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甦る亡霊 宇宙ルート ~ 第4話 ~

[ハガネ ブリーフィング・ルーム]

カルヴィナ「イルム中尉。 このような情況下で申し訳ありませんが、 お聞きしたいことがあります」
イルム「俺には無理して敬語を使わなくていいぜ。 畏まられると、かえって怖い。 何か裏があるんじゃないかってな」
カルヴィナ「……えらい言われようね」
イルム「そう、それぐらいがちょうどいい」
アヤ「私も構わないわよ、カルヴィナ少尉」
カルヴィナ「了解」
イルム「で、何が聞きたいんだ?」
カルヴィナ「戦地任官とは言え、 鋼龍戦隊の一員になったわけだから…… 隊内の事情とか、任務について」
イルム「ああ、お前と月で出会う前の任務は、 新編成での慣熟航行だった」
カルヴィナ「新編成?」
イルム「こないだの大戦……封印戦争の後、鋼龍戦隊は 極東方面軍から統合参謀本部の管轄下に置かれてな。 新しい戦隊司令と艦長が就任したんだ」
カルヴィナ「それが、マイルズ・ブースロイド准将と ギント・キタウミ大佐ね。地方から中央なんて、 言ってみれば栄転じゃない、あんた達」
リュウセイ「ところが、そうでもないんだよな」
カルヴィナ「なら、新任の司令と艦長は、 茨の鞭を持った猛獣使いといった所かしら」
イルム「言い得て妙だね。 まあ、厳しく管理されてるよ、マイルズ司令に」
リュウセイ「細けえんだよな、ホント」
ライ「以前より窮屈な印象は否めないが、 俺は気にならん。軍隊だからな」
リュウセイ「そりゃまあ、お前は正式なルートで 軍に入ったからいいかも知れないけどさ。 俺やアヤ、マイは民間からのスカウトだし」
テニア「えっ、そうなの?」
リュウセイ「ああ。俺は高校生の時、 バーニングPTの腕を見込まれて、 SRXチームに入ったんだ」
アヤ「私のマイは、父親がSRX計画という ロボット兵器の開発プロジェクトに 関わっていたことがきっかけよ」
テニア「ふ~ん」
カルヴィナ「……それで、 鋼龍戦隊の前司令とハガネの前艦長は?」
イルム「前司令のレフィーナ・エンフィールド中佐は 汎用戦闘母艦ヒリュウ改の艦長に専任……」
イルム「ハガネの艦長だったテツヤ・オノデラ少佐は、 副長になってる」
カルヴィナ「つまり、降格ってことね。あの事件の引責かしら?」
イルム「まあね」
テニア「あの事件って?」
カルヴィナ「グラスマン前大統領の死亡事故よ。 封印戦争中、大統領の搭乗機とハガネが衝突して、 故意か事故かで物議を醸してたでしょ」
テニア「よくわかんない……」
イルム「真相は異星人だった特次副大統領が仕組んだ、 壮大な大統領暗殺計画だったわけだが……世間体を 意識して、再編成と管理強化が図られたってわけ」
テニア「えっと……つまり、問題児が多いクラスに 厳しい先生が来たってこと?」
リュウセイ「問題児扱いかよ、俺達」
ライ「あながち間違いではないな。整備に手間が掛かる 規格外の機体が多く、予備パーツや多岐にわたる 火器の弾薬確保には、相当なコストと手順を要する」
リュウセイ「確かに……金食い虫だもんな、うちの隊」
カルヴィナ「そこにあたしのベルゼルートが加わったってわけね。 で、鋼龍戦隊の現時点での作戦目的は?」
イルムクロスゲート宙域へ行って、 監視艦隊と合流することさ」
カルヴィナ「クロスゲートって…… ここに来てから何回か耳にしているけど、 あの大きなリング状構造物のこと?」
イルム「ああ」
カルヴィナ「あんなことが起きるなんて…… あれは、連邦政府が発表した 異星人の大型艦なんかじゃないわね?」
アヤ「政府の公式発表は、 世の耳目を真実から逸らすための欺瞞よ」
イルム「そう……元々、あれは南極の氷下にあった遺跡だ。 誰がいつ、何のために造ったかわからないが、 異世界に通じている」
イルム「封印戦争で主に南米地区を襲撃したルイーナは、 あのクロスゲートから出て来たんだ」
カルヴィナ「そんなことが……」
イルム「その後、地球は次元断層に覆われ、 ブラック・スカイが発生した。 テニア、お前もそれは知ってるだろう?」
テニア「うん……あたしが住んでた街も大騒ぎだったから」
イルム「色々あって、ルイーナは俺達が倒したんだが…… クロスゲートは破壊することが出来ず、 低軌道上に残ってしまった」
イルム「戦後、連邦軍の宇宙艦隊がクロスゲートを監視し、 本格的な調査が始まろうとした所で、さっきの現象だ。 万が一の事態に備えて、俺達は監視艦隊と合流する」
テニア「万が一って……」
カルヴィナ「ルイーナがまた出て来るって言うの?」
イルム「あるいは、それに近しい存在がな。 統合参謀本部は、俺達に水際で 食い止めさせる気だろう」
カルヴィナ「あの光のシャワー……もう手遅れじゃないの」
イルム「だとしても、それに対処するのが俺達の仕事だ」
カルヴィナ(差し詰め、正義の味方ってわけね。 ……あたしは違うけど)

《クロスゲート宙域(鋼龍戦隊)》

[ハガネ ブリッジ]

テツヤ「艦長、ホーマン軌道にて 低軌道350キロメートルへの遷移を開始します」
ギント「うむ」
マイルズクロスゲートの様子は? 変化なしか?」
エイタ「そのようです」
ギント「司令、クロスゲートと同高度に遷移終了後、 機動部隊を展開させたく思いますが、よろしいか?」
マイルズ「敵が確認されたわけでもないのにか?  それでは何か起きた時、部隊を回収するまで 対応できなくなるぞ」
ギント「そのリスクを考慮した上で、 必要な措置と判断致しました」
マイルズ「ベスト・アンサーではないな」
ギント「では、取り下げます」
テツヤ(艦長はクロスゲートをかなり警戒しておられる。 封印戦争であれを目の当たりにした俺もそうだ。 なのに、司令は……)
マイルズ「いや、待て」
テツヤ「!」
マイルズ「前言を撤回する。 何か起きた時、ではない。既に事は起きていた。 だから、警戒を深めておくに越したことはない」
マイルズ「艦長、具申通り、機動部隊の出撃を許可する」
ギント「はっ」


第4話
甦る亡霊

〔戦域:地球低軌道近傍宙域〕

(南東端にハガネがいる。出撃準備)
テツヤ「艦長。機動部隊各機、展開しました」
ギント「では、これよりクロスゲートへ接近する。 両舷前進原速。全周警戒を厳となせ」
テニア「わあ……綺麗だな、地球」
マイ「宇宙へ上がる時、見てなかったのか?」
テニア「うん……前の日、興奮して寝られなくてさ、 シャトルに乗ったら寝ちゃったんだ」
マイ「……そう」
テニア(でも……宇宙になんか行かなかった方が良かった。 あんなことが起きるんだったら……)
カルヴィナ「テニア、レーダーをきちんと見て」
テニア「……わかってるよ」
カルヴィナ(どんな情況だろうと、 あの灰色の奴が現れたら、今度こそ……)
イング「! この感じは……」
イルム「どうした、イング?」
イング「誰かに見られているような気がします。 気のせいかも知れませんが」
マイ「いや、私も感じる。 異質な……敵意のような……」
イルム「少なくとも味方じゃないってことか」
カルヴィナ「あんなアバウトな言葉が、 信用に値するの?」
イルム「うちは連邦軍随一の念動力者部隊でな。 もっとも、俺は違うが」
カルヴィナ「念動力で敵を察知すると言うの?  よくわからない話ね」
ライT-LINKシステムで思念を増幅することにより、 特殊な感覚……触感に近い第六感と例えられて いるが、それを広げ、敵の位置を把握する」
カルヴィナ「あんたもそうなんだ?」
ライ「いや、俺は知識として知っているだけだ」
カルヴィナ「そう。エスパーが何人もいるんなら、 こないだの連中の根城も突き止めて欲しいわね」
イルム(やれやれ、突っかかってくるねぇ)
ヴィレッタ「……アヤ、何かわかるか?」
アヤ「ええ……2時の方向から 何かが近づいてくるようです。 数は……1」
ヴィレッタ「2時……クロスゲートの方角か。 各機、迎撃態勢を取れ」
リュウセイ「何か、ぞわぞわするな。嫌な感じだぜ」
リョウト「うん……どんどん強くなってるね」
カルヴィナ「話がオカルトじみてきたわね。 まだ何も見えないんだけど」
テニア「でも、嘘は言ってないよ。 あたしにも、わかるような気がする……」
カルヴィナ「あんたもエスパーだったってわけ?  冗談でしょ」
テニア「ベルゼルートに乗る前は、 こんなことなかったんだけど……。 カルヴィナは何も感じなかったの?」
カルヴィナ「胡散臭さなら、さっきからね。 念動力者の話よ」
(ハガネにアラート)
エイタ「接近中のアンノウンを視認!  2時方向、俯角15より近づく!」
ギント「メイン・スクリーンに映像を出せ」

<高速で飛行するエントリヒ・ガイスト>

〔戦域:地球低軌道近傍宙域〕

マイルズ「な……何だ、あれは!?」
テニア「か、怪獣!?」
イルム「あいつ、見覚えがあるぞ」
イング「アレス・ガイスト……!」
リオ「えっ!?」
リュウセイ「そうだ……でけえ翼が付いてるが、 あれはアレス・ガイストだ!」
リョウト「確かに……!」
リオ「けど、アレス・ガイストは結果時に アダマトロンへ取り込まれたはずでしょ!」
ライ「別の機体……複製か、模造品である可能性も否めん」
リュウセイ「このタイミングじゃ、 クロスゲートから出て来たと考えた方が 自然じゃねえか?」
ライ「なら、奴はどうやって復活した?  アダマトロンは俺達の手で消滅させたんだぞ」
リュウセイ「そりゃ、こっちが聞きてえぐらいだぜ」
ヴィレッタ「スピリア0からスティール2。指示を求む」
ギント「……司令、ご判断を」
マイルズ「む、むう……目標がクロスゲートから 出て来たのであれば、統合参謀本部の指示を 仰ぎたい所だが……返答を待っている時間はないか」
マイルズ「やむを得ん。警告を出せ、艦長」
ギント「了解。目標に警告を出します」
カルヴィナ「……イルム中尉、どういうこと?  話が見えないんだけど」
イルム「倒したはずの敵が、亡霊となって現れたのさ。 ……こっちのレンジ内に入ってくるぞ」
(西端にエントリヒ・ガイストが出現)
???(エントリヒ・ガイスト)「………」
ヴィレッタ「中にドゥバン・オーグは乗っているのか?」
アヤ「わかりません。 少なくとも、人間の思念は感じられません」
アヅキ「目標はこちらからの警告を無視!  応答ありません!」
マイルズ「やむを得ん、攻撃を許可する!」
ヴィレッタ「了解。スピリア0より各機、攻撃を開始せよ」
カルヴィナ「あんなのと戦う謂われはないんだけど……!」
(作戦目的表示)

〈vs ???(エントリヒ・ガイスト)〉

[リュウセイ]

リュウセイ「どうやって復活したのか知らねえが…… 再生怪獣にしちゃ、見た目が パワーアップし過ぎだぜ」

[ライ]

ライ「あのアレス・ガイストが本物だろうが 偽物だろうが、クロスゲートから 現れたのは事実か……?」

[ヴィレッタ]

ヴィレッタ(アレス・ガイストは封印戦争最後の戦いで 消滅せず、クロスゲートの向こう側を 漂っていたとでもいうのか……?)

[イルム]

イルム(似て非なる物とは思えないな。 リュウセイが言った通り、クロスゲートの中から 出て来たとしたら……)
イルム(いったい、どうやって蘇ったんだ?)

[イング]

イング(あの時の僕のように…… アレス・ガイストもアダマトロンから 離脱したというのか……!?)

[リョウト]

リョウト(僕達と戦ったアレス・ガイストが 復元された物なのか、何らかの手段で コピーされた別物なのか……)
リョウト(それに、僕達を襲ってきた理由は何なんだ?)

[カルヴィナ]

カルヴィナ「まるでアインストね。 事情はわからないけど、あんな得体の知れない物に やられるわけにはいかない」

[HP35000以下]

(アレス・ガイストが揺れてプラズマを発する)
リョウト「アレス・ガイストの様子が……!」
???(エントリヒ・ガイスト)「………」
マイ「あっ、逃げる……!?」
(エントリヒ・ガイストが撤退)
リオ「は、速い!」
エイタ「目標、戦域から急速離脱!  地球へ降下します!」
マイルズ「逃がすな! 追撃しろ!」
ギント「各機を即刻大気圏へ突入させることは 不可能です。本艦で追尾することになりますが、 よろしいか?」
マイルズ「む、むう……」
ギント「それを踏まえた上でのご指示を」
マイルズ「言われるまでもない。 統合参謀本部の判断を仰ぐ。それまで待機せよ」
テツヤ(何だって……?)
ギント「……了解。 副長、補給と修理が必要な機体を帰艦させろ」
テツヤ「はっ」
テツヤ(まさか、この情況で待機だなんて……)

[ハガネ ブリッジ]

ダニエル「アンノウンがアレス・ガイストと 同一存在であるとしたら、由々しき事態だな。 前大戦で消滅した物が蘇ったのだから」
マイルズ「はっ……対応はどのように?」
ダニエル「現在、検討中だ。 結論が出るまで、ハガネはクロスゲート近海の 警戒任務を遂行せよ」
マイルズ「了解致しました」
ダニエル「なお、アンノウンは低軌道に侵入後、 降下軌道を変更したらしく、 地上からの観測でもロストした」
マイルズ「意図的にいずこかへ潜伏したと……」
ダニエル「その通りだ。 他にもクロスゲートの拡散光現象と同時に 複数のアンノウンが地球へ降下している」
マイルズ「そのようなことが……」
ダニエル「情況次第では地球へ降りてもらうことも あり得るから、そのつもりで」
マイルズ「はっ」
ダニエル「では、以上だ」
(通信が切れる)
マイルズ「艦長、聞いての通りだ。 地球への降下準備を進めつつ、 クロスゲート監視艦隊との合流を」
ギント「了解です」

[ハガネ 格納庫]

リュウセイ「まさか、アレス・ガイストと出くわすなんてな」
リョウト「うん……」
ライ「まだあの機体がそうだと断定できたわけじゃない。 複製、あるいはデッドコピーだという可能性もある」
リュウセイ「デカくなって、翼も生えてんのに デッドコピーってことはねえと思うな。 むしろ、先祖返りじゃねえか」
ライ「そうだとしても、 アインストの紛い物であることに違いはない」
イング「いずれにせよ、アリエイル・オーグ少尉に 伝えておいた方がいいのでは?」
イルム「ああ……場合によっては、 あいつを目覚めさせることになるかもな」
カルヴィナ「……ねえ、アレス・ガイストって何なの?」
イルム「それを説明する前に…… ガイアセイバーズって知ってるか?」
カルヴィナ「大統領の直轄部隊でしょう、連邦軍とは別組織の。 パリ制圧を目論んだゾヴォーク部隊の撃退に 成功したって、喧伝(けんでん)してたよね」
イルム「そう。そのガイアセイバーズの一部隊、 ベータ・セイバーの指揮官機が アレス・ガイストだ」
カルヴィナ「あれが? あんな怪物が?」
リュウセイ封印戦争の時は もうちょっとスッキリした外見だったんだけど」
カルヴィナ「それでもアインストのように見えるわ」
リョウト「実は、関係があったりするんです。 アレス・ガイストのジェネレーターである ファウ・ケルンは……」
リョウト「大型アインストのデッドコピーとも言える イェッツトレジセイアのコアを流用した物ですから」
カルヴィナ「とんでもない話ね」
イルム「ま、ガイアセイバーズ自体がそうなんだけどさ。 構成員も、使ってた機動兵器も 怪しい由来のものが多かった」
カルヴィナ「そう言えば、結局ガイアセイバーズは 連邦軍と敵対して、壊滅したっていう話だったわね」
イング「ええ……僕がいた鋼龍戦隊の支隊は、 彼らとの最終決戦に参加していました」
ライ「ガイアセイバーズの実質的な指揮官、 アルテウル・シュタインベックは 地球人ではなく、バルマー人で……」
ライ「南極で発見されたクロスゲートを 自分の物にすることが目的だった」
ライ「そのため、彼はガイアセイバーズが 集めた技術を融合させ、アダマトロンという 大型機動兵器を誕生させた」
ライ「そして、その中にアレス・ガイストが 取り込まれていたのだ」
カルヴィナ「で、あんた達が そのアダマトロンってのを倒したの?」
リオ「ええ、クロスゲートの中……境界空間で」
カルヴィナ「つまり、倒したはずの敵が 冥界から舞い戻ってきたってわけね」
テニア「じゃ、じゃあ、クロスゲートの向こう側って、 あの世なの!?」
リョウト「いや、そういうわけじゃないよ。 もっとも、僕達の世界の理は通用しないけど……」
カルヴィナ「……アレス・ガイストは有人機だったの?」
リョウト「ええ、ガイアセイバーズの ドゥバン・オーグが乗っていました」
カルヴィナ「オーグ?  さっき、同じファミリー・ネームの人間が 話題に出てなかった?」
イング「アリエイル・オーグ少尉ですね」
カルヴィナ「そうよ」
イルム「アリエイルとドゥバンはイデアラント…… 簡単に言えば、優れた能力を持った人造人間の 試験体でな。二人は兄妹みたいなもんだ」
カルヴィナ「人造人間……?」
ライ「とは言え、俺の義手のような機械ベースじゃない」
カルヴィナ「生体ってこと?  そういうの、噂で聞いたことはあるけど…… 実在してたのね」
イング「……少尉の目の前にもいます」
カルヴィナ「まさか……あんたも?」
イング「そうですが、僕はイデアラントとは 別カテゴリーの人造人間です」
テニア(見た感じは普通の男の子なのに……)
カルヴィナ「さらっと言うのね。 自分の存在に疑問とか感じないの?」
イング「かつてはそうでしたが…… 鋼龍戦隊の皆さんのおかげで、 こうやってここにいられるんです」
カルヴィナ「……麗しい仲間意識ね。 念動力者に人造人間……他には何がいるの?」
リュウセイ「人間の言葉を喋る猫、かな」
テニア「えっ、何それ!? 見たい!」
リュウセイ「ああ、今はいねえんだよ」
テニア「そうなんだ……残念」
カルヴィナ「それで……今、アリエイル・オーグ少尉は あんた達の身内みたいだけど?」
イルム「ああ、彼女はガイアセイバーズの正体に気づき、 脱走して鋼龍戦隊に加わったのさ」
リオ「その後、アリエイル少尉は私達と一緒に ドゥバンのアレス・ガイストと戦ったんです」
カルヴィナ「じゃあ、今もあれに乗ってるの?」
ライ「アヤ大尉は、あのアレス・ガイストから 人の思念を感じられないと言っていた」
カルヴィナ「つまり、無人……。 いえ、ガイストという名の通り、 亡霊が乗っていたりしてね」
イング(アレス・ガイストが蘇ったのなら、 それを取り込んでいたアダマトロン……あの男も?)
イング(まさか、そんな……。 あの時、ユーゼスは消滅したはずだ……)


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