一般兵「おい、聞いたか？ 北米地区の話」
スタッフ「ああ。
ＤＣの“陸上艦隊”が上陸したらしいな…」
一般兵「沖縄も奴らの手に落ちたし…
俺達がいる本州も時間の問題だな」
一般兵「こうなったら、
他支部の連中みたいにＤＣへ投降するか」
スタッフ「もう遅い。佐世保の件を忘れたのか？」
オペレーター「彼らは
ＭＡＰＷを使って基地を破壊したんだぞ？」
リュウセイ「………」
リュウセイ（…おふくろ…クスハ…大丈夫かな…）
リュウセイ（………）
リュウセイ（いや、落ち込んでる場合じゃねえ。
俺はＤＣと戦わなきゃならねえんだ）
リュウセイ（もう佐世保みたいなことは
ゴメンだからな）
ロバート「君がＳＲＸチームのリュウセイ・ダテか？」
リュウセイ「そうだけど…あんたは？」
ロバート「俺の名はロバート。
ロバート・ハジメ・オオミヤ。
ＳＲＸ計画のスタッフだ」
リュウセイ「長い名前だなあ。
ライよかマシだけど」
ロバート「なら、ロブと呼んでくれ」
リュウセイ「わかったぜ。
で、ロブさんよ…俺に何の用だ？」
ロバート「無類のロボット好きが入ったって、
俺達のラボじゃ話題になっていてね」
リュウセイ「それで、
俺の顔を見に来たってワケか」
ロバート「ああ。
…ところで、どうだ？
君が乗る試作機を見てみないか？」
リュウセイ「試作機って…Ｒシリーズ！？
いいのか！？」
ロバート「ああ、もちろんだ」
リュウセイ「う～、寒い…。
これじゃまるで冷蔵庫だよ。
俺、寒いトコ苦手なんだよな」
リュウセイ「けど、何で
パーソナルトルーパーの格納庫が
こんな地下深くにあるんだ？」
ロバート「ま、色々とワケありでね。
さぁ、これがお前の機体だ」
リュウセイ「こ、これは…！」
ロバート「まだ第１次装甲は取り付けられていないが、
これがＲシリーズ１号機……リアル・ハーソナル
トルーパー・タイプ１…」
ロバート「通称、Ｒ－１だ」
リュウセイ「ア、アールワン…」
ロバート「どうだ、なかなかのものだろう？」
リュウセイ「こいつは……」
ロバート「？」
リュウセイ「こいつはスーパーロボットじゃねえ…」
ロバート「ははは。
確かに、Ｒ－１の見た目は
パーソナルトルーパーだが…」
ロバート「馬力はあるし、
スーパーロボットのような戦い方も出来る」
ロバート「後は君の腕次第だな」
リュウセイ「…わかったぜ。
俺、こいつを必ずものにするよ」
ロバート「それは良かった。
俺達が作ったＲ－１を気に入ってくれるかどうか、
心配してたんだ」
リュウセイ「ふ～ん…
あんたもロボットが好きなんだな」
ロバート「ああ、ロボットは男のロマンだからな」
リュウセイ（……これからよろしくな、Ｒ－１）
イングラム「…リュウセイを一時的に
ＳＲＸチームから外せだと？」
ライ「はい。再訓練が必要かと」
イングラム「チーム編成に変更はない。
今までも…これからもだ」
ライ「…では、一つ質問をさせて下さい」
イングラム「何だ？」
ライ「リュウセイがＳＲＸチームのメンバーとして
選ばれた本当の理由…それを教えて下さい」
イングラム「…それに答える必要はない」
ライ「………」
（アラート）
ライ「！」
オペレーター「下関より、
関門海峡付近の海域にＤＣ所属らしき
戦闘原潜を探知したとの報告あり！」
オペレーター「目標は、
日本海側から瀬戸内海方面へ向けて、
海中を進行中！」
レイカー（妙だな…何故、彼らは
我々に発見される危険を冒してまで
関門海峡を突破するのだ？）
レイカー（本州へ攻撃するなら、
太平洋側から侵攻するか、航空戦力を
使用した方が得策なはず…）
レイカー（別の目的を持っているのか…
あるいはオトリか？）
ハンス「レイカー司令…ここはセオリー通り、
駆逐艦と潜水艦、対潜攻撃機による攻撃を…」
ハンス「いや、いっそのこと海峡の出口を
機雷で封鎖しましょう」
サカエ「馬鹿なことを。
そんな真似をすれば、海軍の作戦行動に
支障をきたすだけではすまんぞ」
ハンス（…そうなった方が
私にとって都合が良くなるのだがな）
レイカー「当基地と小松から
戦闘機を出撃させろ。再編成した
カイ少佐のＰＴ隊も出せ」
オペレーター「了解！」
（タウゼントフェスラー、量産型ゲシュペンストＭｋ－II（カイ機）、量産型ゲシュペンストＭｋ－IIが出現）
イルム「何てこった…関門橋は
すでに爆破された後かよ。これじゃ、
トンネルの方もアウトか…」
カイ「敵の原潜は、まだ完全に
関門海峡を越えていないようだな」
イルム「ええ。
電撃作戦がお得意な連中にしては
動きが遅いですね」
イルム（もしかして…
俺達が出てくるのを待ってたのか？）
カイ「残りの機体も出撃しろ！
なお、水中の戦闘原潜へ攻撃を
仕掛ける場合は実弾系の兵器を…」
カイ「また、
万が一の場合に備えて修理装置と
補給装置を装備しておけ！！」
（出撃準備）
カイ「各機へ！ 今回の作戦目的は
敵原潜の侵攻阻止だ！ ただし、
原潜の撃沈は禁ずる！」
リュウセイ「どうして？」
ジャーダ「アホか、お前は！
原潜の原子炉に何かあったら
タダじゃすまねえだろうが！」
リュウセイ「そ、そうか…」
ガーネット「冗談キッツいわね、あの子。
大丈夫なの？」
ジャーダ「あいつ…確か、
佐世保の時にもいた奴だったな」
ジャーダ「まァ、早とちりで
物事を深く考えてなさそうな所は
お前に似てるけどな」
ガーネット「まあね」
ガーネット「…って、今、あたしを
さらっとバカにしたでしょ！」
ジャーダ「だから、
早とちりだって言ったんだよ」
カイ「貴様ら、作戦中だぞ！
くだらん私語はやめんか！！」
ジャーダ「す…すみません、少佐」
カイ「いいか！ 敵原潜へ
速やかにダメージを与えろ。
そうすれば動きを止められるはずだ」
カイ「だが、目標がこの海域を突破、
あるいは目標を撃沈した場合は
作戦失敗だ。それを忘れるな！」
（海域を突破される場所を指す）
イルム「了解！」
（リオンが出現）
テンザン「やーれやれ…
自分の母国に攻め込むってのは、
あんましいい気分じゃねえな」
アヤ「あ、あの機体は！」
ライ「やはり、現れたか…」
ジャーダ「あの新型…マジで
飛行機に手足がついてんのか。
あんなのでよく飛べるもんだ」
ラトゥーニ「あれには
新機軸の飛行装置が搭載されてる…」
テンザン「さあて…出撃を遅らせた分、
暴れさせてもらうぜ！！」
テンザン「ん？ あの機体は…」
（リュウセイ機を指す）
テンザン「もしかして、水鳥島の時の…！」
（テンザン機がリュウセイ機の南へ移動）
リュウセイ「こいつ！」
テンザン「さぁ～て、
いっちょ行ってみようかァ！」
【強制戦闘】
テンザン（？？？）ｖｓリュウセイ（防御）
テンザン「チッ、かわしやがった！」
リュウセイ「そう簡単に
落とされてたまるか！」
テンザン「へへへ、気に入った。
…名前を聞いておくとするか」
テンザン「…よお、聞こえてるだろ？
てめえ、何て名だ？」
リュウセイ「そ、その声！
テンザン！ テンザン・ナカジマか！！」
テンザン「！？
てめえ、リュウセイ・ダテか！？」
リュウセイ「な、何でお前がＤＣに！？」
テンザン「ヒャハッ！ ヒャハハハ！！
こいつはいい！ ケッサクだっての！！」
テンザン「負け犬がリアルファイトで
リベンジってかァ！？」
テンザン「面白い展開だぜ、こいつは！
やっぱいいなぁ、戦争ってゲームはよ！」
リュウセイ「ふざけんな！
こっちはてめえみたいに
遊びで戦ってるんじゃねえ！！」
テンザン「何言ってんだ。
お前も俺と同類だっての」
リュウセイ「！」
テンザン「どうせ、本物のロボットに
乗りたくて軍の誘いを受けたんだろうが」
リュウセイ「……！」
リュウセイ「…ああ、
確かにロボット目当てだったかも
知れねえ…！」
リュウセイ「だがな、今は違う！
ゲーム感覚で命のやり取りなんて出来るか！
てめえなんかと一緒にすんな！！」
テンザン「ま～た、
カッコつけちゃって。戦争もゲームも
やってることは一緒だっての」
テンザン「ただ違うのは、本当に
死人が出ちまうってことだがな」
リュウセイ「うるせえ！
てめえみたいにふざけた奴を
放っておいたら…」
リュウセイ「俺の仲間達が苦しんだり、
悲しんだりすることになるんだっ！」
テンザン「お、いいねえ、そういうの。
ライバル同士って感じで戦いが
盛り上がるってモンだ！」
（テンザン機が戻る）
テンザン「さあ、仕切り直しだ。
俺を止めたけりゃ、ここまで来な！」
テンザン「でなきゃ、もっと多くの
人間が死ぬことになるぜ！」
リュウセイ「くそっ、
てめえの好きにやらせるか！！」
（作戦目的表示）