トーヤ(いよいよ、グ=ランドン達との決戦か……)
テニア「トーヤ……」
トーヤ「テニア、俺達はまたガウ=ラ・フューリアへ
行くことになる」
テニア「あそこから脱出した時、そうなると思ってたよ。
覚悟はもう出来てる」
トーヤ「そう言ってくれると、助かるよ」
テニア「今度も必ず戻ろうね、ここへ」
トーヤ「ああ。
それと……いつか言おうと思ってたんだけどさ。
俺、お前達に会えて良かったよ」
テニア「え……? 何なの、いきなり」
トーヤ「戦いが好きになったわけじゃないけど……
色々わかったこともあったし、大切な人を
何とか守れるようになったと思う……」
トーヤ「だから、感謝してる」
テニア「そ、それはあたしも……そうかも。
トーヤみたいに話せる男子って……
その……初めてだし」
トーヤ「そうなのか?」
テニア「う、うん。
ほら、あたしってこんな感じだからさ、
すぐに喧嘩になっちゃって……」
トーヤ(……俺も1、2回覚えがあるけど)
テニア「あの時……ガウ=ラ・フューリアで捕まって
一緒にいた時……何て言うか、その……」
トーヤ「何なんだ?」
テニア「ううん、いい。やっぱり、言われたいし」
トーヤ「?」
テニア「ね、ね、トーヤ。
さっき言ってた大切な人って……誰?」
トーヤ「ああ……それは仲間とかさ、みんなのことだよ」
テニア「えっ……」
トーヤ「何だよ?」
テニア「もういいよ! 無事に帰ってこられたら、
ランチおごってもらうからねっ!」
トーヤ「あ、ああ」
(扉が開く)
コウタ「何でえ、お前ら……外にいたのかよ」
ラトゥーニ「すぐに出撃……」
トーヤ「ああ、わかってる」
ゼオラ「次の作戦は、グランティード・ドラコデウスが要よ。
しっかりお願いね」
アラド「おれ達も全力でサポートするからよ」
トーヤ「うん、頼りにしてる」
コウタ「この戦いが終わったら、また札幌に行くぜ。
ジンプウさんにイクラ丼をご馳走してもらうって話、
保留のままだからよ」
アラド「あっ、いいな、それ!」
テニア「あたしも、あたしも!
丼なら、軽く5、6杯はいけるよ!」
アラド「おれも!」
ミチル「……その話、どないな経緯やねん?」
コウタ「ああ、前にモガミ重工でコンパチカイザーと
ソウルセイバーの模擬戦をやった時、
ジンプウさんが約束してくれたんでえ」
ショウコ「でも、いいのかな……
勝手に参加人数を増やしちゃって」
コウタ「てやんでえ、道産子の心意気って奴を
見せてもらおうじゃねえか」
ミチル(あのおっさん、東京生まれっぽいけどな)
アラド「ゼオラとラトも行こうぜ!」
ラトゥーニ「でも……」
ゼオラ「自分達の分は自分達でお金を出せば、
大丈夫じゃない?」
ラトゥーニ「じゃあ……」
アラド「うえっ、おれも自腹かよ?」
コウタ「トーヤもどうでえ?」
トーヤ「そうだな、カティアとメルアも誘って……」
トーヤ「あ、言っとくけど、テニア……お前も自腹だからな」
テニア「ええっ!?」
トーヤ「イクラ丼5、6杯ってさ、結構な値段なんだぞ。
コウタに便乗して、ご馳走になるわけにはいかない」
テニア「じゃあ、さっきの話!」
トーヤ「一回の食事でそんな金額、俺は出せないよ!」
テニア「ぶ~っ!
じゃあ、アルバイトでもやるしかないかぁ」
トーヤ「アルバイト、か……」
テニア「どうしたの?」
トーヤ「俺達、そういう生活に戻れるのかな、って」
テニア「わかんないけど……
その前にフューリーとの戦いを終わらせなきゃね」
トーヤ「ああ……そうだな」
トーヤ「行こう、ガウ=ラ・フューリアへ」
レフィーナ「そのようなことが……」
ダニエル「そうだ。
情況の変化に伴い、君達の目的地はラブルパイラから
ガウ=ラ・フューリア近傍空間に変更された」
ダニエル「化学兵器の積載と抜錨準備には
どのくらいかかる?」
レフィーナ「共に、あと2時間で終了します」
ダニエル「よかろう」
レフィーナ「議長……やはり、統合参謀本部の決定は
変わらないのですか? ガウ=ラ・フューリアには
多くの民間人が眠りについていて……」
ダニエル「決定は変わらん。ラブルパイラを破壊した
あの超大型宇宙船は脅威だからな」
レフィーナ「………」
ダニエル「だが、結果は変えられよう。
元帥閣下は、ハガネの動きを黙認されるおつもりだ」
レフィーナ「では……!」
ダニエル「君は君の任務を遂行したまえ。もっとも、
意図的に作業を遅延するような真似は許さんぞ」
レフィーナ「……わかっております」
ダニエル「では、以上だ」
(通信が切れる)
レフィーナ「あと2時間……」
ショーン「この場にいるのがもどかしいですが……
彼らを信じましょう」
レフィーナ「ええ……」
(ガウ=ラ・フューリアの全面にフューリー軍が出撃している。
南東端にグランティード・ドラコデウスとハガネが出現。出撃準備)