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海底城!大攻撃開始!! 北米のネオ・ジオンを追う ~ 第28話 ~

《太平洋 海底城・WORLD AREA》

[ガルンロール・ブリッジ]

バルバス「た、大変でございます!  リヒテル様!」
リヒテル「どうした、バルバス!?  騒々しいぞ!」
バルバス「たった今、 この海底城に小バームより…」
???(アイザム)「ええい! どけ…!」
リヒテル「お、お前は…!?」
アイザム「…久しぶりだな、リヒテル」
リヒテル「アイザム…!  そなた、アイザムではないか!  どうしたのだ、その怪我は!?」
ライザ「アイザム殿と言えば、 バーム星最高の科学者にして リヒテル様のご親友…!」
ライザ「それが何故 瀕死の重傷を負って地球へ…?」
アイザム「う…うう…!」
リヒテル「しっかりしろ、アイザム!  傷は浅いぞ!」
アイザム「フ…リヒテル…身体の状態は… 自分が一番わかっている…」
アイザム「だが、 死する前にお前に会えて…良かった…」
リヒテル「アイザム!  お前に傷を負わせたのは何者だ!?  そして、何故お前は地球に!?」
アイザム「リヒテル…心して聞け。 俺達の本当の敵…バームの本当の敵は…」
(エネルギー銃の銃声)
アイザム「ぐあっ…!」
リヒテル「アイザム!!」
(アイザムが倒れる)
リヒテル「ア、アイザム…! アイザム!!」
リヒテル「何者だ!?  アイザムを撃った者は!?」
デスモント「そういきり立ってもらっては 困るな、リヒテル提督」
リヒテル「貴様は…貴様らは!?」
デスモント「ワシはゼーラ星暗黒ホラー軍団… 東の王、デスモント将軍だ」
ダンケル「同じく南の王、ダンケル博士」
アシモフ「西の王、アシモフ将軍だ、 以後、お見知り置きを」
キラー「グフフ…北の王キラー将軍。 我らこそが暗黒四天王よ」
リヒテル「貴様らの名など 聞いてはおらぬ!!」
リヒテル「何故、アイザムを撃った!?  それとも、貴様達か!?  アイザムに傷を負わせたのは!」
アシモフ「そうだ…と言ったらどうする?」
リヒテル「許さぬ…許さぬぞ!  たとえ同盟星の将軍と言えど、 決して許さぬ!!」
ダンケル「落ち着くのだ、ヒリテル提督。 我々は裏切り者を始末しただけだ」
リヒテル「貴様、 余の友を逆賊呼ばわりするか!?」
キラー「その男、逆賊と言われて当然よ。 何しろオルバン大元帥の暗殺を 企てたのだからな」
リヒテル「な…何っ!?」
キラー「もっとも計画は失敗に終わり、 その男は小バームから脱走した…」
デスモント「我々は それを追って地球まで来たというわけだ」
リヒテル「これは何かの間違いだ!  間違いに決まっている!」
デスモント「信じないのなら、それで構わん。 どのみちお前は小バームへ 戻ることになるのだからな」
リヒテル「何っ!?」
キラー「一向に戦果の上がらぬ貴様に、 オルバン大元帥と我らの主である ダリウス大帝様がお怒りでな」
デスモント「そこで、地球攻略の指揮権を 我らが預かることになった」
アシモフ「つまり貴様はクビと言うことだ」
リヒテル「馬鹿な……!!」
ベルガン(フフフ…ダリウス大帝が ついにしびれを切らしたか…)
キラー「裏切り者の親友が腰抜け提督とはな。 バーム星人の程度も知れたものだ」
リヒテル「おのれ…暗黒四天王!  余のみならず我が友アイザム、 そしてバーム星人を愚弄するとは…!」
リヒテル「暗黒四天王!  余は地球攻略司令として 最後の勝負に出る!」
リヒテル「その決着がつくまで、 余は司令官の座を譲りはせぬ!!」
デスモント「…いいだろう」
デスモント「お前にも武人としての 意地もあろう。この海底城の総力を 挙げて決戦に挑むがいい」
リヒテル「言われるまでもない!  ライザ、バルバス!  余は地球人共に決戦を挑む!!」
リヒテル「海底城浮上の準備をせよ!」
バルバス「ははっ!」
リヒテル(アイザム…今となっては、 お前が何を伝えようとしたか 確かめる術はない…)
リヒテル(だが、 お前が望んだバームの勝利… 余が手で必ず果たしてみせるぞ…!)

《太平洋上・WORLD AREA》

[大空魔竜・格納庫]

「ミッチー、あの馬みたいなパーツ… あれが新しいパーツなのか?」
美和「ええ。その名もパーンサロイドよ」
「ちょうどいい。 これなら、一矢の手助けが出来そうだぜ」
美和「あら、どうして?」
「人の恋路を邪魔する奴は 馬に蹴られて何とやら…って奴さ」
甲児「お前にしちゃ、気の利いた台詞だな」
美和「でも、パーンサロイドとの 合体は今までよりも難しいわよ」
「そんなの、 ぶっつけ本番で何とかしてなるぜ」
美和「そんな…」
甲児「大丈夫、大丈夫。 俺だって、ジェットスクランダーの時は そうだったし…案外何とかなるもんだ」
美和「…………」
甲児「そんなに心配だったら、 鉄也さんをお手本にすりゃあいい」
「何で、あいつを!?」
甲児「グレートブースターも 運ばれて来たからさ。あの人の 空中合体は見事なもんだぜ」
「ほ~う…じゃ、お手並み拝見といくか」

サコン「小介、ダイモスへの新パーツの 組み込みは何とかなりそうか?」
小介「ええ、 このシステムはすごいですよ!」
小介「和泉博士から送られてきた このアイザロン粒子発生装置で、 ダイモスは一気にパワーアップします!」
サコン「タキオン以上の超粒子、 アイザロン粒子か…」
サコン「この粒子を使えば ダイモスのエネルギーである ダイモライトを完全に制御できる…」
小介「はい。僕の計算では、 アイザロン粒子によってダイモライトは 今までの2倍の出力をはじき出します」
一矢「2倍だって…? そいつは驚きだな」
サコン「………」
サコン(このアイザロン粒子の発生方法… 明らかに地球の技術ではない…)
サコン(和泉博士はどうやって この粒子を入手したんだ…?)

(アラート)
大文字「各員に告げる。 先程、敵基地と目される海域に 異星人の巨大要塞が浮上した」
一矢「何だって!?」
大文字「現在、連邦軍が交戦中だが 圧倒的な敵戦力に後退を 余儀なくされている」
大文字「新兵器の装備が完了次第、 我々は現場に急行しこれを撃破する」
大文字「各員は早急に作業を完了させ、 出撃準備をしてくれたまえ!」
サコン「敵も決戦に出る気か…!」
一矢「サコン、小介!  ダイモスの調整を急いでくれ!」
一矢「リヒテルがその気ならば 俺のこの手で決着をつけてやる…!」


第28話
海底城!大攻撃開始!!

〔戦域:浮上した海底城の周辺海域〕

キラー「やるではないか、リヒテル提督。 地球人共を瞬く間に全滅させるとは」
リヒテル「当然だ。 この海底城は最強の要塞でもある」
リヒテル「それに、 先程の連中など使い走りに過ぎん。 我らの本当の敵は…」
リヒテル「………」
ベルガン「どうなさいましたかな、 リヒテル提督?」
リヒテル(本当の敵…。 アイザムは命を賭して余に 何を伝えたかったのであろう…)
ライザ「リヒテル様!  この海域に接近する艦があります。 この反応…αナンバーズです!」
ベルガン「ほう…宿敵の登場だな」
リヒテル「戦闘部隊、出撃!  奴らを倒してこそ、我々の勝利は 本物となる!」
リヒテル「この一戦に バームの誇りと未来を賭けるぞ!」
(敵機が出現)
デスモント「海底城の総力戦か… 中々に壮観だな」
ダンケル「フフフ… リヒテル最後の勝負、 楽しませてもらおうではないか」
アシモフ「地球人とバーム星人、 どちらが勝つと見る?」
キラー「グフフ…どちらが勝とうが 我らにはどうでもよいがな」
(大空魔竜が出現、母艦出撃選択)
ピート「あれが敵の要塞か…!」
(海底城司令部を指す)
ミドリ「何て巨大なの…!  まるで一つの島だわ!」
サコン「あれだけのサイズだ。 攻撃をピンポイントに絞り込まないと 消耗戦になるな」
大文字「各機、出撃準備!  攻撃目標は敵要塞の司令部だ!」
(海底城司令部を指す)
大文字「司令部に攻撃を集中し 敵要塞を無力化する!」
ピート「攻撃目標に接近するのは困難だ!  長距離射程の武器を持った機体から 優先的に出撃しろ!」
(出撃準備)
日吉「健一兄ちゃん、あれ見てよ!」
(デスモント機を指す)
健一「火星に現れた敵戦艦か!」
めぐみ「バーム星、ボアザン星と 手を組んでいるもう一つの星の攻撃軍ね」
万丈「どうやら、彼らも 本腰を入れて攻撃に参加する気らしいな」
大文字「この戦いは 地球上における敵異星人との決戦となる!」
大文字「彼らの侵攻を食い止めるためにも、 あの敵要塞を破壊してくれたまえ!」
竜馬「行くぞ、みんな!」
豹馬「おう、とことんまでやってやるぜ!」
京四郎「一矢、ダイモスの調子はどうだ?」
一矢「上々だ! リヒテルとの決着は 俺とダイモスの拳でつけてみせる!」
(作戦目的表示)

〈1EP〉

リヒテル「αナンバーズめ!  この海底城を甘く見るなよ!」
リヒテル「ミサイル発射だ!!」
(ミサイルが出現)
ボス「ミ、ミサイルだわさ!」
ムチャ「あんな数のミサイル、 どうしろってんだ!?」
鉄也「連邦軍の先発隊は あいつにやられたのか…!」
「みんな、ひるむな!  司令部さえ破壊すればミサイルの 制御は出来ないはずだ!」
甲児「よし!  司令部を直接叩き潰してやらあ!」

〈2PP〉

ダンケル「そろそろ頃合だな」
デスモント「グロテクター後退!  あとはリヒテル提督に任せるぞ」
リヒテル「暗黒四天王!  どこへ行くつもりだ!?」
アシモフ「リヒテル提督、我々は お前に最後のチャンスを与えただけだ」
キラー「そう。 貴様に手を貸す義理などないのだ」
リヒテル「貴様ら…!」
デスモント「フフフ…心配するな。 地球攻略作戦はワシらが引き継いでやる」
ダンケル「では、健闘を祈るぞ」
(グロテクターが4機とも撤退)
サンシロー「あいつら、 引きあげて行ったぞ!?」
万丈「火星の時と同じだ…」
キンケドゥ「何かのワナか?」
ジュドー「意外に仲違いしてたりして」
ルー「まっさかあ…」
サコン「いや…あり得る話だ。 明らかにバームの部隊とあの艦隊は 連携がとれていなかった」
カミーユ「向こうも 一枚岩じゃないってことか…!」
サンシロー「とにかくチャンスだ!  今の内に勝負に出るぞ!」

〈2EP〉

(ミサイルが出現)
ファン・リー「ち…!  後から後から出てきやがる!」
キリー「どうやら、敵さん 本気も本気のようだぜ…!」
真吾「このままじゃ、大フィーバーだ。 さっさと司令部を叩こう!」

〈鉄也がグレートブースターを使用〉

鉄也「行くぜ、侵略者共!  新設計のグレートブースターの力、 見せてやる!」

〈鋼鉄ジーグがパーンサロイドで攻撃〉

鋼鉄ジーグ「行くぜ!  これが鋼鉄ジーグの新パーツ パーンサロイドだ!」
美和「宙さん! これで鋼鉄ジーグの機動力が 一気にアップするわ!」
鋼鉄ジーグ「OK、ミッチー!  パーンサロイド、使いこなしてみせるぜ!」

〈バルバス機撃墜〉

バルバス「おのれ、地球人め!  覚えておれよ!」

〈ライザ艦撃墜〉

ライザ「く…! バームの命運を 懸けた一戦だというのに…!!」

〈vs ベルガン〉

[健一]

健一「ド・ベルガン!  お前を倒してボアザンの野望、 止めてみせるぞ!」
ベルガン「フン…剛健一よ!  貴様の中に私と同じ血が 流れているとは汚らわしい…」
ベルガン「貴様の中のボアザンの血、 ここで消してくれるわ!」
健一「黙れ! 地球とボアザン、 2つの星の血が交じり合う俺の身体は 父と母の愛の印だ!」
健一「そして、それこそが 星を越えた平和の証となるはずだ!」

[豹馬]

豹馬「お前の卑怯な手には いつもいつもやられてきたが 今日は決着をつけてやるぜ!」
ベルガン「黙れ、野蛮人め!  貴様達のような蛮族相手など まともにする気になれんわ!」

海底城破壊前にスカールークを
撃墜した 撃墜しなかった


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