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不可視の扉 宇宙ルート ~ 第36話 ~

[ハガネ ブリッジ]

カイ「何? 南極の間違いではないのか?」
テツヤ「いえ、イグニスが向かったのは北極上空方面です。 現時点での地球の公転軌道上の位置とも一致します」
カイ「北極にもルイーナの拠点があるというのか……」
テツヤ「または、その上空に次元断層の出入り口が 存在しているのかも知れません」
カイ「だが、何故、北極なのだ?  ルイーナの本拠地である南極から最も離れた所だぞ」
テツヤ「おそらく、次元断層の発生やその維持に 関わる何かがあるのではないでしょうか」
カイ「ふむ……。 あと、イグニスがヘブンゲートを離れ、 地球を目指した理由も気になる」
カイ「奴が急ぎ戻らねばならない事態が発生したか、 あるいは……」
(アラート)
エイタ「艦長、艦前方宙域で爆発光を多数確認!  宇宙軍艦隊とルイーナが戦闘を行っています!」
テツヤ「宇宙軍もルイーナの動きに気づいていたか。 ならば、敵の目がそちらへ引き付けられている内に 我々は敵陣深くへ斬り込む」
テツヤ「テスラ・ドライブ最大出力!  ブレイク・フィールド展開! オーバー・ブースト!」

〔戦域:宇宙空間〕

(東端に連邦軍宇宙艦隊がいる。中央のペリグリンの周りに爆煙)
ハンフリー「ひるむな、敵前衛を撃破せよ!  軌道哨戒第3戦隊の意地を見せるのだ!」
(西端にインペトゥスがいる)
イグニス「フフン、人間共がいくら群がろうと アートルム・エクステリオルは破れんよ!」
ハンフリー(連中がこの宙域に集結したことには、 必ず理由がある……地球消失の謎を解くためにも ここで退くわけにはいかん!)
(ハンフリー艦に警告シグナル)
オペレーター「高速物体接近!  9時方向、俯角10より真っ直ぐ! 数は1!」
ハンフリー「敵の増援か!?」
オペレーター「いえ、鋼龍戦隊のハガネです!」
【デモムービー『ブレイク・フィールドを展開し、敵陣へ突っ込むハガネ』】
オペレーター「ハガネ、敵陣中央へ突貫していきます!」
ハンフリー「奴らめ、また勝手な行動を……!」
イグニス「ハハッ!  前回、俺を取り逃がしたのが悔しかったのか!?  何にせよ、食いでのある奴は歓迎するぞ!」


第36話
不可視の扉

〔戦域:宇宙空間〕

(ルイーナ機が展開している)
コンターギオ「……ウンブラ、 我らはセプテンプルムの頭上に到達した。 そちらはどうだ?」
(ウィオラーケウムに通信)
ウンブラ「……セプテンプルム……干渉……人間が…… あのシステム……」
コンターギオ「何だ? よく聞こえぬぞ」
ウンブラ「グラキ……ウェントス……不安定…… 破られ……上空から……」
コンターギオ「通信障害……? 下で異常が生じているのか?  どのみち、ウェントスがセプテンプルムを開かねば、 我らもアートルム・エクステリオルの中へ入れぬ」
(ブレイク・フィールドを張ったハガネが進入してくる)
テツヤ「重力ブレーキ、ブレイク・フィールド解除!」
(ブレイク・フィールドが消える)
エイタ「0時方向に敵主力!」
テツヤ「本艦はこの位置で固定!  主砲、1番から4番まで攻撃用意!  各機を出撃させろ!」
(出撃準備)
コンターギオ「クククッ、奴らか。 このタイミングで仕掛けて来るとはな」
リオ「あのマシン、新顔ね。メリオルエッセかしら?」
リュウセイ「マシンって言うより、怪獣だぜ、怪獣!」
コンターギオ「ククククッ、人間共よ。 私はメリオルエッセ、コンターギオだ」
コンターギオ「さあ、戦慄と殺戮の宴を始めよう。 全てを破滅へ導くために。ククククッ」
アラド「な、何だ、あいつ!? 宇宙人か!?」
リオ「って言うか、ゲストやインスペクターの中にも あんなのいないわよ」
イルム「やれやれ、見た目がどんどん濃くなっていくな」
リュウセイ「怪獣に怪人、こりゃもう完全に特撮だぜ、特撮!」
マイ「超獣戦士ギガシードに出て来た、 ドグラギオーに似てる……」
アヤ「えっ、何それ!?」
マイ「リュウに見せてもらった、昔の特撮番組の怪人」
アヤ「そ、そうなの」
コンターギオ「ほう、私とウィオラーケウムを見ても臆せぬか」
アクセル「悪いが、人外の連中は見慣れているのさ、 この世界へ戻る前にな」
リュウセイ「え?  もしかして、あんたも特撮見てる人!?」
アクセル「何の話だ?」
コンターギオ「クククッ、お前達の記憶に興味が湧いてきたぞ」
カイ「……コンターギオと言ったな。 お前達がこの宙域にいる理由……それは、 次元断層の出入り口があるからではないのか?」
コンターギオ「ククッ、お前達人間は アートルム・エクステリオルの中に入れぬよ」
シャイン「アートルム……何ですの?」
ラトゥーニ「もしかして、次元断層のことでは?」
アラド「それに、人間は中に入れないって……」
ゼオラ「行き来できるのは、ルイーナだけってこと……?」
リュウセイ「だからって、ここまで来て 引き下がるわけにはいかねえぜ!」
アリエイル「ええ……この宙域で彼らと戦うことによって、 判明することがあるかも知れません」
カイ「エレーブ1より各機!  次元断層の謎を解くためにも、 ここで退くわけにはいかん!」
カイ「いいか、背水の陣だ!  ハガネを防御しつつ、敵機を撃破しろ!」
コンターギオ「クククッ、お前達の魂を恐怖と絶望で満たし、 “破滅の王”への供物としてやろうぞ!」
(作戦目的表示)

〈敵機を15機以上撃墜 or ウィオラーケウムのHP70%以下〉

(ハガネにアラート)
エイタ「ルイーナ機多数接近! 7時方向より真っ直ぐ!」
(インペトゥスが出現後、ルイーナ機が出現)
イグニス「ハハハッ!  迂闊に飛び込むから、こういうことになる!  挟撃だ、人間共!」
エイタ「敵弾多数、高速接近! 雷跡視認!!」
テツヤ「対空迎撃、AAWフルオート!!」
(北東端に現れたルイーナ機が全機爆発)
イグニス「何!?」
エイタ「後方の軌道哨戒第3戦隊からの砲撃です!」
テツヤ「ハンフリー司令……! 感謝します!」
イグニス「フン、雑魚共が!  どうあがこうが、貴様らの運命は変わらんよ!」
テツヤ「各機に伝達!  メリオルエッセに攻撃を集中させろ!」
(作戦目的表示)

〈vs コンターギオ〉

[リュウセイ]

リュウセイ「幹部のてめえがそんな面じゃ、 親玉は相当凄え化け物なんだろうな!」
コンターギオ「お前が“破滅の王”の姿を見ることはない。 その前に死ぬのだからな、クククッ」
リュウセイ「いや、そいつの面も拝んでやるぜ!  そして、ぶっ倒す!」

[ヴィレッタ]

ヴィレッタ「もしや、お前達も自力では 次元断層を突破できないのか?」
コンターギオ「クククッ、それはどうかな?」

[イルム]

イルム「あんたら、割と慌ててここへ来たみたいだが…… 何かあったのか?」
コンターギオ「それを知った所で、お前達の運命は変わらぬよ。 怨嗟の声を上げ、虚空に散るがいい!」

[カイ]

カイ「答えろ! 地球への入口はどこにある!?」
コンターギオ「クククッ、それを知ったとしても、 お前達では扉を開けられぬよ!」

[ラミア]

ラミア「地球への道を示してもらうぞ、コンターギオ」
コンターギオ「クククッ、人間がアートルム・エクステリオルを 突破することは出来ぬよ」
ラミア「ならば、私にも同じことが言えるかどうか、 試してみる価値はある」

[アラド]

アラド「あいつ、ゲストなんかより よっぽど宇宙人っぽいぜ!」
コンターギオ「クククッ、何故私がこのような姿をしているか、 お前達にはわからぬであろうがな!」

[アクセル]

コンターギオ「ククッ、強者の匂いがするぞ。 お前の恐怖と絶望はさぞかし美味であろうよ!」
アクセル「フン、高くつくぞ。お前の命では到底足りん!」

[アリエイル]

アリエイル「何故、あなた達は南極ではなく、 北極上空へ来たのです?」
コンターギオ「ククッ、命を賭しても、その答えは得られんぞ!」
アリエイル(命……私の命は……)

[イング]

イング「そこに地球への扉があるのなら、 開いてみせる……!」
コンターギオ「クククッ、仮に扉を開いたとしても、 お前達を待つのは絶望であろうよ!」

〈vs イグニス〉

[リュウセイ]

リュウセイ「今日は逃がさねえぜ、イグニス!」
イグニス「それはこちらの台詞だ! 絶望と共に死ね!」

[イルム]

イルム「お前達がどうやって地球へ戻るか、 見せてもらおうか!」
イグニス「フン、貴様は二度と地球を見ることなく、 ここで死ぬんだよ!」

[カイ]

カイ「次元断層の出入り口は必ずあるはず!  それはどこだ!?」
イグニス「フン、素直に教えると思っているのか!」
カイ「聞き出してやる、力ずくでもな!」

[シャイン]

イグニス「その機体、俺の炎でより紅く染めてやる!」
シャイン「地球へ戻る方法を知るために、 ここで引き下がるわけには参りませんわ!」

[アクセル]

アクセル「……おれ達がかつて目指したフロンティアよりも 遥かに広い門、そして短い道だ」
イグニス「何を言っているんだ、お前は?」
アクセル「そう簡単に絶望などせんということさ、これがな!」

[イング]

イグニス「ハハハッ! 見えぬ希望にすがるか、人間!  無駄なことだ!」
イング(希望……僕が行き着く先に、それはあるのか……?)

状況選択

ウィオラーケウムのHPを20000以下にした
インペトゥスのHPを20000以下にした


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