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ムーンクレイドル キョウスケルート ~ 第12話 ~

〈7PP〉

エクセレン「読めた!」
ブリット「!?  ど、どうしたんです、少尉!?」
エクセレン「みんな、 無人機のゲシュちゃんは敵よ!  しかも、狙いはヒリュウ改…」
エクセレン「すぐにやっつけちゃって!」
ブリット「ちょ、ちょっと 待って下さい! どうして そんなことが言えるんです?」
エクセレン「あのゲシュちゃん、 こっちだけじゃなくって、統合軍にも 攻撃してなかったもの」
ブリット「それは、 ヒリュウ改を護衛するために…」
ギリアム「…なるほど。 あの無人機は守るべき相手を 間違っているというわけか」
ブリット「え!?」
タスク「つまり、あいつらは 敵に操られてるってこった」
ヴィレッタ「クレイドルのシステムが、 ネットワームか何かでハッキング されたのかも知れないわね…」
ショーン「そして、回線を封鎖したのは そのことを我々に知らせないために… ということですな」
エクセレン「大ピンポン!  この中でヒリュウ改を沈めて 得するのはコロニー統合軍だし…」
キョウスケ「数少ないPTを破壊して、 損をするのはおれ達というわけか」
エクセレン「そそ。見極めるのに ちょっと時間がかかっちゃったけど、 信じてもらってOKよん?」
キョウスケ「いいだろう。 …その賭け、乗った」
エクセレン「あらら、賭けって… 信用してないってこと?」
キョウスケ「さあな。想像に任せる」
カチーナ「統合軍め、 つまらねえ芝居を打ちやがって… そうと決まれば、遠慮はしねえ!!」
(量産型ゲシュペンストMk-IIが敵勢力に)

〈敵機全滅〉

カチーナ「ヘッ、これで片づいたか…?」
キョウスケ「いや、まだだ。 この三文芝居…舞台ソデで見ていた者が いるはずだ」
ヴィレッタ「ええ。 クレイドルのシステムにハッキングを 仕掛けた張本人がね」
エクセレン「そろそろ 出てくるんじゃなぁい?」
エクセレン「『策士、先におぼれる』って 言うしね」
ヴィレッタ「それを言うなら、 『策士、策におぼれる』よ」
エクセレン「ツッコミ早っ!  …いやん、お姉様! そんな…!」
ヴィレッタ「お姉様?  …私に妹はいないが…」
エクセレン「あらん、 ボケも早かったりするのね」
ヴィレッタ「ボケ? 花の名前か?」
カチーナ「コントやってる場合か!  敵が来やがったぜ!!」
(北東にペレグリンが出現)
ジーベル「俺の作戦を見破るとは 大したものだ。だが…策は二重三重に 張りめぐらせてこそよ」
エクセレン「あらら、大した自信ねえ。 だけど、役者の演技の方はイチゴ味… って感じだったけど?」
ヴィレッタ「イチゴ?」
キョウスケ「詰めが『甘い』… ということだ」
ヴィレッタ「…なるほど。深いわね」
ブリット「ヴィレッタさん、 あまり真に受けない方が…」
ジーベル「フン…これを見ても まだつまらんことが言えるか?」
(ペレグリンの傍にミサイルが出現)
レフィーナ「あのミサイル… まさか、MAPW!?」
カチーナ「ムーンクレイドルごと あたし達を吹き飛ばすつもりか!?」
ジーベル「残念だが、 ここで消滅するのはお前達だけだ」
ジーベル「エアロゲイターの攻撃を 想定して建造されたクレイドル…」
ジーベル「その外殻は、MAPWの 破壊力程度ではビクともせんのでな」
エクセレン「ふ~ん。 小手先の作戦が通用しなかったから、 最後は力押しってわけ?」
エクセレン「策士ぶってる割には、 考え方がなんかセコいのよねえ~」
ジーベル「何だと、貴様…!  女の分際でこの俺を愚ろうするか!」
エクセレン「わお、古いわねえ。 時代は男女平等…こっちにはたくさん キャリアウーマンがいるしね」
レフィーナ「キャリアウーマンって…」
タスク「…むしろ古っ」
キョウスケ「挑発はそこまでにしろ、 エクセレン。今は…」
エクセレン「はいはい。私達で あのMAPWを始末する…でしょ?」
???(ゼンガー)「その必要はない!」
エクセレン「!?」
(グルンガスト零式が出現)
ジーベル「グルンガスト零式…!  ゼンガー・ゾンボルトか!?」
ゼンガー「ジーベル少佐…。この戦いの 意味を理解していないようだな」
ジーベル「何だと!?」
エクセレン「様子がおかしくない?  ボス…もしかして戻って来てくれるとか?」
キョウスケ「………」
ジーベル「ゼンガー、貴様は今回の 作戦と関係がなかったはずだ!  新参者故に手柄を焦っているのか!」
ゼンガー「俺の目的はただ一つ!」
(グルンガスト零式がミサイルに隣接し剣戟の後ミサイルが爆発する)
ユン「グルンガスト零式が 大型ミサイルを墜落させました!」
レフィーナ「!!」
ジーベル「貴様…! 所詮は裏切り者、 再び寝返ろうというのか!?」
ゼンガー「ムーンクレイドルは 未完成だ。至近距離でMAPWを 爆発させれば、損害が出る」
ゼンガー「それに、 総司令の命令はここの破壊ではなく、 占拠だったはず」
ジーベル「うぬっ…!」
ゼンガー「にも関わらず、 お前はヒリュウ改を沈めるため、 MAPWを使った…」
ゼンガー「手柄を焦っているのは お前の方ではないのか?」
ジーベル「おのれ、邪魔をしおって!  本艦を月面から離脱させろ!」
(ペレグリンが撤退)
エクセレン「どういう風の吹き回し?  …ま、ボスが嫌いなタイプだとは 思ったけど」
ゼンガー「………」
レフィーナ「ゼンガー少佐、どうして 私達を助けてくれたのですか…?」
ゼンガー「…さらばだ」
キョウスケ「待て、 ゼンガー・ゾンボルト」
ゼンガー「今、ここで お前達とやりあうつもりはない」
ゼンガー「そう遠くない未来… ふさわしい場所で決着をつける」
キョウスケ「…了解」
エクセレン「ちょっとキョウスケ!  それにボス! ちょっとってば!」
(グルンガスト零式が撤退)
キョウスケ「………」
ブリット「隊長は 何のために自分達を…?」
ヴィレッタ「ムーンクレイドルの 損害を食い止めたかっただけかも 知れないわね」
レフィーナ「…少佐は損得勘定だけで 動く人ではありません…」
エクセレン「まあ、ね。 キョウスケ、あなたはどう思ってるの?」
キョウスケ「何もない。今はな。 …結果は近いうちに出る」
キョウスケ「…それがどんな結果にせよ、な」
エクセレン「………」
ユアン「社長、 ネットワームの駆除を完了しました!  システム、正常に戻ります!」
リン「よし、 クレイドルの上部ゲートを開け。 ヒリュウ改を迎え入れる」

[ムーンクレイドル]

レフィーナ「…では、ネットワームによるハッキングが 原因だったのですね?」
ユアン「ええ。 そのため、無人機の制御システムと通信システムを 統合軍に乗っ取られてしまいました」
リン「誠に申し訳ない。 我々の処置が早ければ、あのような事態には…」
レフィーナ「いえ…。 こちらも防衛用のゲシュペンストを 破壊してしまいましたから…」
リンPTは失っても、また作ることが出来る。 しかし、人間はそういうわけにはいかない」
エクセレン「へ~え…。 あの人がマオ社のシャッチョーさん?」
キョウスケ「ああ、そうだ」
エクセレン「まだ若いのねえ。 ラーダさんと同じ年ぐらい?」
キョウスケ「彼女は前社長だった父親の後を継いで 間もないからな」
エクセレン「あらん、キョウスケ… あの人のこと、知ってるの?」
エクセレン「ヴィレッタさんの時といい、 ここんとこ女の人のチェック…細かくない?」
キョウスケ「リン・マオ社長… いや、元中尉はPTXチームのメンバーだった」
エクセレン「PTXチームって、 キョウスケが前にいた極東支部お抱えの PT特殊部隊よね?」
エクセレン「ってことは…わお!  あの人って、エリートパイロットさんだったの?」
キョウスケ「ああ。 おれがまだ極東支部基地にいた頃から、 凄腕として有名だった」
エクセレン「凄腕パイロット兼、社長… 何だかすごくない? 私も目指そうかしら?」
キョウスケ「どこの社長になる気だ」
エクセレン「う~ん、そうねえ…」
キョウスケ「………」
キョウスケ(今回の戦い、ゼンガーの おかげで勝ったようなものだ…)
キョウスケ(だが、 ムーンクレイドルを守り切ったところで、 現状を好転させることは出来まい…)
キョウスケ(後手後手では勝てん… どこかで大きく賭ける必要がある…)

『エナジーテイカー』を入手した。
『ウェポンブレイカー』を入手した。

『G・リボルヴァー』を入手した。
『マグナ・ビームライフル』を入手した。
『ブーステッド・ライフル』を入手した。

『アサルトブレード』を入手した。
『ロシュセイバー』を入手した。

『ソーラーパネル』を入手した。


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