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転移航路 宇宙ルート ~ 第8話 ~

〈ゼラニオ撃墜〉

キナハ「よ、よもや、こんな……!  最悪、最悪の事態ですよ!」
キナハ「残存機の自爆装置をアクティブに!  私の機体を転移させなさい! 早く!」
バイオロイド兵「了解」
(ゼラニオが爆発)
ユン「ゼラニオ級、撃沈!」
レフィーナ「ヨン少尉の意向を汲んで、 残存敵機をろ獲しますか?」
マイルズ「いや、残った敵機にブービートラップが 仕掛けられているかも知れん」
ショーン(ほう、いい読みをなさいますな)
マイルズ「ここで余計なトラブルを抱えるわけにはいかん。 速やかに敵機を排除せよ」
レフィーナ「了解です」
(作戦目的表示)

〈敵機全滅〉

ユン「戦域内の敵機反応、全て消えました」
レフィーナ「両舷停止。 全周警戒を厳としつつ、コースを再計算。 各機を帰艦させ、速やかに修理と補給作業を」

[ヒリュウ改 格納庫]

エクセレン「ヨンちゃんの読み通り、 敵と鉢合わせしちゃったわね」
クスハ「彼らはあそこで何をしていたんでしょうか……」
エクセレン「ん~、誰かと待ち合わせしてたんじゃなぁい?」
イルム「さっきの連中が補給部隊の類いだったら、 ゴライクンルは本格的な軍事行動を 展開しつつあると思った方がいいな」
アヤ「彼らだけじゃない、 ガイアセイバーズの残党も出て来たわ」
ラッセル「しかも、キャニスで……。 封印戦争の時、あれにはマシンナリー・チルドレンが 乗ってましたよね」
ライ「ああ」
ブリット「彼らの生みの親であるイーグレット・フェフは グランド・クリスマスの決戦で倒れたんだ。 なのに、あれだけの人数を維持できるんだろうか」
イング「どこかで低温睡眠状態のまま 保存されていたのかも知れません」
アイビス「じゃあ、キャニスは?  あれ、生産や整備に手間が掛かる 機体だと思うけど……」
ツグミ「おそらく、どこかのプラントか輸送船に 保管されていたんじゃないかしら」
エクセレン「宇宙にガイアセイバーズの秘密基地が あるかも知れないってこと?」
ツグミ「あくまで可能性の話ですが」
エクセレン「ヤな感じねぇ。 狙い澄ましたかのように空間転移直前の タイミングで襲ってきたし」
レオナ「こちらの行動を監視していたのかも知れませんね」
キョウスケ「連中の目的は、ガイアセイバーズを倒した おれ達への復讐か」
エクセレン「執念深かったものね、あの人達」
カチーナ「チッ、アレス・ガイストにキャニス、 ゴライクンルと封印戦争の亡霊が蠢いてやがる。 スッキリしねえぜ」
イルム「今回の航海もな。腑に落ちない点が多いぜ」
ライ「自分も同感です」
アヤ「ヴィレッタ隊長も訝しんでいたし…… いずれ、上からきちんと説明してもらえるのかしら」
イング「………」
マイ「どうした、イング。浮かない顔をして……」
イング「あ、いや……」
イング(あのキャニスの搭乗者は 本当にマシンナリー・チルドレンだったのか……?)

[ヒリュウ改 戦隊司令公室]

ブライアン「空間転移直前と直後に遭遇戦とは、 多事多難な航海だね」
マイルズ「申し訳ありません、特使閣下」
ブライアン「まあ、鋼龍戦隊らしいと言えるけどね。 航海日程に遅れが出なければいいよ」
レフィーナ「それは大丈夫です。 現在位置からなら、二日間の通常航行で ラブルパイラに接触できます」
ブライアン「ふむ、二日か……」
マイルズ「何かご懸念のことでも?」
ブライアン「ああ、ゾヴォークの転移航路から ラブルパイラの軌道まで随分近いなと思ってね」
マイルズ「そうですな……。 二日で到達できる距離など、宇宙空間では 指呼(しこ)の間だと言えましょう」
ブライアン「はたして、そんな近くにある物を ゴライクンルが見過ごすかな?」
マイルズ「……特使閣下のご想像通りなら、 そもそも我々にあのような手段で コンタクトを取らないと思いますが」
ブライアン「そうだね、杞憂であることを祈ろう……」


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