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髑髏の騎士 ~ 第18話 ~

《台湾 桃園基地(鋼龍戦隊)》

[ハガネ ブリッジ]

マイルズ「それは本当か……!?」
テツヤ「ええ。ヒリュウ改の空間転移装置の修理には 最低でも3日掛かるそうです」
マイルズ「ぬうう、何ということだ。 急ぎジャカルタへ向かわねばならんのに……!」
(通信)
アヅキ「ジャカルタの友軍部隊から入電!  デブデダビデが出現し、ラマリスを 多数捕獲したそうです!」
テツヤ「なっ……!」
マイルズ「何だと!?」

[ヒリュウ改 格納庫]

シャイン「……というわけで、 また鋼龍戦隊に加わることになりました。 皆様、どうぞよろしくお願い致しますわ」
メルア「………」
カティア「どうしたの、メルア?」
メルア「シャイン・ハウゼン王女殿下を こんなに近くで見られるなんて……感激です」
シャイン「私をご存じですの?」
メルア「は、はい、ファンなんです。 リクセント公国にも行ったことがあります」
シャイン「あら、そうでしたの」
スレイ「ファン……?」
レオナ「シャイン王女はセレブ関連の情報を扱う メディアでよく取り上げられているのよ。 知らなくて?」
スレイ「ああ、そういうことに興味はないのでな」
シャイン「ライディ様もご機嫌麗しゅう」
ライ「そちらもご息災のようで。 よもや、軍から王女殿下に依頼が行くと 思っていませんでしたが……」
シャイン「幸い、我が国にラマリスは現れておりませんが…… 彼らがもたらす災厄を見過ごすことは出来ません。 微力ながら、お手伝い致しますわ」
レーツェル「……我が友、ゼンガーも帰還した。 これで鋼龍戦隊は封印戦争終盤と 同等の戦力を持つことになる」
ライ「兄さん達の参戦も、今回は統合参謀本部の意志が 絡んでいると聞いているが」
レーツェル「ああ、それだけ事態が深刻だということだ」
クスハ「……レーツェルさん、龍虎王を運んで下さって ありがとうございました」
レーツェル「他にもグルンガスト弐式を持って来ている」
ライ「弐式のパーツは、 龍人機に組み込まれたんじゃなかったのか?」
レーツェル「あれがロールアウトした後、 パーツを新造して組み直したそうだ」
リシュウ「今回はグルンガストが零式から参式まで 勢揃いしておるのう」
ブリット「先生にも参戦していただけるなんて、心強いです」
リシュウ「そろそろ潮時だと思っていたがの。 看過できぬ事態じゃし、若い者の足を 引っ張らぬよう精進するわい」

[ヒリュウ改 艦内(食堂)]

アクセル「また会ったな、ハーケン」
ハーケン「よう、ワカメ・アルマー。 まさか、こんな形であんたの道と 交わることになるとはな」
(アクアはDFCスーツのまま)
アクア「ところで、あなたのファミリー・ネーム…… ブロウニングって、エクセレン少尉と同じよね。 もしかして、何か関係があったりするの?」
ハーケン「さて、ね。 俺はあんたの格好の方に興味あるけどな」
アクア「言っておくけど、これは水着じゃなくて DFCスーツ。TEアブゾーバーのダイレクト・ フィーリング・コントロールに必要なツールなのよ」
ハーケン「専門用語は苦手でな。俺にわかるのは、 そのカッコならエンドレス・フロンティアでも 生きていけそうだってことくらいさ」
アクア「す、好きで着てるわけじゃないんだから!」
ハーケン「OK、露出ガール。それじゃ質問に答えようか。 ブロウニングって名は、俺のマザー……って人から 受け継いだものさ」
アクア「母親って……」
アクセル「……それ以上の詮索は止すんだな」
アクア「あ……は、はい」
キョウスケシャドウミラー、ブロウニング……そして、アクセル。 そこから導き出される答えは……)
エクセレン(私はアクセルから聞いたけど……)
カーラ「でも、そこの2人の関係は説明してもらえるよね?」
アシェン「………」
ラミア「………」
コウタ「やっぱ、似てるよなあ」
アシェン「……音声データ、体格データが一致。 何だ、このガキ……と思ったが、それが素顔か。 コウタ・アズマ」
コウタ「ああ、そうか。 エンドレス・フロンティアに行ってた時は、 ずっとロア・アーマーを着てたからな」
カーラ「……見た目だけじゃなく、声もそっくりなんだね」
アシェン「言っておくが、私のマネをしていやがりますのは、 こっちのブサイクボインの方でごんす」
ラミア「私はW17……ラミア・ラブレスでありんす」
アシェン「17……なるほど、10番台か。 ペーぺーのクセに生意気極まりない」
アシェン「上下関係というものを しっかりと叩き込んでおかねばなるまい」
アシェン「愛想の欠片もない、ダメダメな妹よ。 私のことはアシェン姉様と呼ぶがいいのだ」
ラミア「了解。 では、姉様のことを私から説明してもよろしいですか」
アシェン「苦しゅうないぞよである」
ラミア「彼女はW07…… コードネーム、アシェン・ブレイデル」
ラミア「かつて、シャドウミラーで私より先に作り出された 戦闘用アンドロイドです」
ユウキ「では、彼女のデータがラミア少尉にも 活かされていると?」
ラミア「そう。アシェン姉様は、 私の原型と言える存在だと聞いている」
アクア(そうじゃないかと思ってたけど…… ハーケンもシャドウミラーと関係があるのなら、 さっきの話は……)
アクア(ううん、私が首を突っ込んでいいことじゃないわね)
アシェン「緑のムダ肉よ、説明ごくろう。 艦長共々、よろしく頼み申すのですなのだ」
トウマ「艦長?」
ハーケン「元の世界で陸上戦艦のキャプテンをやっていてな。 艦長でも、キャプテン・ハーケンでも、 ただのハーケンでも、好きに呼んでくれ」
アクセル(おれとハーケン、エクセレン…… そして、アシェンとラミアが一堂に会するとは……)
アクセル(レモン……貴様の導きだとでも言うのか)
(扉が開く)
ショウコ「……あ、お兄ちゃん。ここにいたのね」
コウタ「何でえ?」
ショウコ「カイ少佐の呼び出しよ。 第3ブリーフィング・ルームまで来てくれって」
コウタ「ああ、わかったぜ」

[ヒリュウ改 ブリーフィング・ルーム]

カイ「……お前を呼び出したのは、ロアから話を聞くためだ」
コウタ「ああ、どのモニターを使えばいいんでえ?」
カイ「3番だ」
コウタ「ロア、出てくれ」
(モニターオン)
ロア「………」
マイルズ「彼から話を聞く前に、私から報告がある。 ジャカルタを占拠していたラマリスの件だが…… 先程、その大半が消えたという報告が入った」
カイ「……!」
ギリアム「友軍が撃退したのではなく、消えたと?」
マイルズ「そう……デブデダビデがジャカルタに現れ、 友軍部隊を撃破した後、ラマリスを捕獲したのだ」
コウタ「何だってえ!?」
ロア「……スカルナイトの目的は、こちらの足止めだったか」
レフィーナ「ええ……そのためにヒリュウ改の推進部を 狙ったと思われます」
コウタ「一気に沈めなかったのは、どうしてでえ」
ロア「わからん。 何らかの意図があってのことだとは思うが……」
マイルズ「……私からも聞きたいことがある。 何故、デブデダビデはラマリスを捕獲したのだ?」
ロア「まず考えられるのは、自分達の戦力として使うことだ」
マイルズ「奴はラマリスを制御できると言うのか?」
ロア「今までその術を探っていた可能性は高い」
マイルズ「では、ラマリスの運び先は?  やはり、ダークアイアン・キャッスルなのか?」
ロア「ああ。ダークブレイン軍団を取り仕切っていた スカルナイトまで生きていたのであれば、 あれが存在しているのは確実……」
ロア「だが、全ての機能を 回復しているわけではないと思われる」
マイルズ「ダークアイアン・キャッスルを見つける術は?」
ロア「以前にも言ったが、あれは高度なカムフラージュ機能を 持っている。接近すれば、コンパチブルカイザーの センサーで探り出せるかも知れないが……」
マイルズ「カムフラージュ機能が破損している可能性は?」
ロア「何とも言えんが、 デブデダビデが結界を張っているケースもあり得る」
ロア「そうだとしたら、厄介だ。 周囲の空間がねじ曲げられ、容易に辿り着けない」
マイルズ「むう……現時点では受け身にならざるを得ないのか」
レフィーナ「司令、今後の任務はどうなるのでしょうか?」
マイルズ「ジャカルタにはまだラマリスが残っている。 時間が経てば、数が増えるだろう」
マイルズ「ヒリュウ改は桃園基地に留まり、 空間転移装置を修復。 ハガネはジャカルタへ転移し……」
マイルズ「SRX計画のケンゾウ・コバヤシ博士が 立案した作戦を遂行してもらう」

REPORT
強化パーツ『テスラ・ドライブ』を入手しました。

REPORT
換装武器『ネオ・チャクラムシューター』を入手しました。
換装武器『ハイパー・ビームライフルS』を入手しました。
換装武器『ブーストハンマー』を入手しました。

REPORT
換装武器『シシオウブレード』を入手しました。
換装武器『エナジードレイン』を入手しました。
換装武器『ウェポンブレイカー』を入手しました。

REPORT
機体『龍虎王』を入手しました。
機体『フェアリオン・タイプS』を入手しました。
機体『グルンガスト弐式』を入手しました。


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