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砂上の結界 バラルの園へ向かう ~ 第30話 ~

《バラルの園 跡地(鋼龍戦隊)》

[ハガネ ブリッジ]

テツヤ「艦長、目標地点への転移が終了しました」
ギント「周辺で何か動きはあるか?」
エイタ「レンジ1から3まで、特に反応なし」
マイルズ「やはり、バラルの園が 浮上した後の窪地は見当たらんか……。 座標に間違いはないのだろうな?」
テツヤ「はっ」
ギント「副長、Gコンパチブルカイザーを出し、 周辺を探らせろ」
テツヤ「了解しました」


第30話
砂上の結界

〔戦域:バラルの園跡地近くの砂地〕

(南端にハガネとヒリュウ改が出現)
アヅキ「艦長、出撃待機中のクスハ・ミズハ少尉より報告。 龍虎王が警戒を強めているそうです」
ギント「何かある……ということか?  クスハ少尉と直接話す。つないでくれ」
アヅキ「了解」
ギント「艦長だ。少尉の見解を聞かせてもらおう」
クスハ「はい。バラルの園は、バラルの本拠地…… そこには彼らが使役していた妖機人が 多数いたと思われます」
クスハ「これは私の推測ですが、地中に 妖機人のプラントか何かの残骸が存在していて、 龍虎王はそれを感知しているのではないかと」
ギント「ふむ……」
マイルズ「ベスト・アンサーとは言えんな。 それでは、跡地が見えぬ理由の説明にならん」
テツヤ「何かあるからこそ、 巧妙にカムフラージュされているのかも知れません」
マイルズ「それがデブデダビデの仕業だという確証はない。 クスハ少尉、龍虎王に直接問い質せんのか」
クスハ「す、すみません。 常に双方向の会話が出来るわけではなくて……」
マイルズ「……少尉の推測が正しいとすれば、 調査隊が見た亡霊とはラマリスではなく、 妖機人のことだったのか?」
テツヤ「ならば、そうだという報告があったのでは?」
ギント「司令。龍虎王も出し、 目標地点周辺の偵察をさせますが、よろしいか?」
マイルズ「うむ」
(Gコンパチブルカイザーと龍虎王が出撃)
ブリット「あのバラルの本拠地跡だ……ガンエデンや主要部分が 失われたとは言え、この距離まで近づいたら 念の残滓か何かが感じられると思ったけどな」
クスハ機人大戦の伝承によれば、 ここは虎龍王や龍虎王にとっても 因縁の地……」
ブリット「そして、イルイもかつてこの地に……」
クスハ「あの子がここにいるってこと、ないよね……」
ブリット「そうだったら、俺達にもわかるはずだ」
ロア「コウタ、カイザー・スキャナーで前方を調べてみろ」
コウタ「おう」
(念動力の共感)
クスハ「!」
ブリット「これは!」
(北側に妖機人が多数出現)
クスハ「ああっ、妖機人が!」
ショウコ「クスハさんの予想通り、ここに残ってたの!?」
コウタ「残骸にゃ見えねえぞ、あいつらは!」
ブリット「パーソナルトルーパーとアーマードモジュールも 交じっている!」
ロア「中に人は乗っていない。 マッドネットに操られている」
ブリット「ということは、バラルの園の跡地に デブデダビデがいるのか……!」
コウタ「スキャナーに反応があったぜ。 バリアみてえな物が張られてるな」
ロア「高エネルギーを一気にぶつければ、 結晶化現象を引き起こして物理的に 破壊することが出来るだろう」
ギント「司令、本艦のトロニウム・バスターキャノンにて 結界を破壊します」
マイルズ「うむ」
テツヤ「機動部隊各機、出撃せよ!」
(出撃準備)
カイ「エレーブ1より各機。 ハガネはバスターキャノン準備のため、動けない。 発射まで敵機を近づけるな」
(作戦目的表示)

〈敵機15機以上撃墜 or 4EP〉

(南東、南西に妖機人が複数出現)
エクセレン「ちょっと、あんな位置に!?」
キョウスケ「狙いはハガネか。 こちらが何をするつもりなのか、 わかっているようだな」
テツヤ「各機、ハガネに敵を近づけさせるな!」

〈敵機全滅 or 8PP〉

テツヤ「トロニウム・バスターキャノン発射まで あと60秒!」
ギント「射線上の味方機を退避させろ」
アヅキ「了解!  スティール2より各機! 直ちにバスターキャノンの 射線上より退避せよ!」
(射線上にいる味方機が退避する)
テツヤ「発射10秒前!」
アヅキ「総員、対衝撃・閃光防御!」
テツヤ「発射5秒前! 最終安全装置解除!」
(ハガネの射線軸上北側端に多数の妖機人が出現)
エイタ「射線上に敵機出現!」
ギント「構うな! 撃て!」

<トロニウム・バスターキャノンを撃つハガネ>


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