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不可視の扉 宇宙ルート ~ 第36話 ~

〈インペトゥスのHP20000以下〉

イグニス「チッ! 調子に乗るなよ、人間共!」
コンターギオ「いったん下がれ、イグニス」
イグニス「何だと……!?」
コンターギオ「ウンブラと連絡が取れなくなった。 下がって、不測の事態に備えるのだ」
イグニス「……わかった」
(インペトゥスが撤退)
コンターギオ(……下のセプテンプルムで何かあったようだな。 あまり時間はかけられんか)

〈ウィオラーケウムのHP20000以下〉

コンターギオ「クククッ、この力…… これは確かに人間と言えど、侮れぬな」
(ウィオラーケウムに通信)
ウンブラ「……セプテン……エクステリオル……異常……」
コンターギオ「何だ? 何を言っている、ウンブラ?」
(通信が切れる)
コンターギオ「通信が途切れた……?  下で何が起きた、ウンブラ?」
(ハガネにアラート)
エイタ「艦下方に膨大なエネルギー反応!  ESウェーブと共に拡散していきます!!」
テツヤ「何かが爆発したのか!?」
エイタ「いえ、重力震反応に似ています!」
(ハガネの下の空間に光点が増え、輝いていく)
エイタ「エ、エネルギー反応がさらに増加、増大!!  ESウェーブ第一波、接近中!」
テツヤ「エネルギー・フィールド展開!  総員、対衝撃防御!!」
(少し離れた所にウィオラーケウムとインペトゥスがいる)
イグニス「何だ!? 何が起きている!?」
コンターギオ「馬鹿な……! アートルム・エクステリオルが!」
(中央からの光が増大、閃光)

[ハガネ ブリッジ]

テツヤ「くっ……! 光が収まったか」
エイタ「ううっ、目が……」
テツヤ「直ちに状況確認! 艦内各部チェック!  敵はまだいるぞ、警戒を……」
エイタ「か、艦長! 外を! 外を見て下さい!!」
テツヤ「!!」

〔戦域:地球衛星軌道上付近〕

(地球が見える)
テツヤ「雲に……海……!」
アヅキ「下に見えるのは……本物の地球ですよね……?」
エイタ「あ、ああ」
テツヤ「地球からの各種電波をチェックしろ。 それと、敵は……ルイーナはどこにいる?」
エイタ「レンジ4内に機影を認めず!  あ……いえ、0時方向、俯角10、700に 友軍機の反応! 数は1!」
テツヤ「軌道哨戒第3艦隊の機体か?」
エイタ「いえ、このIFFヒリュウ改所属機…… ブランシュネージュです!」
テツヤ「!!」
(ハガネの正面にブランシュネージュがいる)
リム(リアナ)「………」
リム(クリス)(リ、リアナ……)
リム(リアナ)「大丈夫……大丈夫よ……」
リム(クリス)(ウェ、ウェントスは……?)
リム(リアナ)「いない……それに、この光は……」
リム(クリス)(下に見えるの……地球、だよね……?)
リム(リアナ)「ウェントスと戦ってた時は見えてなかった…… もしかして、アートルム・エクステリオルが……!」
リム(クリス)(き、消えたの……!?)
(ブランシュネージュに警告シグナル)
リム(リアナ)「何か近づいてくる……これは……!」
(ハガネを指す)
リム(クリス)(あれは……ハガネ!?)
アヅキ「こちらスティール2!  ブランシュネージュ、応答せよ!」
リム(リアナ)「こちらブランシュネージュ、クリアーナ・リムスカヤ。 聞こえます」
アヅキ「艦長、ブランシュネージュが応答!  パイロットはクリアーナ・リムスカヤです!」
テツヤ「了解した。 しかし、何故こんな所に……しかも単機で」
エイタ「もしかして、次元断層の消滅と 何か関係があるんじゃ……」
テツヤ「ともかく、ブランシュネージュの回収を。 それと、アヅキ……ヒリュウ改との交信を 試みてくれ」
アヅキ「了解です」
テツヤ(いったい、地上では何が起きていたんだ……?)

[ハガネ ブリッジ]

カイ「大丈夫か、リム?」
リム(クリス)「はい……」
カイ「いったい、何があった? 説明してくれ」
リム(クリス)「……アートルム・エクステリオルのせいで 太陽や星の光が遮られ……世界は闇に閉ざされました」
リム(クリス)「私達は連邦軍やガイアセイバーズに追われ、 ルイーナと戦って……」
リム(クリス)「その中でお兄ちゃんがグラキエースと 精神をリンクさせてしまって……」
ヴィレッタ「グラキエース?」
リム(クリス)「女性のメリオルエッセです……。 お兄ちゃんはシュンパティアを通じて、 その人の心の中を見てしまって……」
アヤ「心の中を……?」
ヴィレッタ「……T-LINKシステムによる 念の相互感知と似ているわね」
アヤ「でも、ジョッシュに念の力はないのに……。 リム、あなたはどうだったの?」
リム(クリス)「私は……他のメリオルエッセと戦った時と そう変わりがなくて……」
リム(クリス)「それで、ルイーナが北極の北磁軸極に セプテンプルム……結界を張っていたことが わかって……」
カイ「もしや、そのセプテンプルムとやらが 次元断層の出入り口だったのか?」
リム(クリス)「それはわかりませんが、 セプテンプルムはアートルム・エクステリオルを 維持するためのものだって、ウェントスが……」
アヤ「ウェントス……それもメリオルエッセなの?」
リム(クリス)「は、はい」
カイ「ふむ……北極のセプテンプルムと南極にある何かで 次元断層が維持されていたのか」
ヴィレッタ「両極……対になる地の結界が地球全体を 覆っていた……そうだとしたら、イグニスが 北極上空へ向かった理由は……」
カイ「その下のセプテンプルムで、 ルイーナにとって都合の悪い事態が起きたからか。 ……リム、ヒリュウ改はそこに攻め込んだのか?」
リム(クリス)「私達だけじゃなく、連邦軍やガイアセイバーズも…… ルイーナの軍勢がその周辺に集結してるって、 わかっていましたから……」
カイ「その結果、次元断層が消滅したのか?」
リム(クリス)「お兄ちゃんとグラキエースがそうだったように…… 私もシュンパティアを通し、ウェントスと リンクしてしまって……」
リム(クリス)「私はセプテンプルムの中に引き込まれて…… 外へ弾き飛ばされ……ウェントスが アートルム・エクステリオルを……」
カイ「どういうことだ?」
リム(クリス)「わ、私にも訳がわからなくて…… 気づいたら、宇宙に……そして、地球が見えて……」
リム(クリス)「あれが何だったのか、私には……。 ウェントスは私を見て……私が……」
アヤ「リム?」
リム(リアナ)(クリス、落ち着いて)
リム(クリス)(で、でも、ウェントスは 私達が二人いるって気づいた……)
リム(クリス)(そして、シュンパティアが……。 どうして……?)
リム(リアナ)(あたしにもわからないよ。 ……ともかく、落ち着こう?)
リム(クリス)(う、うん……)
アヤ「……カイ少佐、これ以上は……」
カイ「ああ、わかった。 リム、念のためメディカル・ルームで 検査を受けた後、休め」
リム(クリス)「は、はい」
(扉が開閉する・リムが立ち去る)
カイ「……リムとウェントスというメリオルエッセが 相互精神感応を行った結果、次元断層が 消滅したということか?」
アヤ「でも、あれほどのものが、そのようなきっかけで あっさり消えてしまうなんて……」
ヴィレッタ「ウェントスとセプテンプルムが次元断層の鍵穴で、 リムとシュンパティアは不可視の扉を開ける 鍵だったのかも知れない」
ヴィレッタ「そして、それはルイーナにとっても 想定外の事実だった……」
カイ「ああ。扉はリムが開いたのではなく、ウェントスが 開けてしまった……と考えた方がいいだろうな」
アヤ「シュンパティアには 我々だけでなく、ルイーナも想定し得ない力が 秘められているようですね」
カイ「そして、それを操るジョッシュとリムにも 何かがあるかも知れん」
カイ「彼らが元々持っていた素質なのか、 シュンパティアとの接触によって得たものなのかは わからんがな……」
アヅキ「……艦長、ヒリュウ改との交信に成功しました。 現在、北極ボーフォート海上にいるようです」
テツヤ「そうか……向こうは何と言って来ている?」
アヅキ「地球へ降下し、合流するようにと。 ポイントも指定されています」
テツヤ「よし、大気圏突入シーケンスに移行。 地球へ降り、ヒリュウ改と合流する」

《北極 ボーフォート海(ハガネ)》

(食堂)

コウタ「やれやれ、一時はどうなることかと思ったぜ。 まあ、アートルム・エクステリオルも消えて、 結果オーライだけどよ」
ゼオラ「コウタ、あなたも無事で……」
コウタ「ああ、心配かけてすまなかったな。 俺は運良く地上に戻れたんだ。アクセルさんと アルフィミィは、そっちと合流したんだって?」
ゼオラ「そうなの」
エクセレン「今、その二人は?」
ラミア「アルフィミィは眠りにつくと言って去り…… アクセル隊長はハガネが地球へ降下した後、 一人で艦を降りられちゃいました」
エクセレン「こっちに挨拶なしで?  んもう、照れ屋さんなんだから」
キョウスケ「そんなわけがあるか。奴はどこへ行った?」
ラミア「クロガネです。 ソウルゲインがあの艦に収容されていますので」
エクセレン「あらら、せっかちさんねぇ」
アラド「おれもそう思うッス」
トウマ「あ、君、もしかして……」
アラド「えっ?」
トウマ「いつぞや、浅草で焼きそばを買ってくれた子?」
アラド「浅草? 焼きそば?」
トウマ「そうそう。 鉄板に乗ってたのを全部買ってくお客さんなんて 珍しいから……それで覚えてたんだ」
アラド「言われてみれば、そんなことがあったような……」
トウマ「俺はトウマ・カノウ…… L&Eコーポレーションのアルバイトだ」
フィオナ「彼とはヒリュウが寄港したコモディン島で 出会ったの」
リュウセイ「民間人……だよな?」
トウマ「ああ。修羅の乱の時、函館でコウタや ダイゼンガーに助けてもらったことがあって…… コモディン島でもそうだったんだけど」
トウマ「それで、鋼龍戦隊の人達が 地球を危機から救うために戦ってるのを見て、 俺も力になりたいと思ったんだ」
リュウセイ「だけど、パイロットってわけじゃないんだろ?」
トウマ「成り行きでアーマードモジュールの バトリング大会に出たことはあるけど……」
フィオナ「今はエクサランス・レスキューの整備手伝いを やってもらってるの。彼、これまでの バイト経験のおかげで、器用なのよ」
アイビス「それに、掃除とかもテキパキやってくれるし…… あたし達も助かってるよ」
アヤ「あら、アイビス……そのペンダント、素敵ね」
アイビス「う、うん……イルイからもらった物で……」
アヤ「イルイ?」
リュウセイ「トウマの他にも新入りがいるのか?」
アイビス「そう、みんなに紹介するよ。 ……イルイ、こっちに来て」
イルイ「………」
アイビス「ヒリュウが立ち寄ったコモディン島にいた子で…… 島がジンライに襲われた時、あたしが助けたんだ」
アイビス「でも、過去の記憶を失ってて…… 色々あって、面倒を見ることになったの」
イング「過去の記憶が……なら、僕と同じですね」
イルイ「あ……!」
イング「……!」
アイビス「どうしたの、イルイ?」
イルイ「………」
イング(何だ……?)
クスハ「もしかして、イルイちゃん…… イング君に見覚えがあるの?」
イルイ「ううん……」
エクセレン「ひょっとして、一目惚れとか?」
アイビス「そんな……」
ロバート「ところで、さっきジンライに襲われたと言ってたな。 奴はまたダブルGを狙って来たのか?」
ツグミ「ええ…… ギリアム少佐達は、あれがガイアセイバーズに 所属する物ではないかと推測しています」
カーラ「あと、北極で出会ったガイアセイバーズ部隊の中に メディウス・ロクスとケルベリオンがいたよ」
ラトゥーニ「……!」
アラド「このままだと…… 間違いなく、あいつらと衝突することになるか……」
ラミア「それに、メディウス・ロクス…… 強奪されたという話は嘘だったようだな」
ヒューゴ「ああ……ツェントル・プロジェクトは、 俺が参加する以前からガイアセイバーズの 管理下にあった」
アクア「私とヒューゴはそのことを知らされていなくて……」
ラミア「メディウス・ロクスには誰が乗っていたのだ?」
アクア「それは……まだわかりません」
ヒューゴ「ミタール・ザパトに確認したい所だが…… 迂闊にコンタクトすれば、こちらの位置や行動が 奴らに知られてしまう」
ロバート「思っていた以上の魔窟だな、ガイアセイバーズは」
アイビス「あと、あたし達はスレイとも遭遇したよ……」
ロバート「何……?」
ツグミ「彼女はアイビスとの決着を付けるため、 ベガリオンで仕掛けて来たんです」
ツグミ「でも、そこにルイーナが現れ、 さらに鳥の姿をした正体不明の物体が……」
リョウト「正体不明……?  ルイーナやゲストの物ではなくて?」
キョウスケ「ああ、バラルの物でもないようだ。 そして、その後、おれ達は北極に向かい…… 妖機人共の襲撃を受けた」
ブリット「その中には虎王機もいた……」
リュウセイ「本当かよ、それ!?」
ブリット「ああ……バラルに操られ、俺達の敵となった。 身体は黒く変色し、俺の念も受け入れなかった……」
リュウセイ「……そっちでも色々と大変なことが 起きてたんだな……」

(個室)

ジョッシュ「メリオルエッセ……ウェントスが?」
リム(リアナ)「うん……あたし達のことに気づいて…… どっちが本物なのかって……」
ジョッシュ「何……!?」
クリフォード「………」
リム(リアナ)「それに……あんなことになるなんて…… もしかして、あたし達のどっちかが……」
リム(クリス)(……リアナ……)
クリフォード「……そうだとしたら、 ジョッシュや教授のことはどう説明する?  彼らもシュンパティアに触れた者なのだぞ」
リム(リアナ)「だけど、あたし達は最初に……。 よく覚えていない……わからない……」
リム(クリス)「私も……。 だけど、もうどっちが本物かなんて……」
リム(クリス)「私達は……そう、私とリアナで クリアーナ・リムスカヤだもの……」
リム(リアナ)「でも、あたしは……」
ジョッシュ「……クリスの言う通りだ。お前達は俺の大切な家族…… 血がつながっていないとか、どちらが本物とか、 そんなことは関係ない」
ジョッシュ「クリスもリアナも……俺の大事な妹なんだ」
リム(リアナ)「アニキ……」
クリフォード(……ジョッシュとグラキエース…… リムとウェントス……この組み合わせは……)
クリフォード(諸々の謎を解く鍵は やはり、シュンパティアか……)

(ブリーフィング・ルーム)

テツヤ「リー・リンジュンが!? 本当ですか!?」
レフィーナ「ええ……北極へ向かう途中で接触したのです。 彼はカーリー・ナウマンと名乗り、 エア・クリスマスの艦長を務めていました」
テツヤ「あの男が生きていて、ガイアセイバーズに……」
ショーン「それだけではありませんぞ。 マシンナリー・チルドレンの イーグレット・ウルズもおりました」
カイ「!」
アリエイル(マシンナリー・チルドレン……!?)
レーツェル「……アリエイル、君をこの場に呼んだのは、 ガイアセイバーズについて確認したいことが あったからだ」
レーツェル「君はイーグレット・ウルズの件を知っていたか?」
アリエイル「い、いえ」
ギリアム「彼はエグレッタ・ウーノと名乗っていた。 それに聞き覚えは?」
アリエイル「あります…… ガイアセイバーズ、アルファ・セイバーの隊長です」
アリエイル「アルファは謎が多い部隊で…… 構成員を見掛けたことがありますが、 皆仮面を被っており、エグレッタ以外は無口で……」
アリエイル「アンドロイドの類ではないかという噂も……。 それが、マシンナリー・チルドレンだったとは……」
ギリアム「………」
レーツェル「アリエイル、あと二つ質問がある。 我らが遭遇したダブルG3号機、ジンライ…… あれもガイアセイバーズの物ではないのか?」
アリエイル「私はグランド・クリスマスで ジンライを見たことはありませんが…… その可能性は高いと思います」
レーツェル「……そうか。 では、もう一つの質問だが……」
レーツェル「ドクトル・クリフから、リ・テクのスポンサーが アルテウル・シュタインベックだったという 情報がもたらされた」
レーツェル「ただし、彼と直接やり取りをしていたのは ラドクリフ教授だけなのだが……」
レーツェル「アルテウルがファブラ・フォレースに 興味を示した理由に心当たりはあるか?」
アリエイル「……いえ、わかりません。 お役に立てず、申し訳ありません……」
レーツェル「いや……」
テツヤ「……レフィーナ大佐、今後の行動については?」
レフィーナ「我々は軍籍を剥奪された身でありますが…… 情報部のジェイコブ・ムーア中将からの命令を受け、 今は非公式の独立遊撃隊として動いています」
レフィーナ「とは言え、表向きの立場は変わらず…… 連邦軍やガイアセイバーズの追撃を 受けることになります」
テツヤ「………」
レフィーナ「激戦を終えたばかりですから、 どこかで修理や補給を行いたいのですが……」
レーツェル「では、南太平洋のイティイティ島へ。 表向きは無人島ですが、我らの基地があります。 そこならば、身も隠せます」
レフィーナ「わかりました。 では、イティイティ島へ向かいましょう」

《南極遺跡》

[南極遺跡 内部]

イグニス「いったい、どういうことだ?  アートルム・エクステリオルが あっさり消えちまうとはよ」
ウンブラ「あの人間が、あのシステムが セプテンプルムにあのような形で干渉するとは……」
コンターギオ「確かに、予測できぬことであったな」
ウンブラ「グラキエース、そしてウェントスに 不調をもたらす者達……人とメリオルエッセ、 相容れぬはずの存在……何故、通じ合う?」
アクイラ「俺達にはない感覚だ」
イグニス「ラキはともかく、ウェントスはしくじった。 アートルム・エクステリオルは破られたんじゃなく、 奴が開けちまったんだよ」
ウェントス「………」
イグニス「貴様、何をやっていた? 役目を忘れたか?  何のために俺達が荒事を引き受けているか、 わかっているのか?」
ウェントス「何故、ああなったか……彼女達と共振したか…… 僕にもよくわからない……」
イグニス「チッ、役立たずが」
ウンブラ「私にもわからぬことよ…… ウェントスを責めるでない」
イグニス「なら、さっさとアートルム・エクステリオルを……」
ウンブラ「あれは大きな力を必要とする。 再度展開すれば、“破滅の王”の目覚めが 遅れてしまう」
ウンブラ「それに、あの人間達によって、 また同じようなことが起きるかも知れぬ」
コンターギオ「地上にオフィチナスを建造し、 軍勢を増やした方が良かろうな」
ウンブラ「ああ」
イグニス「俺とコンターギオは、 宇宙でオフィチナスの候補地を見つけたんだ。 ウェントスがしくじらなければ、今頃は……」
ウンブラ「この際、宇宙のことはよい。 それより、あの人間達とシステムを破壊せよ。 我らにさらなる支障をもたらす前に」
イグニス「わかったぜ。 ラキ、あいつらは俺に任せろ」
グラキエース「………」
イグニス「どうした?」
グラキエース「……問題ない。私は正常に機能している」
イグニス「フン……なら、いいがよ」
グラキエース(ジョシュア・ラドクリフ……あの人間……)


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