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海底城!大攻撃開始!! 北米のネオ・ジオンを追う ~ 第28話 ~

〈海底城司令部を破壊〉

(海底城全体に爆煙)
サンシロー「やったぜ!  これでミサイルは打ち止めだ!」
ピート「よし…!  あとは残る敵を倒すだけだ!」
リヒテル「おのれ、地球人め…!  かくなる上は余自ら決着をつける!」
(ギメリアを含む敵機増援が出現)
一矢「出て来たな、リヒテル!」
リヒテル「竜崎一矢!  そして、αナンバーズよ!」
リヒテル「ここが我らの決戦の地!  互いの全てを懸けて、いざ勝負!」
一矢「望むところだ!!」
リヒテル「竜崎一矢! お前の相手は 我が友アイザムの遺した最強のメカ戦士 ギメリアが務める!」
リヒテル「アイザム…!  そして、バーム10億の民よ!  余に力を!!」
ベルガン「リヒテル提督、 海底城が落ちた以上、我らの敗北は必至。 ここは後退をお勧めします」
リヒテル「黙れ、ベルガン!  武人の誇りを持たぬそなたの力など不要!  臆したのなら、早々に立ち去るがいい!」
ベルガン「…わかりました」
ベルガン(フフフ…さらばだ、リヒテル。 せいぜい派手に散るがよい)
(ベルガン艦が撤退、作戦目的表示)

〈vs ギメリア〉

[いずれかの味方の攻撃が当たる]

一矢「何っ!? あのメカ、 全くダメージを受けていないぞ!」
リヒテル「見たか、竜崎一矢!  ギメリアを構成する超弾性金属は あらゆる衝撃を跳ね返す力を持つ!」
小介「そ、そんな…!  そんな金属が組成可能だなんて…!」
麗雄「バーム星の 科学力も大したもんじゃな…!」
リヒテル「竜崎一矢よ!  我が友アイザムの遺してくれた ギメリアで地獄へ落ちるがよい!」
一矢「く…! 打つ手はないのか!」
サコン「あきらめるな、一矢!  お前とダイモスなら超弾性金属を 破ることが出来る!」
一矢「!!」
リヒテル「何!?」
サコン「ダイモスの新必殺技が 生み出す超低温・超高温・超打撃の 三位一体の攻撃ならば…」
サコン「超弾性金属の分子レベルを 崩壊させ、砕くことが可能だ!!」
リヒテル「ほざけ、地球人め!  貴様達の科学力がアイザムの頭脳に かなうと思っているか!」
一矢「リヒテル!  その答えは俺とダイモスの拳が 教えてやる!」
一矢「行くぞ、ギメリア!  この拳に全てを懸けてお前を砕く!」

[撃墜]

一矢「やった…やったぞ!」
リヒテル「馬鹿な…!  ギメリアが敗れるとは!?」
リヒテル「許せ、アイザム…。 余はお前の最後の作を使いこなす事が 出来なかった…」
リヒテル「余がお前に詫びる術は 一つだけ…。お前の墓に バームの勝利を捧げるのみだ!」

〈vs リヒテル〉

[一矢]

リヒテル「竜崎一矢!  今日こそ貴様と決着をつけてくれる!」
一矢「リヒテル!  その前にお前に聞きたい事がある!」
一矢「エリカはどこにいるんだ!?  あの要塞内にいるのか!?」
リヒテル「それほど聞きたいのなら 教えてくれる! エリカは裏切り者として 海底城から追放したわ!」
一矢「何っ…!?」
リヒテル「心残りはなくなったか!  ならば余自らが貴様を葬ってくれる!」
一矢「リヒテル! この戦いが 避けられない戦いなら、 俺達は絶対に退きはしない!」
一矢「それが俺達の信じる平和への 道なのだから!」

[豹馬]

豹馬「いい加減にしやがれ!  お前達は一体何の恨みがあって 地球を狙いやがる!?」
リヒテル「貴様達が平和を求める我々を 陥れた時から戦いは始まったのだ!  つまり、自業自得よ!」
豹馬「何回も言ったはずだぜ!  それは地球でもバームでもない誰かの 策略だと!」
豹馬「それに気づかないまま 戦いを広げるお前は哀れな操り人形と 同じだ!」
リヒテル「貴様… このリヒテル提督を愚弄する気か!?」
豹馬「そうじゃねえよ!  …俺はお前みたいな奴を見ると 放っておけねえんだ…!」
豹馬「俺はある男に誓ったんだ!  意味もわからず戦わされてる奴を 戦いから解放してやる事をな!」

[健一]

健一「兵を退け、リヒテル提督!  地球とバームの戦いは 何者かによって仕組まれたものだ!」
リヒテル「黙れ、剛健一よ!  この期に及んで生命が惜しくなったか!」
健一「違う!  俺はバルマー戦役での無意味な戦いを 繰り返したくないだけだ!」
リヒテル「無意味な戦いだと…?」
健一「そうだ…。 わかりあえるはずの者同士が 戦う事は無意味でしかない!」
健一「一矢とエリカさんを見ろ!  地球とバームの民だって互いに 手を取り合う事が出来るはずだ!」
リヒテル「黙れ!  地球とバームの間にあるのは 怒りと憎しみしかない!」
健一「リヒテル!  お前がそれを認めないのなら 俺達はお前と戦うしかない!」
健一「地球と… そして、バームの平和のために!」

[撃墜]

リヒテル「まだだ!  まだ終わるわけにはいかぬ!」
(コブラードが爆発、ゾンネカイザーが出現)
リヒテル「かくなる上は 後に続く者達のために道を 開くのみ…!」
(ゾンネカイザーが大空魔竜の北側へ移動)
一矢「リヒテル!」
リヒテル「大空魔竜!  死出の旅路に付き合ってもらうぞ!」
京四郎「あの野郎!  大空魔竜に突っ込む気だぞ!」
ピート「死に損ないに何が出来る!  大空魔竜でとどめを刺してやる!」
(大空魔竜がゾンネカイザーの方を向く)
リヒテル「バームに栄光あれぇぇっ!!!」
一矢「リヒテル!」
(ゾンネカイザーが大空魔竜の傍へ移動、大空魔竜とゾンネカイザーの間にゴードルが出現)
【強制戦闘】
ピート[ドラゴンカッター]vsリヒテル[反撃不可能](援護防御(???(ハイネル)))
(ゴードルはドラゴンカッターを切り払う)
ピート「何っ!?」
???(ハイネル)「………」
健一「あれは…!?」
一矢「何だ、あのロボットは…!?」
豹馬「ゴ、ゴードル…!?」
大次郎「兄さん、あいは…!」
日吉「あのロボットに乗ってる人って…!」
健一「ま、間違いない…あれは…!」
健一「兄さん! ハイネル兄さん!!」
リヒテル「何!? ハイネルだと!?」
???(ハイネル)「………」
(ゴードルとゾンネカイザーが撤退
健一「ハイネル兄さん!!」
一矢「あのロボット… リヒテルを助けに来たのか…!?」
京四郎「つまりは俺達の敵ってことか」
健一「違う! あの時、ハイネル兄さんは 戦いの無意味さを知った!!」
健一「その兄さんが敵であるはずがない!!」
ピート「だが、奴はリヒテルを助けた。 その事実をどう説明する!?」
健一「何か理由があるはずだ!  兄さんは俺達の敵になどなりはしない!」
隼人「落ち着け、健一。 一度戻って情報の整理をした方がいい」
健一「う……!」
大文字「諸君、ご苦労だった。 まずは大空魔竜に帰還してくれ」
健一(ハイネル兄さん… 兄さんは何のために再び地球に 現れたんだ…?)
健一(だが、俺は兄さんを信じる…。 心を通わせた同士として… そして、血をわけた兄弟として…)

《中央アジア・WORLD AREA》

[ガルンロール・ブリッジ]

ダンゲ「メルビ殿、 海底城攻防戦はαナンバーズが 勝利を収めたようです」
メルビ「そうか…リヒテルは敗れたか」
ダンゲ「我々がダイモビックに送った 例の物も役に立ったようです」
メルビ「これで 地球攻略の主導権はバームからボアザン、 ゼーラに傾くことになるな」
エリカ(兄上…)
マルガレーテ「おひいさま…。 リヒテル様の安否を気遣っておいで ですのね…」
リリーナ「エリカさん… 心中お察しいたします」
エリカ「リリーナさん…」
リリーナ「…私も兄と道を違えました。 兄には兄の理想があるのでしょうが、 私も兄と戦わねばなりません」
エリカ「お強いのですね、 リリーナさんは…」
リリーナ「いいえ。私の心もあなたと同じく 不安に満ちています」
リリーナ「しかし… 平和が訪れる日まで、私達は いかなる苦難にも耐えねばなりません」
エリカ「リリーナさん… やはり、あなたをお誘いしたことは 間違いではありませんでした…」
リリーナ「ありがとうございます。 全ての星が平和を手にするその日まで 共に戦いましょう」
メルビ「……エリカ、リヒテルは 撃墜される直前に無事に救出されたようだ」
エリカ「本当ですか、メルビ様!?」
メルビ「ああ…確かな筋からの情報だ」
エリカ「確かな筋…?」
メルビ(フフフ… あの男、さすがにやってくれる…)
エリカ「…………」
エリカ(一矢… 私達はまだ会うことは出来ません…)
エリカ(ですが、 あなた方の勝利を願うと同時に 私も平和のために戦います…)
エリカ(そして、一矢…。 私は…いえ、私達はあなた方の勝利を 信じております…)

《太平洋上・WORLD AREA》

[海岸]

リヒテル「貴様…!  何故、余を助けたのだ!?」
???(ハイネル)「………」
リヒテル「余は将として最後の務めを 果たそうとしたのに…それを…!」
???(ハイネル)「死して 己が責を全うするのも良かろう。 だが、それは貴公にとって誤った道だ」
リヒテル「何っ!?」
???(ハイネル)「貴公はまだ本当の敵を知らぬ。 故にあの場で死ぬことは許されないのだ」
リヒテル「本当の敵…。 アイザムもその言葉を最期に 遺していった…」
リヒテル「教えてくれ!  そなたはアイザムの言葉の意味を 知っているのか?」
リヒテル「余の本当の敵とは 一体、何なのだ!?」
???(ハイネル)「それは 己が目と耳で確かめられよ……」
(通信)
???(ハイネル)「どうやら、 貴公の部下が迎えに来たようだ。 余はこれで失礼させていただく」
リヒテル「待て!  そなたはボアザンの人間のはず… 何故ベルガンらと別行動を取る!?」
???(ハイネル)「奴らはボアザンの恥さらし…。 同じ星の人間であることも汚らわしい」
リヒテル「どういうことだ…?」
???(ハイネル)「縁あらば、 再び相見えることもあるだろう。 それまでに己の道を見つけられよ」
(足音・???(ハイネル)が立ち去る)
リヒテル「プリンス・ハイネル…」

[大空魔竜・ブリッジ]

和泉「よくやったぞ、一矢。 各地の敵異星人は地球から 後退していった」
一矢「これも博士達が送ってくたれ 新兵器のおかげですよ」
和泉「そうか… アイザロン粒子が役に立ったか…」
サコン「和泉博士、 よろしければ、あの粒子の開発経緯を 教えていただけないでしょうか?」
和泉「…さすがはサコン君だ。 あれを開発したのは我々ではない事に 気づいていたか…」
一矢「どういう事です、博士?」
和泉「あの粒子の発生式は 剛博士のかつての知己によって もたらされたものだ」
健一「父さんの…? では…!」
剛健太郎「そうだ。 アイザロン粒子を我々に もたらした男…ダンゲ将軍だ」
一矢「その人が 何故ダイモスのパワーアップに 力を貸してくれたんだ…?」
和泉「その話の前に一矢、 これを見てくれ」
ナナ「花? それがどうしたの…」
一矢「その花は…!」
和泉「これはアイザロン粒子の発生式と 共にダンゲ将軍から届けられたものだ」
和泉「それもわざわざお前宛にだ」
健一「一矢… あの花に何の意味があるんだ?」
一矢「あの花は… 俺がエリカに贈ったものだ…」
サコン「その事実を知る者は?」
一矢「俺と…エリカだけだ…」
ナナ「その花がわざわざカプセルに 入れてあったって事は…」
一矢「そうだ!  エリカは生きているんだ!  俺達を助けてくれたのはエリカなんだ」
サコン「…剛博士、 よろしければダンゲ将軍について お聞かせ願えませんか?」
剛健太郎「うむ。 彼はボアザン貴族だったが、 自らその証である角を切り落とし…」
剛健太郎「貴族の支配体制を くつがえすため、私と共に戦った」
キンケドゥ(貴族の支配か……)
五飛「そのダンゲという男は 貴族の証を自ら捨てる事で 己の信念を示したのだな」
トロワ「ああ… 並の覚悟では出来ないことだ」
一矢「じゃあ、エリカは ダンゲ将軍の所にいるのか…?」
キンケドゥ「そうだろうな。 おそらく、ゲリラ組織か… それに似た組織だと思う」
一矢「ゲリラ組織だって?」
キンケドゥ「ああ、要は俺達がやっていた 宇宙海賊と同じさ。ボアザンやバームの 貴族支配に対抗するため、同志を集める…」
キンケドゥ「エリカさんは ダンゲ様軍が所属するその組織に 助けられたのかも知れない」
一矢「エリカがゲリラ組織に…?」
キンケドゥ「あるいは平和的な手段で バームと地球の戦いをやめさせようとする 人達の集まりかも知れない」
カミーユ「生まれた星や立場の違いを 乗り越えた組織があると言うのか…?」
キンケドゥ「カミーユ、俺達だってそうだ。 別に珍しい話じゃない」
カミーユ「確かに…」
健一「だから、ダンゲ将軍とエリカさんは αナンバーズを助けてくれた…。 俺はそう信じたい」
一矢「…………」
一矢(エリカ…君は君の戦いを始めた…。 平和のために俺も俺の戦いを続けるよ…)
一矢(そして、俺達の戦いが勝利を 迎えた日…その時こそが俺達が再び 会うことが出来る日になるだろう…)
一矢(エリカ… その日まで俺は戦い続けるよ…)

《火星 小バーム・SPACE AREA》

[小バームの玉座]

オルバン「………」
リヒテル「オルバン大元帥閣下!  どうか、この私にもう一度だけ チャンスをお与え下さい!」
オルバン「黙れ、リヒテル!  貴様はワシの期待を裏切ったのだ!」
リヒテル「一兵士としてで構いません。 どうかもう一度、地球に向かうことを お許し下さい!」
リヒテル「友であるアイザムの仇を 討つためにも、ご慈悲を…!」
オルバン「ならん!  貴様にはこの小バームにて謹慎を命じる!」
リヒテル「オ、オルバン大元帥!!」
オルバン「その目は何だ?  貴様、バームの指導者である ワシの決定に不服があるのか?」
リヒテル「………」
オルバン「ゲロイヤー参謀!  リヒテルを連れて行け!  ワシの目の前からこやつを除けろ!」
ゲロイヤー「仰せのままに…」
リヒテル「お待ちを、大元帥閣下!  どうか…どうか私の願いをお聞き下さい!」
ゲロイヤー「見苦しいぞ、リヒテル。 貴様は敗戦の将として責任をとるのだ」
リヒテル「おのれ、ゲロイヤー…!  この恨み、忘れぬぞ…」
(大きな扉が動く、リヒテルとゲロイヤーが立ち去る)
オルバン「やはり、奴は危険な男よ…」
オルバン「奴がリオン暗殺の黒幕が ワシとゼーラ星のダリウスだと知れば 面倒なことになるだろうな」
(ゼーラとの回線がつながる)
ダリウス「オルバン大元帥、 地球から前線部隊が後退したそうだな」
オルバン「こ…これはダリウス大帝!  お耳が早い…」
ダリウス「3星の攻撃部隊の指揮を バームの人間に任せたのが そもそもの間違い…」
ダリウス「今後はド・ベルガンと 暗黒四天王に前線の指揮を執らせる。 …異存はあるまいな?」
オルバン「…は…仰せのままに…」
ダリウス「では、大元帥よ… 小バームを地球圏へ移動させるのだ」
オルバン「しかし、それでは バームの民を危険にさらすことに…」
ダリウス「犠牲を恐れる者に 勝利をつかむことは出来ぬ…。 それとも、この提案を拒む気か?」
ダリウス「それはバームと ゼーラ・ボアザンの友好関係に マイナスであるぞ」
オルバン「…わ…わかりました。小バームは 地球圏へ向けて移動を開始します…」
ダリウス「心配することはない。 我が配下の暗黒四天王が 必ずや地球人共を葬ってくれよう」
ダリウス「そして、あの青く輝く地球は 我らのものとなるのだ…」
ダリウス(そう… 我らゼーラ星人だけのものとな…)


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