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偽りの影 リュウセイルート ~ 第33話 ~

キョウスケ「無事か? 三人共!」
エクセレン「ん。色々あったけど… 何とかオトリ役は果たしたわよ。 生徒も無事だったし」
マサキ「誰が生徒だ!」
エクセレン「でも、 ちょ~っと二人に色々あって… ドキドキもんよ?」
キョウスケ「…マサキ、リューネ。 任務中はほどぼとにな」
マサキ「真に受けるんじゃねえっつーの!」
リューネ「あたし達、何にもしてないよ!」
エクセレン「それから、 私はおばさまにスカウトされて、 アイドルデビュー寸前って感じ」
キョウスケ「おばさま…? デビュー?  まるっきり話がつながらんぞ」
リューネ「もういいから! さっさと こいつらを片付けようよ!」
キョウスケ「了解」
リュウセイ「………」
キョウスケ「…リュウセイ少尉、 お前の気持ちはおれなりに 理解しているつもりだ」
リュウセイ「キョウスケ中尉…」
キョウスケ「だが、今のおれには… これから何をするべきか自分で考え、 自分で決めろとしか言えん」
リュウセイ(俺が… これからするべきこと…)
リュウセイ(………)
リュウセイ(そうだ… 俺には落ち込んでる時間なんてねえ)
リュウセイ(俺はアヤ、クスハ、 ブリットみたいな目に遭う奴を これ以上増やさないためにも…)
リュウセイ(俺は イングラムやエアロゲイターと 戦わなきゃならねえんだ…!)
リュウセイ「わかったぜ、キョウスケ中尉。 俺は自分のやるべきことをやる」
キョウスケ「よし…。 では各機、攻撃を開始だ…!」
(作戦目的表示)

〈アタッド撃墜〉

アタッド「チ…!  まさか、やられちまうなんてね」
アタッド「サンプルは 手に入れられなかったが、 収穫は充分にあったよ」
アタッド「じゃ、次に会える時を 楽しみにしておくよ…フフフ」
(アタッド機が爆発)

[ハガネ ブリッジ]

レフィーナ「…どうやら、 私達の予想は的中したようですね」
ダイテツ「うむ。 エアロゲイターは間違いなくワシらを ピンポイントで狙っておる」
テツヤ「その理由は…我々が単体で 高い戦力を持っているからですね?」
ダイテツ「ああ。 さらに、ギリアム少佐の考えが正しければ…」
ダイテツ「ワシらは連中にとって、 この上ないサンプルだと言うことになる」
レフィーナ「エアロゲイターは 私達が一定のレベルに達するまで、 様子を見ているようですから…」
レフィーナ「それを逆手に取って 新たな戦力を練ることが出来ますね」
ギリアム「ただ…それは我々にとって 厳しい選択となりますが」
ショーン「仕方ありませんな。 我々のヒリュウ改、ハガネ、 SRX計画ATX計画の機体は…」
ショーン「元々そういうコンセプトで 開発された兵器ですからな」
ショーン「ま、どうせなら…このまま地球圏最強の ルアーになろうではありませんか」
ショーン「とびっきりの 鋭い針を持ったルアーに、ね」
レフィーナ「ええ…」
(扉が開閉する)
エクセレン「あのう…すみません お話、終わりました?」
ダイテツ「うむ。ワシに何か用か?」
エクセレン「ええっと、 あの…あつかましいお願いってことは 充分わかってるんですけど…」
エクセレン「さっきの任務を果たした ごほうびってことで、艦長秘蔵の日本酒、 いただけません?」
テツヤ(う…!)
エクセレン「何でも京都伏見のおいしい酒だとか…」
ダイテツ「待て、少尉。 誰からその話を聞いたのだ?」
エクセレン「艦長の横にいる人からですけど?」
ダイテツ「テツヤ大尉…」
テツヤ「も、申し訳ありません!  伊豆基地での休暇の時、少尉に 無理矢理飲まされて…」
テツヤ「ついつい口が滑りまして…」
ダイテツ「むう…仕方ないな。 ところで、エクセレン少尉。 …君はイケるクチなのかね?」
エクセレン「そりゃあ、もう!  キョウスケやブリット君を ちぎっては投げ、投げてはちぎり…」
レフィーナ(どういう状況なのかしら)
エクセレン「そんな感じです、はい」
ダイテツ「そうか。 よし、伊豆基地へ帰還した後で 艦長室に来るがいい」
エクセレン「わお、ホントですか!?  ありがとうございます!」
レフィーナ「あの、ダイテツ中佐…。 お言葉ですが、艦内で日本酒を飲むというのは…」
ショーン「いけませんな… 酒はスコッチと相場が決まっております」
レフィーナ「は?」
ショーン「少尉も少尉です。 前々から私のコレクションをおすそわけ していたというのに…」
レフィーナ「え?」
ショーン「日本酒に気を取られるとは…心外ですな」
エクセレン「いやん、 それはそれ、これはこれってことで」
ダイテツ「…ショーン、 先程の言葉は聞き捨てならんな。 日本酒の何がいかんというのだ?」
ショーン「ふむ…どうやら、 久々に議論を交わさねばならんようですな」
ダイテツ「望むところだ。 伊豆基地へ帰還した後、 エクセレン少尉も交えてな」
エクセレン「わお! ラッキー!」
レフィーナ(私も…艦長として お酒を飲むようにした方がいいのかしら…?)

『ハイパージャマー』を入手した。


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