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星から来るもの ~ 第22話 ~

[ノイエDC戦艦 格納庫]

(着艦、ハッチが開く)
アクセル「……ようやく、か。 『向こう側』から『こちら側』に来て…… 事を起こすのに、ここまでかかるとはな」
アクセル「その上、 DCの戦艦へ乗り込むことになるとは…… 予想外のことばかりだな」
アクセル「ベーオウルフ… 奴に関わると、ろくな事にならんということか」
エキドナ「アクセル・アルマー隊長」
アクセル「W16……お前の主人もここにいるな?」
エキドナ「はい。 ヴィンデル様とレモン様がブリッジでお待ちです」
アクセル「…わかった、すぐ行く」

[ノイエDC戦艦 ブリッジ]

ヴィンデル「…来たか」
レモン「アクセル! アクセルなのね!?  あなた、今までどこに行っていたの…!?」
アクセル「落ち着け。物には順序ってものがある。 ……レモン、貴様こそ無事だったんだな」
レモン「危なかったけれど、ね。 あなたはあの後…どうしたの? ベーオウルフは…」
アクセル「……右腕を叩き落としてやった。 だが、その後が良くない…… 至近距離から散弾を食った」
レモン「どうして、あんな無茶を…?  決別する世界で、命の危険を冒すなんて、 あなたらしくなかった…」
アクセル「……奴の言ったことは許せん。 たしかに、闘争を日常とする世界を俺は望んだ。 だが、奴のような存在は、そのバランスさえ崩す」
レモン「その“世界”が、あの歪んだ怪物を生んだ。 そして、彼がそうなる事を止める存在もいなかった… そうとも考えられない…?」
アクセル「なんだと…? レモン?」
レモン「ふふ……なんでもないわ。 アクセル、そろそろあなたが来た時のことを 教えてもらえるかしら?」
アクセル「…ああ。こちらへ来たのは半年ほど前だ。 どういうわけか、しんがりだったおれが一番手に なってしまったらしい、これがな」
レモン「オペレーションSRWの最中に、こちら側へ 来たかもしれない、という予測はあったわ」
アクセル「間抜けな話さ。 おれはそのまま戦闘に巻き込まれた」
アクセル「ベーオウルフから受けたダメージで、 ソウルゲインは限界……異星人共の攻撃を受けて 大破し、地球へ落下したわけだ」
アクセル「そして、ソウルゲインの自己修復を待った。 …途中でDCの残党やゲリラ達と色々あったがな」
レモン「身体は大丈夫なの?」
アクセル「おれはな。 だが、ソウルゲインはオーバーホールが必要だ。 外部装甲は全交換した方が早いだろう」
ヴィンデル「話は終わったようだな。 ともかく、よく戻ってきてくれた…アクセル」
アクセル「ああ。そっちはどうだ? ヴィンデル。 うまくいっているのか?」
ヴィンデル「うむ、ほぼ予定通りだ」
アクセル「…『こちら側』のベーオウルフは?」
ヴィンデル「知っているのか…… あの男が存在していることを」
アクセル「ああ、こちらへ来てから半年…… それぐらいの情報は入手しているさ」
アクセル「もっとも、奴と接触することはなかった。 ……偽者は見たが、な」
ヴィンデル「現在の奴の所在は押さえている。 今はスペースノア級戦闘母艦…ハガネにいる」
レモン「Wナンバーの一人にマークをさせてるわ。 だからあなたは、あまりこだわる必要はなくてよ」
アクセル「……『こちら側』の奴に興味はない。 だが、あの人形達で大丈夫なのか?  下手を打てば……」
レモン「ふふ…あなたなら絶対にそう言うと思って、 人選はこだわったのよ?」
アクセル「人選…? …17番。あいつか」
レモン「ご名答。Wシリーズの最高傑作…… 彼女なら文句はないでしょう?」
アクセル「どうかな。 おれが奴らを評価していない理由…」
アクセル「…いや、いい」
レモン「……?」
アクセル「ヴィンデル、次の動きは?」
ヴィンデル「…例の事件がまもなく起きると思われる」
アクセル「何……?」
ヴィンデル「そして、 地球圏はさらに混乱することとなる。 その中で我々が理想を実現するためには……」
アクセル「なるほど、 ベーオウルフ達にマークを付けている理由はそれか」
ヴィンデル「そうだ。 彼らへの対抗戦力の一つとしてな」
アクセル「………」

《L5宙域》

[L5宙域]

リューネ「……ホワイトスター、か。 またここへ来ることになるなんてね」
(通信)
リューネ「ヴァルシオーネよりドラゴン2へ。 今からそっちへ着艦するよ」
ユン「ドラゴン2、了解。 ガイドビーコンに従い、本艦の 後部第2格納庫へ入って下さい」
リューネ「ああ、わかったよ」

[ヒリュウ改 ブリッジ]

リューネ「久しぶりだね、レフィーナ艦長」
レフィーナ「ええ。 わざわざこんな所まで来ていただいてすみません」
リューネ「ううん、 困った時はお互い様だからね。 ……ところで、ギリアム少佐は?」
レフィーナ「今、本艦のデータルームで 調べ物をなさってます」
リューネ「そう。 じゃ、ヴィレッタ大尉は?」
リューネ「あの人も ギリアム少佐に呼ばれてこっちに来てるんでしょ」
レフィーナ「大尉は格納庫で 自分の乗機の調整をしています」
リューネ「じゃ、 あの二人に挨拶すんのは後でいいか」
リューネ「それにしても、 随分と物々しい警戒態勢だね」
ショーン「地上でのいざこざがなければ、 もっと数が揃っていた所なのですが」
リューネ「……ノイエDCの話はあたしも知ってるよ」
リューネ「火種は完全に消えてなかった……」
リューネ「しかも、 あんな形で再燃することになるなんて……」
レフィーナ「ええ……」
ショーン「今回の騒動に何か心当たりが?」
リューネ「たった半年で あれだけの勢いを盛り返したのは、 どう考えてもおかしいよ」
リューネ「いくらバン大佐でも、 あそこまでの手勢を揃えることは……」
ショーン「彼をご存じなのですか」
リューネ「戦争前に何度か会ったことがあるよ」
リューネ「DCの組織内じゃ、 あまり表へ出てなかったみたいだけど……」
リューネEOTI機関が出来る前から 親父に協力してたって聞いてる」
ショーン「単なるゲリラ屋と言うわけでは なさそうですな」
リューネ「あの男は、 親父が選ばなかった道を進もうとしてる」
リューネ「だから… 親父の死後に出された停戦命令に納得しなかった 連中が、あの男の下に集まるのはわかるよ」
リューネ「けど……」
ショーン「半年という期間は短すぎると?」
リューネ「ああ、 ノイエDCには何か裏がありそうだね」
ショーン「……」

[ヒリュウ改 データ室]

ギリアム(オペレーションSRW中に 確認された『マスタッシュマン』……)
ギリアム(ハガネが接触したという 量産型のゲシュペンストMk-II…… そしてアルブレード)
ギリアム(この世界に 存在しているはずのない機体……。 もはや、疑いの余地はない)
(キー操作)
ギリアム(そして、アンノウン…… ヒリュウが月で接触した謎の特機……)
ギリアム(系統から見て、 彼らとの関係はなさそうだが……)
(扉が開閉する)
ヴィレッタ「少佐、タイプRの調整が終わったわ」
ギリアム「問題はないか?」
ヴィレッタ「ええ。 今となっては貴重な機体だもの、 大事に使わせてもらうわ」
ギリアム「ああ」
ヴィレッタ「ところで、そのデータは?」
ギリアム「マオ社を襲撃した例の特機だ。 マスタッシュマンとの関連性を調べていた」
ヴィレッタ「マスタッシュマン……。 連邦軍やエアロゲイターの物ではない謎の機体ね」
ギリアム「うむ…… 我々がホワイトスター内部へ 突入した後、現れた人型……」
ギリアム「オペレーションSRWに 参加していた連邦軍の戦艦が、その映像を記録した」
ヴィレッタ「正体の見当がついたの?」
ギリアム「……」
ヴィレッタ「少佐?」
ギリアム「すまない。 今はまだ……君にも教えられん」
ヴィレッタ「……わかったわ」
ギリアム「ところで…… マオ社を襲撃した特機に関して、君の見解は?」
ヴィレッタ「エアロゲイターの 機動兵器でないことは確実ね」
ギリアム「では、 L2宙域に現れた機体に乗っていた バイオロイドについては?」
ヴィレッタ「…アーチンは確実に違う。 バイオロイドはエアロゲイターのものじゃない。 そして、ノイエDCの物でもない」
ギリアム(やらば……)
(アラート)
ギリアム「!」
ヴィレッタ「敵襲警報……! まさか!?」


第22話
星から来るもの

〔戦域:ホワイトスター周辺宙域〕

(アラート)
基地指令「全艦、第一種戦闘配置!  繰り返す! 全艦、第一種戦闘配置!  これは演習ではない!」
ユン「前方に転移反応多数!  どんどん増えていきます!!」
レフィーナ「総員、迎撃態勢!!」
(敵機が転移出現)
基地指令「何て数だ……!  直ちに月面軍、L4宙域軍に 支援要請を出せ!」
オペレーター「了解!」
ギリアム「照合完了…… あれはL2宙域軍第34、 第19戦闘航宙団の機体だな」
リューネ「あいつら、 本当にエアロゲイターじゃないの!?」
ヴィレッタ「ええ、先程の転移反応は 彼らのものではないわ」
ギリアム(そして、アンノウンや 彼らのものでもない……)
リューネ「じゃ、新顔ってこと!?」
ギリアム「おそらくな。 もしかしたら、今回で連中の正体が 判明するかも知れん」
リューネ「ハッ、望むところだよ!  スッキリしないのは嫌いだからね!」
ショーン「……どうやら敵は こちらの戦艦集結に合わせ、 行動を起こしたようですな」
レフィーナ「では、彼らの目的は……?」
ショーン「我々ではなく、 ホワイトスターそのものかも 知れませんな」
レフィーナ「……!」
ギリアム「……」
ショーン「不幸にもノイエDCの蜂起と タイミングが重なったとは言え……」
ショーン「我々の対応は 遅すぎたかも知れませんぞ」
レフィーナ(でも、地球で内乱が 起きている今だからこそ、ここは 何としても守らねばならない……!)
基地指令「駐留艦隊は現在位置で ホワイトスターの防衛に当たれ!」
基地指令「ドラゴン2とPT各機は 前進して敵機を迎撃せよ!」
ユン「ドラゴン2、了解!」
レフィーナ「機関、第1戦速!  各機は敵の迎撃をお願いします!」
リューネ「了解!」
ギリアム「リューネ、今回はおそらく 多数の敵との戦闘になる……」
リューネ「任せなって。 こういう時のためにあたしを ここへ呼んだんでしょ?」
ギリアム「ああ。 くれぐれもサイコブラスターの 使い所は慎重にな」
リューネ「わかったよ」
ギリアム(後は どちらの援軍が先に来るかだが……)
ギリアム(すでに 俺達は敵の術中にはまったか……?)
(作戦目的表示)

〈敵15機撃墜 or 3PP〉

(アラート)
ユン「新たな転移反応あり!  数、4! 大型ですっ!!」
レフィーナ「!!」
(グレイターキンなどが出現)
???(ヴィガジ)「…………」
ユン「あ、あれは!!」
レフィーナ「つ、月に現れた 大型機動兵器……!!」
ユン「残り3体は こちらのデータにありません!」
ギリアム「ここに来て、 一気に未確認機が3体か……!」
ショーン(どうやら、向こうに 切り札を出されたようですな)
(通信)
ユン「!? 敵機から通常周波数で 通信が入って来ています!」
レフィーナ「通信!?」
???(ヴィガジ)「地球人に告ぐ……」
ヴィガジ「私の名はヴィガジ。 文明監査次官だ」
ヴィレッタ(文明監査……だと?)
ヴィガジ「貴様らの言葉で言えば、 『異星人』となるのかな」
レフィーナ「!!」
リューネ「!!」
ギリアム「やはり、そうか……!」
ヴィガジ「もっとも、 我々は貴様らが知る所のバルマー…… いや、エアロゲイターではない」
ヴィレッタ「!」
ギリアム「ならば、『ゲスト』か?」
ヴィガジ「『ゲスト』?  『客』とはどういう意味だ?」
ギリアム「……」
ヴィガジ「……ふむ、 こちらの翻訳機の調子が 悪いわけではないらしい」
???(メキボス)「ああ、そりゃあれだ。 あの連中のコードネームだろ?」
ヴィガジ「フン、なるほどな。 では、その呼び方にならって……」
ヴィガジ「我々のことは 『インスペクター』とでも 呼んでもらおうか」
ギリアム「インスペクター……」
ショーン(すなわち、監査官。 そのままですな)
ギリアム(彼らは 『ゲスト』のことを知っている……。 出所は同じということか?)
リューネ「こそこそと人んちの物を かすめ取るような真似をして……」
リューネ「あんた達の目的は いったい何なのさ!?」
シカログ「……」
リューネ「!? 何とか言いなよ!」
ヴィガジ「おい、シカログ!  こんな時ぐらい喋れ!」
シカログ「…………」
ヴィガジ「まったく、 何度こんな奴が……」
アギーハ「ちょっと、ヴィガジ!  あたいのシカログをバカにすると 許さないからね!」
ヴィガジ「フン」
シカログ「………………」
アギーハ「あ、紹介しとくよ。 こっちのシブいハンサムがシカログ。 あたいのステディさ」
リューネ「は!? ステディ!?」
アギーハ「そうさ。 で、あたいはアギーハってんだ」
アギーハ「短い付き合いになるとは 思うけど、一応覚えときな」
リューネ「ふざけんじゃないよ!  この年増!!」
アギーハ「だ、誰が年増だってぇ!?  あたいはまだ……!」
???(メキボス)「やれやれ、 あんな野蛮人共相手にバンザイ…… あれ、何だっけ?」
ショーン「マンザイ……ですかな?」
???(メキボス)「そう、それそれ。 とにかく、まともにあいつらの相手を するこたぁねえだろうによ」
ギリアム「……」
???(メキボス)「おっと、紹介が遅れたな。 俺はメキボス。一応、リーダーだ」
ヴィガジ「待て!  いつから貴様がリーダーになった!?」
アギーハ「そうよ!  リーダーはとってもシブい あたいのシカログよ!」
ヴィガジ「違うっっ!!  リーダーはこの俺、ヴィガジだ!!」
メキボス「はいはい、わかってるって。 そんでもって俺が影のリーダーな」
アギーハ「そいじゃ、 あたいは裏のリーダーね♥」
シカログ「…………」
アギーハ「わかってるわよぉ♥ シカログは真のリーダーよ♥」
ヴィガジ「わかった…… わかったから、もういい……」
レフィーナ「………」
ユン「な……何なの、あの連中……」
ショーン「エアロゲイターに比べて、 随分と愉快なメンタリティを お持ちのようですな」
ヴィレッタ「………」
ギリアム(……エクセレン少尉も ここへ呼んでおくべきだったか)
リューネ「あ……あいつら、 本当に異星人なの!?」
ショーン「まぁ、 宇宙は広いと言うことでしょうな」
メキボス「ほ~れ見ろ。 ンなことやってっから、あんな 下等生物にバカにされンだぜ?」
ヴィガジ「元はと言えば、 貴様が原因だろうが!」
メキボス「そうだっけ?」
ヴィガジ「もういい。 さっさと任務を遂行し、 ウェンドロ様を迎えるぞ」
メキボス「待てよ、ヴィガジ。 お前だけ先に楽しんでおいて そりゃねえだろ?」
ヴィガジ「何……?」
アギーハ「そうよ。 ここんトコ退屈だったし、 暇つぶしは欲しいわよね」
アギーハ「シカログもそうでしょ?」
シカログ「……」
アギーハ「ほら、 シカログもそう言ってるわよ」
ヴィガジ「だが、 ウェンドロ様の命令は……」
メキボス「ま、 お前にゃ月での前科があるからな。 だったら、これでどうだ?」
(メキボスに『熱血』『気合』、グレイターキンがホワイトスターまで移動)
連邦艦長「!!!」
メキボス「そ~ら、一気に行くぜ!」
メキボス「サンダークラッシュ!!」
(ホワイトスターにいた友軍機が全滅)
ヴィレッタ「!!」
リューネ「ああっ!!」
ユン「ちゅ、駐留艦隊がっ!!」
レフィーナ「そ……そんな!!」
ギリアム「やはり、彼らの目的は ホワイトスターの占拠だったか!」
(グレイターキンが四天王の傍まで戻る)
メキボス「ほら、 これで任務終了だ。文句あるか?」
ヴィガジ「……俺はウェンドロ様の 出迎えの準備をする。 後は好きにしろ」
メキボス「了解だぜ、リーダー」
ヴィガジ(ち……!)
(ガルガウがホワイトスターまで移動し消える)
レフィーナ「ユン! 残存艦や ホワイトスター内部との連絡は!?」
ユン「だ、駄目です! 音信不通!!」
ショーン「勝負あり……ですな」
レフィーナ「ふ、副長……!」
ショーン「早急に撤退すべきです。 現在の戦力で、彼らとまともに やり合っても勝てませんよ」
レフィーナ「……」
メキボス「さて、 獲物の配分だが……どうする?」
アギーハ「あたいは あの小生意気な小娘にするよ」
アギーハ「年増呼ばわりしたことを 死ぬほど後悔させてやるんだから」
メキボス(年増……は あながち間違っちゃいねえんだが)
アギーハ「ねえ、 シカログはどれにする?」
シカログ「………」
アギーハ「大物狙いでいくって」
メキボス「なら、 俺はあの黒いゲシュペンストだ。 情報じゃ、レア物らしいからな」
ギリアム「! 来るか」
レフィーナ「やむを得ません!  ホワイトスターを放棄し、 現宙域から離脱します!」
レフィーナ「本艦、及び各機は 外周エリアへ!」
(離脱位置の指示)
レフィーナ「Eフィールド、後方で 集中展開! 機関、最大戦速!」
リューネ「悔しいけど、 逃げるしかなさそうだね……!」
ヴィレッタ「そう、今は……!」
ギリアム「くれぐれも 彼らの機体速度を侮るな。行くぞ!」
リューネ「ああ、わかったよ!」
メキボス「おおっと、逃げる気か?」
アギーハ「そうはさせるか!  たっぷり楽しませてもらうよ!!」
(作戦目的表示)

〈ドルーキン撃墜〉

シカログ「……!!!」
(ドルーキンが撤退)

〈vs アギーハ〉

[リューネ]

アギーハ「小娘が……!  よくも年増呼ばわりしてくれたね!」
リューネ「ハッ! 図星を突かれて 怒ってんじゃないよ!」
アギーハ「黙りな!  そんな口を利いてられるのは 今の内だよ!」

[撃墜]

アギーハ「な、何っ!?  あたいのシルベルヴィントが!」
アギーハ「こ、ここで こんな目に遭うなんて 聞いてないよ!!」
アギーハ「あの連中、 いったい何周したってのさ!?  まさか、1から引き継ぎ!?」
(シルベルヴィントが撤退)

〈vs メキボス〉

[ギリアム]

メキボス「お前、 色々と知っているようだな?」
メキボス「ひょっとして、 例の事件に関わっていたのか?」
ギリアム「そちらはどうなのだ?」
メキボス「おいおい、 質問に質問で返すんじゃねえよ」
メキボス「まあいい。 そのゲシュペンストは 記念にもらっておくが……」
メキボス「お前はここで死にな!」

[撃墜]

メキボス「……フッ、 やっぱりチャレンジしたか、これに。 …まあ、2回目だからな」
メキボス「え? 何?  もっと気の利いたことを言えって?  …前にも言ったんだがな」
メキボス「しょうがねぇな、 その努力と根性に敬意を表して……」
メキボス「お前らは『超やり込み派』だ。 今度も自慢していいぜ」
メキボス「ん?  この後で何か出てくるのを知ってる?  …しょうがねぇな、わかってるよ」
(グレイターキンが撤退)

『鋼の魂』を入手した。
『勇者の印』を入手した。
『高性能電子頭脳』を入手した。

『シシオウブレード』を入手した。
『G・インパクトステーク』を入手した。

〈戦闘宙域の東端へ到達〉

[リューネ]

リューネ「くっ!  生き残ったのはあたし達だけ……?」
リューネ「覚えておきなよ、 インスペクター……!  今回の借りは必ず返すからね!!」

[ギリアム]

ギリアム「……敵の情報と 引き替えにするには、あまりにも 大きな代償だった……」
ギリアム「だが、いずれは……!」

[ヴィレッタ]

ヴィレッタ(この屈辱…… 忘れはしない……!)

[レフィーナ]

ユン「目標地点に到達!」
レフィーナ「速度このまま!  後方へ弾幕、及びチャフ展開!  現宙域より離脱します!」
ショーン「了解です、艦長」
レフィーナ(……私達にもっと力が あれば、こんなことには……!)
レフィーナ(すみません……!  今は……今はこうするしか……!)

〈味方機全機離脱〉

(シルベルヴィント、ドルーキン、グレイターキンがホワイトスターの側に出撃)
アギーハ「あらら、行っちゃったよ。 どうする? 追う?」
メキボス「もうすぐあの方が着く頃だ。 やめとこう」
アギーハ「わかったわ。 でも結構やるじゃない、あの連中」
メキボス「まあな。 あのネビーイームの機能を 止めただけのことはあるってこった」
シカログ「……」
アギーハ「そうね、ダーリン♥ だから、あたい達は この星へ来たんだもんね」
アギーハ「じゃ、あたい達も ウェンドロ様の出迎えに行こうよ」
メキボス「わかった」
メキボス(さて…… これからは退屈せずに済みそうだな)

《ホワイトスター》

[ホワイトスター 内部]

ヴィガジ「……お待ちしておりました、 ウェンドロ様」
ウェンドロ「作戦は 上手くいったみたいだね、ヴィガジ」
ヴィガジ「はっ。 あのような連中など、物の数ではございません」
ウェンドロ「じゃ、 今回の功績で前回の命令違反は不問にしよう」
ウェンドロ「ただし……次は許さないよ」
ヴィガジ「承知しております」
ウェンドロ「それじゃ、報告を聞こうか」
アギーハ「既に空間転移装置の設置は終了し…… 現在はこのネビーイーム内の改修作業を 行っております」
ウェンドロ「使えそうかい?」
アギーハ「我々の拠点としては。 しかし、プラントは完全に破壊されており、 修復不可能です」
ウェンドロ「さしもの地球人も そこまで愚かじゃなかったか」
ウェンドロ「ま、 早々にスカルヘッドを奪取できただけで 良しとしよう」
ヴィガジ「はっ」
シカログ「……」
アギーハ「そうね…… 意外な形で役立つわね、あれが」
シカログ「……」
ウェンドロ「だが、他のプラントも欲しい。 スカルヘッドだけじゃ、後々が不安だからね。 ……メキボス、任せるよ」
メキボス「了解」
ウェンドロ「最後に…… 地球の状況について聞かせてくれ」
ヴィガジ「北アフリカ地区を中心に 内乱が広がっています」
ヴィガジ「また、工作員からの報告によれば……」
ヴィガジ「行政機関内でも 反乱の兆しが見られるようです」
ウェンドロ「ふふ…… 僕達の到来を予想しておきながら、 内輪もめを抑えられない……」
ウェンドロ「やっぱり、地球人は野蛮な下等生物だな」
ヴィガジ「ええ。あのような連中を 野放しにしておくことは出来ません。 一刻も早く……」
ウェンドロ「そう焦らなくてもいいさ。 こちらの戦力を増強しつつ、 事を進めるとしよう……」
ウェンドロ「そう……彼らに対するお仕置きを、ね」


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