back index


分岐用シナリオ3 ~ 第29話 ~

[ガウ=ラ・フューリア 玉座の間]

シャナ=ミア「カロ=ラン・ヴイ…… 玉座機の奪還、大儀でありました」
カロ=ラン「はっ」
ダ=ニーア「皇女殿下におかれましては 長らく宸襟(しんきん)をお騒がせし、誠に申し訳ございません」
グ=ランドン「なお、グランティードのラースエイレムですが…… エ=セルダが脱走した際、カロ=ランから受けた 攻撃によってエイテルムごと破損していたようです」
カロ=ラン「私の失策だったというのか?」
グ=ランドン「地球人に我らの切り札を渡さずに 澄んだことは良しとしよう」
カロ=ラン「……神竜バシレウスにもラースエイレムがある。 グランティードが合神すれば、問題なかろう」
グ=ランドン「しかし、貴重な天上物質が二つも失われたのだ」
カロ=ラン「ソ=デスのラフトクランズは、 ラースエイレムを使う前に エイテルムが限界を迎えたようだが?」
グ=ランドン「ここ最近の酷使が祟ったか。 あと数回はもつと見込んでいたのだがな」
カロ=ラン(エイテルムの限界が近いと思われる騎士機を こちらに回したのはわかっていたが……)
シャナ=ミア「それで……玉座機の搭乗者は?」
グ=ランドン「グランティードから降りる際に 狼藉を働こうとしたため、投獄しました」
シャナ=ミア「いきなり斯様な地へ連行されれば、 無理もない話でありましょう。私が直に話します。 彼らをここへ」
グ=ランドン「それはなりませぬ。 彼奴らは先刻まで我らの敵だった者ですぞ」
ダ=ニーア「私も、あの2名は投獄が妥当かと考えます」
シャナ=ミア「しかし、彼の者が父親と同じように 玉座機を乗りこなしつつあることは真実……」
シャナ=ミア「私が説き、フューリーへの助力を請いましょう」
ダ=ニーア「皇女殿下は、エ=セルダの息子を馭者(ぎょしゃ)として お認めになるのですか……?」
シャナ=ミア「それが、玉座機に宿ると言われる フューレイムの意志でありましょう」
ダ=ニーア「しかし、シューンの血を継いでいるとは言え、 あの者の身体には……」
シャナ=ミア「フューレイムに選ばれた者しか玉座機を御せぬのです。 私達はその事実を認めねばなりません」
シャナ=ミア「いえ、彼の者がこの世に生を受けた時点で、 皆が受け入れなければならなかったのです。 私達は非常に近しい存在なのだということを」
グ=ランドン(……冗談ではない)
ダ=ニーア(我らの神がフューリー以外の者を受け入れるなど…… あり得ぬ。あってはならぬ)
カロ=ラン(玉座機のサイトロン・コントロール・システムに 不具合が生じているだけなのではないか)
グ=ランドン「グランティードが『鍵』としての役目を果たすには、 皇女殿下のみがお乗り下されば充分です」
シャナ=ミア「ですが、それでは不測の事態に対処できません」
グ=ランドン「勇猛果敢であらせられた先帝ならばともかく、 御身を戦の渦中へ置くわけには参りませぬ」
グ=ランドン「グランティードと皇女殿下は『鍵』に徹していただき、 ヴォーダの門より転び出るヴァウーラは 我が騎士団が討ち果たします」
シャナ=ミア「過去の大戦では玉座機と神竜が前線に立って 戦うことにより、かろうじて勝利を収めたのですよ」
グ=ランドン「ご心配は無用。ズィー=ガディンが完成した暁には、 玉座機に匹敵する力をお見せ致しましょう」
シャナ=ミア(……計画に反対していた者達を ここで説得するのは無理ですね)
シャナ=ミア「わかりました。 玉座機の馭者の件は、ひとまず取り下げましょう」
ダ=ニーア「賢明なご判断かと」
シャナ=ミア「ただし、獄へ赴き、彼の者と会います。 懸念するのであれば、同行なさい」
グ=ランドン「ならば、私が」
グ=ランドン(皇女殿下がこれ以上、 エ=セルダの息子に拘るのであれば、 あの手を使わねばならんな……)
カロ=ラン「……ところで、皇女殿下。 出撃前に申し上げたクストウェルの件ですが」
シャナ=ミア「あれを用いて、何をする気なのです?」
カロ=ラン「失った配下の補填を」
シャナ=ミア「クストウェルも過去の大戦で奮闘した機体…… ラースエイレムは、あと何回使えるかわかりませんよ」
カロ=ラン「構いません」
カロ=ラン(1回だけでも使えれば、充分だ。 我がカロクアラのエイテルムは、 今後のために温存せねばならぬからな……)

トーヤと一緒に捕まっているのは
カティア テニア メルア


back index