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激震の宇宙へ 宇宙へ行く ~ 第42話 ~

レフィーナ「では、各員の健闘を祈ります」

『ゲシュペンストMk-II・タイプS』を入手した。

[??? (アインスト空間)]

アルフィミィ「……エクセレン……」
エクセレン「……」
アルフィミィ「ようこそいらっしゃいました、 エクセレン…ここは私達の宇宙と… あなた達の宇宙の狭間…」
アルフィミィ「『扉』の向こう側ですのよ…」
エクセレン「……」
アルフィミィ「そして…… あなたは変わっていきますの……」
エクセレン「……」
アルフィミィ「より『純粋なる存在』へ……」
(長い感応、閃光)
エクセレン「……」
アルフィミィ「その『器』と共に…」
エクセレン「…………」

《地球周辺宙域(移動中・ヒリュウ改)》

[ヒリュウ改 ブリッジ]

ユン「現在高度350、電離圏上層。 660秒後に最加速開始。 高高度軌道到達は1744を予定」
レフィーナ「副長、 念のため軌道再計算をしておいて下さい」
ショーン「了解です」
レフィーナ「パイロット各員は 第二種戦闘配置のまま待機。 航路前方宙域の状況調査を」
ユン「はい」
(レーダー反応)
ユン「! これは……」
レフィーナ「どうしました?」
ユン「3時方向に重力異常反応が…… これは、ストーンサークルで 検出したものと同じです!」
レフィーナ「え……!?」
ショーン「では、 またあのストーンサークルが 形成されていると?」
ユン「それはまだ不明ですが、 可能性は高いかと……」
ショーン「ふむ……。 前回はストーンサークルから アルフィミィが現れた……」
ショーン「今回は何が出てくるのでしょうな?」
レフィーナ「……」
ショーン「それに…… 何故、今というタイミングで?」
レフィーナ「……私達で 調べた方が良さそうですね」
ショーン「ええ。 行けば、アインストの謎を解く鍵が 見つかるかも知れません」
レフィーナ「では、直ちにコース修正。 これより本艦は……」
(アラート)
ユン「艦の針路上に転移反応多数!  アインストです!!」
レフィーナ「!!」
ショーン(これは……当たりかも知れませんな)


第42話
激震の宇宙へ

〔戦域:暗礁宙域〕

(ヒリュウ改の前方にアインストが転移出現)
ユン「アインスト群、 本艦の針路上に密集隊形で出現!」
ショーン「彼らは 我々の行く手を阻むつもりですか。 ということは……」
レフィーナ「やはり、その向こうに ストーンサークルが……?」
ショーン「ええ。 あれが再形成されている確率は 上がりましたな」
レフィーナ「ええ。 私達は急いで重力異常宙域へ 行かなければなりません……!」
レフィーナ「総員、迎撃態勢!  各機は直ちに出撃を!」
(龍虎王、アルトアイゼン・リーゼ、グルンガスト、ヒュッケバイン、エクサランス・コスモドライバーが出撃、出撃準備)
ラウル「時流エンジン、異常なし。 コスモドライバーの調子もいい」
ラージ「とは言え、 実戦でコスモドライバーを使うのは 初めてです」
ラージ「あまり無理をしないで下さい」
ラウル「わかってる」
カチーナ「それにしても…… 便利な着せ替え人形だな、そいつは」
カチーナ「状況に応じて、 ガワを代えられるのか」
ラウル「ええ。 こいつはコスモドライバー…… 宙間戦闘用のフレームです」
カチーナ「へえ……。 おい、キョウスケ。 リーゼはどうだ?」
キョウスケ「……後は慣れるだけです」
クスハ「キョウスケ中尉…… ケガのこともあります。 あまり無茶をしないで下さい」
マサキ「ああ。先陣は俺達に任せて 今回は後ろに下がってな」
キョウスケ「気持ちはありがたいが、 甘えるわけにはいかん。 …ここで慣らしを済ませる」
マサキ「無茶言うなって。 リーゼの調整はまだ完全に 終わったわけじゃねえんだろ?」
ツグミ「そうです、中尉。 テスラ・ドライブも本来とは違う 使い方をしているのに……」
キョウスケ「…おれの事は気にするな」
クスハ「で、でも……」
イルム「奴の好きにさせてやれ。 時間もあまりないことだしな」
リン「イルムの言う通りだ。 使える戦力を全て投入しなければ、 現状を打開することが出来ん」
イルム「それに…… エクセレンのこともある」
クスハ「……!」
クスハ(そうよね……口に出して いなくても、キョウスケ中尉は エクセレン少尉のことを……)
イルム「アラドじゃないが、 ぶっつけ本番で行くしかないな、 キョウスケ」
キョウスケ「すみません、 イルム中尉……リン社長」
リン「気にするな。 フォローは我々に任せろ」
イルム「その代わり、 今回でリーゼを物にしろよ」
キョウスケ「……了解」
レフィーナ「ドラゴン2より各機へ!  これより前方のアインスト群を 強行突破します!」
レフィーナ「軌道修正の時間を踏まえ、 作戦所要時間は9分!」
レフィーナ「それまでに 本艦はあの座標まで移動しなければ なりません!」
(目標地点を指す)
レフィーナ「各機は本艦針路上の敵を 速やかに撃破して下さい!」
カイ「了解!  各機、フォワードとバックスの 二手に分かれろ!」
カイ「フォワードは先行して 敵を撃破! バックスはヒリュウを 中心に密集隊形を取れ!」
ブリット「了解!」
イルム「リン、遅れるなよ」
リン「フッ……それはこちらの台詞だ」
イルム「へいへい。 じゃ、久々にコンビ復活といきますか」
カイ「全機、攻撃を開始しろ!」
カチーナ「了解!  そこを動くなよ、化け物共!  あたしらが蹴散らしてやるぜ!」
(作戦目的表示)

〈ヒリュウが目的地に近づく〉

(精神感応)
龍虎王「!」
クスハ「こ、この感じは!?」
(アラート)
ユン「転移反応、多数感知!  全方位! 距離、ほぼゼロです!!」
レフィーナ「!!」
(ヒリュウを囲むようにアインストが出現)
リオ「ああっ! ヒリュウが!!」
リューネ「あいつら、確実に こっちの足を止めに来たね!」
ラウル「倒しても倒しても どんどん出てくるなんて……!」
カチーナ「アインストってのは そういう敵だ! 根負けするんじゃ ねえぞ、新入り!」
ラウル「は、はいっ!」
レフィーナ「CIWS作動!  対空機関砲、弾幕を展開!!」
カイ「近くにいる機体はすぐに戻れ!  奴らをヒリュウに取り付かせるな!」
リオ「了解!」
ギリアム「……彼らはどうあっても 我々を先へ進ませたくないらしいな」
リン「ショーン中佐が言った通り、 ストーンサークルが再形成されて いるのはほぼ確実か……」
ラミア「もしや、エクセ姉様は そこにいたりしたりでござい…いえ、 いるのでしょうか?」
ギリアム「それはまだわからんが、 可能性は高いと言えるだろう」
キョウスケ(エクセレン… お前はあの向こうにいるのか…?)
キョウスケ(ならば、おれは突き進むだけだ。 立ち塞がる物は…撃ち貫くのみ)
(作戦目的表示)

〈敵機を21機撃墜〉

ユン「本艦の針路上に新たな転移反応!  アインストです!!」
(目的地周辺にアインストの増援が出現)
ギリアム「身を挺してでも 我らを止める気か!」
カイ「各機へ!  ヒリュウの針路上にいる敵へ 攻撃を集中させろ!」

〈7PP〉

ユン「ドラゴン2より各機へ!  タイムリミットまであと4分です!」

〈8PP〉

レフィーナ「こちらドラゴン2!  タイムリミットまであと3分です!」
レフィーナ「本艦の針路上の敵を 撃破して下さい!」

〈9PP〉

ユン「ドラゴン2より各機へ!  タイムリミットまで あと1分30秒です!」
ユン「本艦前方の敵に 狙いを絞って下さい!」

〈10PP〉

レフィーナ「こちらドラゴン2 タイムリミットまで もう30秒しかありません!」
レフィーナ「急いで本艦針路上の 敵機を排除して下さい!!」

〈ヒリュウ改が目的地へ到達〉

ユン「艦長、 本艦は目的宙域へ到達しました!」
レフィーナ「機関全速!  このまま現宙域から離脱します!」


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