アストナージ「これだけ物資があれば、とうぶんは
大丈夫そうですね」
ブライト「ああ、そうだな。各機の整備のほう
よろしく頼む」
アストナージ「機体そのものが限界に近いやつも
ありますがね。できるかぎりは
やっておきますよ」
アムロ「それで、どうするんだ、ブライト?」
ブライト「クワトロ大尉ともさっき話したが、し
ばらくここに留まろうと思う
我々は根なし草の独立軍だか
らな。できれば、ここを拠点にして
いきたいと思っているが……」
アムロ「防衛拠点としては意味があるか
もしれないが、腰を落ち着けては
敵の総攻撃を受けることだってあ
る。俺たちがこれまでやってこれたのは
逆に、拠点を持たず遊軍として
やってきたからだろう? だいたい、ここを
改修して維持できるだけの人手
だって、不足している」
ブライト「それはそうなんだがな。どのみち近いうち
にOZの攻撃があるだろう
とりあえずはそれに備えておきたい」
アムロ「そうだな……クワトロ大尉やアランとも
相談しておくか……」
レイン「システムアップ回路のAからB……
EからGがそれぞれ切れて
そこからモードラインへエネルギーが
もれてる……?」
ドモン「レイン」
レイン「これをとめるのは大変だわ……
シャイニングも、もう限界かしら
パーツ交換だけじゃ……」
ドモン「おい、レイン」
レイン「え? あ、ドモン。何?」
ドモン「そろそろ行くぞ。
用意はできてるのか?」
レイン「行くって……どこへ?」
ドモン「何いってるんだ。しばらくジャブローから
動かないから修業でもしたらどうかと
いったのは、お前じゃないか」
レイン「え? ……ああ、そうだったわね」
ドモン「竜馬たちがいい場所を
見つけてくれたんだ。これから行くぞ」
レイン「……ごめんなさい、私、行けないわ」
ドモン「レイン、お前がこなくて誰が
シャイニングの調整をやってくれるんだ」
レイン「とにかく、だめなの!」
ドモン「わかったよ、怒ることはないだろう。
変なやつだな」
レイン「アランさん」
アラン「どうした、レイン」
レイン「ちょっといいですか。実は……」
アラン「……ああ、そうだな。そろそろかもしれん。
わかった、私も一緒に行こう」
サリィ「ちょっと待って、ついでに私も連れて
行ってちょうだい。デュオから聞いた
話を確認してみたいの。もし事実
なら、私はそっちで働くことにするわ」
アラン「そうか……では連絡しておくとするか」
リョウ「お、いたいた。あのあたりでやってるぜ」
ベンケイ「どれどれ……うわっ、
いま誰か飛び降りたぞ」
デュオ「ああ、ありゃドモンみたいだったぜ。
ふえー、まったくあの連中だけは
わっかんねぇよなぁ。あの姉ちゃんたちも
よくついていけるもんだよ」
甲児「お、あっちじゃ木がどんどん倒れてくぜ
なんだよ、森林伐採でも
やってんのか?」
ベンケイ「……だめだリョウ、とてもじゃないが
俺たちじゃついていけないぜ」
リョウ「あ、ああ、そうだな……帰るか」
甲児「それがいいや。って、おい、
どこ行くんだよ、ボス」
ボス「どこって、俺さまも
混ぜてもらいにいくのよ
俺さまが強くなれば、ボスボロットも
もっと強くなるっていう寸法だわさ」
甲児「やめとけやめとけ。お前なんかがいったら
あっという間に死んじまうぜ」
ハヤト「フッ、だいたいMTSがなければ
意味がなかろう」
ドモン「くっ……誰だッ!?」
シュバルツ「甘いぞドモン!
寝ぼけまなこを開いてよく見ろ!」
ドモン「シュバルツ・ブルーダー、またお前か。
お前に来てくれと頼んだ覚えはない」
シュバルツ「それほど自信があるのか。
お前の腕がどれほどのものか
この刀に聞いてみるがよい」
ドモン「……さびた刀だと? まさか
これであの大木を切ったのか……」
(刀を振る)
ドモン「くっ……まるで切れない!?」
シュバルツ「泣きたくなければ己を
鍛えぬくことだな、ドモン・カッシュ」
チボデー「どうだシャリー」
シャリー「ええ、いい調子よチボデー」
チボデー「そうだろそうだろ。よーし、
もういっちょいくか。アルゴ、頼むぜ」
アルゴ「ああ……こい」
チボデー「とりゃとりゃとりゃとりゃ
とりゃぁぁぁーっ!」
(殴りあう音)
バニー「チボデーたちすごい熱気ね。
どうしたのかしら」
ジャネット「さあ……でも、何かふっきれたみたいね」
シャリー「チボデーたちに必要だったのは、
自信をとりもどすための
ナイスなファイトだったのよ。
それも敵とではなく
互いに高めあえる仲間との」
チボデー「ちょっとドモンの奴の様子でも
見に行くか」
サイ・サイシー「そうだね。アニキってばシュバルツの
あんちゃんにあの刀を渡されてから
もう何日もひとりっきりで
修業してるもんな」
チボデー「ああ、すげぇ気迫だったぜ。
奴は、前へ前へ進んで進んで
真正面から戦うことだけを
考えているんだ」
ジョルジュ「ええ、私も騎士として
情けないかぎりです
シュバルツにいわれるまで、自分の
恐怖を見つめようとはしなかった
しかし、もう迷いはありませんよ」
アルゴ「うむ」
ベルトーチカ「どうかしら。それじゃ、
はっきりしないわね……」
アムロ「どうしたんだ、ベルトーチカ」
ベルトーチカ「あ、アムロ。いまちょっと
無人観測所で
おかしな反応が出てたそうなんだけど
よくわからないのよ」
アムロ「無人観測所? どのあたりだい?」
ベルトーチカ「ここね」
アムロ「ドモンたちが修業をしている場所に
近いか……気になるな
アーク、悪いがちょっと
行ってみてくれないか」
アーク「わかりました」
(シャイニングガンダムが出現)
ドモン「はあぁぁぁぁーっ!!」
(爆音、西側に爆煙)
ドモン「ふう……腕の反応がにぶくなって
きたか。レインの奴、何をやってるんだ」
(ガンダムシュピーゲルが出現)
シュバルツ「調子は悪くないようだな、ドモン。
だがその様子では
あの刀を使いこなせてはいないな」
ドモン「シュバルツ……」
シュバルツ「そんなことでは、デビルガンダムにも
マスターアジアにも
勝てぬのではないかな?」
ドモン「勝てるさ。スーパーモードさえあれば、
俺は師匠を超えてみせる」
シュバルツ「ハハハハハッ、愚か者め! 貴様の
スーパーモードなど、欠点だらけだ
そんなものではマスターには勝てぬ」
ドモン「なんだと!? どういうことだ!」
シュバルツ「お前のそれは“怒り”の
スーパーモード
だが“怒り”とは心を曇らせ、
見えるはずのものすらも見えなくする
そんなスーパーモードなど、通用せん」
ドモン「フン、貴様のいうことなど
いちいち聞いていられるか」
シュバルツ「信じられぬようだな。
ならば試してみるか!」
(剣を振るような音、シュバルツがドモンに接近し攻撃)
ドモン「くっ、シュバルツ、何をする!?」
シュバルツ「どうしたどうした、ドモン・カッシュ!
それでは死ぬことになるぞ!
本気でかかってこい!」
ドモン「シュバルツ! いったいどういうつもりだ!」
シュバルツ「さぁさぁ、貴様の自慢の
スーパーモードとやらを出してみろ!」
(刀を振る音、シュバルツがドモンに攻撃)
ドモン(怒りのスーパーモード)「ぐぅぅっ、おのれぇっ! いくぞぉぉーっ!」
ドモン(怒り)「俺のこの手が光ってうなる!
お前を倒せと輝き叫ぶ!」
ドモン(怒り)「くらえっ! シャァァァァイニング・
フィンガァァァァーッ!!」
(ドモンがシュバルツに突進するがかわされる)
ドモン「ば……ばかな、俺のシャイニング
フィンガーがこうも簡単に……」
シュバルツ「自分のほどがわかったようだな。
ドモン、怒りのスーパーモードではない
真のスーパーモードを身につけるのだ」
ドモン「真のスーパーモード……
シュバルツ、それはいったい!?」
シュバルツ「それは己の内より
見い出すほかはない
恐れや迷いを断ちきり、技に
己の魂をこめるのだ! さぁ、いくぞ!」
ドモン「ま、待てシュバルツ!」
シュバルツ「出来ねばお前が死ぬことになるぞ、
ドモン! 死にたくなくばやってみせろ!」
(暗転)
シュバルツ「そらそらそらそら!」
(シュバルツがドモンに攻撃)
ドモン「くっ、シュバルツ、何を考えている!?」
シュバルツ「どうしたどうしたどうした!!」
(シュバルツがドモンに攻撃)
ドモン「ぐうぅぅぅっ……」
シュバルツ「もう観念したか、ドモン! ならば、
心静かに死ね!」
(シュバルツがドモンに攻撃)
(水音)
ドモン(ほ、本気だ……シュバルツは本気で
俺を殺そうと……
……? なんだ……?)
(水音)
ドモン(な、なんだこの気分は。兄さん、
父さん、母さん、師匠……
いっさいが過ぎ去っていく……もう
怒りも憎しみもどうでもいい……
あるのは目の前の死…………
レイン……?)
(閃光)
(水音)
ドモン「見える!」
(ドモンに『集中』)
(閃光)
ドモン「光った? 紋章がこんなに……これは
いったい……この光はなんだ!?」
シュバルツ「…………ようやくつかんだようだな、ドモン」
ドモン「シュバルツ……これはいったい……」
シュバルツ「明鏡止水の心よ。いいか、
わだかまりや、やましさのない澄んだ心
それが明鏡止水。それが人に、
己を超えた力を持たせることができる」
ドモン「それが俺のスーパーモード……だが、
なぜそれを俺に教える?」
シュバルツ「そんなことはどうでもいい。よいかドモン、
明鏡止水だ
それしかマスターアジアに
勝つ方法はない。忘れるなよ」
(ガンダムシュピーゲルが撤退)
ドモン「シュバルツ……お前はいったい……」
(暗転)
チボデー「へっ、ナイスファイトだったぜ、ドモン」
ドモン「チボデー」
ジョルジュ「どうやら何かをつかんだようですね」
ドモン「ジョルジュ……。フッ、お前たちこそ、
気の質が違っているようだな」
サイ・サイシー「へへっ、わかるかい、アニキ」
チボデー「俺たちはデビルガンダムの恐怖を
はらいのけたぜ。このファイター魂でな
デビルガンダムは負けられない相手だ
この紋章もそういってるぜ」
(紋章の共鳴)
ドモン「お前たち……」
(ソルデファーが出現)
バニー「あら、ソルデファーじゃない」
チボデー「よう、アーク。
何かあったのか?」
アーク「みんないるみたいだな。このあたりの
観測所に何か反応が
あったらしいんだ。アムロさんが気に
なるっていうから、来てみたんだけど……」
サイ・サイシー「んー、オイラたちは別に何にも
見てないぜ。アニキは何か見たかい?」
ドモン「いや……特になにも」
チボデー「心配性なんだよ。なにか
鳥でもひっかかってたんじゃねぇのか?」
バニー「チボデー、そんなことじゃ
反応しないわよ」
アルゴ「…………」
ドモン「どうした、アルゴ?」
アルゴ「……囲まれている」
ドモン「なんだと!?」
(敵機が出現)
アーク「これは……あのときのMSか!」
サイ・サイシー「こいつらがいるってことは……」
ジョルジュ「ええ、デビルガンダムも
近くにいるということです」
ドモン「フッ、いいだろう。ここで
ケリをつけてやる! お前たち、いくぞ!」
ドモン「出ろぉぉぉぉーっ!!」
(指を鳴らす)
ドモン「ガンダァァァァァム!!」
(ドモンたちが出現)
(デビルガンダムとマスターガンダム出現、マスターはドモンに隣接)
マスター「フフフフ、やはり
デスアーミーごときでは相手にならぬか
このワシが自ら葬ってくれよう。
のう、ドモンよ」
ドモン「でたな、東方不敗!」
マスター「ばかものッ! 己ごときに
呼び捨てにされるいわれはないわ!
それが貴様の師匠に対する
態度か!!」
ドモン「うるさいッ!! 俺はもう
あんたを師匠とは呼ばない!」
マスター「未熟よのう、ドモン。
お前の兄上もおるというのに」
ドモン「なにッ!?」
キョウジ「クククククッ」
ドモン「デビルガンダム……キョウジィィ!!」
(ガンダムシュピーゲルがマスターと反対側に出現)
シュバルツ「待てドモン! 心を落ち着けろ!」
ドモン「シュバルツか!? うるさいッ、
邪魔をするな!!」
(ドモンがシュバルツを攻撃)
シュバルツ「くっ、ドモン!」
ドモン「東方不敗! 今日こそケリを
つけてやる!!」
シュバルツ「……聞いてはもらえんようだな。
明鏡止水……
曇りのない鏡のごとく、
静かにたたえた水のごとき心
それが勝つための唯一の方法だ。
だが、今のお前には無理だろうがな」
(シュバルツが撤退)
ドモン「くらえぇぇっ、東方不敗ぃぃ!!」
(ドモンがマスターに攻撃)
マスター「フン、この程度の技で何をする
つもりだ? 未熟者がぁっ!」
ドモン「おのれぇぇぇっ!」
キョウジ「ククククククク、ハーッハハハハハッ!!」
ドモン(怒り)「何がおかしい……何がおかしぃぃぃッ!
貴様のおかげで母は死に
コロニーは崩壊、俺は貴様を
追ってきてこのザマだ
貴様に笑われるすじあいはない!
俺は貴様を許せん!
貴様を叩きつぶしてやる!」
(ドモンに『気合』)
マスター「フフフフ、スーパーモードか。
己から勝機を逃すとは
まさしく馬鹿弟子よなぁ!」
ドモン(怒り)「黙れ!! いくぞぉっ!
シャァァイニング・フィンガァァァーッ!!」
(マスターに攻撃)
マスター「このバカ弟子がぁっ!!
そんなスキだらけの技で
このワシが倒せるとでも
思うたかぁっ!!」
ドモン(怒り)「バ、バカな……」
(マスターがドモンに激しく攻撃)
ドモン「うわああぁぁぁぁーッ!!」
マスター「さあ、今とどめをさしてやるぞ!
くらえぃ!」
(ガンダムシュピーゲルが出現)
シュバルツ「いかん、ドモンッ! なにをやっている!!」
(シュピーゲルがシャイニングに重なり、爆煙)
シュバルツ「うおおぉぉぉっ!?」
(大きな爆煙)
マスター「なに!? 貴様……」
ドモン(怒り)「ガンダムシュピーゲル……シュバルツ!?」
シュバルツ「愚か者が……あれほど忠告したのに
なぜスーパーモードを発動させた……」
マスター(ぬうぅぅ、まさか……こやつの正体は……)
ドモン「シュバルツ……いったいどうして……
あんたは俺を見捨てたはずじゃ
なかったのか……?」
シュバルツ「いかにお前とて、頼る者がいなければ
少しは冷静に戦うだろうと
思ったのだ……」
ドモン「すまない……俺はなっちゃいない。
修行が足りなかった……」
(大きな爆煙)
ドモン「くっ!?」
マスター「なっちゃいない!
本当になっちゃいないぞドモン!
ガンダムシュピーゲルに救われ、怒りも
おさまったというのに、スキだらけで
このザマだ。さぁ、首をへし折って
くれるわ!!」
(シュピーゲルが被弾)
ドモン「うわあぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」
シュバルツ「ドモンよ……思い出せ。
あのときの一瞬を…………
明鏡止水の一瞬を…………!」
(暗転、水音)
ドモン(父さん……母さん……
俺は……俺は……)
マスター「さぁ、心静かに死ぬのだ」
ドモン(死ぬ……? 俺が……? そうだ、
あの時と同じだ……あの時と……)
(水音)
レイン(ドモン、がんばって……負けちゃだめ!)
(暗転、水音×3)
ドモン(明鏡止水)「見えた! 水のひとしずく!」
(共鳴音)
マスター「なんだこの気迫は!? いままでの
奴とは違う……なんだ!?」
ドモン(明鏡止水)「東方不敗……!」
(ドモンに『熱血』)
マスター「……フン、少しは利口になったか。
だが、つけあがるな、ドモン!」
(ドモンがマスターに攻撃)
マスター「ぐっ! なにぃッ!?」
シュバルツ「おお……できたぞ。それこそまさしく……
真のスーパーモードだ……」
(ガンダムシュピーゲルが爆発)
ドモン(明鏡止水)「シュバルツ!? ……すまないシュバルツ
……俺が未熟なばかりに……
キョウジ……兄さん……もう、
終わらせるよ……」
マスター「こやつ……いつのまにこれほどの力を……
いかん!」
(マスターがデビルガンダムの傍に移動し、敵機増援が出現)
(爆発)
マスター「こんな……こんなばかなことがあって
たまるかぁぁぁーっ!!」
キョウジ「ウオオォォォォォーッ!?」
(爆発)
ドモン「…………」
サイ・サイシー「アニキ……」
ドモン「みんな……すまん、先に行ってくれ」
ジョルジュ「ドモン……しかし……」
ドモン「大丈夫だ。必ずあとから戻る。
頼む」
アーク「……じゃ、俺たちは先にジャブローへ
戻ろう。ドモン……待ってるからな」
(ドモン以外が撤退)
ドモン「師匠……兄さん……シュバルツ……。
父さん……
ついにデビルガンダムを倒したよ」
(マスターガンダムが出現)
ドモン「なんだと……まさか!?」
マスター「まさか、無事にここから
逃げられるとでも思っていたか
この馬鹿弟子がぁ!」
ドモン「東方不敗! なぜだ、
なぜそうまでして戦う?
俺を倒していったい何になる!?」
マスター「ワシが何のために戦うかだと?
そんなことを貴様に話してどうなる
ククク、ワシも哀れよな。まさか
自分が育てた弟子にこうまで
逆らわれるとは、思ってもみなんだわ。
そうだ、貴様らさえ、貴様らさえ
あそこにあらわれなんだら、貴様さえ
ガンダム乗りになっていなければ
どれほどよかったか!」
ドモン「東方不敗……お前はいったい……」
マスター「だからお前は、アホなのだぁっ!
ドモン、貴様は許さんぞ!」
(マスターが移動し、シャイニングに攻撃)
ドモン「くっ……なに!?
どうした、動けシャイニング!!」
マスター「どうやら勝機はワシにあるようだな」
(マスターがシャイニングに攻撃)
ドモン「動け! 動いてくれ!
シャイニングガンダム!!」
(漏電)
(マスターがシャイニングに攻撃、シャイニング爆発、ドモンが出現)
マスター「なんだ!?」
(対岸の崖のあたりに爆煙、ゴッドガンダムが出現)
レイン「ドモン、受け取って!
あなたの新しいガンダムよ!」
ドモン「レイン!?」
マスター「おのれ、させるかぁっ!」
(閃光、熱血音)
ドモン「マスターガンダムが自己修復して
いく!? まさか……DG細胞か!」
レイン「ドモン! はやく、
ゴッドガンダムに急いで!」
ドモン「わかった、レイン!」
(ドモンがゴッドガンダムまで移動、マスターが攻撃しながら追いかける。ドモンがゴッドガンダムに重なり暗転)
ドモン「これがゴッドガンダム……
俺の新しい機体か」
レイン「データの転送は終了。
ドモン、いいわ!」
ドモン「さぁこい東方不敗!
決着をつけてやる!!」
(ドモンに『気合』、Hモード発動)
マスター「ほざけぇぇーっ!」
(マスターが川を渡ってきて、ドモンが崖から降りて対峙する)
(マスターのHPは10%)
マスター「なんだと!?」
ドモン「そのまま寝ていろ東方不敗!
貴様と遊んでいるヒマはない!」
マスター「ド……ドモン……」
ドモン「レイン……助かったよ。
しかしこのガンダムはいったい……?」
レイン「シャイニングガンダムの後継機よ
以前シャイニングの
同型機製作のためカラバの方へ
データを渡してあったの
そしたら、改良版も
つくってくれたのよ」
ドモン「そうか……。すまん、シャイニングガンダム
お前とともに戦った日々を
俺は決して忘れはしない。
ありがとう……」
ブライト「そうか……デビルガンダムと
マスターアジアを倒したか」
レイン「はい。でも、シュバルツが……」
アムロ「ああ、聞いたよ。
行方不明だってね」
レイン「ええ」
甲児「大丈夫だよ、レインさん。
あの覆面男なら殺しても
死にはしないって。そのうちまた、
甘いぞドモン! とかいって出てくるさ」
レイン「ウフフフ、ええ、そうね。
ありがとう、甲児くん」
甲児「いやぁ、そういうふうにいわれると
なんかテレちゃうぜ」
(平手で殴る)
甲児「あいたっ! 何するんだよさやかさん」
さやか「別にぃ」
レラ「聞いたよ、
なんか大変だったんだって?」
アーク「ああ、まったくまいったよ。
いきなりマスターアジアと
デビルガンダムだったからな。
こっちはシャッフルの連中と
俺だけだったからさ」
レラ「いきなり戦闘中だって聞いて、
どうしようかと思ったよ
でも……無事でよかった」
アーク「こんな所で終わらせるわけには
いかないからな
俺だってようやく何のために
戦うのか、わかってきたところなんだ」
レラ「…………バカ」
アーク「なんだよ、それ」
レラ「なんでもない!」
アーク「何怒ってんだよ」
レラ「別に。それよりさ、
この前の続き、聞かせてよ」
アーク「ああ……エミリアの埋葬をすませて、
俺はクワトロ大尉たちと
一緒に町を離れたんだ。いつか、
落ち着いたら必ず戻るって
そう思ってね。あの頃は、
こんなふうに普通に話ができるなんて
思いもしなかったけど」
レラ「でも、町はほとんどなくなっちゃった
んでしょ? 今でも戻る気なの?」
アーク「当たり前だろ」
レラ「そっか…………そうだよね」
アーク「……? どうかしたのか?」
レラ「ううん、なんでもない。それから、どうしたの
?」
アーク「解放戦線の隠れ家に
行ったんだよ
そこで、初めてエイジとあったんだ……」
アラン「エイジ、ちょっと来てくれないか」
エイジ「なにか?」
アラン「レインに頼まれてゴッドガンダムの
手配をするついでに、新しい
レイズナーについても確認したのだ。
ほぼ完成していたそうなので
それも持ってきてもらった」
デビッド「なんだ、ニューレイズナーだって?」
エイジ「どういうことです?」
アラン「レインやアストナージからも、さすがに
レイズナーの調子が悪くなっていると
聞いていたのでな。ドールと同じく純
地球製だが、性能は現状の
レイズナーよりも上のはずだ。V-MAX
時の出力が20%以上UPして
いるそうだ。ミズ・エリザベスたちのチーム
も、ずいぶんと研究を重ねていた
ようだからな。君たちによろしくといって
いたよ」
エイジ「ドクター・エリザベスは、
お元気ですか?」
アラン「うむ……もともと平和主義の
彼女にとって、この戦争が
終わらぬ状況、そしてやむを得ない
とはいえ、自分が兵器の製造に
たずさわるということが、かなりの苦痛
になってきているようだったがな
精神的には、かなりおつかれの
様子だった」
エイジ「そうですか……」
アンナ「アランさん、ドクター・エリザベスに、あま
り無理はしないようにと
お伝えいただけますか?」
アラン「ああ、伝えておこう」
アーサー「ドクター・エリザベスは
カラバにいたんですか!?」
アラン「ドールの開発中に、我々から
接触したんだ。知らなかったのか?」
アーサー「エイジやシモーヌたちは、
みんな知ってたんだな!?
僕に黙ってるなんて、ひどいや」
シモーヌ「バカね。あんたが知らなかったなんて、
今の今まで知らなかったわよ」
アラン「そうだ、エイジ。ニューレイズナーにはまだ
制御コンピューターが搭載されて
いないそうだ。かなり特殊なものだそう
だが?」
エイジ「ええ。それはこちらでやります」
アラン「わかった。後で仕様書を届けさせ
る。まずは新型を見ておいてくれ」
ウォン「東方先生が失敗しましたか……
どうもドモン・カッシュに、こだわりすぎの
ようですね。しかたがない、あの手は
使いたくなかったのですが……」
???(キラル)「お呼びかな」
ウォン「2つほど仕事を頼みたいのです。
やってれくれますか、死神どの」
???(キラル)「なんなりと申すがよい。
見事果たしてみせよう」