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アンティラス隊発足

[ブリーフィングルーム]

マサキ「あんてぃらす?」
リューネ「そう、アンティラス隊。 それが正式名称なんだってさ」
クロラングランの創世神話に出てくる、 全てを生み出した女神のニャまえね」
マサキ「別に今まで通りでいいと思うけどなぁ」
リューネ「いつまでも『魔装機神隊』って名前じゃ カッコつかないでしょ」
マサキ「そうか? 俺は結構気に入ってたけどな」
リューネ「決まったものはしょうがないでしょ。
 それに、空母だって配備されるし、 新入隊員だって来るんだから、気分一新した 感じでいいんじゃない?」
マサキ「まあ、確かにな。 かなり人数が増えるんだな」
リューネ「その分、聯盟の規約に縛られるけどね」
マサキ聯盟って、地球連邦みたいなもんで いいんだよな?」
リューネ「んー、ちょっと違うんだけど…… 説明しにくいなぁ」
クロ「じゃ、あたしが説明してあげる。 聯盟っていうのはね、国際平和と 安全の維持のために作られた組織ニャの」
マサキ「昔の国連みたいなもんか?」
クロ「作られた目的は似てるけど、 組織としては全然違うわよ。
 歴史もニャがいし、基本的に国家間の 優劣はニャいし、それに聯盟の決議には、 強制力があるもの」
マサキ「強制力? 軍隊があるのか?」
クロ「少し前まではラングランバゴニアシュテドニアスエリアルの4ヵ国が 共同で軍を提供してたけど……
 この前の戦争で、ほとんどうやむやに ニャっちゃったから、アンティラス隊が その代わりにニャったのよ。
 ラングラン政府の意向もあるし」
マサキ「……ちょっと待て。 そうすると俺達は、聯盟の命令で 動かなきゃいけねぇのか?」
クロ「命令じゃニャくて、決議ね。 許可みたいニャものよ。他国に 介入する時はそれが必要にニャるの。
 あ、魔装機神操者とリューネは別よ。 魔装機神操者には、誰も命令 できニャいから。
 でも、それ以外のメンバーは、 緊急時を除いて、聯盟の決議で動くのよ」
マサキ「緊急時ってーと…… 世界の危機とか、そういう時の事か」
クロ「おおざっぱにニャるけど、 そういう事ね。元々魔装機神はそのために 造られたんだもの。
 その時はアンティラス隊の指揮権は 魔装機神操者に委ねられるのよ」
マサキ「何だかんだで制約があるんだな」
リューネ「アンティラス隊が、それだけ 強力な組織って事よ」
マサキ「……ま、しょうがねぇか。
 ああ、そういや、新人が来るっての、 確か今日だよな?」
リューネ「うん、辞令と一緒に挨拶回りするって 話だったから、そろそろ来るんじゃない?」
シロ「あっ、ウワサをすればニャんとやら。 来たんじゃニャいか?」
マサキ「だな。いいぜ、入れよ」
(扉が開く)

<No.005:よろしくお願いします!!

ツレイン「失礼します! ツレイン・ザン・ レカニバン少尉、本日付で アンティラス隊に配属になりました!
 よろしくお願いします!!」
マサキ「そんなデカい声出さなくても 聞こえるって。いいから入れよ」
ツレイン「はっ! 失礼します!」

[ブリーフィングルーム]

ツレイン「マサキ・アンドー殿と、リューネ・ ゾルダーク殿であらせられますか?」
マサキ「あらせられるかどうかは知らねぇが、 俺がマサキだよ」
リューネ「問われて名乗るもおこがましいが、 リューネ・ゾルダークたぁ、 あたしの事さ」
マサキ「なんだそりゃ。歌舞伎か?」
リューネ「そ、青砥稿花紅彩画、 通称白浪五人男のセリフ」
マサキ「詳しいな、お前」
リューネ「マサキも知ってるくらいだし、 有名でしょ」
マサキ「ま、いいや。つーわけだ。 よろしくな、ツレイン」
ツレイン「はっ! 今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど よろしくお願いするであります!」
マサキ「……さっきから、堅っ苦しいなぁ。 もっと肩の力を抜けよ」
ツレイン「はっ! わかりました!  粉骨砕身、努力するであります!」
マサキ「……ちっともわかってねぇ」
リューネ「じゃ、まずはあんたの腕前、 見せてもらおうかな」
ツレイン「腕前……と言いますと?」
リューネ「魔装機の腕に決まってるでしょ」
ツレイン「は、はあ……しかし、どうやって……」
リューネ「格納庫行って動かしてみせてよ」
ツレイン「いいのでありますか?」
リューネ「当然。もうあんたはアンティラス隊の 一員なんだから。 それに魔装機、乗ってみたいでしょ?」
ツレイン「もちろんであります!」
リューネ「じゃ、決まり。格納庫に行こ」
マサキ「それはいいけどよ……」
リューネ「ん? どうしたの?」
マサキ「ツレイン、だっけ?  その堅苦しい喋り方は、マジで 何とかしろ。こいつは命令だ」
ツレイン「わかりました!」
マサキ「……返事はいいんだよな」

[格納庫]

セニア「あ、マサキ、リューネ」
マサキ「……お前、大抵魔装機のトコに いるよな」
セニア「当然でしょ。整備の仕事は忙しいの」
リューネ「仕事がなくてもいるクセに」
セニア「それはそれとして、もしかしてその子、 新人?」
マサキ「おっと、そうだった。 えーと、ツレイン……何だっけ?」
ツレイン「ツレイン・ザン・レカニバン少尉で あります!」
マサキ「コラ。あります、は禁止だ」
ツレイン「わかりました!  では、改めて…… ツレイン・ザン・レカニバン少尉です!」
セニア「セニア・グラニア・ビルセイアよ。 よろしく」
ツレイン「はい! よろしくお願いするで ありま……もとい、お願いします」
セニア「ふふ、変な子。やっぱ、あたし達のトコに 配属されるだけの事はあるわね」
マサキ「はあ? そりゃどういう意味だよ?」
セニア「あれ? 知らないの?  アンティラス隊に配属される操者って、 基本的に変わり者ばっかりよ」
ツレイン「…………」
セニア「あ、ごめん。ツレイン、あんたの事を 悪く言うつもりじゃなかったんだけど」
ツレイン「いえ、いいんです。事実ですから。 覚悟はしてました」
マサキ「変わり者って……どういう意味だよ?」
セニア「要するに、色々と問題抱えてる 人間が多いって事。能力的には 優秀なんだけどね」
マサキ「んー……性格とかに問題ありって事か。 ま、別にいいんじゃねーの?」
クロ「性格ニャんて言い出したら、マサキだって 人の事言えニャいもんね」
マサキ「うるせえ」
セニア「それで、格納庫に来たって事は、 見学? それとも試乗?」
マサキ「試乗の方だ。いけるか?」
セニア「大丈夫、いつでもいけるよ。 ツレイン、あんた総搭乗時間は?」
ツレイン「シミュレータで200時間、 ブローウェルに50時間です」
セニア「んー、士官学校出たてかぁ。 ま、動かす事くらいはできるか。 精霊相性は……炎系かぁ。
 それじゃレオゲイラで テストしてみましょうか」
マサキ「レオ……何だって?」
セニア「レオゲイラ。ウェンディがアンティラス隊 専用に開発した新型魔装機よ」
マサキ「ウェンディが?  いつの間に……」
セニア「もちろん、あたしも手伝ったけどね」
マサキ「ん? 待てよ…… 確か元々魔装機って、16機が 基本だって話、してなかったか?
 17機目の魔装機なんて、まるで イスマイルみてーじゃねぇか」
セニア「基本理念が違うわよ。 イスマイルは魔装機神を超えようとして 造られた魔装機でしょ。
 レオゲイラはジェイファーの後継機よ」
マサキ「後継機? じゃあ、ジェイファーは どうしたんだよ?」
セニア「色々と問題が見つかったから、再調整中。 こういう問題があるから、予備の魔装機は 常に必要なの」
マサキ「……てことは、まさかサイバスターの 予備なんてのも用意してんのか?」
セニア「まさか。魔装機神は狙って造れるような ちゃちなものじゃないわよ。
 高位の精霊との契約なんて、そう簡単に できる事じゃないんだから。
 ……いつかは挑戦してみたいけどね」
マサキ「さらっと怖い事言うな」
セニア「怖いって、何がよ?」
マサキ「お前にはデュラクシールって前科が……
 あっと!! わ、わりぃ…… 前科なんて言い方は良くねぇな……
 あー、なんだ、その……」
セニア「気にしなくていいわよ。 あたしだって、デュラクシールの件は 忘れた事なんてないんだから。
 だけど、失敗したからって、それで 引き下がってちゃ前に進めないでしょ。
 あたしだって魔装機設計者の端くれよ。 いつかは魔装機神を造りあげたいと思うのは 当然よ。
 もちろん、精霊の意志を尊重する、 本物の魔装機神をね」
ツレイン「す……素晴らしい!  さすがはセニア様!」
マサキ「ああ、ま、確かに大したもんだ。 えらいな、セニアは」
セニア「ちょ、な、何よ、二人して。 おだてたって何も出ないからね。
 そ、それよりほら。 ツレイン、あんた試乗するんでしょ?」
ツレイン「あ、そうでした!  では、レオゲイラに乗り込ませて 頂きます!」
セニア「じゃ、ここを覗いて網膜登録してね。 後、何でもいいから喋って。 声紋も登録するから」
ツレイン「わかりました!」
マサキ「ん? 何やってんだ?」
セニア「セキュリティ強化したのよ。 アンティラス隊は独立部隊に なるんだから、当然でしょ」
リューネ「あー、なるほど」
セニア「ま、魔装機神やヴァルシオーネには 元からあるから大丈夫だけど。
 OK、登録完了したわ。 それじゃ、ちょっと実戦に 出てみましょうか」
ツレイン「わかりました!
 ……って、実戦って、その、 実際に戦う意味の実戦ですか!?」
セニア「うん。ついさっき、デモンゴーレム退治を 依頼されたから、ちょうどいいかなって」
マサキ「ああ、なるほど。 そいつはいいな」
リューネ「うんうん。実戦に勝る訓練なしってね」
ツレイン「え? ええっ!?」
リューネ「大丈夫。ちゃんとあたし達が フォローしてあげるから」
マサキ「よっしゃ、行くか」
ツレイン「ええええーっ!?」
マサキ「文句言う前に動け」
ツレイン「は……はい、わかりました!」
マサキ「じゃ、俺はサイバスターで……」
ウェンディ「あ、マサキ。 サイバスター使うの?」
マサキ「よう、ウェンディ。 そのつもりだが…… 何か問題あるのか?」
ウェンディ「ごめんなさい、今ちょっと サイバスターは定期点検中なの。
 オーバーホールしてるから、今日は 使えないのよ」
マサキ「そっか……じゃ、しょうがねぇな。 久しぶりにジャオームにでも乗るか。 あっちはいけるんだろ?」
ウェンディ「ええ、ジャオームなら大丈夫。 まだゲンナジーは戻ってないし」
マサキ「んじゃ、ちょいと借りていくぜ」
ウェンディ「デモンゴーレム退治ね?  聞いてるわ。頑張ってね」
マサキ「おう!」

≪ラングラン郊外≫


アンティラス隊発足

〔戦域:高原〕

(南側にジャオーム、ヴァルシオーネR、ノルス・レイ、レオゲイラが出現する。 北側にデモンゴーレムが出現する)
ツレイン「で、デモンゴーレムが……」
マサキ「何だ、1匹だけかよ」
セニア「あれ? 報告だと、5匹って 話だったけど……」
リューネ「じゃ、あたし達は周囲を 警戒しときましょ」
マサキ「だな。ツレイン、そいつの始末は お前に任せるぜ」
ツレイン「し、しかし、いきなりは、その……」
セニア「心配しないで。 基本性能が違うから、普通にやれば 負けないって」
リューネ「そうそう。わざと背中を見せたり しない限り大丈夫」
ツレイン「……わ、わかりました!  ツレイン・ザン・レカニバン少尉、 吶喊します!!」
(ジャオームとヴァルシオーネRが傍観者になり、レオゲイラが少し北へ移動する)
セニア「あんまり傷付けないでよ。 危なくなったら、あたしのノルス・レイで 修理してあげるから」
ツレイン「了解です!」
(作戦目的表示)

〈ツレインが戦闘〉

[攻撃]

ツレイン「い、いきますっ!!  うおおぉぉぉっ!!」

[防御]

ツレイン「うわっ!? く、来るっ!?」
マサキ「落ち着け!  一撃でやられたりしねぇよ!」

〈2PP〉

(レーダー警告が鳴る)
クロ「マサキ! 精霊レーダーに反応が!」
マサキ「おっ、どうやら残りのデモンゴーレム みてぇだな」
リューネ「数は……4匹ね。 後5分位でここに来るよ」
ツレイン「ええっ!?」
マサキ「心配すんな。そいつらの相手は 俺達がやってやる」
セニア「そういう事。ほら、ちゃっちゃと 片付けちゃいなさいよ」
ツレイン「初心者に無茶言わないでくださいよ」
マサキ「誰だって最初は初心者なんだよ!  こんだけ弱いヤツが相手なんだから、 お前は恵まれてるって思え!」
ツレイン「うう……魔装機操者の人達って 無茶苦茶ですね」
セニア「はいはい。文句言ってないで さっさと片付ける」
ツレイン「わかりました!」

〈ツレインが敵機撃墜〉

ツレイン「や、やった!!」
セニア「うん、まあ初めてにしては上出来かな」
マサキ「ああ、思ったより筋がいいぜ」
ツレイン「あ、ありがとうございます!」
(デモンゴーレムが爆発する)

〈敵機全滅 or 3PP〉

(デモンゴーレムが出現する)
リューネ「来た来た」
マサキ「よっしゃ、それじゃ俺達もやるか」
リューネ「そうだね」
(ジャオームとヴァルシオーネRが味方になる)

状況選択

どの機体も撃墜されなかった
レオゲイラが撃墜された
ジャオームが撃墜された
ノルス・レイが撃墜された
ヴァルシオーネRが撃墜された


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