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剣、交わる時 ~ 第43話 ~

(廊下)

トーヤ(いよいよ、グ=ランドン達との決戦か……)
メルア「トーヤさん……」
トーヤ「メルア、俺達はまたガウ=ラ・フューリアへ 行くことになる」
メルア「ええ……あそこから脱出した時、 そうなると思っていました。 だから、覚悟は出来てます」
トーヤ「そう言ってくれると、助かるよ」
メルア「今度も……必ず戻りましょうね、ここへ」
トーヤ「ああ。 それと……いつか言おうと思ってたんだけどさ。 俺、お前達に会えて良かったよ」
メルア「え? どうしたんですか、いきなり……」
トーヤ「戦いが好きになったわけじゃないけど…… 色々わかったこともあったし、大切な人を 何とか守れるようになったと思う……」
メルア(大切な人……?)
トーヤ「だから、感謝してる」
メルア「そ、そうですか。 私もトーヤさんと出会えて良かったと思ってます」
メルア「色々辛いことがあったけど、 何とか乗り越えられたのは……」
トーヤ「カティアとテニア、カルヴィナさん、 アキミ、アケミ……そして、鋼龍戦隊の みんなのおかげだよな」
メルア「え、ええ……」
(扉が開く)
コウタ「何でえ、お前ら……外にいたのかよ」
ラトゥーニ「すぐに出撃……」
トーヤ「ああ、わかってる」
ゼオラ「次の作戦は、グランティード・ドラコデウスが要よ。 しっかりお願いね」
アラド「おれ達も全力でサポートするからよ」
トーヤ「うん、頼りにしてる」
コウタ「この戦いが終わったら、また札幌に行くぜ。 ジンプウさんにイクラ丼をご馳走してもらうって話、 保留のままだからよ」
アラド「あっ、いいな、それ!」
コウタ「なら、お前らも来いよ」
ミチル「……その話、どないな経緯やねん?」
コウタ「ああ、前にモガミ重工でコンパチカイザーと ソウルセイバーの模擬戦をやった時、 ジンプウさんが約束してくれたんでえ」
ショウコ「でも、いいのかな…… 勝手に参加人数を増やしちゃって」
コウタ「てやんでえ、道産子の心意気って奴を 見せてもらおうじゃねえか」
ミチル(あのおっさん、東京生まれっぽいけどな)
アラド「ゼオラとラトも行こうぜ!」
ラトゥーニ「でも……」
ゼオラ「自分達の分は自分達でお金を出せば、 大丈夫じゃない?」
ラトゥーニ「じゃあ……」
アラド「うえっ、おれも自腹かよ?」
コウタ「トーヤとメルアもどうでえ?」
トーヤ「じゃあ、カティアとテニアも誘って…… あ、だけど、テニアは物凄く食べるからな。 お金が……」
メルア「アルバイトをして、稼ぐしかないかも」
トーヤ「アルバイト、か……」
メルア「どうしたんです?」
トーヤ「俺達、そういう生活に戻れるのかな、って」
メルア「わかりませんけど…… その前にフューリーとの戦いを終わらせなければ ならないです。皆さんの力をお借りして」
トーヤ「ああ……そうだな」
トーヤ「行こう、ガウ=ラ・フューリアへ」

《地球連邦軍南欧方面軍 アビアノ基地(鋼龍戦隊)》

[ヒリュウ改 ブリッジ]

レフィーナ「そのようなことが……」
ダニエル「そうだ。 情況の変化に伴い、君達の目的地はラブルパイラから ガウ=ラ・フューリア近傍空間に変更された」
ダニエル「化学兵器の積載と抜錨準備には どのくらいかかる?」
レフィーナ「共に、あと2時間で終了します」
ダニエル「よかろう」
レフィーナ「議長……やはり、統合参謀本部の決定は 変わらないのですか? ガウ=ラ・フューリアには 多くの民間人が眠りについていて……」
ダニエル「決定は変わらん。ラブルパイラを破壊した あの超大型宇宙船は脅威だからな」
レフィーナ「………」
ダニエル「だが、結果は変えられよう。 元帥閣下は、ハガネの動きを黙認されるおつもりだ」
レフィーナ「では……!」
ダニエル「君は君の任務を遂行したまえ。もっとも、 意図的に作業を遅延するような真似は許さんぞ」
レフィーナ「……わかっております」
ダニエル「では、以上だ」
(通信が切れる)
レフィーナ「あと2時間……」
ショーン「この場にいるのがもどかしいですが…… 彼らを信じましょう」
レフィーナ「ええ……」


第43話
剣、交わる時

〔戦域:ガウ=ラ・フューリア近傍宙域〕

(ガウ=ラ・フューリアの全面にフューリー軍が出撃している。 南東端にグランティード・ドラコデウスとハガネが出現。出撃準備)

出撃状況は

カイが出撃し、グランティード・ドラコデウスのサブパイロットは
 カティア  テニア  メルア
カイが未出撃で、グランティード・ドラコデウスのサブパイロットは
 カティア  テニア  メルア


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