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シュテドニアス分裂

マサキ「……南部だ。 まずはこっちを叩く」
ワグネル「根拠はなんですか?」
マサキ「北部にはロドニーやエリスの 知り合いも多いんだろ。 いずれ叩くにせよ、心の準備も必要だ」
ロドニー「別に、そんな心配は要らんで」
エリス「そうです」
マサキ「優先順位の問題だけだ」
ワグネル「いいでしょう。異論はないですね?」
テュッティ「わかったわ」
ミオ「ん、それでいいよ」
ワグネル「セニア、南部の侵攻場所は?」
セニア「ネピア州、北部よ。 今から向かえば…… 多分、ネクロシム山地で出くわすと思う」
ワグネル「では、交戦想定地点に移動しましょう」

≪デルハット市ネクロシム山地≫


シュテドニアス分裂

〔戦域:山岳〕

(山側に敵機が出現し、山裾にフリングホルニが出現する)
シャリアン「高低差が激しい地形だな…… 上をとられてるから厄介だ」
ザンボス「ふっ、ノコノコやって来おったか。 遅いわ、こちらはすでに布陣済みよ」
レオ「油断は禁物です、ナセル中佐」
ザンボス「わかっとる。 こっちには切り札もあるしな。 頼むぞ、サンドリーブ大尉」
リコ「わかっています」
セニア「あれ……エリアル王国の キョウメイじゃない!  あれも輸出してたの?」
マサキ「まったく……厄介な相手だな」
ロドニー「それだけやないで」
マサキ「何だ? 何かあるのか?」
エリス「あのキョウメイのペイント…… サンドリーブ姉妹です!」
セニア「えっ!? あっ、ホントだ!」
マサキ「有名なのか?」
ロドニー「ああ、双子の撃墜王の片方や。 はっきり言うて、手強い」
エリス「はい」
マサキ「よし、あのキョウメイってヤツには 気を付けておけよ。 いくぜっ!」
(サイバスターが出撃する)
リコ「なるほど……あれが魔装機神。 確かに手強い相手の様ですね」
レオ「サンドリーブ大尉、無理はしないで ください。大尉にもしもの事があれば、 我が軍の士気が崩壊します」
リコ「買いかぶらないでください。 ギボン大尉。けど、生き残るのは 得意です。死には……しません」
(作戦目的表示、出撃選択、フリングホルニが撤退する)

〈2EP〉

(山裾にジンオウが出現する)
ムデカ「やっと見つけたぞ、マサキ・アンドー!」
マサキ「ちっ、敵の増援かよ!」
ムデカ「ようやく会えたな…… 貴様に殺されたラセツ様の恨み、 今ここで返してやる!」
マサキラセツだと?  この前のマーガレットといい、 こんなヤツらばっかりかよ」
ムデカ「それだけ貴様の罪が重いという事だ!  力だけで全てを収めようとする お前達は、憎しみしか生まん!!」
シモーヌ「よしなさい!」
ムデカ「貴様は……恩知らずのシモーヌか!」
シモーヌ「何とでも言えばいいわ。 けどね、これだけは忘れないで。 ラセツは道を誤ったのよ!」
ムデカ「それは、貴様達が勝ったから そう言っているだけだ!」
シモーヌ「……マーガレットと同じ、か。 話して聞く相手じゃなさそうね」
ムデカ「貴様らなどに言いくるめられるつもりは さらさらない! 俺は貴様らを 絶対に赦さん!!」

〈vs ムデカ〉

[シモーヌ]

ムデカ「シモーヌ!!  よくもぬけぬけと!!」
シモーヌ「あんたこそ、いつまでも過去の亡霊に しがみついてっ!」

[マサキ]

ムデカ「マサキ・アンドー!!  地上の人間が、ラ・ギアスの事に いちいち首を突っ込むなっ!」
マサキ「うるせぇ!  俺は今じゃ、ここが第二の 故郷なんだよっ!」

[撃墜]

ムデカ「おのれ……この場は一旦退くが、 この借りは必ず返す!!」
(ジンオウが爆発する)

〈vs リコ〉

[エリス]

エリス「サンドリーブ大尉!  軍を退いてください!」
リコ「ラディウス元中尉、袂を分かったからには もはや対話は無理!」

[マサキ]

リコ魔装機神サイバスター…… 相まみえるのは初めてね。 あたしはリコ・サンドリーブ!」
マサキ「こんな子供が……エースだと?」
リコ「あなたの初陣は、あたしより若いと 聞いていたが」
マサキ「……そういや、そうか。 プレシアなんざ、10歳で 戦ってたんだからな。
 油断は禁物って事か!」
リコ「そういう事っ!」

[リューネ]

リコ「なるほど……これがウワサに聞く ヴァルシオーネRか」
リューネ「あんたが双子の撃墜王の 片方なんだって?」
リコ「ああ、これでも少しは腕に自信がある」
リューネ「なら、遠慮はしないよっ!」

[ロドニー]

リコ「ジェスハ将軍…… あなたと戦わねばならないのは残念です」
ロドニー「そうやな…… けど、シュテドニアスの混乱は 収めなあかん!」
リコ「それには同意しますが、 手段は相容れません!」

[撃墜]

リコ「くっ、ニコがいればこんなヤツらに 後れをとったりしないのに…… 撤退する!」
(キョウメイ蒼が爆発する)

〈vs レオ〉

[マサキ]

レオ「こうして戦うのは初めてですな、 マサキ・アンドー殿!」
マサキ「ん? 誰だ、お前?」
レオ「レオ・ギボンと申します。
 以前、春秋戦争の折、ザンボス隊長と グランゾンを追っていた時に お会いしました」
マサキ「あー……えーと……」
クロ「あ、シュウが記憶喪失にニャってた時ね。 確か、シュウを追っていった人が レオ・ギボンって言ってた」
マサキ「ああ、あん時か」
レオ「お覚悟を!」

[撃墜]

レオ「さすがですな…… ここは一旦下がらせてもらいます」
(レオ機が爆発する)

〈vs ザンボス〉

[マサキ]

ザンボス「北部に肩入れするとは、 どういう了見だっ!」
マサキ「俺達はどっちの味方でもねぇ!  ただ、戦いを収めたいだけだ!」
ザンボス「なら、俺達の味方をしてみろ!」
マサキ「お前達が北部に攻め込んだり しなけりゃ、考えてやる!」

[ロドニー]

ザンボス「ジェスハ元将軍!  なぜそんなヤツらの手先に!」
ロドニー「アホ! アンティラス隊は この世界に必要なんじゃ!」
ザンボス「なら、我がシュテドニアスに あなたが必要だと言えば、戻る気は あるんですかな?」
ロドニー「……きっつい質問かますなぁ」

[撃墜]

ザンボス「ちっ……何でこう、いつもいつも あいつらに邪魔される…… 撤退だ!」
(ザンボス機が爆発する)

〈敵機全滅〉

(経験値入手)

[フリングホルニ 休憩室]

マサキ「この前のマーガレットといい、 ムデカといい、ラセツはよっぽど 部下に信頼されてたんだな」
シモーヌ「……そうね。ただし、彼に忠誠を 誓っている者に限定されるけど」
マサキ「ああ、そうか。 あいつ、部下を人柱にした事もあったな」
シモーヌ「ええ、エリスも彼に裏切られて……
 あら? エリスは?」
ベッキー「健康診断。ロドニーもね」
シモーヌ「そっか、あの二人はまだ受けて なかったんだっけ」
ベッキー「ミオとテュッティ、それにデメクサも 一緒だよ」
(扉が開く)
ミオ「うう……」
ベッキー「おっと、ウワサをすれば何とやらだ。 ミオ、どうだった? ま、あんたの 事だから健康優良なんだろうけど」
ミオ「パワーアップしたのに……」
ベッキー「? どうしたのさ?」
ミオ「パワーアップしたのに、 身体的には全然パワーアップ してなかった! 特に胸!」
ベッキー「……あー、まあ、それはねぇ」
リューネ「なんだい、普段は貧乳は希少価値だとか 何とか言ってたくせに」
ミオ「それはあくまでも建前なの!」
(扉が開く)
テュッティ「ふう……おかしいわねぇ。 成長期なんてとっくに終わってるのに……」
ミオ「! その言葉、聞き捨てならん!」
テュッティ「えっ? 何? どうしたの?」
ミオ「ちょっとデータ見せて!」
テュッティ「あ、ミオ!?  何よいきなり……」
ミオ「2センチもアップ!?  90の大台に乗ってる!?」
テュッティ「こ、こらっ!  大声で何言ってるの!」

<No.021:甘い物が詰まってんのね!

ミオ「甘い物か? その二つのふくらみには 甘い物が詰まってんのね!」
テュッティ「あ、ちょっと!?  や、やめなさいっ!
 あっ……」
ミオ「少しは寄越せ、こんちきしょー!」
シモーヌ「こら、ミオっ!  やめなって! ほら、男共も見てんだよ!」

[フリングホルニ 休憩室]

ミオ「えっ? あ……」
シモーヌ「まったく……
 ほらっ! マサキ! ツレイン!  ゲンナジーも! じっと見てんじゃ ないよ!」
マサキ「う、わ、わりぃ」
ツレイン「も、申し訳ありませんっ!」
ツレイン「む、見つかったか」
テュッティ「……ミオ~。 どういうつもり?」
ミオ「だってぇ~…… あたし、全然成長してないのに……」
テュッティ「ああ、胸の事ね?  こんなの、肩が凝るだけなのに」
ミオ「も……持てる者に、持たざる者の 気持ちがわかってたまるかー!」
ベッキー「どう、どう。落ち着いて」
ミオ「プレシア~、あんたならわかるでしょ?  アンティラス隊貧乳四天王が一人の」
プレシア「え、え~と……よくわからないけど、 あたしもその、ちょっとは……成長した、 かも……多分」
ミオ「な、なんだってー!?  裏切り者ー!
 こうなったら、貧乳大魔王、 シャリアンさんに……」
シャリアン「……誰が貧乳大魔王だ!?」
ミオ「わっ!? いつの間に?」
シャリアン「いつの間に、じゃない!  何だ、その人聞きの悪い異名は!  私だって人並みには……」
ミオ「うんうん、わかってるって。 見た目はそうよね、見た目は」
シャリアン「なななな……何の事だ?」
ミオ「隠さなくっていいってば。 同志として、仲良くしよ♪」
シャリアン「いや、だから私は……」
デメクサ「あの~、部屋の入り口で立ち塞がれてると 入れないんですが……」
ミオ「あ、デメクサさん」
シャリアン「あっ、す、すみません。 今どきますので」
デメクサ「ああ、どうもありがとうございます。 ロドニーさん、エリスさん、 空きましたよ」
ロドニー「おう、そうか。 何やら騒がしかったけど どないかしたんか?」
テュッティ「気にしないで。
 あら、エリス、どうかしたの?」
エリス「えっ? あ……いえ、何でも……」
テュッティ「そう? だったらいいんだけど……」
マサキ「ロドニーのおっさん、ちょっと 訊きてぇんだけどよ」
ロドニー「ん? なんや?」
マサキ「さっきのエース…… サンドリーブ、だっけ?  あいつ、双子って言ってたよな?」
ロドニー「ああ、そうや。 元々二人組んで戦うんが 本来の戦法や」
マサキ「……あんなのがもう一人いるのか。 確かに手強いな」
ロドニー「いや、もう一人は北部におる」
マサキ「へ? 何で?  双子なんだろ?」
ロドニー「簡単に言うとな、両親がそれぞれ 南部と北部の政府の要職についとるんや」
エリス「それで、あの二人も離ればなれに なっちゃって」
ミオ「……敵ながら、可哀想な立場だね」
ロドニー「ああ、そうやな。 この内戦は悲劇しかないんや。 それがわかっとるのに、何で防げんねん!」
エリス「……エルシーネ様にお願いしては どうでしょう?」
ミオ「お願いするって、何を?」
エリス「演説です。南北シュテドニアス 全土に向けて、和平を弁じて頂くんです」
ロドニー「そやな……それもええかもしれん。 エルシーネやったら、影響力もあるしな」
ミオ「……演説だけで世論が動くかな?」
ロドニー「やれるだけは、やってみんとな」
マサキ「……エルシーネ、か」
リューネ「? マサキ、どうかした?」
マサキ「ああ、いや、何でもねぇ。 セニア、今のプラン、実行するとなると どれくらい時間が掛かる?」
セニア「そうねぇ……まず通信社に連絡して、 会見席を用意して……
 まあ、ざっと3時間あればなんとか できると思う」
マサキ「そっか。 代表に話を通してやってもらうか。 こっちはエルシーネを説得に教会へ行くぞ」

≪ネクロシム山地

[フリングホルニ マサキの部屋]

マサキ「ふう……」
マサキ(参ったな……何でみんなして 俺を仇だ、仇だ、と……
 くそっ! 気分わりぃ……)
(ノックが2回)
リューネ「マサキ、いる?」
マサキ「……リューネか。 わりぃ、今は一人にしてくれねぇか?」
リューネ「……先に謝っとく。 ごめんね」
マサキ「へ?」
(扉を壊す)
リューネ「ありゃあ、壊れちゃった」
マサキ「こ、こらっ!?  壊れちゃったじゃねぇだろ!  何すんだ!!」
リューネ「……今、マサキを一人にしちゃダメだって 思ったから」
マサキ「な……」
リューネ「マサキ、気にしてるんでしょ。 ムデカの事、それにマーガレットの事」
マサキ「べ……別にそんな事は……」
リューネ「無理しないで。わかるよ、あたし。 だって、昔はあたしも、あんな風に マサキに……」
マサキ「あ……そうか。 そうだったよな……」
リューネ「あいつらは、あたしみたいに単純じゃ ないから、あんな風になったけど……
 あたしだって、一歩間違えれば 同じ事をやってたかもしれない」
マサキ「い、いや……お前は……」
リューネ「あの人達がわかってくれるとは 限らないけど……少なくとも、 あたしはずっとマサキの味方だから」
マサキ「あ、ああ……」
リューネ「少しは元気出た?」
マサキ「ああ、お蔭さんでな。 今度飯でもおごる」
リューネ「うん、楽しみにしてる。 それじゃ」
マサキ「……ふう。
 ん? ああっ!?  ドア、壊したままかよ!?」

デルハット市≫


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