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新天地 キョウスケルート ~ 第2話 ~

《地球連邦軍北米支部ラングレー基地》

[ラングレー基地 司令部]

グレッグ「…来たか」
キョウスケ「失礼します。 本日付けで連邦軍北米支部基地配属となった、 キョウスケ・ナンブ少尉です」
グレッグ「そんなに硬くなるな。 私はグレッグ・パストラル…ここの司令官だ」
グレッグ「君の話は聞いているよ。 …災難だったようだな」
キョウスケ「…いえ。 機体を大破させてしまったのは パイロットである自分の責任です」
グレッグ「私から言わせれば、 それを命じる者の方がどうかと思うがな」
グレッグ(あげくに特別昇任で放逐か。 レイカーの指示だとは思えん)
グレッグ(仕組んだのは奴の下にいる ハンス・ヴィーパーか…)
キョウスケ「…? 何か?」
グレッグ「いや、何でもない。君の配置先だが…」
(扉が開閉する)
エクセレン「失礼しまぁす」
キョウスケ「ん…?」
グレッグ「少尉、どうした?  彼はあとでそちらに向かわせると 伝えておいたはずだが?」
エクセレン「いえいえ、 いい男が来てるって話だったんで」
グレッグ「まったく…」
キョウスケ(何なんだ…?)
エクセレン「わお、この子ね?  …ふ~ん、なるほどねえ…」
キョウスケ「…ん? すまない、 どこかで会ったことがあるか…?」
エクセレン「え? んふふ~、さあね」
キョウスケ(思い出せないが…どこかで…?)
エクセレン「…合格!」
キョウスケ「……?」
エクセレン「…では司令、もらっていきますので。 …あ、私が、ってわけじゃないですよ?」
エクセレン「まだ、出会って間もないですし…」
グレッグ「間もないも何も、数分だろう。 …わかっている。彼を頼むぞ?」
キョウスケ「すみません、司令… 自分には何のことか…」
グレッグ「君とチームを組む事になる、 エクセレン・ブロウニング。 階級は君と同じく少尉だ」
エクセレン「ふふ…よろしくね、色男」
エクセレン「そうそう司令、 うちのボスが『使える奴かどうか確かめるから 表に出させろ』って…」
グレッグ「またか。 …わかった、前々回のように泣いて帰らせるような ことはするなと伝えておいてくれ」
エクセレン「了解…ふふ…楽しみね」
キョウスケ(わからん…一体、何がどうなっている…?  それに…エクセレン・ブロウニング…)


第2話
新天地

〔戦域:ラングレー基地周辺〕

(量産型ゲシュペンストMk-II×2が出現)
キョウスケ「まさか、 いきなり戦闘訓練とはな」
エクセレン「ごめんなさいねえ。 うちのボス、毎回こうなのよね」
キョウスケ「ボス? 少尉、さっきから わからないことだらけなんだが…」
エクセレン「階級で呼び合うなんて、 味気ないことはやめない?」
キョウスケ「味気ない…?  …了解した、エクセレン。 …これでいいのか?」
エクセレン「わお、むっつり君かと 思ったら、結構ノリはいいじゃない」
キョウスケ(…むっつり?)
ゼンガー「…準備はいいようだな、新人」
キョウスケ「む…何だ!?」
エクセレン「あちゃあ! しまった!」
ゼンガー「では、状況を開始する!」
(敵機が出現)
キョウスケ「…なるほど、そういうことか」
エクセレン「あの~、キョウスケ?  ごめん、説明してなかったけど…」
ゼンガー「いいか、 標的の武器には実弾を装填してある。 死にたくなければ全機破壊しろ」
エクセレン「あわわ、 ちょっとボス! 話を…」
ゼンガー「問答無用! 攻撃開始ッ!」
エクセレン「はあ…。 あのね、キョウスケ。あの人が ゼンガー・ゾンボルト少佐で…」
キョウスケ「おれの上官というわけか。 …かまわん、今は正面の敵にしか 興味はない」
エクセレン「わお…」
キョウスケ「ゲシュペンストは 嫌いじゃない…」
キョウスケ「それに、ああいう男もな。 …いくぞ」
エクセレン(結構気が合うかもね、 この子。うちのボスと。 ふふ、私とも、ね)
(作戦目的表示)

〈2PP〉

エクセレン「ねえ、聞いていい?」
キョウスケ「…何をだ?」
エクセレン「試作機を潰したのって、 あなたのせいなの?」
キョウスケ「欠陥機だった。 …だが、乗りこなせなかったのは事実だ。 …それについて言い訳はしない」
エクセレン「ふうん…やっぱあなた、 うちのボスにそっくりねえ」
ゼンガー「貴様ら!  戦闘中に私語をする余裕があるなら、 一機でも多く敵を倒せ!」
キョウスケ「…もう少し、 物分かりはいいつもりだ」
エクセレン「同感。 …じゃ、片付けちゃいましょか!」

〈3PP〉

キョウスケ「エクセレン」
エクセレン「なあに?」
キョウスケ「…何を隠している?  お前も、ボス…ゼンガー少佐も、 おれに何をさせたい?」
エクセレン「わお。…じゃなくて、 何のことかしら? ほらほら、 お仕事中なんだから集中なさいな」
キョウスケ「……」
ゼンガー(…キョウスケ・ナンブ、 思った以上にいい腕だ。 勘も良く、状況変化の対応も速い)
ゼンガー(エクセレンの見立ても さすがと言ったところか)
ゼンガー(あの二人ならば、 ATX計画の機体も乗りこなせよう)

〈敵機全滅〉

キョウスケ「これで終わったか」
エクセレン「わお、やるじゃない。 もう少し苦戦するかと思ったんだけどねぇ」
キョウスケ「機体の調整も悪くない。 これくらいなら、な」
ゼンガー「よし…これで状況は終了だ」
キョウスケ「了解、少佐。 …それとも、ボスと?」
ゼンガー「フッ…好きに呼ぶがいい」
キョウスケ「………」
エクセレン「んじゃ、 私が考えてあげる。そうねえ… 日本風に『オヤブン』なんかどお?」
ゼンガー「悪くはないな」
キョウスケ(…本気か?)

[ラングレー基地 格納庫]

キョウスケ「…ふう」
エクセレン「お疲れ様。 さてと…これからどうするの?  お食事? それともお風呂?」
キョウスケ「…まずは報告だ」
エクセレン「あら、 ちょうどいい所にボスのご登場よ」
ゼンガー「二人とも、そろっているな」
キョウスケ「ゼンガー…少佐」
ゼンガー「親分でも構わんぞ」
キョウスケ(わからん… どこまで本気なんだ?)
ゼンガー「…キョウスケ少尉、お前には ATX計画で開発されている試作機の テストパイロットを務めてもらう」
キョウスケ「どうやら… 本題のようですね。ところで、ATX計画とは?」
ゼンガー「このラングレー基地で 進められている強襲用人型機動兵器の 開発計画のことだ」
キョウスケ「ならば、おれ達に与えられる機体は…」
キョウスケ「ゲシュペンストMk-IIに 代わるパーソナルトルーパーの量産試作型だと…?」
ゼンガー「半分は正解だ」
ゼンガー「他にも、 ATX計画で預かり、テストを行っている機体がある」
エクセレン「そうそう。 キョウスケもボスの機体を見たら ビックリ仰天は大保証よん?」
キョウスケ「…そんなものを保証されてもな」
キョウスケ「…だが… どうやら、ただのプロジェクトではないらしい。 別の目的があると見たが…?」
エクセレン「わお、なかなか鋭いじゃなぁい?」
ゼンガー「いい勘をしているな、キョウスケ少尉」
ゼンガー「とりあえず、 ATX計画は地球圏へ迫る脅威に対抗するため、 立ち上げられた…と言っておく」
キョウスケ(…穏やかではないな。 例の機関がらみの話か…?)
ゼンガー「しかし、 その脅威に対する連邦政府や連邦軍上層部の 危機感が薄すぎる…」
ゼンガー「だからこそ、それを変えるための… いや、脅威に対処できる者を早急に育成する 必要があるのだ」
キョウスケ「………」
エクセレン「んで、 キョウスケはめでたく最後の一人… つまり四人目に選ばれたってわけ」
キョウスケ「四人目?」
エクセレン「ああ、私達の『ATXチーム』には もう一人メンバーがいるの」
キョウスケ「ATXチーム…?」
ゼンガー「俺達の部隊名だ。 では、キョウスケ・ナンブ少尉… 改めてお前を歓迎する」
キョウスケ「よろしくお願いします」
エクセレン「わからないことがあったら お姉さんに聞いてね。 とりあえず、スリーサイズからいっとく?」
キョウスケ「………」
キョウスケ(やれやれ…。 この先どうなるかはわからんが… 退屈だけはしないで済みそうだ)

『カートリッジ』を入手した。
『リペアキット』を入手した。


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