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共鳴 地上ルート ~ 第9話 ~

〈ゼラニオのHP20000以下〉

ビルゴー「こ、これでは、レジアーネ様から叱責を……!  いや、それはむしろ……」
親衛隊兵「ビルゴー様!?」
ビルゴー「……もういい、作戦は失敗だ。転移しろ」
(ゼラニオが転移する)
エイタ「戦域内の敵機反応、全て消失」
ギント「両舷停止。 現在高度でTD滞空しつつ、全周警戒を厳となせ」

[伊豆基地 食堂]

カイ「ジョッシュ、 お前達が伊豆基地を守ってくれていたとはな」
ジョッシュ「ちょうどジェアン・シュヴァリアーの封印が 解かれた後だったので」
アクア「リムとグラキエースも元気だった?」
リム「ええ」
グラキエース「体調に変化はない」
アクア「ふふっ、あなたらしい返答ね」
(足音)
トーヤ「あの……」
ジョッシュ「君は……トーヤ・シウンだな。 俺はジョシュア・ラドクリフ。 ジョッシュと呼んでくれていい」
トーヤ「何故、俺のことを知ってるんです?」
ジョッシュ「ギリアム少佐から話を聞いていた。 そして、君が俺に尋ねたいこともわかる」
トーヤ「え?」
ジョッシュ「俺がジェアン・シュヴァリアーのシュンパティア…… マン・マシン・インターフェースを起動させた時、 共鳴に似た反応があった」
ジョッシュ「君のグランティードでも 同じことが起きたんだろう?」
トーヤ「そ、そうですが、共鳴って……」
カイ「どういうことだ?」
(足音)
クリフォード「……ジョッシュ」
ジョッシュ「クリフ、何かわかったのか?」
クリフォード「ああ」
カイ「説明してもらえるか、ドクトル」
クリフォード「ええ。共鳴現象……シュンパティア同士のそれは 封印戦争でも確認されていました。 ……覚えているか、グラキエース」
グラキエース「ああ……あれがきっかけとなり、私はここにいる」
トーヤ「……?」
ジョッシュ「やはり、似ていたのか?」
クリフォード「ああ、テレメーターの記録を突き合わせた結果……」
クリフォード「シュンパティアは、グランティードの サイトロン・システムを簡略化した物では ないかという推論が導き出された」
カイ「何……!?」
アクア「それって、もしかして……!」
クリフォード「シュンパティアのオリジナルは、 サイトロン・システムかもしれないということだ」
リム「ええっ!?」
ジョッシュ(それが正しいのなら、 ファブラ・フォレースは…………)

[伊豆基地 内部(医務室)]

ギリアム「先程の戦闘中、眠り姫の様子に変化はあったか?」
サイカ「いえ。ずっと監視していましたが、 目覚める気配はありませんでした」
ギリアム「そうか……」
サイカ「少佐は、先程の敵の目的が 彼女とドリフト・ウィングの奪還だと 考えておられるのですか?」
ギリアム「鋭いな」
サイカ「少佐の下で働いていれば、これぐらいの推論は。 念のため、メキボス・ボルクェーデ特使に 確認されますか?」
ギリアム「いや、いい」
サイカ「先程、聞いたのですが……まもなくヒリュウ改が ラブルパイラから帰還するそうですね」
ギリアム「ああ。彼らが得た情報によって、俺の疑問が 晴れればいいのだがな……」


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