back     index     next SRポイント40以下 SRポイント41以上


デザイア ~ 第59話 ~

(ジェアン・シュヴァリアー、デア・ブランシュネージュが出撃。出撃準備)
ジョッシュ「……クリフ、さっきの話は本当なのか。 あの構造物を見たことがないと言う……」
クリフォード「ああ。知っていれば、事前に教えている。 教授も予期していなかったことかも知れない」
ジョッシュ「ラキ、ウェン、お前達もそうか?」
グラキエース「……ああ」
ウェントス「僕も初めて見るよ。 だけど、負の波動はあそこへ流れ込んでいる…… 多分、“破滅の王”はあの中にいる」
ギリアム(もしや、あれは……!?)
ロア(やはり、この世界にも存在していたか……)
リュウセイ「あれ、どこかで見たことがあるような気が……」
ジョッシュ「!」
ヴィレッタ「………」
マイ「私も……」
ジョッシュ「本当なのか、その話……!?」
マイ「何となくそう思うだけで、確証はない……」
リム(リアナ)「あ、あたしとアニキだって、 ファブラ・フォレースそのものは初めて見るのに…… どうして、そんな……!?」
クスハ「リュウセイ君達だけじゃない、私も……」
ブリット「……俺もだ」
エクセレン「ちょっと、ちょっと。 いくらデジュヴでも、そんなに大勢で言い出したら、 単なる偶然じゃなくない?」
ジョッシュ(どういうことなんだ、これは……?)
コウタ「ジャブだかストレートだか知らねえが、 俺はあれと似たような物を見たことがあるぜ。 なあ、アクセルさん」
アクセル「そうだ。 おれ達が跳ばされた『向こう側』の世界でな」
リム(リアナ)「ええっ!?」
エクセレン「それ、ホントなの!?」
アクセル「ああ。 異なる時空間、異なる世界をつなぐ門…… そこでは、“クロスゲート”と呼ばれていた」
ジョッシュ「クロス……ゲート?」
アクセル「そいつのおかげで様々なものが入り交じり、 闘争していた世界を、おれは見た」
イング(クロスゲート……!)
ギリアム「………」
シュウ「………」
テュッティ「どうして、そんな物が南極に……!?」
コウタ「こっちが聞きてえぐらいだよ、そいつは」
ヒューゴ「もしかして、あれはお前達が行っていた世界と つながっているのか?」
リム(リアナ)「まさか、ルイーナもそこから……!?」
コウタ「いや。 あっちの世界じゃ、ルイーナなんて見たことねえよ」
アクセル「クロスゲートの由来は知らんが、 様々な世界に存在していたらしい。 つまり、あれは複数あるということだ」
コウタ「……ロア、お前はどうだ?  向こうの世界じゃ、眠ってたから…… 見るのは初めてかも知れねえが」
ロア「いや。こことは違う世界で、あれを見たことがある。 アクセルの言っていることは正しい」
コウタ「なら、誰が何のためにクロスゲートを作ったか、 知ってんのか?」
ロア「悪いが、俺も詳しくはない。 だが、クロスゲートが存在していた世界では、 そこから災いがもたらされ、激しい戦いが起きていた」
コウタ「ルイーナが出て来たみてえに、か……」
シュウ(クロスゲート……私の“虚憶”の中にある言葉と 一致しましたね。なるほど、そういうことですか…… ここまで来た甲斐がありました)
シュウ(地球周辺の境界線が曖昧になっている理由…… 様々な事象が集中し、異物が混入される理由……)
シュウ(それは、グランゾンのブラックボックスだけでは ありません。あれが、ここに存在していたことも 大きく関係しているでしょう)
ラミア「……では、クスハ少尉やリュウセイ少尉達が 既視感を感じたことについては、どう説明するので ございやしょう」
エクセレン「もしかして、前世の記憶とか、そっち方面?」
ユウキ「そんな非常識な……」
リュウセイ「何て言うか、パッと見てそう思っただけで…… 確証はねえんだよ」
ブリット「覚えがあるような気がするだけで、 それ以上のことはわからない……」
マサキ「何だよ、はっきりしねえなぁ」
アヤ「でも、そうとしか言いようがないのよ」
アリエイル「そのような感じ方をした人が複数いる以上、 何らかの根拠があると考えていいのでは?」
ラーダ「そうね……条件として挙げられるのは、 念動力者であること……?」
リョウト「でも、僕に覚えはありません」
リオ「私も……イングはどう?」
イング「デジャヴはありませんが、クロスゲートという言葉に 聞き覚えがあるような気が……」
リオ「え!?」
シュウ「………」
アリエイル「イング、あなたが失った記憶と何か関係が……?」
イング「わかりません……が、クロスゲートから励起される イメージはありません」
マサキ「つまり、リュウセイ達と そう変わらねえってことか?」
イング「……ええ。 ただ、僕の場合は何かとの勘違いかも……」
シュウ(私の他にも、クロスゲートに関する虚憶を 持っている者がいる……)
シュウ(とは言え、何故、私達にそれがあるのか…… そして、何故、ここに該当者が集ったか…… 単なる偶然では片づけられませんね)
イング(僕とあれに何か関係があると言うのか……?)
シュウ(ただ、解せないのはマシンナリー・チルドレンである イングがクロスゲートという言葉を知っていた点……)
シュウ(それが虚憶ではなく、 与えられた記憶だとしたら……?)
シュウ(いずれにせよ、因果律は収束しつつあるようです。 見極めねばなりませんね、この事象の顛末を)
イルム「メキボス、お前はどうだ?  ゾヴォークであれに関する記録は?」
メキボス「……俺の知る限りでは、ないな」
ジョッシュ「親父は、クロスゲートのことを知らずに ファブラ・フォレースを……あれは、 ルイーナが存在していた世界に通じている……?」
ゼンガー「そして、“破滅の王”はそこから来るのか」
レーツェル「だが、まだ彼は姿を現していない。 あのクロスゲートを破壊すれば、その目覚めを 阻止することが出来るかも知れん」
イグニス「ハハハッ、コンターギオとアクイラが 貴様らを止められなかったとはな」
イグニス「いいぜ、ここでケリを付けてやる。 貴様らに相応しい墓場じゃないか、ハハハハッ!  その死を以て破滅を呼ぶがいい!」
コウタ「るせえ!  こっちはてめえなんざ相手にしてる暇はねえ!」
ウェントス「そう……“破滅の王”を目覚めさせるわけには いかない」
イグニス「何だ、貴様? どの口でそれを言う?  人間に感化された欠陥体が!」
ウェントス「ああ、その通りさ。 だけど、ただ消えることのみが救いだった僕に、 リム達は命を、僕という存在の意味を教えてくれた」
ウェントス「だから、僕は戦うよ、イグニス。 お前達と……そして、“破滅の王”と」
イグニス「ハハハッ、ふざけたことを!  目障りだよ、貴様などさっさと消し去ってやるぜ!」
グラキエース「そうはいかない」
イグニス「……ラキか……!」
グラキエース「イグニス……私はもう破滅の導き手ではない」
イグニス「フン……俺は壊れたお前を見たくなかったぜ。 俺と同時に生まれたメリオルエッセ…… 氷のグラキエース……お前のそんな姿をな」
グラキエース「私はメリオルエッセ…… だが、今は人と共に生きる者だ」
イグニス「そうか……なら、仕方がねぇや。 お前も人間と共に滅びろ」
イグニス「ラキ……共に生まれた俺とお前だ。 せめて、俺の手で死を与えてやる」
グラキエース「私の生は、お前の下にはない」
ジョッシュ「イグニス……先に行かせてもらうぞ。 そして、親父が引き起こした この事態を収拾する……!」
イグニス「フン、やけに威勢がいいじゃないか。 どうあがいたって、貴様らはここで死ぬ」
イグニス「死への恐怖と絶望を振りまいてな、ハハハハッ!」
レフィーナ「各機、攻撃開始! まずはイグニスを撃破せよ!」
(作戦目的表示)

〈vs イグニス〉

[ジョッシュ]

イグニス「人間、貴様がラキを壊す原因を作った!  貴様も俺の手で殺してやるよ!」
ジョッシュ「人間とメリオルエッセが共に生きていけるということ、 それについて何も考えないのか!?」
イグニス「黙れ!  メリオルエッセは“破滅の王”のために存在する!  貴様がラキを惑わせた、貴様は許せん!」
イグニス「人間、貴様がいなければ、 こんなことにはならなかったんだよ!」
ジョッシュ「イグニス…… やはり、お前はラキを……!?」

[リム]

イグニス「ウェントスを惑わせたのはお前か!  あの出来損ないと共に滅びるがいい!」
リム(リアナ)「あんたなんかにあたしとウェンの命を 止める権利なんてないわ!」

[ウェントス]

イグニス「欠陥体ごときが、 この俺に勝てると思っているのか!」
ウェントス「僕を止めることは出来ない…… 人と共に在る僕を。そして、彼らを……!」

[グラキエース]

イグニス「ラキ、壊れたお前を見たくはない。 これ以上壊れんよう殺してやるぜ」
グラキエース「ここで終わるわけにはいかない…… ジョッシュ達が私を必要としてくれるのなら、 私は“破滅の王”をも滅ぼす」
イグニス「出来るわけがねぇだろうが!  俺達はメリオルエッセだ! この世界の生命を 滅ぼすために力を与えられた!」
イグニス「俺達の生とは破滅! そう、破滅なんだよ!  俺がお前にそれをくれてやる! そうすれば……!」
グラキエース「私は、ジョッシュ達と共に在ると決めた。 それはもう変わらない……!」
イグニス「ならば、その想いごと壊してやる!  お前にまとわりつくもの全てを!  破滅させてやるぜぇ!!」

インペトゥスを撃墜したのは
グラキエース グラキエース以外


back     index     next SRポイント40以下 SRポイント41以上