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剣、交わる時 ～ 第43話 ～

マイルズ「……ここまで来ても撃たぬとはな。 グランティード・ドラコデウスが 傷付くことを恐れているのか……」
マイルズ「それとも、ガウ＝ラ・フューリアの守りに 自信があるのか」
ギント「その両方かも知れませんな」
チカ「ねえ、ご主人様。 あの見えないバリア、ネオ・グランゾンの力で 何とかならないんですか？」
シュウ「……望ましい結果にはなりませんね。 それに、グランティード・ドラコデウスや トーヤ達の覚醒も促せませんから」
トーヤ「……シャナ＝ミア」
シャナ＝ミア「始めます、トウ＝ヤ」
トーヤ「ああ」
シャナ＝ミア「フューリー第一皇女たる シャナ＝ミア・エテルナ・フューラが 帰国しました」
シャナ＝ミア「今現在、ガウ＝ラ・フューリアの 指揮を執る者は応えなさい。 何故にガウ＝ラを浮上させたのか……」
シャナ＝ミア「私はそのような命を出した覚えも 許可した覚えもありません」
フー＝ルー「シャナ＝ミア様、 ガウ＝ラ・フューリアの指揮を執っておられるのは グ＝ランドン・ゴーツ総代騎士ですわ」
シャナ＝ミア「ならば、道を空けなさい。 このような戦いは、早急に終わらせなければ なりません」
フー＝ルー「それは出来ません」
シャナ＝ミア「あなた達は、主である私に刃を向ける気ですか」
フー＝ルー「あら…… 私達やガウ＝ラを捨て、鋼龍戦隊へ身を投じた 皇女殿下に言えることでしょうか」
トーヤ「それは俺とグランティード・ドラコデウスが……！」
フー＝ルー「確かに、戦は終わらせなければなりません。 しかし、そのことと地球人との血の交わりは 別問題ですわ」
フー＝ルー「私はグ＝ランドン様に従い、 皇女殿下とグランティード・ドラコデウスを 取り戻します」
トーヤ「そんなこと、やらせるものかよ！」
シャナ＝ミア「……そこにいる皆が、同じ意志なのですね？」
フー＝ルー「その通り。 実力を行使することに躊躇いはありません」
フー＝ルー「皇女殿下は、私達に皇家の真剣を向けられますか？ 　フューリーの純血を守ろうとする騎士団に対して」
シャナ＝ミア「………」
メルア「シャナ＝ミアさん……」
シャナ＝ミア「……私はフューリーだけでなく、 地球圏全体に住まう人々のために 行動しているのです」
シャナ＝ミア「もし、グ＝ランドンの目的がヴォーダの門を利用し、 地球に災いをもたらすことなのであれば……」
シャナ＝ミア「私はそれを看過するわけにはいきません。 騎士達よ、我が道を空けなさい」
シャナ＝ミア「私に従わぬのであれば、 逆賊として討つ覚悟は出来ています！」
カルヴィナ「……言い切ったわね、シャナ＝ミア」
アクセル「この期に及んでぶれてもらっては困る。 連中には敵城の門を開いてもらわねばならん」
シャナ＝ミア「………」
メルア（今まで自分を守ってくれていた人達と 戦うのよ……平気なわけなんてない）
フー＝ルー（シャナ＝ミア皇女殿下…… あなたが皇子であれば、私の心は乱れずに 済んだものを……）
フー＝ルー（私の選択が何をもたらすか、 この命を懸けて見極めさせていただきますわ）
リシュウ「あの女騎士……並々ならぬ気迫じゃの」
ゼンガー「不退転の決意は我らも同じ…… されど、彼らに大義なし」
フー＝ルー「あら、大義とは勝者側に生じるものですわ。 あなた達の歴史もそれを証明しているでしょう？」
ゼンガー「皇家の真剣は、 グランティード・ドラコデウスだけではない。 我が切っ先、止められるものなら止めてみよ」
フー＝ルー「今の私はグ＝ランドン様の騎士…… 命を賭して、あなた達を阻止してみせましょう」
カイ「トーヤ、お前は前に出るな。 グランティード・ドラコデウスの突破口は 俺達が開いてやる」
カイ「中に入り、バリアを解除できるのは お前達しかいない。ここで逸るなよ」
トーヤ「ええ。 ……シャナ＝ミア、行こう」
シャナ＝ミア「はい……！」
フー＝ルー（グ＝ランドン様の大義と私の贖罪…… 然るべき方に天命が下る……）
フー＝ルー（後はこの血を滾らせ、戦い抜くのみ！）
（作戦目的表示）

〈ｖｓ　フー＝ルー〉

[ゼンガー]

ゼンガー「罷り通るぞ、フー＝ルー・ムールー！」
フー＝ルー「ゼンガー・ゾンボルト……！　決戦の地で 命を賭して戦うに相応しい相手でしてよ！」

[トーヤ]

フー＝ルー「皇女殿下……地球人に迎合したあなたに、 フューリーの民を導く資格はありませんわよ」
シャナ＝ミア「私に刃を向けるのは構いません…… しかし、地球の民に対して、それはなりません」
フー＝ルー「グ＝ランドン様は、 地球人との共存など望まれていません。 そして、私は……」
トーヤ「何だって言うんだ！？」
フー＝ルー「いえ、グ＝ランドン様のために…… 我が運命を懸けて戦うのみ！」

[カルヴィナ]

カルヴィナ「フー＝ルー、お前がいかなる覚悟を持っていようと、 あたしはここを突破し、ガウ＝ラ・フューリアの中へ 行く……！」
フー＝ルー「アル＝ヴァンと再会するためにですか？」
カルヴィナ「それだけじゃない……真実を知り、 グ＝ランドンの野望を食い止める！」

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