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『呪い』を封じ込めたもの キョウスケルート ~ 第16話 ~

《コロニー・エルピス》

[コロニー統合軍 総司令部]

アードラー「何用じゃ、ジーベル少佐?  わざわざ特別回線を使いおって…」
ジーベル「実は、 副総帥にお願いがあるのです」
アードラー「おめおめと コルムナを奪われておいて、よく言う。 おかげで地上の我がDCは迷惑を被っておる」
アードラー「貴様ら統合軍にはさっさと ジュネーブ降下作戦…オペレーション・ユグノーを 敢行してもらいたいところだ」
ジーベル「…わかっております。 ですが、その前に…」
ジーベル「コルムナを再び奪回するため、 お力を貸していただきたいのです」
アードラー「何?  …フン、よかろう。話を聞いてやる」

《コルムナ(ヒリュウ改)》

[ヒリュウ改 食堂]

エクセレン「何とかなるものねぇ。 一時はどうなることかと思ったけど」
キョウスケ「ああ」
ブリット「衛星の機能、 取り戻すことが出来たんですか?」
エクセレン「ギリアム少佐達のおかげで 半分ぐらいはね」
エクセレン「ま、 地上の連邦軍も、少しはDCと 戦いやすくなるんじゃなぁい?」
キョウスケ「色々と引っ掛かる点はあるが、 タスクとの賭けには勝った」
エクセレン「ここんとこ負け続け だったものねえ。…何連敗だっけ?」
キョウスケ「聞くな。 ここ一番で勝てればいい」
エクセレン「通常の100倍の掛け率で勝ったって、 その前に100回負けてたら意味ないでしょうに」
キョウスケ「………」
エクセレン「…で。 勝負師伝説キョウスケくん?  これからのこと…どう思う?」
キョウスケ「今はまだ、 宇宙ステーション一基と、衛星機能の 半分を取り戻しただけに過ぎん」
キョウスケ「宇宙での戦力的な差は、 ほとんど縮まっていない」
ブリット「そうですね。 地球から援軍が来るわけでもないし…」
ブリット「でも、友軍が有利になるなら 良かったじゃないですか」
キョウスケ「だからと言って、 このコルムナに止どまっていても 何にもならん…」
キョウスケ「これまでの統合軍の動き… 何らかの目論みがあると見るべきだ」
キョウスケ「ここに至るまで、 おれ達を生かしておいた理由…」
キョウスケ「それが、大きな作戦を 遂行するためのカムフラージュだとしたら?」
ブリット「…わざと自分達をコルムナへ 来させた…ということですか?」
キョウスケ「ああ。おれ達をここに 足止めさせておき、その隙に…。 それならば、ある程度納得がいく」
キョウスケ(…あくまでも、 ある程度…だがな)
エクセレン「あらん、もうこんな時間。 行かなきゃ」
エクセレン「そうだ、キョウスケ… もし私が戻って来れなかったら… あとは…よろしくね」
キョウスケ「何…?  おい、どこへいく気だ」
エクセレン「ラーダさんに、 美容にいいっていうアサナを 習いにいくのよん」
ブリット「び、美容って…」
エクセレン「これがまた… ヤバいのよ、骨が」
キョウスケ「…それがわかっているのに やる意味があるのか?」
エクセレン「効果はお墨付きよん?  ヴィレッタお姉様とカチーナ中尉も行くんだって」
ブリット「ヴィ、ヴィレッタさんはともかく、 カチーナ中尉が美容に興味を持ってたなんて…。 だ、大丈夫なんですかね?」
エクセレン「さあね?  ま、賭ける価値はあるんじゃない?  んじゃ、また後で~」
(扉が開閉する・エクセレンが立ち去る)
キョウスケ「…女の見栄か。 わからん世界だ」
ブリット「う~ん…タスクじゃないけど 何か嫌な予感がする…」

[ヒリュウ改 ブリッジ]

(アラート)
ユン「救難信号をキャッチ!  発信元は連邦軍アビアノ基地所属のT1です!」
レフィーナ「T1… タウゼントフェスラーが?」
ユン「はい!  アビアノ基地から打ち上げられたと 思われる輸送機です!」
ユン「我々への輸送物資を搭載し、 こちらへ向かっているそうですが… 統合軍艦隊の追撃を受けていると」
ショーン「確認は取りましたか?」
ユン「コードは間違いなく連邦軍のものです」
ユン「だだ、ジュネーブから そのような報告は入っていません」
ショーン「ふむ…怪しいですな」
レフィーナ「でも、ジュネーブとの 通信はまだつながっていません。 考え過ぎなのでは?」
ショーン「少し手際が良すぎますな。 今の連邦軍に我々へ補給艇を 送るような余裕があるとは…」
レフィーナ「とにかく、T1を助けましょう!  総員、第1戦闘配置!!」


第16話
『呪い』を封じ込めたもの

〔戦域:コルムナ周辺宙域〕

(コルムナにヒリュウ改がいる。タウゼントフェスラーが出現)
連邦軍兵「こ、こちらT1!  だ、駄目だ! 追いつかれた!!」
(敵機が出現、タウゼントフェスラーに爆煙)
連邦軍兵「う、うあっ、推進装置が!!  た、助けてくれ!!」
ユン「T1、航行不能です!  このままでは…!!」
レフィーナPT隊を 救出に向かわせます! 出撃を!!」
レフィーナ「………」
レフィーナ「!?  どうしたのです、早く出撃を!」
ユン「カチーナ中尉とエクセレン少尉、 ラーダさんとヴィレッタさんが 出撃できないそうです!」
レフィーナ「え、ええっ!?」
ショーン「む…。 そのメンバー、まさか…」
レフィーナ「とにかく、 出撃可能な人だけでも!」
(出撃準備)
タスク「お、俺達だけで、動けない 輸送機とコルムナを守れってぇ!?  いくら何でもこの勝負…」
タスク「燃えてくるぜ!!」
ラッセル「そ、そっちなのか?」
ブリット(…何だ…?  あの輸送機…何か変だ……)
キョウスケ「どうした、ブリット?  任務を遂行するぞ」
ブリット「は、はい」
ブリット(…いったい何なんだ…?  妙な感じがする…)
ラッセル「し、しかし… これだけ大きなコルムナまでも 防衛するとなると…」
ギリアム「輸送機を狙っている敵機を 見極め、足の速い機体はそれらを 撃墜してくれ」
ギリアム「ただし、敵機をコルムナへ 侵入させてはならない。行動は くれぐれも慎重にな」
キョウスケ「了解」
ギリアム「では、行くぞ!」
(防衛ラインを指、作戦目的表示)

〈3EP or 敵機全滅〉

(敵機が出現)
ユン「ああっ! 敵の別働隊です!」
ブリット「く、くそっ!  さっきの部隊はオトリかよ!!」
ジーベル「クックック…俺は運がいい。 敵機の数があれだけとはな」
キョウスケ「またお前か。 今回はどんな手を見せるつもりだ?」
ジーベル「見てのとおりだ。 コルムナは返してもらうぞ?」
キョウスケ「やってみろ。出来るならな」
キョウスケ(…とは言え、 正攻法で来る男ではない。 …もう一手あると見るべきだな)
ジーベル「各機、突撃せよ!  コルムナを取り戻すのだ!!」
ラッセル「た、多勢に無勢だ…。 い、いくら何でもあの数は…!」
(エクセレン機、カチーナ機、ヴィレッタ機、ラーダ機が出現)
エクセレン「お待たせ!」
カチーナ「いてて… まったく、ひどい目に遭ったぜ」
キョウスケ「遅いぞ…!  何をやっていた!」
エクセレン「いやいや、 ちょ~っと、気を失っちゃってて」
エクセレン「かなり人には見せられない 状態になってたのよね」
ラッセル「カチーナ中尉!」
カチーナ「おう、ラッセル。 地獄の淵から戻って来たぜ!」
ラッセル「じ、地獄って…?  いったい何をしていたんです?」
ラーダ「ご、ごめんなさい…。私が みんなに無理をさせすぎたせいで…」
タスク「って…まさか、またヨガ!?」
エクセレン「まあまあ。結局は いいタイミングで、コルムナの 守りにつけたんだし…」
エクセレン「かなりの 美肌効果だったってことで、 結果オーライじゃない?」
キョウスケ「そんなに 早く効果のあるものなのか?」
ブリット「そ、そんなことを 自分に聞かれても…」
キョウスケ「…まあいい。 遅れた分の働きはしてもらうぞ」
エクセレン「はいは~い!」
ヴィレッタ「………」
エクセレン「さすがお姉様、 涼しい顔しちゃって」
ヴィレッタ(しゃべると首に響く…)

〈NEXT PHASE〉

ラーダ(! この感じ…!?)
(T1を見る)
ラーダ(…悪意?  いえ、違う…何か、別の……)
ヴィレッタ「どうした、ラーダ?」
ラーダ「い、いえ…何でもないわ」
ヴィレッタ「………」
ブリット(…まだ、 さっきの感じが治まらない……)
ブリット(あれを…コルムナに 入れちゃいけないような気が…)

ジーベルを
撃墜した 撤退させた


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