カミーユ「フォウ! 俺だ、カミーユだ。
戦いをやめてくれ、フォウ!」
フォウ「ハエがちょこまかと……
うぅ……頭が……!」
カミーユ「フォウ、そのマシーンに
乗っていちゃいけないんだ!
返事をしてくれ、フォウ!」
フォウ(味方)「うぅっ……カ、カミーユ……あなたなの?」
カミーユ「フォウ、気づいたのか?
よし、コックピットをあけろ
サイコガンダムにいてはいけない。はやく!」
(フォウの北側にジェリドが出現)
フォウ「あっ!?」
ジェリド「死ねぇっ、カミーユゥゥゥーッ!!」
カミーユ「ジェリドか!? させるものか!」
(カミーユがジェリドに攻撃)
ジェリド「なに!? くそぉっ、奴は後ろにも
目があるとでもいうのか!?」
カミーユ「フォウ、いまのうちだ。はやく!
そのマシーンを降りるんだ!」
フォウ「カミーユ……で、でもあなたが……」
カミーユ「ここはまかせてくれればいい。
フォウ、急いで!」
フォウ「わ、わかったわ」
(サイコガンダムが撤退)
ウォン「ええい、こんなことになるとは……
しかたがない脱出しますか」
(基地から戦艦出現し、南へ移動後撤退)
ジェリド「くそぉぉぉーっ!! すまん、ライラ、
カクリコン、マウアー。俺は
俺はいつか必ず奴に
怨念返しをしてみせる! 必ずだ!」
フォウ「カミーユ……カミーユゥッ!」
カミーユ「フォウ! 無事でよかった……フォウ」
フォウ「カミーユがいてくれたからだよ」
カミーユ「フォウ、君の記憶は
きっと取り戻すよ」
フォウ「ううん、もういいの。だって、
これからはずっとカミーユと一緒だもの
想い出だって、
いくらでも作れるから……」
カミーユ「ああ……そうだ、フォウ。そうだよ」
クワトロ「カミーユ、サイコガンダムは破壊した。
大丈夫だとは思うが
薬物の問題もある。
ハサン先生にみてもらえ」
カミーユ「ありがとうございます、大尉。
さぁ、行こう、フォウ」
フォウ「うん、カミーユ」
アムロ「俺たちと同じにはならなかったか……
よけいな心配だったようだな」
クワトロ「ああ……そうでなくては、人の未来に
期待など持てんよ……」
ファ「……カミーユ……」
ジュドー「あ~あ、ファさんかわいそうに」
リョウ「ほう、来たばかりなのにもう
ファがカミーユを好きなのがわかるのか」
ジュドー「そりゃ、わかるに決まってるじゃない」
甲児「でも、ファは押しが弱いからなぁ。
カミーユもひどい奴だな」
シモーヌ「あんたもそうならないように
気をつけなさいよ」
甲児「大丈夫大丈夫」
マスター「フフフフ、奴らに手ひどく
やられたようだな」
ウォン「……まぁいいでしょう。まだ私には
デビルガンダムとBF団の協力がある」
マスター「財団とやらの方はよいのか」
ウォン「クククク、しょせん伝統に
しがみついているような連中ですよ
ウォン
それよりも先生の方はどうですか」
マスター「うむ、奴らが再びあらわれたのは
都合がよいわ
これで目的も
達成しやすくなるというものよ」
ウォン「これは頼もしいですな。
期待していますよ、東方先生」
デルマイユ「諸君、いよいよ我々が
地球圏を正しく導いていく
時代が来た。支配すべき
階級である我々は、OZの
強化された戦力を地上、
そしてコロニーへ派遣することにより
どれほど強大な力を持っているかを
見せつけることで、世界に秩序を
与えるのである。そして、古き良き
伝統と格式の時代を
再び迎え、世界を統治しよう
ではないか、諸君」
ジャミトフ「名演説だな、デルマイユ公。
トレーズ、これからもOZを頼むぞ」
トレーズ「デルマイユ公、ジャミトフ閣下、
私はロームフェラ財団の進む道に
賛同いたしかねます」
デルマイユ「なに?」
トレーズ「古き良き伝統とは、人間の
奥深い感情が築き上げた
いたわりの歴史。私は、戦うことが
時に美しいことと考えるとともに
命が尊いことを訴えて、失われてゆく
魂に哀悼の意を表したい」
ジャミトフ「トレーズ……
貴公ほどの地位にあるものが
ロームフェラに反抗するつもりか?」
トレーズ「私は、人間に必要なのは
絶対的な勝利ではなく、
戦う姿、その姿勢と考えます。
しかし、ロームフェラの築く時代は
後の世に恥ずべきものとなりは
しないでしょうか。今この世界には
私の理想を越えて、未来を
見続ける戦士たちがおります
かつての帝国の支配の時代、
そして今ロームフェラが
世界を支配しようという
この時代においても
彼らはまだなおも、理想のために
戦う意志を持ちつづけているのです」
トレーズ「美しく思われた人々の感情は
常に悲しく、重んじた伝統も
いずれは弱者たちの叫びの中へ
消え失せる。戦いにおける勝者は
歴史の中で衰退という
終止符を打たねばならず
新たな時代の担い手は
敗者の中にこそ生まれいずる」
デルマイユ「トレーズ、何がいいたい?」
トレーズ「私は、敗者になりたい」
デルマイユ「……本気のようだな。反逆は
本来ならば銃殺だが、
血なまぐさいことは、したくない。
これまでの功績もある
トレーズ、お前を幽閉する」
ツバロフ「そうですか、武装解除には
応じませんでしたか
やはりトレーズ特佐の息のかかった
者たちは、一筋縄ではいきませんな」
デルマイユ「トレーズめ、
よけいな仕事を増やしおって」
バスク「だからトレーズなどに
まかせねばよかったのだ」
ジャミトフ「バスク、いまさらそれを言っても
しかたあるまい。OZはこのわしが自ら
指揮を執ることにした。
トレーズ派の反乱に
反OZの者どもが
結びつくとやっかいだな、特佐」
バスク「はっ、オペレーション・ノヴァを
実行に移します
トレーズ派もろとも反対勢力を
一掃してご覧にいれましょう」