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光るグランティード 地上ルート ~ 第8話 ~

〈グランティード出撃後2 NEXT PP〉

アル=ヴァン「くっ、オルゴン・エクストラクターの出力が…… グランティードのあの一撃が響いたか」
アル=ヴァン(だが、彼が玉座機のバスカー・モードを 起動させられるのなら……)
アル=ヴァン(この情況が、そうさせたのであれば……)
アキミ「あいつ、動きを止めた!?」
アル=ヴァン「……フー=ルー、不覚を取った。 現戦域から撤退する。ジュア=ム達も下がらせろ。 オルゴ転送基の転移座標は、後で連絡する」
フー=ルー「待って、もう少しで……」
アル=ヴァン「以上だ」
(残った敵機が南端まで移動し、ラフトクランズ・アウルンがグランティードの方を向く)
アル=ヴァン「……また会おう」
(ラフトクランズ・アウルンが撤退、残った敵機が撤退)
アキミ「逃げた……のか?」
アケミ「何にせよ、 トーヤとカティアのおかげで助かったわ……」
トーヤ「………」
カティア「トーヤ君?」
トーヤ「ああ、大丈夫……大丈夫だ」

[伊豆基地 格納庫]

カティア「トーヤ君、本当に何ともないの?  あのバスカー・モードを使って……」
トーヤ「辛くはなかった。むしろ、グランティードが 力を貸してくれたような感じだった」
カティア「確か、セルドアさんの声が聞こえたって 言ってたよね?」
トーヤ「そう思ったけど、気のせいかも知れない。 バスカー・モードのことを教えてくれたのは 多分、サイトロン・システムだろうし……」
カティア「後は、あの灰色のソーンのパイロット…… まるで、トーヤ君のことを知ってるかのような 口ぶりだったわ」
トーヤ「俺に覚えはない……けど、あの男は父さんのことを よく知ってたようだった」
トーヤ「俺が知らない、 エセルダという名の父さんのことを……」
(足音)
アケミ「トーヤ、さっきは助かったわ」
アキミ「グランティードをあんな風に使えるなんて、 凄かったぜ」
トーヤ「俺一人でやったことじゃない……」
ギリアム「だが、灰色のソーンを撃退したのは君だ」
トーヤ「……出るなって言われてたのに、出たんですよ」
ギリアム「そのことで君達を罰するつもりはない。 結果的に基地は救われたのだから」
トーヤ「グランティードのバスカー・モードのおかげです」
アキミ「肩と脚が変形して、槍みたいな武器を出したよな。 必殺技が使える高出力モードってことか?」
トーヤ「そういう解釈でいいと思う」
カティア「でも、常に発動させられるわけじゃないわ」
ギリアム「トーヤ、君はソーンのパイロットと 何か話していたようだったが……」
トーヤ「知らない相手です。 声は不自然な、機械を通したような感じでした」
ギリアム「ふむ……他には?」
トーヤ「ソーンのパイロットは、 父がグランティードに乗っていると 思っていたようでした」
ギリアム「君の父親を知っていたのか」
トーヤ「ええ。それで、ベルゼルートを捕まえた時、 俺が大人しく投降するなら、退却すると……」
ギリアム「ほう」
トーヤ「本気だったかどうかはわかりません。 あと、『騎士』という言葉を口にしていました」
ギリアム「騎士……?」
トーヤ「ええ。 人質を取ったのは、騎士らしからぬ行動だったと……」
ギリアム「そうか。後で報告書をまとめる時、 話を聞かせてもらうことになるかも知れん」
トーヤ「わかりました」
ギリアム「今後のことだが、もう君達が危険を冒す必要はない。 グランティードはこちらで預かる」
トーヤ「でも、あれを動かせるのは俺だけです」
ギリアム「承知している。 調査の際は協力を仰ぐことになるだろうが……」
トーヤ「いえ、俺……グランティードに乗ります」
アケミ「トーヤ……!」
ギリアム「それが何を意味するか、わかっているのか?」
トーヤ「ええ、もちろん……戦うのは怖いですよ。 でも、逃げていたら答えは見つからない…… 自分の力で見つけるしかない。そう思ったんです」
アケミ「ちょっと待って、本当にそれでいいの?」
トーヤ「アキミとアケミだって、ソウルセイバーで出たのは 黙って見てられなかったからなんだろう?」
アキミ「ああ……」
トーヤ「俺にはグランティードという力がある……。 それを使える……」
トーヤ「だから、真実を知ること以外にも、 やらなきゃならないことがあるんじゃないかって、 そう思ったんだ」
ギリアム「その気持ちは尊重したいが、 君一人だけではグランティードを動かせない。 カティア達とも相談すべきではないか?」
カティア「………」
トーヤ「……そうですね」
ギリアム「その上で納得がいったなら、 私からレイカー司令に具申してみよう」
トーヤ「わかりました」
アキミ(トーヤが決意したのなら、俺だって……)

[伊豆基地 内部(通路)]

カルヴィナ(……無様ね。返り討ちにされて、逃げられるなんて)
カルヴィナ(だけど、灰色のソーンは再びあたしの前に現れた。 二度あることは三度ある。今度は必ず……)
カルヴィナ(必ず殺してやる……!)
(足音)
メルア「あの、カルヴィナさん……」
カルヴィナ「……来ないで。今は誰とも喋りたくない」
メルア「そう……ですか」
カルヴィナ「………」
カルヴィナ「……一言だけ言っておくわ。 さっきはあんたの機転で助かった。ありがとう」
メルア「カルヴィナさん……」
カルヴィナ「もういいわ。テニアの様子を見に行って」
メルア「はい……」

[伊豆基地 医務室]

テニア「……さっき精密検査を受けたけど、 大丈夫だって言われたよ」
カティア「そう……良かったわ」
テニア「あたし、身体は頑丈だもん」
メルア「けど、無理しちゃ駄目です、テニアちゃん」
テニア「わかってる。今日は大人しくしてるよ。 それにしても、トーヤが見舞いに 来てくれるなんて……ちょっと意外かも」
トーヤ「……テニアとメルアに話したいことがあって」
テニア「もしかして、これからも グランティードに乗るっていう話?」
トーヤ「ああ……俺は知りたいんだ。 父さんの本当の姿……俺にグランティードを 託した理由……そして、敵の正体と目的……」
トーヤ「他にも色んな疑問がある。 それらの答えを見つけるには、グランティードで 戦い続けるしかないと思う」
メルア「………」
トーヤ「あれに乗らなければ、命は安全かも知れない……。 でも、それじゃ真実に辿り着けないような 気がするんだ」
テニア「………」
トーヤ「俺だけじゃ、グランティードは動かせない。 だから、3人の力を貸して欲しい」
テニア「あたしはいいよ。 カルヴィナと一緒に父さんや母さん達の 仇を討つって決めてるし」
メルア「私も……真相を知りたいです。 何も知らないままでいるのは嫌です」
カティア「じゃあ、決まりね」
トーヤ「……いいんだな?」
カティア「今の私には……そうするしかないもの。 だから、さっきもグランティードに乗ったのよ」
トーヤ「わかった……」
トーヤ(真実を知ったからって、 父さんが帰ってくるわけじゃない…… カティアやメルア、テニアの両親も……)
トーヤ(けど、忘れて生きていくことなんて出来ないんだ。 俺も、みんなも……)

REPORT
強化パーツ『SPドリンク』を入手しました。


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