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鬼神と朧影 ~ 第14話 ~

魍魎界…龍宮城

乙姫「ようこそおいでくださいました。 私は乙姫…この龍宮城の主(あるじ)で ございます」
たろすけ「乙姫様! ひさしぶり!」
乙姫「たろすけさんもお元気そうですね」
乙姫「ここしばらく来ていただけなくて、 寂しかったです…」
たろすけ「いやあ、オイラも忙しくてさあ」
かりん「…むやみに常連の風格がありますわね」
さくら「そ、そうなの?  あたし、高校生だし…よくわかんないけど」
響子「ふう。龍宮城に乙姫…昔話の通り…」
響子「あら? 英雄先生?」
英雄「いやあ、ははは。おきれいですなあ」
中村「まったくですねえ」
中村「あ、私、保険会社に勤めている 中村というものです。名刺をどうぞ」
「なんか、一瞬で骨抜きです…」
小牟「サラリーマンはキレイなお姉ちゃんに 接待される…というコンボには弱いんじゃ。 これも人のサガじゃて」
零児「歪んだ認識だと思うがな」
零児「…だが、俺達がここに来た理由は、 接待されるためじゃない」
乙姫「はい。安駄婆様より、すでにお話は 聞いております」
 黄金の種
乙姫「この龍宮に納めてある『黄金の種』が ご入り用なのですね?」
鳳鈴「連絡済だったようね。話が早いわ」
ブルース「アンダバの婆さん、段取りが良くて 助かるぜ」
サビーヌ「ちゃんと返しに来るから、安心して くれよな」
クリノ「オトヒメ様、この人達を元の世界に 戻すため、あの種の力が必要なのです」
乙姫「………」
乙姫「…お渡しするつもりだったのですが…」
零児「なにか…?」
乙姫「『黄金の種』… つい先程、奪われてしまったのです」
「う、奪われた!?  え? どういう事ですか!? 誰に!?」
中村「“つい先程”…という事は、我々が 戦っていた時ですか!?」
乙姫「そうです。恐ろしい青い悪魔が、 宝物庫を襲ってきました…」
乙姫「その者が飛び去った後…『黄金の種』が なくなっていたのです」
「青い…悪魔だと…!?」
「三島一八…“新しい力”がどうとか 言っていたが、この事だったのか!」
(奴め、どうするつもりだ?)
デミトリ「…なんという失態だ、オトヒメよ」
デミトリ「貴様、それがどういう事なのか… わかっているのか…!?」
乙姫「…申し訳ありません、なんと 言っていいものか…」
モリガン「やめなさいよ、デミトリ。 あんなのに不意打ちされたら、仕方ないわ」
キング『しかし…これで、元の世界に帰る方法が なくなってしまったわけか』
春麗「豪鬼の言っていた事も確認できないわね」
リュウ「“人の力で異世界へ行く”…だったな。 たしかに、戻れなくては、奴の真意を 知る事もできない…」
ケン「オトヒメさんよ、何か方法はないのか?」
乙姫「『黄金の種』が奪われた今… 物質界へ行く方法はありません」
レジーナ「なら、ミシマを追跡して、なんとしても 奪還するしかないわね」
レイレイ「でも、どこにスッ飛んで行ったか わからないアルよ?」
乙姫「行き先ならば、こちらで掴んでいます」
乙姫「幻想界のようです」
英雄「幻想界…と言いますと?」
クロノア「ボク達の住んでいる世界だよ」
クロノア「…って、え!?  そんな怖い奴がボク達の世界に!?」
ガンツ「ちっ、ヒトゴトじゃねェな。 好きに暴れられちゃたまらねェぜ」
響子「すぐに追いかけるしかないようですわね」
小牟「はあ~、なんちゅう事じゃ…。 ゆっくりするヒマもないとはのう」
小牟「美少年達が半裸で舞い踊る中で 酒をあおる…そんなもてなしは 受けられんっちゅう事か」
フェリシア「おもてなしって、そういうのなの!?」
フェリシア「………」
フェリシア「…いいね!」
零児「…おまえらの特殊な趣味に付き合ってる 時間はない」
零児「すぐに追うぞ」
KOS-MOS「異世界への次元転移はどうするのですか?  現時点では、その方法がないようですが」
乙姫「悪魔が飛び去った幻想界ならば、 私の力でお送りする事ができます」
 玉手箱
乙姫「これをお使いください」
たろすけ「で、でたーー! 玉手箱!」
さくら「あの~…コレって、昔話だと 歳をとっちゃうやつだよねえ」
さくら「か、神月さん、開けてみて」
かりん「…どういう意図ですの、さくらさん」
かりん「大体、これを使えと言われましても…」
乙姫「この箱には、ある術を封じ込めています。 フタを開けば、幻想界へ通じる門を開放する 事ができるのです」
零児「そいつは重畳」
零児「よし、それを使わせてもらおう。 協力に感謝する」
シオン「あ、あの…そんな非科学的な事、 信じてしまっていいんですか!?」
中村「神に悪魔に龍宮城… 何一つ科学的ではありませんからねえ」
ひろみ「次元を歪曲させる装置だと思えば、 納得できなくもない…かな?」
M.O.M.O.「む、無理矢理ですね…」
マスヨ「他に手がないんだったら、それを 試すだけよ」
マスヨ「さあ、一度地上へ戻って、準備するわよ」
 ゲゼルシャフト号
トロン「違う世界へ乗り込む…となると、 ゲゼルシャフト号は『血の池』に置いて いかなければなりませんわね」
コブン17号「ディフレクターがないんじゃ、 仕方ないですぅ」
シルフィー「………」
トロン「でも、今は急ぐ時ですわ!」
 バルコン・ゲレード号
トロン「浮上しますわよ。 みんな、バルコンゲレードに乗り込んで!」
たろすけ「じゃあ乙姫様、今回は残念だけど… また絶対来るから!」
乙姫「待っていますよ、たろすけさん」
景清「………」
たろすけ「景清兄ちゃん、行くよ?」
景清「…龍宮の乙姫よ。 “かの物”を我(われ)に貸し与えて もらいたい」
乙姫「そのお話も聞いています」
 勾玉
乙姫「これをお持ちください」
景清「…確かに預かる。 我(われ)が役目を終えた時…必ずや返す」
たろすけ「それなに?」
景清「………」
景清「…気にする必要はない。急ぐぞ」
 八咒鏡  草薙の刀
景清(“三種の神器”はあと二つ…。 きゃつらと再びまみえるまでに、残り 二つが揃うかどうか…)

魍魎界…ゲゼルシャフト号、機関室

トロン「戻りましたわよ!  どうなの、機関室の状況は?」
コブン22号「全然ダメですぅ… やっぱりディフレクターがないと…」
トロン「う~ん… これから異世界へ移動するというのに…」
シルフィー「毎度どうも~」
トロン「わっ! シルフィー!?  あんた、帰ってなかったの!?」
シルフィー「困っているお客様を放っておける はずがございません」
トロン「…ようするに、売りつけたい物があると」
シルフィー「そうとも申します。 それでは、こちらをご覧くださいませ」
 ディフレクター
トロン「こ、これは…ディフレクター!」
コブン22号「しかも大きいですぅ!」
コブン27号「トロン様ぁ!  これならピッタリですぅ!」
シルフィー「ただ今、大変お買い得となっております」
シルフィー「一つご購入されると…なんと!  もう一つ同じものをセットで!」
トロン「一つで十分ですわ」
トロン「………」
トロン「で…ツケはききますの?」

5分後…ゲゼルシャフト号、司令室

 ゲゼルシャフト号・機関室
コブン1号「機関室のトロン様から連絡ですぅ!」
コブン6号「ゲゼルシャフト号、エンジン起動を 確認したそうですぅ!」
ブルース「お、そりゃラッキーだな。 これで拠点ができたってわけだ」
レジーナ「でも、どうして急に?」
マスヨ「さっき、シルフィーが艦内を うろついてるのを見たわ」
マスヨ「…ま、そういう事でしょうね」

(M.O.M.O.の衣装が違う)
M.O.M.O.「そういう事みたいです」
(KOS-MOSが猫耳をつけている)
KOS-MOS「そのようです」
シオン「ふうん、商売人も大変…」
シオン「…ってちょっと二人とも!?  なんなの、その格好!」
M.O.M.O.「さっきシルフィーさんから いただいたんです」
KOS-MOS「お近づきの印、との事です」
ひろみ(モモちゃんとKOS-MOS… 狙われてる…)
零児「まったく、宇宙商人さまさまだな。 だが、この艦ごと幻想界へ行く事は 可能なのか?」
 玉手箱
たろすけ「開けてみればわかるって!」
たろすけ「じゃあ開けるよ! それ!」
鳳鈴「ちょっと! 今すぐ!?」
小牟「ま、待たんか! まだ心の準備が!」

(次元転移)

幻想界…ジョイラント、ゴーストパレス

御剣「なんて所だ、ここは。まさかあの世か?」
タキ「たわけが。縁起でもない事を」
タキ「…だが、見知らぬ場所であるのは事実か。 それに、この妖気…どう考えてもおかしい」
 上ノ伊城・桜台門
御剣「おかしい事だらけだ。 上ノ伊城で目の前が光ったと思ったら… 次の瞬間にはここにいた」
御剣「…妖術か何かか?」
タキ「可能性はある。 源氏と平氏の亡者、“ひろみ”や“とろん” といった、鉄の馬に乗った者達」
タキ「きゃつらが現れた事と、関係が あるやもしれん」
御剣「その割には、連中の姿が見えねえ。 …奴らもあの光に巻き込まれたなら、 近くにいるはずだ」
タキ「…私は外を見てくる。 まるで祭りのように明るいのが気になる」
御剣「好きにしろ。貴様とつるむつもりはねえ」
御剣「俺は奥に進むぜ」
(御剣が立ち去る)
タキ「…ふん、単細胞が」
 滅鬼丸
(滅鬼丸の共鳴)
タキ(…また滅鬼丸が…!)
タキ(たろすけ達の一団から、我々だけが ここに飛ばされた理由…もしや…)

(次元転移)

同時刻…ジョイラント上空

たろすけ「び…びっくりした~!」
小牟「この馬鹿者!  いきなり開ける奴がおるか!」
キング『何が起こった!?』
フェリシア「もう! 食堂でご飯食べてる時に!」
トロン「機関室、一瞬パニックに なりましたわよ!?」
トロン「シルフィーはいつの間にか いなくなってるし、なんですの!?」
零児「…たろすけが、例の玉手箱を開けたんだ」
零児「だが、特に変わった事は…」
「ん? おい、窓の外を見てみろ!」
トロン「15号! モニターに出して!」
コブン15号「了解ですぅ~」
(モニターオン、ジョイラントが映る)
ケン「な、なんだぁ?  おいおい…こいつは何の冗談だ?」
さくら「どう見ても、遊園地だよね?  ジェットコースターとかあるけど…」
かりん「…まんまと乙姫に騙されましたわね。 これのどこが異世界だと…」
クロノア「ワッフゥ!  ここ、ジョイラントだよ!」
零児「ジョイ…? 知っているのか?」
クロノア「つまり、幻想界… ボク達の住んでた世界って事さ」
景清「乙姫の秘術、抜かりはなかったようだ」
ガンツ「ジョイラント?  …って事ぁ、“黄金の騎士”がいるかも しれねェな」
クリノ「え? それは…ギルガメスの事かい?」
 ドルアーガの塔・廃墟跡
ガンツ「ああ、アンタらがドルアーガの塔の 廃墟跡から、さっさとバックレた後… 俺達も天空寺院に向かったんだがよ」
ガンツ「別れ際に“ジョイラントへ行く”とか 言ってたぜ?」
小牟「なんの話じゃ? 黄金の騎士?」
モリガン「黄金の騎士、ギルガメス… そしてイシターの巫女、カイ」
モリガン「かつて、悪魔ドルアーガを倒した 騎士の事よ。幻想界では名の知れた男ね」
春麗「誰の事だか知らないけど、話を戻すわ」
春麗「で、降りるのはいいけど、どうするの?  見るからに広そうだけど…シラミ潰しと いうのも効率が悪いわよ?」
シオン「一番エネルギー反応が高い場所を 探ってみるのはどうでしょう?」
 黄金の種
デミトリ「悪くない。『黄金の種』がここに 持ち込まれているのなら、間違いなく 魔力が一番強いのがそれという事になる」
トロン「その手でいきますわよ。 16号、センサーをオンにして」
トロン「一番エネルギー反応が大きい所を探すの。 解析の可不可は問わないわ」
コブン16号「了解ですぅ~」
 ジェットコースター  ゴーストパレス
コブン16号「結果出ました~」
コブン16号「二箇所から、それぞれ違う反応が 強く出てますぅ」
コブン16号「ジェットコースターの所に空間歪曲の 大きな反応があって…あと、お屋敷みたいな 所から、強いエネルギー反応ですぅ」
サビーヌ「そのエネルギー反応ってやつが 『黄金の種』か?」
M.O.M.O.「…違うみたいです。 モモも解析してみましたけど…リュウグウで 感じたものとは異質のエネルギーです」
レイレイ「ここでウダウダやってても、 ラチあかないアル」
レイレイ「降りてみる方が早いワケ」
リュウ「そうだな。行動しなければ始まらない」
(KOS-MOSが猫耳をつけている)
KOS-MOS「それならば、二隊に分かれての 探索を提案します」
シオン「…それ、もう捨てなさい」
 ジェットコースター  ゴーストパレス
零児「ジェットコースターと屋敷のような所…」
零児「よし、二手に分かれ、それぞれの現場に 向かおう」
零児「合流場所は…ジェットコースターの前と いう事にする。わかりやすいはずだ」
小牟「デートの待ち合わせなら最低じゃが… ま、仕方ないじゃろな」
トロン「じゃ、近くに降下しますわ」

《幻想界 ジョイラント・ゴーストパレス》

(御剣平四郎が出現)
御剣「けっ、ここも敵だらけか」
御剣「外はぎらぎら光ってやがるし、 一体なんだってんだ、ここは」
ヴェロキラプトル「………」
御剣「南蛮の甲冑に骸骨野郎…そして オオトカゲか」
御剣「だが…これでメシにはありつけそうだ」
御剣「タキ! 戻ってきてるなら、 さっさと出てきやがれ!」
(タキが出現)
タキ「ふん、相変わらず勘だけは鋭い男だ」
タキ「そこだけは誉めてやってもいいぞ」
御剣「無駄口はどうでもいい」
御剣「何かわかったのか!」
タキ「南蛮の秘術か知らぬが、夜だというのに 外には灯りが満ちておる」
タキ「そして、そこにうごめく妖魔ども… 逃げ道はないようだ」
タキ「たろすけや景清… はぐれた者達の姿も見えん」
御剣「へっ、あんな連中はどうだっていい」
御剣「重要なのは、ここがどこかって事だ」
タキ「少なくとも我らの国ではあるまい」
タキ「…ところで、御剣。 飯にありつける、とはどういう意味だ?」
御剣「そのままの意味だ。 トカゲ野郎なら、焼けば喰えるだろうが」
ヴェロキラプトル「………!!?」
タキ「貴様…喰らうつもりか?」
 ソウルエッジ
御剣「俺は『そうるえっじ』を手に入れるまで 死ぬつもりはねえ!」
御剣「泥をすすろうが、トカゲを喰らおうが、 何としてでも生き延びる! それだけだ!」
御剣「…貴様にはやらんぞ。 欲しければ自分で獲るんだな」
タキ「いるか。阿呆が」
タキ(ふん、何処(いずこ)かもわからぬ 場所では、それも致し方ない…か)
タキ(しかし…)
 滅鬼丸
(滅鬼丸の共鳴)
タキ(やはり、先程から滅鬼丸が哭いている…)
(小さな次元転移によりソウルエッジが出現)
タキ「ぐっ!? な、なんだ、この妖気は!」
御剣「……ッ!」
御剣「おい! あれを見ろッ!」
(ソウルエッジを見る)
 ソウルエッジ
タキ「あれは…! 『そうるえっじ』か!?」
 上ノ伊城・桜台門
タキ「上ノ伊城…あの城跡にあったものが、 どうしてこのような場所に!?」
タキ(滅鬼丸が呼び寄せた!? それとも偶然?)
御剣「理由なんざどうでもいいぜ」
御剣「…『そうるえっじ』…俺がもらう!」
タキ「ふん、貴様にやるつもりなどはないが… 少なくとも、これでトカゲなぞ食さずに 済むというものだ」
タキ「どうしてもと言うなら止めぬがな」
御剣「ほざけ!」


第14話
鬼神と朧影

〈敵味方合わせて15回行動終了〉

(ゴーストパレスを調査に来た面々が出現)
零児「本当にここでいいのか?」
KOS-MOS「はい。 特殊なエネルギー反応があった地点です」
御剣「むっ!?」
御剣「なんだ、貴様らッ!」
タキ「待て、御剣。妖魔の類ではないようだ」
タキ「…いや、しかし…この気配は…?」
たろすけ「タキ姉ちゃん! オイラだよ!」
景清「………」
タキ「たろすけ!? それに…」
御剣「景清とかいう、辛気臭い侍か」
御剣「ちっ、どこをブラブラしてやがった!」
たろすけ「アンタらの方がいなくなったんだよ!」
ベラボーマン「この二人がはぐれたという仲間…」
ベラボーマン「武士に…忍者ですか?」
零児「…そうらしい。 ともかく、相手は戦国時代の人間だ。 余計な誤解はされたくないな」
鳳鈴「…こんな集団、素直に受け入れられる方が どうかと思うけど」
零児「とりあえず、やってみるさ」
零児「俺達は怪しい者じゃない。 落ち着いて、話を聞いてほしい」
御剣「あぁ? 誰だ! 貴様!」
タキ「南蛮人に平家の亡者、動く“からくり”… そして額に符を付けた娘は…仙術で動く 死人であろう?」
タキ「おまけに… 狐の妖(あやかし)もいるようだな」
タキ「フッ、どこが怪しくないというのだ?」
KOS-MOS「非常に論理的な意見と思われますが」
零児「…甘く見た」
レイレイ「言い負かされてどうするアルか」
レイレイ「だけど、一度に見破ったアルな。 …ぴっちりしてるクセに」
小牟「うむ、ぴっちりしとるが、このくノ一… かなり切れるぞ」
小牟「デミトリの奴めが、こっちに来とらんで よかったのう」
ワンダーモモ「え?」
ワンダーモモ「あの…ぴ、ぴっちりしてるから…?」
小牟「ちゃうわ」
小牟「普段からオーラ出しっ放しな上に、 あの性格じゃろうが。 どう考えてもモメるだけじゃぞ」
たろすけ「いやさ、オイラが話した方が早くない?」
たろすけ「ねえ…」
ヴェロキラプトル「………」
たろすけ「…ってか、なにこのトカゲ! でか!」
レジーナ(な…なんですって!?)
ケン「なんだよ、ただの爬虫類じゃねえか」
ケン「…得体の知れないモンスターに比べて インパクトに欠けるな」
英雄「なんと、とうとう恐竜まで出て来て しまいましたか…」
響子「現実感が強いだけ、こちらの方が 怖いですわね」
ブルース「そんなもんかね」
レジーナ「………」
ブルース「ん? レジーナ、おまえもそのクチか?」
レジーナ(世界を隔てる壁と、過去と未来… 時間を隔てる壁は概念的には同じもの…)
レジーナ(だとすれば、『ソウルエッジ』の近くに “こいつら”がいるというのは決して 偶然ではないはず)
御剣「ちっ、怪しくねえとか言っておいて、 ゴニョゴニョと何をやってるんだ」
御剣「薄気味悪い連中だぜ。信用できるのか?」
景清「…おかしな者達とて、使い道はある」
景清「『そうるえっじ』を手に入れる事を 先に考えよ」
「侍におかしな連中扱いされてるが…」
小牟「しかも遊園地のお化け屋敷でじゃぞ」
小牟「もう意味がわからん」
零児「ぼやくのは後だ」
(ソウルエッジを見る)
零児「『黄金の種』は逃したが…今回は大物だ」
春麗「ええ、『ソウルエッジ』… これも元の世界に戻るのに使えるとか、 閻魔大王は言っていたわね」
レイレイ「そうと決まればイタダキアルね」
零児「一気に駆け上がって、手に入れるぞ」
タキ(こやつらも『そうるえっじ』が目的か)
タキ(…頃合いを見て、消えるべきか…)

〈ソウルエッジに隣接する〉

他メンバーの反応

[有栖零児&小牟]

小牟「ほほう、これが『ソウルエッジ』か」
小牟「なんとも禍々しい妖気を放っておるのう」
(零児が傷を押さえる)
零児「………」
小牟「ん? 零児…?」
(ソウルエッジが輝き共鳴する)
零児「うっ!? な、なんだ!」
たろすけ「わっ、なになに!?  めっちゃ光り出したよ!?」
(ソウルエッジが輝き共鳴する)
御剣「ちっ、この光り方…! この前みたいに 消えちまうんじゃねえだろうな!」
タキ(この肌が引きつるような感覚… ここに来た時と似ている…?)
(ソウルエッジが輝き共鳴する)
KOS-MOS「膨大なエネルギーが放出されています」
KOS-MOS「空間に歪曲が発生し始めました」
零児「ぐっ!? まさか…!」
(ソウルエッジが輝き共鳴する。次元転移によりキャミィ、悪天狗、鎌鼬が出現)
キャミィ「………」
春麗「あの娘…シャドルー親衛隊!」
春麗「どうしてここに…!? どうやって!?」
ワンダーモモ「それに…まわりにいる妖怪は…!」
景清「…義経めらが使役していた 妖(あやかし)と同じ」
キャミィ「む…なんだ、ここは?」
キャミィ「話が違うぞ…サヤ」
零児「……!」
小牟「…そういえば、シャドルーとも 関わっておったな」
小牟「あやつ、とんだ八方美人っぷりじゃぞ!」
零児「…ちっ」
(沙夜、毒牛頭、毒馬頭、ヴェロキラプトルが出現)
沙夜「あん、どうやらこの剣に引っぱられ ちゃったみたい」
 上ノ伊城・桜台門
沙夜「…あの城跡で感じた妖気…これ、ね」
沙夜「うふふ…使えそうじゃない」
ベラボーマン「…“剣に引かれた”?」
たろすけ「お、おお!?」
たろすけ「よ、良くない? ねえ、良くない?」
レイレイ「エロ坊主、うるさいアル」
レイレイ「しかしこれはまた…マズいのが出たアルな」
タキ「ほう、トカゲと一緒に現れたのは… また狐の妖(あやかし)か?」
タキ「大小揃って、敵と味方らしいな」
小牟「一緒くたに扱うな、馬鹿者」
零児「池の底に出てこないと思えば…」
零児「シャドルーと遊んでいたようだな、沙夜」
沙夜「あん、坊や達…またいるの?」
沙夜「意外と気が合うんじゃない? 私達」
零児「…ふざけるな。 俺の趣味はそんなに悪くない」
キャミィ「…無駄口叩いている暇はないぞ」
キャミィ「この場を撤収、ユーニ、ユーリと合流だ」
春麗「ちょっと待って!」
春麗「教えて! シャドルーは…どこで何を しようとしているの!?」
春麗「それに…あなた達はどこから来たの!」
キャミィ「…貴様に答える義務はない」
沙夜「ごめんなさいね、そういう約束なの」
 アイビス島
レジーナ「…『アイビス島』… 『サードエナジー研究施設』」
レジーナ「答えてもらわなくてもわかるわ」
キャミィ「……!」
レジーナ「だけど、サードエナジー炉は今… まともに機能しないはず」
レジーナ「だから『ゲンジ』との実験で何かを企んで いる『オーマ』の手を借りる必要がある…」
レジーナ「…そんなところでしょうね」
キャミィ「貴様…なぜそこまで知っている」
鳳鈴「なるほど…それが恐竜がいる理由ね」
鳳鈴「でも、確証はあるの? レジーナ」
レジーナ「………」
 メモリディスク
ブルース(そうか、スペンサーレイン号で回収した、 あのディスク…サードエナジー炉を 起動させるための物だったのか)
沙夜「あん、物知りお姉さんがいるみたいね。 …じゃ、隠しても仕方ない、か」
沙夜「このトカゲちゃん達は、そこにいた 珍しい動物なの」
レジーナ「ヴェロキラプトル…6500万年前に 存在した生物よ」
レジーナ「サードエナジーの暴走事故によって、 私達の世界へ迷い込んだ、招かれざる客人」
英雄「サードエナジー…?」
英雄「“三番目のエネルギー”…何の事です?」
響子「それにアイビス島…たしか武神流の 忍者達が言っておりましたわね」
ブルース「…化石燃料、核燃料に続く、第三の エネルギー資源」
ブルース「空気中のイオンを電離させてエネルギーを 得る…とかいうものらしい」
ブルース「実験場が南海の孤島、アイビス島…。 民間人がわんさといる中で言うのも なんだが…軍の機密中の機密さ」
ケン「なるほど、それだけのエネルギーって事は 当然出てくるよな。兵器転用…ってやつが」
ケン「しかも国家レベルでよ」
レジーナ「…ご明察よ、チャンプ」
レジーナ「そのプロジェクトには日本の企業も一枚 噛んでいる…噂話の域を出ないけど、 そんな話もあるわ」
(日本の企業…だって…?)
春麗「…そこにシャドルーが!?」
春麗「じゃあシャドルーは…ベガはその力を?」
キャミィ「………」
零児「沙夜、おまえの目的もそこらしいな」
零児「“ゆらぎ”を人為的に操作する… それから何をするつもりだ?」
沙夜「私の目的… わかっているんじゃなくて? 坊や」
沙夜「“10年前”…あの時から、私の時間は 止まったままよ」
小牟「………」
小牟(『ソウルエッジ』こそが、以前言っとった “媒体”か)
小牟(“あの時”の再来だけは、何としても 避けねばならん…!)
キャミィ「貴様、べらべらと…いい加減にしろ」
沙夜「あん、キャミちゃん、ごめんしてね」
沙夜「…じゃ、おしゃべりはここでおしまい」
(沙夜がソウルエッジを見る)
沙夜「ついでだからこの剣… いただいて帰るからよろしくね?」
零児「…おしまいになるのはおまえだけだ」
キャミィ「こいつらの口封じはせねばなるまい」
キャミィ「予定を変更、『シンラ』のエージェント、 アリス・レイジらを殲滅する」
御剣「貴様らッ! 後から出て来ておいて、 ワケわからんゴタクを並べるんじゃねえ!」
御剣「『そうるえっじ』は俺がもらう!  邪魔するならば…斬るッ!」
タキ「この単細胞が」
タキ「だが、『そうるえっじ』を“しゃどるう” とやらの手に渡すのは、得策ではないか」
タキ「…となれば、斬る」
タキ「フッ、結局は同じか」

〈敵の残数を8体以下にする〉

KOS-MOS「………」
KOS-MOS「先程と同じく、周囲の空間に歪曲が 発生し始めました」
春麗「またなの!?」
春麗「…キリがないわ。早く『ソウルエッジ』を 回収して、この場を離れないと…」
(ソウルエッジが輝き共鳴)
キャミィ「この輝き…なんだ!?」
沙夜「なんて強い妖気…!」
沙夜「うふふ…これは拾い物ね…」
(ソウルエッジを見ながら)
小牟「何かに反応しておる…!」
景清「…放たれしこの妖気…先と同じ」
景清「この剣…哭いているのか?」
景清「…否。喚(よ)んでいる…!」
(ソウルエッジが輝き共鳴する。次元転移によりブラックベラボー、ピストル大名が出現)
ブラックベラボー「む…。ここは?」
ベラボーマン「!!」
英雄「く、黒いベラボーマンさん…!  どういう事です!?」
ワンダーモモ「ベラボーさん! あの人は前に戦った…」
ベラボーマン「ええ」
ベラボーマン「妙島、異世界にまで私を追って きたのですか!?」
ブラックベラボー「中村!?  なぜ貴様がここに! それに…異世界!?」
ブラックベラボー「異世界…情報として聞いてはいたが…」
ブラックベラボー「爆田め、何が新しい『物質転送装置』か。 行き先もろくに定まらんのでは、とても 使い物にならん…!」
響子「『物質転送装置』…?」
響子「言葉の意味そのままだとしたら…」
ベラボーマン「…その通りですよ」
ベラボーマン「“新田四丁目事件”… あの時、爆田博士が使った装置」
ベラボーマン「ありていに言えば、瞬間移動を可能に する機械です」
ブルース「ちょっと待てよ、そんな技術が?」
ブルース「おいおい、知らなかったぜ?  東洋の島国にそんな科学者がいるなんてよ」
鳳鈴「そんな事はどうでもいいわ」
鳳鈴「ベラボーマン、その装置は次元の壁を 抜けられるものなの!?」
ベラボーマン「そんなはずはありません」
ベラボーマン「それに…妙島の様子を見ても、これが 意図して行われた移動とは考えにくい…」
ブラックベラボー「………」
景清「…かの剣が、この者達を喚んだのだ」
小牟「他の世界での転移… そこまで影響を及ぼせるほどの妖気か」
小牟「…こりゃすごいのう」
ブラックベラボー「…少し理解できてきたぞ。 その怪しげな剣の使い方がわかれば、 もっと自由に動き回れるという事か」
沙夜「あん、それは重畳。…ね、坊や?」
零児「そうと聞けば、なおさらその剣はやれん」
御剣「異界の壁すら斬る太刀…!」
御剣「こりゃいいぜ、ますます手に入れるしか なくなったな」
たろすけ「だからダメだって!  あれは安駄婆の婆ちゃんに返さなきゃ!」
(次元転移によりわや姫とプロトタイプジャックが出現)
「うっ! こいつら…!」
レイレイ「ま、まだ出るワケ?」
レイレイ「…いい加減、打ち止めにしてほしいアル」
???(わや姫)「アイビス島…インプットされている データとは違ってるわよ、ブラック」
ブラックベラボー「貴様らもここに転移したか」
ブラックベラボー「ちなみに俺の責任ではない。 …予想外の事故、もしくは貴様の主人の 不手際だ」
レジーナ(アイビス島…彼らも…!?)
ベラボーマン「………」
ケン「今度はニンジャガールか? まったく…」
(ケンがタキを見る)
ケン「…って、そういや、味方にもいたな」
タキ「南蛮人が。あのような得体の知れない娘と 一緒にしないでもらおう」
タキ(だが、あの二刀…そして身のこなし…)
???(わや姫)「…久しぶりね、ベラボーマン」
ベラボーマン「そうですね。もう二度と会うことは ないと思っていましたよ」
ベラボーマン「…わや姫」
英雄「名前を知っている…という事は、この若い 娘さんも爆田軍団の一員のようですな」
???(P・ジャック)「………」
春麗「こ、こっちの銀色の大男もそうなの!?」
春麗「…どう見ても…ロボットよね?」
「…ガンジャック。 いや、そのプロトタイプかッ!」
ワンダーモモ「え!? どうしてベラボーさんの敵の事を 仁さんが知っているんですか!?」
「ジャックは… 三島重工製の戦闘ロボットだからさ」
「…さっきアイビス島と言ったな?」
 三島財閥ビル
「サードエナジーに関わっている日本の企業と いうのは…三島財閥の事かッ!」
P・ジャック「………」
レジーナ「こんな所で裏が取れるとはね」
レジーナ「…早く私達の世界に戻らなければ」
わや姫「データ検索………カザマ・ジン。 ミシマ・カズヤの実子か…」
わや姫「さて… 前の私とは思わない事ね、ベラボーマン」
わや姫「新たにプログラムされた夢想抜刀流の技… たっぷりと味わってもらうわ」
わや姫「今度こそ…あなたの負けよ」
ベラボーマン「何度来ても同じ事です。私は負けられ ないのですよ。…昔も、そして今も」
タキ(夢想抜刀流だと…?  このからくり…我が流派の技を…!?)
ワンダーモモ「ちょっと待ってください!  い、いいんですか!?」
ワンダーモモ「アマゾーナみたいに、誰かに操られている だけかも…!」
KOS-MOS「この人物は人間ではありません」
KOS-MOS「私と系統は異なっていますが、 戦闘用アンドロイドと思われます」
響子「え…!?」
ベラボーマン「…はい。彼女はかつて…私が破壊した ロボットです」
「ならば遠慮する必要はないという事か」
「三島の息がかかったロボットなど… 俺がバラバラにしてやる」
わや姫「やってごらん。 どの程度の腕か見てあげるわよ。 カザマ・ジン」
小牟「ほほう…ようしゃべるオートマティック レディじゃのう」
小牟「シオンが見たら失神するぞ。 …のう、KOS-MOSよ」
KOS-MOS「なぜでしょうか? 理由がわかりません」
レイレイ「説明は超カンタンだけど、後まわしアル」
レイレイ「…相手はやる気マンマンね」
わや姫「ベラボーマンの仲間以外にも、いろいろ いるようだけど、どうするの? ブラック」
わや姫「…まとめて、消す?」
ブラックベラボー「…手を出されない限り無視しろ」
ブラックベラボー「中村達を片付けるのが先だ」
キャミィ「…ミシマコンツェルン側より、 『シンラ』側の殲滅を最優先とする」
キャミィ(ミシマの扱い…ベガ様から聞いていない)
沙夜「うふふ…面白くなってきたじゃない?」
沙夜「こっちにとっては戦力増強で好都合、ね」
零児「来るか」
零児「シャドルーに『逢魔』、そして三島財閥… 面倒な事になってきたな」
ブラックベラボー「複数の組織の思惑、利害が絡むなど… 別に珍しい事ではない」
ブラックベラボー「仕事では日常茶飯事だ」
ベラボーマン「そして大概、ロクな事になりませんがね」
わや姫「いくわよっ! ベラボーマン!」

〈沙夜のHP50%(4095)以下〉

沙夜「あん、相変わらず、手ごわいこと」
沙夜「じゃ、『ソウルエッジ』は諦めるから、 ちゃんと持っておいてね?」
たろすけ「おろ? ずいぶんアッサリしてるじゃん」
零児「また逃げ回るつもりか」
御剣「いつでも奪えるとでも言いたいのか!」
御剣「妖怪風情がなめたマネを!」
小牟「そうじゃそうじゃ! 妖怪風情が!」
小牟「ほれほれ、もっと言ってやれ!」
沙夜「…同じ妖怪として、もっと誇りを 持ってもらいたいものねえ」
沙夜「それじゃ、このへんで、ね」
(沙夜が撤退)
零児「ちっ、どういう事だ?」
零児(是が非でも『ソウルエッジ』入手に こだわるかと思っていたが…なぜこんなに 早く退く?)

〈キャミィのHP30%(1386)以下〉

 『森羅』本部前
キャミィ「こんな事なら、あの時『シンラ』本部前で 完全に潰しておくべきだったか」
春麗「観念しなさい…!」
春麗「シャドルー、そしてベガ…聞きたい事は 山ほどあるわ!」
キャミィ「…撤退するしかあるまい」
キャミィ「ユーニ、ユーリとの合流にも支障が出る」
(キャミィが撤退)
春麗「あっ! また逃げた!」
春麗「今度は逃さない…!」
レジーナ「待って、チュンリー」
レジーナ「…彼女達の居場所ははっきりしているわ」
 アイビス島
響子「アイビス島…ね?」
レジーナ「ええ。そのためには…『ソウルエッジ』を 手に入れ、元の世界に戻る事が先決よ」
春麗「…わかったわ」
春麗(でも、どうやってあの娘達は元の世界に 戻るつもりなの…?)

先にKOしたのは
わや姫 ブラックベラボー


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