「…う~ん…」
アスタロト「グハハハハ…!  おまえ達、そのようなくだらぬ詮索を しているヒマがあるのか?」
アスタロト「見るがいい…!」
(レッドナイト、アキンドナイト、ブラックドラゴンが出現)
ブラックワルキューレ「フッ…出してきたか」
ジューダス「…ドルアーガのモンスターども…。 それもかなり高位の連中だな」
カイ「ギル! アスタロトが連れている モンスター達を見て!」
ギル「クォックスの分身…最後の一体、 ブラックドラゴン…!」
ギル「そして上位クラスのナイト達か!」
ギル「ドルアーガ… 完全に力を取り戻したようだな」
零児「時間が経てば、それだけ不利になる」
零児「敵の総大将が出て来た今… 俺達も全力でやるぞ…!」
小牟「がってんじゃ!  頭と腹の両方の口から、悲鳴を 上げさせちゃるわ!」
アーサー「いろいろと気になる点はあるが、 ここに来て、迷いは命取りになる」
アーサー「アスタロト、覚悟ッ!」
アスタロト「クククク…」

ブラックワルキューレを
KOした KOしていない


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