サコン「…超弾性金属を破るヒントは
氷竜と炎竜が教えてくれた」
豹馬「ホントかよ!?」
サコン「ああ。超弾性金属と言えど、
その構造は分子の結合によって
構成されているからな」
小介「なるほど…。
その結合を崩壊させるには、あの方法が
最も適しているということですね」
豹馬「あの方法って…
氷竜と炎竜の連続攻撃のことか?」
小介「はい。どうやら、超弾性金属に
急激な温度差を与えれば…」
小介「その分子間結合を崩壊させることが…
つまり、壊すことが出来るようなんです」
豹馬「なるほど、俺にもわかってきたぜ」
ちずる「あら…豹馬が
そんなことを言うなんて珍しいわね」
豹馬「…要するに、
冷え切った状態で熱い風呂に入ると
身体中がしびれるようなもんだろ?」
小介「い、いや…。
そういうことじゃないんですけど」
一矢「この際、理論はどうでもいい。
要するに氷竜と炎竜なら、
ゾンネカイザーを倒せるんだな?」
小介「いえ、単純に温度差を
与えるだけでは駄目だと思います」
サコン「その通りだ。超弾性金属の
回復力は温度差による構造破壊さえも
ものの数秒で回復させてしまう」
サコン「現状の氷竜と炎竜では、
連続で10分以上の攻撃を与えなければ
完全な破壊は不可能だろう」
ちずる「10分って…!
それじゃ、その間に反撃されちゃうわ」
一矢「くっ…! 打つ手はないのか!?」
サコン「いや、打開策はある。
…温度差によって分子結合が
破壊されている間に打撃を打ち込むんだ」
サコン「つまり、温度差と打撃の連続攻撃…。
そして、それが可能なのはダイモスだけだ」
一矢「ダイモスが!?」
サコン「そう。ダイモスのエネルギー源である
ダイモライトの出力を200%以上に
すれば、急激な温度差を与えられる」
サコン「そして、
そこにお前の拳を叩き込めば…
超弾性金属を打ち破ることが出来る」
豹馬「で、でもよ、200%の出力って…
そんなの、どうやって出すんだ?」
小介「…和泉博士のお話によれば、
ダイモライトのポテンシャル自体は
それを可能とするそうです…」
小介「ただ、ダイモライトのパワーを
高めるにはタキオン以上の超粒子が
必要とされるのです」
サコン「その粒子の存在は理論的には
突き止められている。だが、それを
発生させる手段はまだ研究中だ…」
ちずる「つまり、
現状じゃ打つ手なしってことなのね…」
一矢「……!」
(アラート)
豹馬「!?」
和泉「ダイモビックに
所属未確認の機体が接近中!
各機は出撃スタンバイを!」
一矢「くそ…!
もし、ゾンネカイザーが来たのなら
今の俺達ではどうしようもないぜ…!」
ナナ「おじいちゃん!
接近中の機体をカメラアイが
とらえたわ!」
和泉「よし、正面モニターに回してくれ!」
(モニターオン)
剛健太郎「! あ、あれは…!?」
四ッ谷「あれを知っとるんですか、博士!?」
剛健太郎「え、ええ…!
かつて私がボアザン星にいた頃に作った…
メカ鷹です…!」
浜口「では、
あれには君の知り合いが乗っておるのか?」
剛健太郎「おそらく…!
今のメカ鷹の所有者はボアザンの…」
ナナ「あっ!
メカ鷹が何か投下したわ!」
和泉「あれは…カプセルか!?」
四ッ谷「メカ鷹は!?」
光代「…離脱していきました。
どうやら、あのカプセルをこちらに
届けることが目的だったようですね」
和泉「…とにかくカプセルを回収し、
中身を確かめてみましょう」
一矢「これが、そのカプセルか…」
サコン「危険物ではないことは
確認されている。開けてみるぞ…」
(カプセルが開く)
京四郎「何だ…入っているのは花…?
それと指輪か…」
一矢「! その花を見せてくれ!!」
ナナ「どうしたの、お兄ちゃん!
そんなに慌てて…」
一矢「この花は…、
俺がエリカに贈った花と同じものだ!」
ナナ「え…!?」
剛健太郎「一矢君、その事実を知る者は?」
一矢「お、俺と…エリカだけです…」
ナナ「その花がわざわざカプセルに
入れてあったって事は…」
一矢「そうだ!
このカプセルの送り主はエリカだ!
エリカは生きていたんだ!」
剛健太郎「サコン君、指輪の方はどうだ?」
サコン「今、解析が完了しました。
…指輪には特殊なマイクロフイルムが
隠されています」
サコン「フィルムに書かれた数式…
これは超粒子の発生方法です!」
剛健太郎「超粒子とは、まさか…!?」
サコン「そうです…。ダイモライトを
パワーアップさせるのに必要な
あの超粒子です!」
京四郎「つまり、これでダイモスは
パワーアップするってわけか」
サコン「しかし、アイザロン粒子と
呼ばれるこの粒子…考え出した者は
恐ろしいほどの頭脳の持ち主だ…」
京四郎「フ…お前がそこまで驚くとは
エリカの奴も大物の知り合いを
持ったもんだぜ」
和泉「よし…
敵が動き出す前にアイザロン粒子を使い、
ダイモスを改造しよう」
サコン「ええ、私も手伝います」
ファン・リー「ならば、一矢…
こっちはこっちでダイモスの
新必殺技の特訓をやろう」
凱「そうだな。せっかくの贈り物も
お前が使いこなせないんじゃ、
意味がないからな」
鉄也「俺も協力させてもらう。
…時間がないからな、厳しくいくぜ」
一矢「ああ、望むところだ!」
一矢(エリカ…君がどうやって超粒子を
手に入れたかなんて、どうでもいい…)
一矢(君が生きていてくれたこと…
ただそれだけが嬉しいよ…)
リヒテル「聞けい!
勇敢なる我が軍の兵士達よ!」
リヒテル「既に進軍の準備は整った!
今こそ我らの力でこの地球を
手に入れる時が来たのだ!」
バルバス「リヒテル様!
ビッグファルコンに接近する機体が
あります!」
ライザ「この反応…ダイモスです!」
(南端にダイモスが出現)
リヒテル「竜崎一矢め…
性懲りもなくやってきたか!」
アイザム「無策のままやってくるとは
思えん…。ここはゾンネカイザーで
様子を見た方がいいだろう」
リヒテル「よし! ゾンネカイザーよ!
ダイモスを八つ裂きにしてやれ!」
(ゾンネカイザーがビッグファルコンの南側に出現)
京四郎「新しい烈風正拳突きなら、
超弾性金属をぶち抜けるはずだ!」
ナナ「頑張ってね、お兄ちゃん!」
一矢「ああ! エリカと…そして
全ての人達のためにも、この戦い
負けるわけにはいかない!!」
(作戦目的表示)
一矢「行くぜ!
パワーアップしたダイモスの力、
見せてやる!」
アイザム「何…!?
ゾンネカイザーがダメージを
負っただと!」
一矢「まだまだ!
この程度で済むと思うなよ!!」
リヒテル「ば…馬鹿な!
ゾンネカイザーが敗れるとは!」
アイザム「ダイモスのあの力…、
あれは、まさか…!?」
一矢「やった…やったぞ!」
京四郎「油断するな、一矢!
次が来るぞ!」
(ギメリアがビッグファルコン南側に出撃)
バルバス「リヒテル様!
あのメカ戦士にはアイザム殿が
乗っておられます!」
リヒテル「何だと!?
戻るのだ、アイザム!」
アイザム「フッ、リヒテルよ…。
ゾンネカイザーは負けて当然…
とんだ茶番よ!」
リヒテル「何を言うか、アイザム!」
アイザム「ダイモスのパワーアップ、
あれはおそらくアイザロン粒子の力に
よるものだ…!」
リヒテル「アイザロン粒子…もしかして
それはそなたが研究していたという…」
アイザム「いいか、
敵はもはや下等な地球人のメカではない。
天才アイザムの力を持つメカなのだ!」
リヒテル「アイザム…!」
アイザム「そして、
もう俺に残された時間はない…!」
リヒテル「どういうことだ、アイザム!?」
アイザム「フ…俺の生命の炎は
もうすぐ燃え尽きる…。
これはもう止められないことなのだ…」
リヒテル「何だと!?
…アイザム! 何故、黙っていた!?
何故、余に打ち明けてくれなかった!?」
アイザム「話したとて、
どうにもなるものではない…」
リヒテル「アイザム…
何故、お前が死なねばならぬのだ!?」
アイザム「全ては俺のミスだ…。
あのアイザロン粒子の実験中の
事故が俺の身体を蝕んでいるのだ…」
リヒテル「アイザム…」
アイザム「そんな声を出すな、リヒテル。
俺はそれなりに自分の人生に
満足しているさ」
アイザム「…お前と勝利を祝えぬことが
心残りと言えば心残りだがな…」
(母艦出撃選択、出撃準備)
健一「無事か、一矢!?」
豹馬「どうやら、
首尾良くいったみてえじゃねえか!」
一矢「いや、油断は出来ない…!
あのメカに乗っている男は手強いぞ!」
アイザム「フ…俺とリヒテルの会話を
聞いていたようだな、竜崎一矢…」
一矢「ああ…」
アイザム「貴様の噂は聞いている…。
何しろ俺が地球に来た目的の半分は
貴様を倒すためだったのだからな…」
一矢「アイザム…!」
アイザム「その目的を果たさずして
死ぬわけにはいかん!
竜崎一矢よ、俺と戦え!」
一矢「…アイザム!
お前の覚悟は拳で受け止めてやる!」
(ギメリアとダイモスは東の森の中へ移動、ダイモスに緑の光)
京四郎「付き合うぜ、一矢!
こうなりゃお前の好きにやりな!」
ナナ「お兄ちゃん、
絶対に負けないでね!」
一矢「すまん! 京四郎、ナナ!!」
アイザム「フ…さすがだ、竜崎一矢。
この俺の挑戦を受けるとは
大した度胸だ…」
アイザム「だが、このメカ戦士ギメリアは
俺の最後の作品に相応しいメカ戦士よ!」
アイザム「必ずや貴様を倒し、
勝利の栄光の中で我が生涯の幕を
閉じさせてもらおう!」
一矢「来い、アイザム!」
一矢「俺もお前と同じく、
この拳に命を懸けて戦うっ!!」
(コブラードがビッグファルコンの西側に出撃)
リヒテル「アイザム、存分に戦え!
邪魔者は余が引き受ける!」
ライザ「リヒテル様、お待ち下さい!
もうしばらく待てば、海底城より
援軍が到着します!」
リヒテル「口出しは許さぬ!
余はアイザムに友として出来る限りの
ことをせねばならん!」
ライザ「リ、リヒテル様…!」
バルバス「何をしておる、ライザ将軍!
我々もリヒテル様を追うぞ!
全軍出撃だ!」
(敵機増援が出撃)
ゴルディマーグ「あいつら、
ゾンネカイザーを量産してやがったのか!」
麗雄「心配はいらん! 組成分析の結果で
わかったが、超弾性金属製なのは
アイザムのメカ戦士だけじゃ!」
凱「よし…そうとわかれば
後は正面から戦うだけだぜ!」
(作戦目的表示)