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破滅を導くガンダム アーク

〈荒地の真ん中から平地までアウドムラで移動〉

ブライト「敵の様子はどうか?」
デビッド「まだ追尾されてますね。こいつは 振り払うのはちょっとやっかいだな」
ルー「敵もそんなに甘くないってことね」
ブライト「やはり逃げ切れないか…… どこかで迎撃するしかないのか」
ルー「そう思います」

アポリー「艦長! 敵高速輸送艇 急速接近!」
ブライト「なんだと!? 各員砲座につけ!  パイロットはデッキへ急げ!」
ルー「ちょっと待ってください艦長。 敵輸送艇から通信。
 投降するといっています」
ブライト「投降!? 誰がだ?」
ルー「スペシャルズの、エマ・シーン特尉 だそうです」
ブライト「エマ・シーン……? 1人なのか?」
デビッド「機体上部に白旗確認。 どうするんです?」
ブライト「収容してやれ。監視はおこたるなよ」

エマ「エマ・シーンです。受け入れて いただいて感謝します」
カミーユ(エマ・シーン特尉か……)
クワトロ「私は君の心変わりを信じる事が できない。スペシャルズといえば
 我々とは違う理念を持った、 選ばれたスタッフだからな」
エマ「皮肉ですか? でも、おっしゃることは わかります」
クワトロ「何があったのかね、スペシャルズで。 いや、君の心の中で、か」
エマ「別に何も。私は自分の信じる 道を行きたいと考えるだけです
 何も変わってはいません」
クワトロ「特尉、しばらくは監視つきになるが」
エマ「当然でしょうね」
クワトロ「カミーユ、エマ特尉を部屋へ 案内してやってくれ」
カミーユ「はい。こちらです、エマさん」
(ゆっくりとした足音、扉が開閉する)

アーク「どうなんです、あの人?」
クワトロ「よい感じは受ける。期待したいな?」
アーク「そう思います」

(ガンダムアラート)
ブライト「どうしたか!」
ルー「2時の方向より 敵部隊接近」
ブライト「別の部隊が展開していたか。 やむをえん
 総員、第一戦闘配置!  敵を迎撃する」
エマ「捕捉されたの?」
カミーユ「いえ、追撃隊とは別の部隊 みたいです
 エマさんは、この部屋から出ないで ください」
デビッド「カミーユ、何やってんだ。急げよ」
カミーユ「わかってる!」


破滅を導くガンダム

(敵機が出現、アウドムラが出現、出撃選択)
ジェリド「奴らに間違いない。俺たちは ついているぜ!」
ライラ「じきに連中を追っている部隊も くる。無理はするなよ」
ジェリド「わかってるさ」
カクリコン「あせるなよ、ジェリド」

〈3PP〉

(カルラ隊が出現)
カルラ「奴らめ……絶対に逃がしはせん!」

〈敵機全滅〉

(デビルガンダムが出現)
アーク「な、なんだ…あれは?」
クワトロ「敵の新兵器か!?」
カトル「あれは、もしかして……」
デュオ「やっぱりお前もか。俺も知ってる やつに似てると思ってたとこだ」
(ドモンとゲッターが出現)
リョウ「追いついたぞ、ドモン・カッシュ。 あれで間違いないのか?」
ドモン「ああ、間違いない。 ようやく見つけたぞ、キョウジ!
 レイン、お前は下がっていろ!」
ドモン「うおぉぉぉぉぉーーっ!」
(ドモンに『気迫』)
エイジ「また新手か!?」
リョウ「地球解放戦線機構の 方々ですね?
 こちらはカラバ所属のゲッターチーム」
クワトロ「カラバの?」
リョウ「説明は後で。まずはあれを叩きます」
クワトロ「するとあれは敵というわけか。 了解した」
デュオ「間違いねぇ。あれはデビルガンダムだぜ」
ブライト「知っているのか」
カトル「ええ。僕に、いえおそらく僕たち 5人に破壊指示がきていました
 あれが…… 6つめの流星の、正体です」

〈vs キョウジ〉

ドモン「くっ……キョウジィィッ!!」
キョウジ「………………クックックッ」

[HP50%以下]

(キョウジが撤退)
ドモン「待てぇっ!!」
リョウ「いかん、ドモン・カッシュ。この付近は 帝国軍も多い
 深追いは禁物だ」
ドモン「だが、奴を逃がすわけには!」
レイン「だめよドモン。あなた1人で 帝国軍と戦うつもり?」
ドモン「クッ……」
ブライト「……よし、とりあえず全員帰還してくれ」

(味方機撤退済みアウドムラのみ)
クワトロ「艦長、他にも追撃隊がいるかも しれない。すぐにここを離れよう」
ブライト「そうだな。アウドムラ、発進だ」

〈雲の上〉

(ガンダムアラート)
ブライト「どうした!?」
ルー「所属不明機3機、 急速接近。機種……不明!」
ブライト「こんな高空でか? 各員砲座に つけ! 所属不明機は
 呼び出せんのか?」
クワトロ「艦長、私が迎撃に出る」
ブライト「頼む。この高度だ。落下したら 拾えない。気をつけてくれ」
クワトロ「了解だ」
(速い足音、クワトロのシュツルムディアスが出撃)
クワトロ「速いな……モビルアーマーか!?」
(アッシマー×3が出現)
ブラン「見つけたぞ、レジスタンスめ。この アッシマーの性能を甘く見るなよ
 全機散開しろ」
(機械音)
クワトロ「MSに変形をした!? まずい!」
(アッシマーがアウドムラに攻撃)
ブライト「くっ、デッキらかも狙撃させろ。 対空砲火なにをやっている!
 1機ぐらい落とせんのか!?」
(クワトロがブランと交戦。ブランはクワトロをかいくぐりアウドムラの方へ)
クワトロ「なに!?」
ブラン「フハハハハハッ、もらったぞアウドムラ!」
(輸送機が出現)
???(アムロ)「うおぉぉぉぉぉっ!」
(輸送機がブランに近づく)
クワトロ「なんだ!? なにをする気だ、アムロ!?  ……アムロだと?」
アムロ「下がっていろ、シャア!」
ブラン「なんだ!?」
(輸送機がブランの機体に重なる)
ブラン「な、なに、輸送機だと!?  バカなッ!」
(輸送機隣接に)
アムロ「くっ……」
ブライト「いまだ! 機銃座、しっかり狙え!」
(アウドムラから攻撃)
ブラン「うおおぉぉーっ!? クッ…… 全機撤退だ!」
(アッシマー全機が撤退)
クワトロ「引いてくれたか……」
アムロ「着艦まではもたないな……」
(輸送機爆発)
クワトロ「脱出したのか? 無茶をする……」
(クワトロが輸送機が爆発したところへ)
クワトロ「…………アムロ…… アムロ・レイか……?」
アムロ「さっき俺は、シャアといったな……。 シャアだ……しかし……」
クワトロ「間違いない……アムロ・レイだ……」

〈迎撃に出た平原〉

ブライト「アムロ! 本当にアムロなのか!?
 帝国に軟禁されていたと聞いて いたが……」
アムロ「ここしばらくの騒ぎで監視が緩んで いたんだ。ニューエドワーズ基地の
 ことを知ってなんとか逃げ出して きたんだが……まさかブライトがいるとは」
ブライト「よく来てくれた。紹介しよう、 地球解放戦線機構の
 クワトロ大尉だ」
クワトロ「一年戦争の英雄にお会い できて光栄だ。よろしく」
アムロ「……よろしく、大佐」
クワトロ「私は大尉だよ」

アーク「誰なんです、あの人?」
アポリー「お前らが知らないのも 無理はないけどな
 3年前のジオン独立戦争、 その後のムゲゾルバドス帝国の
 侵略戦争で活躍した 連邦のエースパイロットだよ」
カミーユ「あの最初のガンダムに乗っていたって いう……」
アポリー「そうだ」
アーク「そんなにすごい人には、思えませんね」
カミーユ「ああ……アングラの出版物で 見たのとだいぶ印象が違うな」

クワトロ「戦闘用のゲッターロボか
 カラバで研究が続けられているとは 聞いていたが、完成していたとは」
ブライト「ああ。プロトタイプは3年前の 戦いで破壊されていたからな
 それで、君たちはどうする」
リョウ「カラバの指示がありますので、 同行させてもらいます」
ブライト「了解した、よろしく頼む。では、 君たちもカラバの?」
レイン「あ、私たちは違うんです。その、 デビルガンダムを追っていただけで……」
ドモン「レイン、余計なことは言うな」
レイン「だって、お世話になるからには、 ちゃんと説明しなくちゃ」
ドモン「俺はそんな気はない」
レイン「じゃあどうするというの?  またデビルガンダムを探してまわるって いうの? 帝国軍から逃げながら?」
ドモン「そ、それは……」
ブライト「あー、すまない、話が 見えないんだが……」
ハヤト「俺たちもあのバケモノの知らせを 聞いて、調査していたところで
 出会っただけでね。実は連中の 事情はよく知らんのですよ」
デュオ「上から降りてきたのさ、デビルガンダム を追ってね。そうだろ、お二人さん?」
クワトロ「コロニーからだと?」
ドモン「……貴様、何者だ!?」
デュオ「おいおい、そんなににらまないでくれよ。 ただあんたらよりちょっとばかり先に
 降りてきただけの話さ」
ブライト「そういえば君たちは、そのデビルガンダム とやらを知っていると言ったな?」
デュオ「ああ。もうこうなっちまった以上は 隠しても仕方がねぇ。なぁカトル」
カトル「はい。僕も、お話した方がいいと 思います」
クワトロ「どういうことだ?」
デュオ「俺たち5人……とはいっても 他の連中の事情は知らないが
 たぶん似たようなものだろう…… 俺たちは帝国軍に打撃を与え
 混乱させるために地球に 降りてきた。だがそんときにどうやら
 手違いがあったらしい。俺たちと ほぼ同時に、もう一つ地球に
 降下しちまったものがあったのさ」
カトル「そうです。それがデビルガンダム……。 そして僕たちはもうひとつ……
 そのデビルガンダムを捕獲、あるいは 破壊せよという指示を受けました」
デュオ「コロニー間は帝国軍によって 相互の連絡を断たれているから
 詳細は知らない。ただデビルガンダム で地球へ逃走した奴の名前は
 聞いている。そいつの名は キョウジ・カッシュっていうのさ」
リョウ「カッシュ!? じゃあ……」
レイン「ドモンの……お兄さんなんです。でも 私はキョウジさんがそんなことを
 するなんて信じられない……それに デビルガンダムはもともと……」
ドモン「言うなレイン。お前たちにも 言っておく。キョウジは
 デビルガンダムは俺がこの手で倒す!  誰にも邪魔はさせん!」
レイン「ドモン……」
ブライト「なるほどな……事情は大体わかった。 そのデビルガンダムというのは、
 そんなに危険なのか?」
リョウ「俺たちが聞いている話では、無 差別に破壊を繰り返していると」
デュオ「自己進化、自己再生、 自己増殖。本物のバケモノだぜ
 唯一の救いは、帝国にとっても あまり楽しいもんじゃないってことだけだ」
ブライト「わかった。ドモンくんと言ったな。 我々と同行すれば
 デビルガンダムに関する情報も つかみやすくなる。どうかな」
ドモン「……お前たちと一緒に帝国と 戦えというのか」
クワトロ「そう悪い話でもあるまい。どのみち 地上にいれば嫌でも帝国軍と
 はちあわせる。ならば我々と 同行したほうが君にとっても、
 君の連れにとっても よいのではないかな」
ドモン「……いいだろう。ただし、俺にとっては 帝国軍と戦うのは二の次だ」
クワトロ「構わんさ。どのみち我々にとっても 放っておけるようなものでは
 ないようだからな」

クワトロ「……私に何か用かな? 大尉」
(足音)
アムロ「シャア………… なぜ、地球圏に戻ってきたのです」
クワトロ「…………君を笑いにきた。 そういえば君の気がすむのだろう?」
アムロ「好きでこうなったわけじゃない。それは あなただってわかるはずだ」
クワトロ「しかし同情がほしいわけでもないの だろう? ならば、若者たちに
 道を示せるアムロ・レイであってほしい。 それが私に言える最大の言葉だ」
アムロ「……なぜ地球圏に戻ってきたのだ」
クワトロ「ララァの魂は地球圏に漂っている。 火星の向こうにはいないと思った」
アムロ「…………」
クワトロ「……自分のカラに閉じこもっている ことは、異星人の帝国に
 利することになる」
アムロ「いままで軟禁されていた俺に何を しろと!? 宇宙にでも行けなければ
 できない相談だ!」
クワトロ「果たしてそうかな? 気力を 無くしてしまった者は
 何も成せないのだということは、 覚えておいてくれたまえ」
アムロ「…………」


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