（敵機は出撃済み）
イリア「…ハマーン様、
アクシズの包囲を完了しました」
？？？(ハマーン)「ご苦労。
各員はそのまま待機せよ」
連邦軍艦長「馬鹿な…！
攻撃など仕掛けなくても、連中は
ここを取り戻せるはずだぞ！」
連邦軍兵「しょ、照合完了…！
あれはシャアの部隊ではありません！！」
連邦軍艦長「何っ！？」
（ラー・カイラムが出現、母艦出撃選択、出撃準備）
連邦軍艦長「味方の救援か！？」
（サダラーンを指す）
トーレス「間違いありません！
ネオ・ジオン旗艦、サダラーンです！」
ブライト「レウルーラではない…。
ということは、やはり…！」
ハマーン「久しぶりだな、ロンド・ベル隊。
いや…今はαナンバーズだったな」
カミーユ「ハマーン・カーン…！」
勇「その名前、聞いたことがあるぞ。
確か、ネオ・ジオンの指導者の…！」
真吾「前の大戦で
戦死したはずじゃなかったのか？」
キリー「ま、ま、まさか…
化けて出て来たんじゃないだろうな…！？」
レミー「ネコじゃあるまいし…
本物でしょ！？」
万丈「ああ。
彼女は前大戦のアクシズ決戦を生き延び、
最終決戦の時にも姿を現した…！」
ジュドー「ハマーン・カーン…！
まだあきらめていなかったのか…？」
ハマーン「そのとおりだ、ジュドー。
私はあの時、お前に言ったはずだ…」
ハマーン「ネオ・ジオンを再興し、
地球に巣くう俗物共を粛清するとな」
ジュドー「………！」
ハマーン「ジュドー…お前は
前大戦で私に一つの未来を見せてくれた」
ハマーン「だが…
あの戦いの結果、人類は超重力崩壊の
衝撃波による危機を迎え…」
ハマーン「時代はイージス計画を
利用しようとしたティターンズや
マリーメイア軍の台頭を許した」
カミーユ「…………」
ヒイロ「…………」
ハマーン「やはり、お前達では
人類に新しい未来を示すことは出来ない」
ハマーン「大衆はお前達がもたらした平和を
ただむさぼり続け、愚行を繰り返す…」
ハマーン「そして、それがシャアや
ドゥガチを増長させる原因となったのだ」
アムロ「では、お前はシャアやドゥガチに
同調する気がないというのか？」
ハマーン「無論だ。
正統なネオ・ジオンはこの私の下にある」
ハマーン「そして、シャア・アズナブルでは
人類をより良い方向へ導くことは出来ん」
アムロ「…………」
ハマーン「未来を変えることと人の革新は
必ずしも一致するわけではないのだ」
アムロ「シャアは人を導く存在に
なるつもりがないと言うことか？」
ハマーン「そのことは
お前が最も良く理解しているはずでは
ないのか？ アムロ・レイ…」
アムロ「…………」
ハマーン「…話はここまでだ。
我々はこれよりアクシズを奪回する。
各機、攻撃を開始せよ」
イリア「はっ！」
ジュドー「くそっ！
結局、こうするしかねえのかよ！？」
ブライト「各機、サダラーンに集中攻撃！
ハマーンをアクシズに入れるな！」
フォウ「プル、プルツー！
あなた達は下がって！」
プル「大丈夫、あたし達も戦える…！」
プルツー「ここから
逃げ出すわけにはいかないから…！」
（作戦目的表示）
ジュドー「あんたもハマーンのやり方が
正しいと信じているのかよ！」
イリア「当然だ！
我々を縛るのはザビ家の血の支配でも
父親の名を借りた理想論でもない！」
イリア「我々はハマーン様を信じ
ハマーン様に全てを捧げるからこそ
共に戦っているのだ！」
イリア「いかん…！
ここは後退する！」
ラカン「久しぶりだな、小僧！
お前にはバルマー戦役の時の
借りを返さなくてはな！」
ジュドー「くそ…！
あんたなんか覚えてないっての！」
ラカン「ぐおっ！
俺を退かせるか…！」
ハマーン「さすがにやってくれる…」
ハマーン「どうやら
私も出る必要があるようだ」
（敵機増援が出現）
カミーユ「出てきたな、ハマーン・カーン！」
ハマーン「幾多の戦いを経て、
お前達がどれほどの力を得たか…」
ハマーン「それが今一度人の未来を示すものと
なるかどうか…見極めさせてもらうぞ」
アムロ（！ 見極めるだと？）
ジュドー「ハマーン！
これが避けられない戦いなら、
俺はあんたを倒さなくちゃならない！！」
（作戦目的表示）
ニー「いかん！
これ以上の戦闘は不可能か！」
ランス「ぐ…！
これ以上の戦闘は不可能か！」
ジュドー「ハマーン！
何故わかりあえるはずの俺達が
戦わなくてはならない！」
ハマーン「勘違いするなよ、ジュドー。
人はわかりあえたからといって
手を取り合う事が出来るわけではない」
ハマーン「その先に進むためには
戦い以外の手段がない時もあるのだ！」
ジュドー「…そうかよ！
だったら、ここで俺があんたを倒して
全てを終わらせてやる！」
（戦闘）
ジュドー「ハマーン！
あの時の戦いでお前は憎しみの全てを
吐き出したんじゃなかったのかよ！」
ハマーン「そうだ。
あの戦いがあったからこそ、
今、私はここにいるのだ」
ジュドー「だったら、何故戦う！？
戦争なんか起こさなくても、
世界を変えることは出来るはずだ！」
ハマーン「人がその魂を
重力に引かれている以上、
同じ愚行が繰り返される…」
ハマーン「お前もそれをしっているからこそ、
戦いに身を投じているのではないか？」
ジュドー「それはあんた達が戦争で
物事を解決しようとするからだろう！！」
（ＺＺガンダムに緑の光）
ハマーン「あの光は…！！」
ジュドー「ハマーン！ あんたも
結局はクワトロ大尉やドゥガチと同じだ！」
ジュドー「自分一人の考えで、
みんなの可能性を潰そうとする！！」
ハマーン「………！」
ジュドー「人間一人の力なんて、
大したもんじゃない！ そんなので
世の中を変えられるものか！！」
（ジュドーに『魂』）
ジュドー「あんた達は急ぎ過ぎてるんだよ！
結果を早急に出そうとするから、
極端な方法を取る！！」
ジュドー「結局、それは人に革新じゃなく
憎しみを与えるだけなんだ！！」
ハマーン「だが、
その憎しみこそが地球を食い尽くす！
もう我々には時間はないのだ！」
ジュドー「時間はある！
俺達はそれを知ってる！！」
ジュドー「だから、今という時代に
間違いを犯すわけにはいかないんだよ！！」
プル「ハマーン！
よくも、あたしの妹達を！」
ハマーン「ニュータイプ研の小娘か…。
覚えておくがいい…あの子らも
お前と同じなのだ」
プル「…許さない！
人を戦争の道具に使うあんたは
絶対に許さないから！」
プルツー「ハマーン！
グレミーが用意していた妹達を
戦いに使ったね！」
ハマーン「そうか…。
お前はグレミーのところにいた娘か」
プルツー「戦いの道具になるのは
あたしやプルだけで充分なんだよ！」
ハマーン「だが、今のお前は
自分の意志で戦っている。
既に道具ではないようだな」
カミーユ「やめろ、ハマーン！
クワトロ大尉が動き始めた今、
俺達が戦ってどうするんだ！？」
ハマーン「シャアと戦うために
この私と手を組むというのか？
フ…戯れ言を！」
カミーユ「憎しみで戦いを広げるな！
俺達はまだわかりあえるはずだろう！？」
ハマーン「…そうかも知れない。
だが、そのためには
お前達を試させてもらうぞ！」
フォウ「ハマーン・カーン！
お前も人の生命を戦いの道具に
するのか！」
ハマーン「…必要ならば
そうするまでだ」
フォウ「もう悲劇は繰り返させない…。
そのために、お前をここで討つ！」
ハマーン「みじめだな、アムロ・レイ。
共に戦ったシャアに裏切られた気持ちは
どうだ？」
アムロ「恨みも憎しみもないさ。
奴は道を違えた…それは
いつか来ると覚悟していた事だ」
ハマーン「フ…そうかな？
言葉とは裏腹に随分と気持ちは
揺らいでいるようだがな」
アムロ「揺らぎだと…？
だが、ハマーン…それはお前も
同じと見たぞ！」
キンケドゥ「シャアは木星帝国と
手を結んでいるんだぞ！
そんな危険な男を野放しにするのか！」
ハマーン「あの男とはいずれ決着をつける。
お前達が預かり知らぬところでな！」
トビア「あんたの事は知っている！
また、ザビ家を持ち上げて
ジオンを起こすつもりなのかよ！」
ハマーン「既に我々はジオンの名を
捨てている。我々が掲げるものは
より良き人類の未来だ」
トビア「笑わせるな！
戦いが起きれば泣く人が出るんだ！」
トビア「そんなやり方でつかんだ
未来なんか要るものか！」
万丈「残念だよ、ハマーン。
あなたとは手を取り合うことが
出来ると思っていたけどね」
ハマーン「それはこちらのセリフだ。
お前達が腐った地球連邦などに
手を貸してなければ…」
万丈「あいにくだけど、僕達は
地球連邦のために戦っているんじゃない」
万丈「名もなき多くの人々のために
戦っているんだ！」