菊枝「あなた…宙にあのことを
話さなくてよかったのでしょうか…?」
遷次郎「今はまだその時ではない。
それに、宙の身体の秘密を邪魔大王国に
知られるわけにはいかんのだ」
大利「…銅鐸の秘密を
αナンバーズに託すと
いうわけですな?」
遷次郎「うむ。
宙には過酷な運命となるだろうが…」
遷次郎「彼らと行動を共にすれば、
同様の運命を背負っているのは、
自分一人だけではないとわかるはず」
大利(…獅子王凱君のことか…)
遷次郎「そして、宙が一人前になった暁には
己の身体に隠された秘密を受け入れることが
出来るだろう…」
菊枝「………」
遷次郎「…私を許してくれ、菊枝。
迫り来る脅威に打ち勝つには、
こうするしかなかったのだ」
菊枝「…あなたの決意はわかっています。
今は宙を…あの子を信じましょう……」
甲児「…というわけで、またみんなと
一緒に戦うことになったんだ」
豹馬「新しいメンバー共々、
よろしく頼むぜ」
キンケドゥ「ふふ…昔が懐かしいな」
甲児「こっちこそ。それに、宇宙海賊を
やってたって聞いてビックリしたぜ」
豹馬「どうせなら、
俺達も誘ってくれりゃあよかったのに」
キンケドゥ「さすがに、マジンガーZや
コン・バトラーVにドクロマークを
付けるわけにはいかないだろう?」
甲児「う~ん…意外にカッコいいかも」
デュオ「それで鎌を付けたら機械獣だぜ?」
甲児「鎌って…ダカラK7かよ!」
キース「ところでさ…お前ら、どうして
大空魔竜に乗ってなかったんだ?」
甲児「え? そ、それは…」
モンシア「そんなもん、聞くまでもねえ。
どうせ、三輪のオヤジとケンカして
追い出されたんだろうが?」
甲児「す、鋭い…大当たりだ」
豹馬「ま、甲児の行動なんざ
パターンが読みやすいからな」
十三「何言うてんねん。
お前かて甲児と同じやろが」
ちずる「そうよ。あたし達、それの
とばっちりを受けちゃったんだから」
豹馬「うるせえな。
余計なこと言うんじゃねえよ」
キース「…要はそろって
極東支部を追い出されたってワケね」
甲児「あのオッサンの下で働くのは
こっちから願い下げだっつーの」
アムロ「ふふ…相変わらずだな、お前達も。
ところで、竜馬や鉄也達は?」
武蔵「三輪長官の命令で、恐竜帝国や
ミケーネ帝国の調査をしています」
キース「へえ、あの長官の下で…。
よく我慢してるなあ」
さやか「それだけ鉄也さん達は
大人ってことよ。ねぇ、甲児君?」
甲児「わ、悪かったな」
アムロ「それで、そちらの二人が
ビルドベースからの協力者か?」
美和「はい、卯月美和と申します」
宙「…司馬宙です」
アムロ「アムロ・レイ大尉だ。
それからよろしく頼む」
美和(…この人が有名な…。
何だか宙さんと声が似てるわね…)
宙「ミッチー、
挨拶が終わったんなら、俺は行くぜ」
美和「え!? ちょ、ちょっと待って!」
モンシア「何だ? 随分と無愛想な奴だな」
アムロ「…………」
美和(宙さん……)
勇(……俺の誕生日なんて、
誰も覚えてないだろうな…)
勇(…宇都宮比瑪……。
確か、そう言ってたよな。
…どういう子なんだろ?)
勇(…俺、17歳になってしまった。
カナン…悪いけど…!)
伊佐未研作「…オルファンの活性化と
例のエネルギーには、何らかの関係が
あるのかも知れん」
伊佐未翠「この間、プレートがリバイバルした
地域で検出されたという…?」
伊佐未研作「うむ。
ガバナーはビムラーと呼んでいたな」
伊佐未翠「オーガニック・エナジーの
一種ですか?」
伊佐未研作「もっと異質なものだと思うがね。
いずれにせよ、相互関係は調べねばならん」
伊佐未翠「ええ。
上の騒ぎが大きくならない内に」
伊佐未研作「…前大戦で発生した、
海底への強力なバイタル・グロウブ…」
伊佐未研作「そして、
日本近海に落下したジュピトリアンの
巨大サイコミュ装置…」
伊佐未研作「オルファンは我々の予想以上に
外部からの影響を受けている。
このままでは……」
(扉が開閉する)
勇「………」
伊佐未翠「あら、ちょうど良かった。
もう一度あなたのデータを取りたいの。
準備してくれる?」
(銃を構える)
伊佐未研作「! 勇…!」
勇「………」
伊佐未翠「銃を下ろしなさい…!」
勇「オルファンが海から浮上したら
人類はみんな死ぬんだろ? そういうのを
手伝う仕事なんか…もう嫌だ!」
伊佐未翠「あなたもリクレイマーになって
7年…。オルファン浮上のために…」
勇「精神も肉体もグランチャーに合わせて
アンチボディになることは辛いんだぞ!」
伊佐未研作「勇、冷静に!」
勇「親父の研究のおかげで
子供が実験台にされたんだ…!」
勇「お袋だって姉さんだって
ここに来てから、まるでオルファンの
アンチボディじゃないか!」
(銃声、銃を取り落す)
勇「! 姉さん!?」
クインシィ「裏切り者はっ!」
伊佐未研作「待て、依衣子!」
クインシィ「私はクインシィ・イッサー。
伊佐未依衣子ではない!」
勇「くっ!」
(勇が立ち去る)
クインシィ「! 逃がすか!!」
伊佐未翠「これが…オルファンの意志と
いうのですか…!?」
伊佐未研作「そうなのか…?」
(アラート、非常灯点灯)
勇「おい…付き合ってくれるな?」
???(ブレンパワード)「………」
勇「お前だって…
光ってのを見たいだろ?」
???(ブレンパワード)「………」
(ハッチを開ける)
勇「そうだ! お前は
オルファンにいるような奴じゃない」
勇「急げよ。
こんなブレンパワードのごみ箱で
金属の塊になりたくないだろ?」
???(ブレンパワード)「………」
(システム起動)
勇「海中に出るぞ。耐圧、かけられるな?
ようし…いい子だ!」
勇「さあ、行こうか! 頼むぞ!」
(ブレンパワードとの共鳴、バイタル・ジャンプ)
猿頭寺「…これがEI-02の核となっていた
人間のデータです」
火麻「どこにでもいそうなオヤジだな」
猿頭寺「小宝山金蔵…
東京支庁出入りの建築業者ですが、
不正入札で取り引き停止になっています」
猿頭寺「そのため、会社は倒産…一家離散。
どうもそれからゴミの島に住むように
なったと思われます」
麗雄「逆恨みで
東京支庁を破壊しようとしたのか…?」
大河「EI-02との関係は?」
スワン「逆行催眠で
彼の記憶、たどってみまシタ」
スワン「4人の機械人間に
『復讐する気があるなら力を与えてやる』と
言われたそうデス」
大河「機械人間……」
猿頭寺「ちなみに…事件前、
小宝山金蔵は倒産を回避しようと
競馬で最後の賭けをしたようです」
火麻「競馬ぁ?
それが何か関係あるのか?」
猿頭寺「実は、EI-02の頭部が
彼の賭けた馬に酷似しています」
火麻「!
そう言えば、奴は馬ヅラだった…」
大河「素体となる人間の感情や経験に
影響されるということか…」
麗雄「どうやら人間の過剰な憎しみや
嫉妬を増幅させる何かが…小宝山金蔵を
EI-02にしたらしいのう」
麗雄「そして、その鍵を握るのは…」
大河「彼に力を与えた
4人の機械人間というわけだな」
麗雄「さらに、小宝山金蔵を元に戻した
謎の少年もな」
命「…長官、お話中すみません」
大河「何だね? 卯都木君」
命「ノヴィス・ノアからの報告で…
Gアイランドシティへ向かっている
ブレンパワードを発見したそうです」
大河「何?
ノヴィス・ノアのブレンではないのか?」
麗雄「どこかでリバイバルした奴かのう?」
猿頭寺「そのような報告はありませんが…」
大河「よし…。
念のため、警戒態勢を取ってくれ」
(南端にユウ・ブレンが出現し、少し北へ移動)
勇(このブレンパワードは俺に合っている…。
親父達の言うことは間違っていた…!)
大河「ノヴィス・ノアからの返答は?」
命「あれは
未確認のブレンパワードだそうです」
麗雄「ブレンならリクレイマーではない。
じゃが、ここへ何をしに来おったんじゃ?」
牛山「さあ…? 迷子なんでしょうかねえ」
火麻「何をノンキな!
さっさと奴の武装を解除させろ!」
大河「待て。
向こうに攻撃の意志はないようだ。
卯都木君、回線を開いてくれたまえ」
命「了解!」
大河「ブレンパワードに告ぐ。
君がここへ来た理由は何だ?」
勇「…GGG長官、大河幸太郎だな?
お前達が所有するビー・プレートの
研究データをよこすんだ」
大河「ふむ…私の正体を知っているとはね。
それにビー・プレートのことまで…」
勇「ここがノヴィス・ノアの
寄港地であることも知っている」
勇「さらに、お前達がビー・プレートを
保管していることもな」
大河「そんな物はここにはないよ」
麗雄「長官、彼は……」
大河「ああ、リクレイマーだな」
(グランチャー群が南東端に出現)
命「リクレイマーです!」
勇「あのグランチャー…ジョナサンか!?」
ジョナサン「勇、オルファンを飛び出して
何をするのかと思えば…GGGに
尻尾を振っていたとはな」
勇「! 俺はそんなつもりで…!」
カナン「なら、どういうつもりだったの?」
勇「カナン…!」
カナン「…クインシィ・イッサーは
あなたの撃破命令を出したわ。
…もう後戻りは出来ないのよ」
勇「カナン…ついて来てくれないか…。
俺の気持ちは話してきたはずだ」
カナン「地球は再生させない方がいいから、
オルファンを浮上させようと言ったのは
勇の方でしょう?」
勇「カナン…! 話せばわかるはずだ!」
ジョナサン「どのみち、
裏切り者には死あるのみってことだ!」
勇「!」
(ユウ・ブレンが東の海上に移動、グランチャーが2体でユウ・ブレンを挟む)
ジョナサン「勇…!
そんな機能不全のアンチボディで!」
勇「ジョナサン! 俺達が戦ったって、
何にもならないんだぞ!」
ジョナサン「オルファンが
やろうとしていることを邪魔する奴は、
全て排除する!」
ジョナサン「貴様の任務も
同じだったはずだ!」
勇「今は違う!
グランチャーの任務もオルファンの
目的だっておかしいんだ!」
ジョナサン「おかしくはない!」
勇「グランチャー部隊の任務なんて
嘘っぱちだ!」
ジョナサン「オルファンの永遠は
人類の永遠である!」
勇「その前に人間が滅ぼされちまう!」
ジョナサン「人類の遺伝子はオルファンと
グランチャーに残るんだよ!」
勇「貴様…!!」
(ヒメ・ブレンが東端に出現し、ユウ・ブレンに接近する)
比瑪「そのブレンを放しなさいよ!」
カナン「何だ!? ブレンパワード!?」
(ユウ・ブレンの両端のグランチャーに爆煙、グランチャーが少し南へ移動、ヒメ・ブレンがユウ・ブレンに隣接)
比瑪「同じブレンパワード同士なら!」
勇「その声! 宇都宮比瑪か!?」
比瑪「え?
私の名前、何で知ってるの!?」
勇「この前…グランチャーで会った!」
比瑪「ああ…
伊佐未勇か! 勇君かぁ!」
シラー「ブレンごときが!
あたし達の邪魔をするんじゃないよ!!」
カナン「駄目っ!」
比瑪「来るんじゃない!」
勇「!?」
比瑪「行けーっ!」
(ブレンパワードとの共鳴、ユウ・ブレンとヒメ・ブレンが向き合い、バイタル・ウェイブを発してから北へ移動)
ジョナサン「何っ!?
ブレンパワードの奴があんな力を!?」
勇「この感じ…!
あいつのブレンの使い方は…!」
(ユウ・ブレンとヒメ・ブレンが向き合う。母艦出撃選択、出撃準備)
大河「αナンバーズ!
来てくれたか!」
万丈「大河長官、お待たせしました。
Gアイランドシティの被害は?」
大河「比瑪君のブレンのおかげで、
今のところは無傷だ」
シラー「あいつら…
αナンバーズかい。
どうする、ジョナサン?」
ジョナサン「決まっている…。
リクレイマーの邪魔となる存在は、
全て排除するんだよ!」
勇「ジョナサンめ…
退く気はないということか…!」
比瑪「だったら!」
ジョナサン「ハッハァ!
やる気になったようだな、勇!」
カナン「勇…オルファンに
戻るつもりはないと言うの…!?」
(作戦目的表示)
(北側にエッガ機他グランチャーが出現)
エマ「敵の増援!?」
バニング「いかん! あの辺りは
民間施設が集中している区域だぞ!」
勇「エッガ!
民間人を巻き込むつもりか!?」
エッガ「フン。
巻き込むも何も…オルファンが浮上すれば
結果は同じだぞ、勇?」
勇「貴様…!」
凱「長官! 俺が出ます!」
命「無理よ、凱!
いくらあなたでも、今出撃すれば…!」
凱「助けを求めている人達がいるんだ!
黙って見ていられるか!」
大河「…博士、
氷竜と炎竜は出撃可能なのか?」
麗雄「AIシステムは完璧だ。
もっとも、シミュレーションでの話だが」
大河「構わん!
あとは実戦で試せばいい!」
大河「よし!
氷竜、炎竜! 緊急発進だ!!」
(宇宙開発公団タワーの北側に氷竜と炎竜が出撃し、少し北へ移動。炎竜に爆煙)
豹馬「あれは!?」
甲児「GGGの新型ロボットか!?」
氷竜「大丈夫か、炎竜?
着地に失敗したようだが…」
炎竜「どうもAIの調子が悪いみたいだ」
氷竜「それは違うぞ、炎竜。
私の計算では、お前の考え方には
大きなリスクが伴っている」
炎竜「リスクを恐れて、平和を守れるものか!
確率なんて、気迫で補えばいい!」
氷竜「ロボットのくせに非論理的な発想だ。
AIが欠陥品なのではないか?」
炎竜「完全同型のAIで、
僕だけが欠陥なわけはない!」
炎竜「氷竜こそ、
単純計算しか出来ないのなら
ソフトの書き換えを行うべきだな!」
氷竜「失敬な奴だ。
どうやら余計な追加装備のおかげで
熱暴走しかかっているようだな」
炎竜「そっちこそ! フリーズシステムで
AIが凍っちまってるんじゃねえか!?」
ケン太「あの二人、ケンカしてるよ!」
麗雄「やれやれ…こりゃまた
シンパレートが下がるのぉ…」
ウモン「…まるで人間みたいじゃのう」
麗雄「彼らに搭載されているのは
自己判断・学習機能に加えて
感情表現まで可能としたAI…」
麗雄「…まさに超AIと
呼ぶに相応しいものなんじゃ」
命「でも、同じAIに同じソフトを
ドライブさせているのに、
こんなにも性格に違いが出るなんて…」
凱「氷竜、炎竜!
お前達の役目は何だ!?」
氷竜「それは人々の平和を…」
炎竜「守ることです!」
凱「…ならば!
やるべきこともわかっているな!?」
氷竜「了解!」
炎竜「了解!」
麗雄「どうやら、
基本的には問題なさそうじゃな…」
大河「氷竜、炎竜!
αナンバーズと協力して街を救うんだ!」
(作戦目的表示)
(北東側のビル)
末男「頑張れ、青と赤のロボット!」
数納「ウッシー!
応援なんかしてる時間があったら
早く逃げようよ!」
レイコ「どこへ逃げるのよ!
こんな状況じゃ、バスも鉄道も
動いてないわよ!」
華「怖くない…怖くない…」
護「大丈夫だよ、華ちゃん。
きっと助けが来るから!」
華「護君…」
護「ちきしょぉ…、
何だって、こんなところで
戦いなんか起こすんだよ…」
護「戦いなんてなめろよぉぉ!」
(Gストーンの共鳴、振動)
大河「何だ、地震か!?」
猿頭寺「震源地は太平洋…
オルファンの沈んでいる地点です!」
麗雄「何じゃと!?
オルファンが浮上を開始したのか!?」
凱(それだけじゃない…。
俺のGストーンに反応が…!)
(システムの出力が上がる)
氷竜「炎竜!」
炎竜「氷竜!」
氷竜「感じたか?」
炎竜「ああ…!
身体の中から力がみなぎってくる!」
麗雄「こ…これは…!
氷竜と炎竜に何が起こっているんだ!?」
大河「どうした!?」
スワン「凄まじいエネルギー発生量デス!
二人のGSライドが200%以上の
エネルギーを発生していマス!」
命「同時にシンパレートが急速に上昇…!」
麗雄「シンパレート100!」
大河「よぉぉぉし!
シンメトリカルドッキング承認!」
炎竜「シンメトリカル!」
氷竜「ドッキング!!」
(氷竜の居る位置へ炎竜が移動し合体、超竜神が出現)
超竜神「超ォォォ竜ゥゥゥ神ィィィン!!」
一矢「合体した!?」
日吉「す…すごい!」
大河「新たなる勇者の誕生だ!
頼むぞ、超竜神!」
超竜神「お任せ下さい!」
(作戦目的表示)
シラー「いかん!
これ以上は幾らグランチャーでも…!」