back index next


勇の戦い アイビス ~ 第19話 ~

〈vs カナン〉

[勇]

「カナン!  オルファンに頼っている限り 幸せになんかなれないぞ!」
カナン「あたしは…あたしはただ 生まれてきた事を後悔したくないだけ!」
「だったら、なおさらオルファンから 離れなきゃ駄目だ!」
「カナンは誰からも愛されてないって 思い込まされているんだ!」
カナン「あたはし生まれる前から 愛されていなかった!!」
「見つけりゃいい!  自分で育てればいい!  愛って…!」

〈勇がチャクラエクステンションを使用して攻撃〉

(あいつとなら…いけるかも知れない!)
比瑪「どうするの!? 伊佐未勇!!」
「比瑪ちゃん、ひっつけよ!」
比瑪「ひっつく? くっくつの!?」

〈vs ジョナサン〉

[勇]

ジョナサン「そんな機能不全の ブレンパワードでっ!」
「ジョナサン・グレーン!」
ジョナサン「死ねよやぁぁぁぁぁっ!!」

[撃墜]

「ジョナサン・グレーン! 姉さんと 親父とお袋に伝えるんだ! オルファンに 従うことは絶対に正義じゃない!」
「オルファンで人類を抹殺することも、 地球を死の星にすることも、 絶対にさせない!!」
ジョナサン「勇ゥゥッ!」
「今言ったことを伝えるんだ!  行けぇっ!!」
ジョナサン「うわあっ! ゆ、勇めぇっ!!」
「伝えろ! そのために狙撃はしない!」
ジョナサン「ゆ、勇は…俺をメッセンジャー ボーイにしたのか! そのために見逃して くれたというのか、あやつはっ!!」
(ジョナサン機が撤退)

〈vs エッガ〉

[超竜神]

エッガ「同じマシンでもグランチャーは オーガニック・マシンだ。 その生命の力強さを見せてやる!」
超竜神「私にも心がある!  その心がお前達の非道なやり方を 許せないと言っているんだ!」
超竜神「この熱い想いが 私の生きている証…生命だ!」

[撃墜]

エッガ「ええい!  どうしたのだ、グランチャー!」

〈7PP〉

(カナン機以外のグランチャーが全機撤退)
甲児「あいつら、 引きあげていきやがったぜ!」
バニング「どういうことだ…!?」
カナン「あ…ああ…!」
(カナン機に爆煙、撤退)
「カナン!」
比瑪「大丈夫。あの人は無事よ」
「え…!?」
比瑪「ブレンは言っているわ、 あの人はリクレイマーじゃないって…」
「……!」
(サイレン)
大河「こ、この警報は!!」
スワン「哨戒機より入電!  Gアイランドシティに津波が来マス!!」
大河「津波だと!?」
「は、はい! オルファン浮上に 伴う地震が原因のようです!!」
火麻「何!?」
牛山「320秒後に直撃!  住民の避難はとても間に合いませんっ!!」
大河「あきらめるな! 緊急警報発令!!」
スワン「了解デス!」
火麻「各機は救援活動を!!」
(小隊がGアイランドシティを走り回る)
モンシア「こ、こんなんじゃ 到底追っつかねえぞ!!」
カミーユ「もう津波が来る…!!」
キンケドゥ「あきらめるのはまだ早い!  バリアを持っている機体は前へ!」
ヤマガタケ「そんなんで 津波を何とか出来るのかよ!!」
キンケドゥ「時間がない!  バリアでも何でも、壁になりゃあいい!!」
「バリア…!? そうか!」
「チャクラシールドは グランチャーをはねのけられたんだ…!」
(ユウ・ブレンが南中央に移動)
比瑪「何をするつもりなの!?」
「比瑪ちゃん、集中しろ!」
「バリアを持ってる機体!  それに、サイズの大きい奴は 俺に力を貸してくれ!!」
サンシロー「どういうことだ!?」
「壁になるのは、 多ければ多いほどいい! 頼む!!」
健一「壁…!? そうか!!」
麗雄「長官、 イレイザーヘッドの使用許可を!!」
大河「何!?」
麗雄「彼らが津波を止めた瞬間、 イレイザーヘッドで海水を宇宙へ 放出するんじゃ!!」
大河「うむ! 火麻参謀、 イレイザーヘッドの射出準備を!!」
火麻「任せろ! 超特急でやってやる!!」
(超竜神が司令部の前へ移動)
スワン「津波が来マス!!」
「来いっ!!」
(超竜神が空中へ、イレイザーヘッドが海中から出現し、超竜神が構える)
【デモイベント『津波をユウ・ブレンが止め、イレイザーヘッドで宇宙へ送る』】
大河「お、おおっ!!」
「津波は完全に消滅しました!  成功です!」
麗雄「やれやれ… 今回も何とか助かったわい」
火麻「よくやったぞ、超竜神!」
超竜神「いえ、私は後始末をしただけ… あのブレンパワード…そして、 皆さんのおかげです」
大河「うむ。諸君、ご苦労だった!」
比瑪「これがブレンパワードの威力よね…。 こういう風に使えばいいんだ…!」
「お疲れさん、ブレン……」
比瑪「伊佐未勇…君?  ねえ、顔を見せてよ」
「………」
(ハッチを開く)
【プチデモ『勇と比瑪のキス』】
比瑪「! 今、何をやったの!?」
「お前のブレンパワードの扱い方、 イエスだね!」
比瑪「ああ! そうかあ!  あはは、そうなんだ!  あたし達でやったのよね!」
サンシロー「おいおい… あいつら、何やってんだ!?」
レミー「あらら。 あの二人、前置きが短いわねえ」
キリー「フッ…若いのさ」
真吾「まあ、 何にしても…大したもんだぜ、あの連中」
レミー「あたし達も負けてられないわね」
キリー「若さじゃ勝ち目ないぜ?」
レミー「失礼ね。レディは歳取らないの」
大文字「諸君、ご苦労だった。 大空魔竜へ帰還してくれたまえ」

《太平洋 オルファン・WORLD AREA》

[オルファン・ブリッジ]

クインシィ「勇がノヴィス・ノアやGGGに このオルファンの弱点を教えることに なるのだから…」
クインシィ「防衛のために グランチャー部隊を強化するのは 当然でしょう!」
伊佐未研作「オルファンが浮上すれば、 ノヴィス・ノアやGGG…さらに 地下勢力など問題ではない」
クインシィ「勇はグランチャーの抗体に ならなかったにしても、オルファンを 知っています」
伊佐未研作「あれはお前の弟なんだぞ!  それを倒そうというのか!」
クインシィ「異分子は排除しなければ ならない! 勇がビー・プレートを 手に入れたら、どうなる!?」
伊佐未研作「ビー・プレートのことは まだその威力も存在も仮定のものなんだぞ、 依衣子…!」
クインシィ「依衣子など、ここにはいない…!  私はクインシィ・イッサーである」
ジョナサン(…オルファンは 伊佐未ファミリーの所有物ではない。 それを彼らも知るべきだな…)
ジョナサン(だが、 勇の奴にさっきの借りを返すためにも… グランチャー部隊の強化は必要だな)

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[大空魔竜・格納庫]

ジュドー「おつかれ、比瑪さん。 さっきは助かったぜ」
比瑪「ううん、みんなのおかげだし… ブレンも頑張ってくれたから」
ジュドー「ブレンもご苦労さん」
ヒメ・ブレン「………」
(ブレンパワードとの共鳴)
比瑪「あはっ!  この子、ジュドーのこと好きみたいね」
一平「ま、こいつは変わったのに 好かれやすい質だからな」
ジュドー「あっ、ひっどいな~! それ」
一平「ところで、あの伊佐未勇って奴は どこへ行ったんだ?」
比瑪「カナンって女の人と一緒に ノヴィス・ノアへ呼び出されたわ。 アノーア艦長達が事情を聞くって」
ジュドー「何か、ワケありの人だよね」
比瑪(…伊佐未勇…大丈夫かしら…?)

[ノヴィス・ノア・ブリッジ]

アイリーン「…身体検査の結果、 伊佐未勇君の身体に問題はありません。 DNAの書き換えもされていないようです」
アノーア「わかりました」
コモド「伊佐未って、リクレイマーを 統率しているファミリーの名前でしょう?」
「………」
コモド「あなた、どうしてここへ来たの?」
アノーア「コモド、 彼への質問は私が行います」
コモド「あ…。はい」
アノーア「伊佐未勇… 私はあなたとカナン・ギモスを全面的に 信用しているわけではありません」
「…だろうね」
アノーア「あなたが リクレイマーを裏切った理由は何です?」
「…さっきの津波でわかるように、 オルファンはもう浮上を始めている」
「あれが海上に出たら 人類の手には負えないということぐらい、 あんた達だってわかっているはずだ」
アノーア「無論です。 そのためのノヴィス・ノアなのです」
「でも、リクレイマーと戦う力は まだ充分に備わっていない」
「だから、あんた達はGGGや 連邦軍の手を借りているのが実情だ」
アノーア「…こちらの事情に詳しいようね」
「だいたいの情報はオルファンで手に入る。 また異星人が現れ、ネオ・ジオンや ジュピトリアンが動き出したこともね」
アイリーン(…密通者がいるの…?  いえ、考えすぎね)
コモド「ずいぶんなことを 言ってくれるけど…」
コモド「オルファンから逃げ出した ブレン1機でオルファンを阻止しようなんて 出来るわけがない!」
「…ノヴィス・ノアは サバイバルのための艦だ。地球の海を 漂うだけ。けど、オルファンは違う…」
コモド「!?」
「オルファンって、 銀河旅行をする凄い船なんだよ」

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[メインオーダールーム]

麗雄「それにしても…ブレンパワードが あんな力を持っておったとはな」
猿頭寺「そうですねえ…。 データを見直す必要があると思われます」
火麻「あの伊佐未勇とかいう奴は どうなった?」
「アノーア艦長からの報告では、 私達に協力をしてくれるとのことです」
火麻「ほう…素直だな。 そういうタマには見えなかったが」
麗雄「ふふふ…宇都宮君のおかげかも知れん。 あの子は人をひきつける何かを 持っておるようじゃからな」
大河「ところで、博士…氷竜と炎竜の方は?」
麗雄「やはり、再調整が必要じゃ。 シンメトリカルドッキングを より確実なものにするにはな」
猿頭寺「GSライドの出力とシンパレートが 上がった理由もまだ不明ですからねえ…」
麗雄(…もしかすると、 凱の時と同じように… あの少年のおかげかも知れん)
麗雄(はたして、 彼は人類の味方なのじゃろうか…)
「大河長官、大空魔竜の大文字博士から 通信が入っています」
大河「うむ、つないでくれ」

《Gアイランドシティ・JAPANESE AREA》

[医務室]

「身体は大丈夫か? カナン…」
カナン「心配をかけてごめんなさい。 拒否反応が思った以上に…」
「ここでゆっくり休むんだ。 もうオルファンに戻る必要も、 アンチボディに乗る必要もない」
カナン「…勇は…それでいいの?」
「いいも何も、俺はオルファンから 飛び出しちまったからな」
カナン「勇が自意識を取り戻せば あのご両親から逃げ出したいというのは わかるけれど…」
カナン「でも、オルファンの目的は…」
「オルファンの目的はわかってるさ。 人間をみんな、自分に従う者にしちまう。 …姉さんや親父達を見ただろう?」
カナン「それでも、 あそこが私の見つけた唯一の安らぎの 場所だったのよ」
カナン「他のどこにいても 私は不安で仕方なかったわ…」
「それはカナンのお母さんの不安だろ?  カナンはカナンとして生きる意志を 持つべきだよ」
カナン「そんなこと出来るわけないわ…」
「出来る。俺はそう考えたから行動した」
カナン「私にはオルファン以外に 生きる場所はなかったのかも知れない…」
「ノヴィス・ノアがある。 あそこはカナンに合うと思う」
カナン「………」
「リクレイマーの連中は遺伝子や 記憶が全てだと言うけど…」
「そうだったら 何故、俺達は世代を重ねるんだ?」
カナン「その間違いをオルファンが 正すのでしょう?」
「違うよ。オルファンには、 何か…そう、とりあえずの呪縛の ようなものがあるんだよ」
カナン「とりあえずの呪縛…?」
「カナンだって、 オルファンを離れてみてわかるだろう?」
カナン「勇… 何が正しいのかわからないわ…私には…」
「正しい、正しくない以前に 考えなくちゃならないことがある」
「世代を重ねる意味という奴をね」
カナン「母のことを全て自分の身に 置き換えて、傷を深くする必要は ないってこと…?」
「そういうこともあるけど…」
「俺は今、とっても嬉しいんだ。 カナンと戦わずにすんでさ」
カナン「あ…! そりゃそう…。 そりゃ、あたしだってそうよ…勇…!」

[通路]

クマゾー「ど、どう?」
アカリ「うん…大丈夫みたい。 比瑪姉ちゃんの所へ戻ろ!」

ラッセ「ん?  何やってたんだ、あの二人…」
ナンガ「さあね。 多分、勇とカナンのスパイをやってんだよ」
ラッセ「あの女が年下の坊やを 追いかけてきたって話もあるけど?」
ナンガ「そんな安っぽい女か?」
ラッセ「そうだな。そういう女じゃない」
ナンガ「惚れたか?」
ラッセ「まさか」

[大空魔竜・ブリーフィングルーム]

一矢「…ダイモビックへ行く?」
健一「ああ。 大文字博士とサコンさんの提案で、 俺達の機体の再調整をするんだ」
豹馬「そうか…。 今、おっちゃんや浜口博士達は ダイモビックにいるもんな」
一矢「三輪長官の方は大丈夫なのか?」
健一「大文字博士達が 何とか言いくるめたらしいよ。 例の作戦に備えるためだってね」
一矢「そうか…。 なら、久々に和泉博士と手合せできるな」
豹馬「手合わせって…もしかして、空手か?  タフだねえ、お前」
一矢「いや、宙には負けるさ」
豹馬「ま、あいつは特別だからなぁ。 レーサー時代も『不死身の宙』って 呼ばれてたぐらいだし」
健一「いくらジーグへ変身しているとは言え、 ほとんど生身で戦っているような ものだからな…」
豹馬「ああ。 あいつの身体、どうなってんだろ?」
一矢「きっと鍛え方が違うのさ」
豹馬「そういう問題かよ!?」

「………」
美和「宙さん、どうしたの?」
(やっぱり… 俺の身体は他の連中と違う……)
(鋼鉄ジーグへ変身出来るのは 親父からもらった手袋のおかげだと 思っていたが……)
(俺は…人間じゃないのか…?)

《??? UNKNOWN・JAPANESE AREA》

[パスダー前]

パスダー「報告しろ、ペンチノン…」
ペンチノン「海に沈む巨大な物体… 人間共がオルファンと呼ぶものと…」
ペンチノン「そこから現れるアンチボディは やはり機械生命体の一種でした…」
ペンチノン「大きさは異なるものの その存在は我々と同質…。しかし、奴は 相反する存在に惹かれているようです」
ポロネズ「我々と相反する存在… すなわち有機生命体か…」
プリマーダ「愚かな… そして、美しくない…」
ピッツァ「………」
パスダー「所詮はカインの遺産と同じく 有機に惹かれる出来損ないの 機械生命体か…」
ペンチノン「ただ、その身体の内部には 長きに渡って蓄えられた莫大な量の 有機のエネルギーが満ちております」
ペンチノン「これは、我らにとっても 有用なものでしょう…」
ポロネズ「パスダー様、いかがいたします?」
パスダー「今は放っておけばよい。 いずれは我々の目的のために 役立ってもらうがな…」
パスダー「今はより確実なエネルギーの 供給源を手に入れるのだ」
ピッツァ「了解しました。 我ら機界四天王は北海道に飛びます」
パスダー「我の目覚めの時は近い…。 その時には、この青の星を 機界としてくれようぞ………」


back index next